1. 太陽がいっぱい
内容、役者、音楽、CG、特撮、景色など、映画にも様々楽しみ方がありあます。この作品が今でも名作と語り継がれる一番の理由は、リプレー役をアランドロンが演じたことに間違いはありません。うまく表現できませんが、一言で言えばあの『眼』。無邪気さ、繊細さ、不気味さ、色っぽさ…それらが全てが同じ眼から感じ取られます。彼の表情アップが、これでもか!というほど登場し、それを強調しています。また耽美と哀愁に満ちた音楽は、名作といわれる二番目の所以でしょう。美しい地中海沿岸でのロケが多く、モノクロでなくカラーで撮られたことも大正解だと思います。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-10-29 17:32:50) |
2. 道(1954)
途中で二人の心が通じ合えたか、と思わせる場面が何度もあったがザンパノは相変わらずのまま。その度にジェルミソーナが可哀想で胸が締め付けられる思いがした。ラストも切なすぎて涙すら出なかった。その分余計にメインテーマ曲が心に染み入る。切なさの頂点を極めた作品。 7点(2004-04-05 01:17:24) |
3. イル・ポスティーノ
レンタル屋で見知らぬ人が「これ、よかったよー」話しているのを聞いてしまったので借りてみました。最後にいきなり主人公マリオが亡くなってしまったことに驚いた他は、特に事件もなく、ゆっくり和やかな内容でした。何の取り柄もないさえない男が、一生懸命に女性にアプローチをする姿がとてもほほえましく良かったです。主演の男性の話し方はとても独特で良い味が出ているので、字幕の方で見るほうが良いと思います。「撮影終了後に急死」という情報を知ってから見ると、感動度が大分変わると思います。 5点(2003-12-17 01:34:56) |
4. 最後の晩餐(1973)
アルフレード(@ニューシネマ・パラダイス)を筆頭に四人の男達がすごいことに…。食欲と性欲、それが満たされるとあとは眠るのみの登場人物達…。何かテーマはあるのだと思います…がそんなことどうでも良くなりますよ。とにかく気持悪い…。ソフトに表現すると「時間無制限のフードバトル(淫乱ババアとう○こ付き)」といったところでしょうか。 1点(2003-11-11 02:09:12) |
5. ル・ジタン
犯罪者と刑事の対決がメインですが、一番の主題は「ジプシー問題」だったように思います。日本人の自分からすると、今一つピンと来なかったのですが…。全体的に暗いトーンで淡々と話が進むので、面白味には欠けていたように感じました。独特の孤独さ、哀愁さに満ちた作品です。 3点(2003-11-11 01:41:58) |
6. 若者のすべて
貧困、家族、兄弟、堕落、故郷…と全体的にとても濃く重い作品でした。終盤の祝賀会の席で、アランドロンの話した『大工の話』が印象的です。シモーネとロッコを演じた二人はこの後度々共演していますが、この作品の立場との違いが、かなりおかしかったです。 6点(2003-11-07 01:53:32) |
7. ナンニ・モレッティのエイプリル
うーん…。イタリアの内政に通じていないと、面白くないと思います。監督には独特の映像表現力を感じますが、やはり退屈でした。 3点(2003-11-04 23:58:56) |
8. パリの灯は遠く
とにかくつまらなかったです。謎の男の素性を求めていく物語でしたが、全体的にわかりにくく、見づらく感じました。別にアランドランが悪いことをしたわけではないのに、最後はああなってしまうとは…。見終わった後に、後味の悪さだけが残りました。戦時中のユダヤ人差別がテーマなのでしょうが、伝わってくるものがありません。 2点(2003-11-04 23:32:35) |
9. 星降る夜のリストランテ
一度目は登場人物の把握がいまいちできなかったのですが、見直してみるとスッキリしました。ゆっくり黙々進行するストーリーは、見ていてとてもゆったりできます。控えめな音楽も良いです。不倫中の教授と学生、結婚話するカップル、四人の男をたぶらかす女、修道女志願の娘とそれを嘆く母親、愚痴ばかり言うシェフ、怪しい霊媒師…など様々な登場人物の会話を垣間見れるのも面白かったです。けれど、一応の主人公である女主人も含め、誰一人として話にオチが無いのが残念。また眼鏡とカメラを持ち、韓国語らしき言語を話す怪しい日本人家族は一体…。 4点(2003-10-20 01:39:50) |
10. ロベレ将軍
戦争、ナチス、パルチザン、牢獄…と、暗くなりがちな要素が多々あった。中盤、主人公が投獄されてからが面白くなる。でも最後、あの終わり方は嫌。 4点(2003-02-18 11:29:50) |
11. ニュー・シネマ・パラダイス
完全版を見た。音楽がとても良かった。涙が何回も出たのはそのせいもあるかも。恋愛の部分以上に、アルフレードや島の人々の描写など、『郷愁』を感じさせる場面がたくさんあったのがまた良かった。 8点(2003-02-06 23:04:30) |
12. 戦争と平和(1956)
ストーリーは小説の様にただ黙々と三時間以上進むので、ビデオで見る人はどこかで小休憩を入れたほうが良いでしょう。自分はこの後に、アンナ・カレーニナを続けて見て死にそうになりました。 5点(2003-02-05 01:43:39) |