1. ぼくは怖くない
《ネタバレ》 物語の始まりは牧歌的な風景、楽しそうに遊ぶ子供たち、暖かい共同体としての小さな村。主人公のマケーレが穴をのぞいてしまってから舞台は大きくその様相を変える。その変化の表現が見事である。それまで安心できる広大な草原や村、家という存在が急に不安の象徴となる。それまでボーっと眺めていた観る側がハラハラ感、不安感を常に持ってのめりこむようになる、という仕組みである。もちろん飽きさせない装置(少年たちの交流、友人の裏切りなど)も満載である。本作は、誘拐事件を常とは異なる視点から切り込み、その中で少年の勇気、成長を描ききった快作といえる。 9点(2004-12-23 14:35:54) |
2. ノー・マンズ・ランド(2001)
中間地帯の二人の男のやり取りは、どんな激しい銃撃戦を見せる戦争映画よりも、戦争の空虚さを去来させる。戦争は人の精神をズタズタにするもので、傍から観ると非常に滑稽なものだ。 8点(2004-05-29 09:36:59) |
3. サスペリア(1977)
ヒッチコックのパクリと見づらい赤の演出、そして不要なシーンを残しすぎた編集の杜撰さしか目立たない、ありえない映画。観てしまった自分もありえない。 0点(2004-04-27 23:56:30) |
4. ゾンビ3
本当にマザコン息子がママのおっぱい食いちぎるシーンだけ。信じられない。 1点(2004-04-27 23:54:06) |
5. ゾンビ/ダリオ・アルジェント監修版
蔓延してしまった死人たちと生きた人間のお話。ゾンビが恐れられていない、というよりおもちゃのように扱われている。生きている人間たちは好き勝手にやって楽しんでいる。明るい音楽と笑い声がとても世界観とミスマッチしており、逆に人間の恐ろしさを浮き彫りにする。生者は狂気の名の下に何でもやってしまう。ホラーと言う名の人間ドラマなのでした。 9点(2004-04-18 21:01:42) |
6. ギャング・オブ・ニューヨーク
最後の決闘の結末、あれだけ時間をかけて因縁やらを塗り固めていったのに、それはないだろうと思う。 4点(2004-02-07 23:24:47) |
7. オープン・ユア・アイズ
男の顔が気持ち悪かった・・・。ただ設定としては実に見事。観ていて自分の存在が不安になってきた。 7点(2004-02-07 23:17:06) |
8. フレディVSジェイソン
やはりジェイソンはフレディ以上に良いコメディアンだ。殺戮シーンが多く、それが全て笑いに昇華されるのだからすごい。企画自体、数年前から言われてきて、それが実現されたというだけでもすごいこと。ハイテンションの殺戮ショーはまさに笑いの楽園となっている。お見事! 7点(2004-01-22 04:17:38) |