1. ウェルカム!ヘヴン
とにもかくにもペネロペ・クルスがあらゆる意味で魅力的で女優としてのパワーとバイタリティに溢れている。この映画を観た後は彼女を惚れ直すことは間違いない。競演のビクトリア・アブリルも負けず劣らず魅力的でこの2人を観ているだけでも充分に楽しめる。映画自体も地獄・現世・天国を舞台にしてとてもユニークな演出に満ちていて楽しい。 7点(2003-10-16 10:57:42) |
2. ミクロコスモス
大自然の中に生きる虫たちの営みを延々と映し出していくだけの映画なんだけど、その映像があまりに繊細で力強く思わず見入ってしまう。虫たちの営みのドラマにハッとさせられ、感動させてくれる。それにしても、このドキュメンタリーを紡ぎ出した監督の粘り強さには感服する。 7点(2003-10-06 12:31:05) |
3. ノー・マンズ・ランド(2001)
派手な戦闘シーンなどを一切使わず、濃厚な反戦映画を作り上げている。決して笑うことができないブラックなユーモアが秀逸だった。ラストは触れ込み通り非常に重い。 7点(2003-07-03 16:03:37) |
4. 星降る夜のリストランテ
この手の群像劇は結構好きで期待して観たけど、イマイチそれぞれのキャラクター性が薄く感情移入ができなかった。ストーリーにもそれほどの魅力がなかったのが残念。 4点(2003-06-07 21:56:04) |
5. ゴスフォード・パーク
英国の貴族階級の屋敷を舞台に繰り広げられる秀逸な群像劇だった。貴族と使用人それぞれのキャラクターが緻密に描かれており、それぞれの会話や言動から時代背景や人間ドラマが伺えて集中を切らせなかった。屋敷内でのめくるめく人々の動きを適確にとらえるカメラワークも見事で迫力があった。様々な人間模様を見ているだけでも楽しいが、この作品には更に殺人というエッセンスが加わり映画として面白みを増している。 9点(2003-06-07 21:27:29) |
6. オープン・ユア・アイズ
「バニラ・スカイ」を観た後に観て内容や展開はまったく同じだけど、オリジナルの味わい深さがあり一味違った面白さがあった。最近、近作やアルモドバル監督の「オール・アバウト・マイ・マザー」「ライブ・フレッシュ」などスペイン映画を観る機会が多いのだけれど、どれもなかなか味わい深くスペインならではの熱っぽさがあって秀作が多いと思った。 7点(2003-06-07 14:48:14) |
7. 気狂いピエロ
「勝手にしやがれ」とかは好きだけど、この映画はただわけが分からなかった。映画に芸術性を持たせるのは結構だけど、面白くなきゃ意味がないよ。 1点(2003-06-07 02:28:49) |
8. 海の上のピアニスト
「感動作」というふれこみでその通り感動させてくれる映画はなかなかないけど、この映画は宣伝通りの感動作だった。ジュゼッペ・トルナトーレ監督の映画世界は「ニュー・シネマ・パラダイス」を見て素晴らしさを確信していたので期待はとても大きかった。その期待にティム・ロスの偉大な演技とともに応えてくれたと思う。主人公が一度船を降りかけて桟橋の上でやはり船の中に自分の居場所を見出すシーンはとても感慨深い名シーンだ。 9点(2003-05-29 15:41:28) |
9. グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版
まあ海が好きじゃない人とかには正直きつい映画かもしれない。でも少しでも海の魅力や登場人物の純粋なひたむきさに引き込まれればハマるはず。 8点(2003-05-27 14:53:27) |
10. ニキータ
さすがのベッソン節で切なく、繊細なんだけど迫力もある。ここから「レオン」につながっていくところが多分にある。 7点(2003-05-27 14:40:30) |
11. イル・ポスティーノ
2回目観てこの映画の素晴らしさが全身に染み渡ってきた。田舎の町と自然がとても美しく叙情的だ。それにもましてマッシモ・トロイージの命を賭した演技が素晴らしい。人間関係の温かさ、人生の切なさ、恋することの偉大さを感じることのできる紛れもなく傑作。 9点(2003-05-26 19:33:07) |
12. ロザンナのために
これは隠れた秀作である。実はとても笑えない境遇なのに笑いをさそうユーモア感があたたかい。ここまであたたかい夫婦愛を見せる映画もあまりないと思う。ラストも明るくて心地いい。 8点(2003-05-25 10:24:34) |
13. マレーナ
良かった。何といってもシチリアの景観も含めた映像美が素晴らしい。さすがはトルナトーレ監督。少年の辛い恋心、未亡人の憂鬱、戦渦の世の中、そういったテーマをうまくミックスして仕上げている。この話では当然ながらマレーナの配役がとても大事だけど、モニカ・ペルッチは「彼女しかいない」と思えるくらい適役でいい演技だった。 8点(2003-05-25 10:03:44) |
14. ニュー・シネマ・パラダイス
大好きです。映画史上最高に感動的なラストシーンだと思う。映画の素晴らしさ、映画を愛することの素晴らしさを描いた傑作。 10点(2003-05-24 17:57:21) |
15. ライフ・イズ・ビューティフル
演技も作品の質も認めるけど、好きにはなれない。感動もいまいちできなかった。結局は戦争が愚かなんだよねえ。 6点(2003-05-23 23:07:06) |