1. 荒野の用心棒
《ネタバレ》 あの流れ者は油断出来ない。頭はキレるし早撃ちの腕じゃ右に出るものはいないだろう。 そんな彼がやってきたヤクザだらけの無法な街のゴタゴタ。何故助けようとしたのかはわからない。彼の過去がそうさせるのか。 シンプルなお話ながらも初っぱなから子供に銃を撃つシーンにビックリ!敵の連中は非道そのもの! そこからの流れも早撃ちと知恵だけのギリギリの中で上手にやろうとする流れ者にハラハラ。ちょっと上手く行き過ぎですが。 にしてもイーストウッドはカッコイイ。そして音楽もカッコイイ。所々流れるSEも謎だが良い。 自分は初めてのマカロニウエスタンでしたが面白かったです。 [DVD(字幕)] 6点(2017-11-01 10:38:40) |
2. 皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ
《ネタバレ》 スーパーパワーを手に入れたら…金!金は欲しい!あと女も欲しい!それに好物ヨーグルト! …でもそんなに世の中単純じゃないし上手く行かない。世の中は醜い。血は黒い。 力を得ても主人公エンツォはすぐには変わらない。使命も無ければ、夢も無い。だけど酷な運命で出会った女性アレッシアと鋼鉄ジーグというアニメが彼をだんだん変えて行く。 内容はシンプルだけど、そのリアルなどん詰まりの男からのヒーローへの転身は切ない。 燃え上がる車に向かってもカッコいいフォームで速くは走れない…ただただ全力疾走。泣かせます。 そしてもう一人の力を持ってしまった男、ジンガロの狂気は映画が進むにつれエスカレートして行く様が素晴らしい。ケレンのある格好で目的のためなら手段を選ばぬ悪っ!そしてその目的もだんだん「目立ちたい」というイカれた方向に行くのも凄い。お前がジークブリーカーするんかい! アクションもカンフーなどは無い「喧嘩アクション」だが、パワーの凄さとリアリティを持った動きがなんとも迫力があります。BGMが無いのもまた新しいですね。 ラストのオチもニヤリとしながらも応援したくなる素晴らしい映画でした。 にしてもイタリアのジーグの歌詞はやたらシブいですね。 [映画館(字幕)] 7点(2017-08-17 21:14:38) |
3. ジョン・ウィック:チャプター2
《ネタバレ》 よくも思い出の詰まった我が家を壊したな!? 一度踏み入れてしまった殺し屋の世界はジョン・ウィックを執拗なまでに彼を引き戻す、皮肉な因果は彼を更なる巨大な組織と対峙させる。 今回の相手はマフィアなんてチャチな連中じゃない、世界の殺し屋達を牛耳る連中だ。殺しのプロとジョン・ウィックvs大量の殺し屋達の連戦ノンストップデスマッチはハイテンションでとにかく痛快。武器を仕立てる所からもうカッコいいぜ! ジョンの十八番GUNFUに痺れ、車に跳ねられてもへこたれない笑えるほど超頑丈な身体に憧れ(3回は跳ねられる)、魅せるは鉛筆殺法。遺憾なくジョンの技の数々に見惚れます。今回も圧倒的に強い。強すぎる。 そして脇を飾る変な殺し屋達にもご注目。Ms.バイオリンに力士マン、手話レディ(勝手に命名)など個性豊かな連中とのクールで熱い死闘はたまらないものばかりだ。 それを彩る街並みもどこも美しく、洗練されたところばかりなのが気持ちが良い。にしても終盤の鏡だらけの部屋での戦いはもろ「燃えよドラゴン」で笑ってしまいました。 不器用で悲しき殺し屋の自由を求めた復讐劇は、ギャグとしか思えない超アクションと変な連中のおかげでいい塩梅のバランスになっています。 掟を破り追放となったジョン、彼の走る先に彼の求める幸福はあるのだろうか…チャプター3が楽しみです。 [映画館(字幕)] 6点(2017-07-29 12:17:17) |
4. 黄金の七人
《ネタバレ》 なんともヌルーく金塊泥棒。 甘いメガネの教授とセクシー美女、そしてAで始まる六人組。コイツらそろえば完全犯罪。 洒落た音楽とモンドな町並み、アンテナがクルクル回るチカチカの指令装置やアンテナ付きの銃(なんの意味があったのか)見ていて楽しいアイテムと泥棒ギミック、確かにルパン三世の元ネタと言われたらまさしくその通り。無線オタクまで登場だ。 ちょっとした緊張感や不二子ちゃん的裏切り、警察との駆け引きもあったりして最後まで楽しめました。オチもなんともユルく後味最高じゃあないですか。 若干時代を感じる間延び感はありますが、この時代にしか出せない雰囲気は格別だと思います。 [DVD(字幕)] 6点(2016-11-06 15:22:06) |
5. 鑑定士と顔のない依頼人
《ネタバレ》 見入ります。依頼人の顔が気になってしょうがない、その先その先が気になってしょうがない! 美しい構図と、美術。不思議な雰囲気がたまりません。 そんでもって愛したクレアは夢のように姿を消し、信じられないような真実を知るヴァージル。 最終的に絵画の真贋はわかっても、愛の真贋を見定める事はできなかった…という事なんですが、それでもいちいち絵になる映像と美術が面白い作品でした。 [インターネット(字幕)] 6点(2016-08-06 20:23:28) |
6. 猛獣大脱走(1983)
《ネタバレ》 愚かな人間共よ!動物のパワーを思い知れ! 可愛いゾウがアベック共の首を長い鼻で締めあげる!顔を潰す!大量のネズミがアベック共を食い殺す! 闇夜から音無く現れる動物達に人類はなす術無し!とにかくアベックは問答無用で死にます。走る車は爆発し、飛行機は大惨事。 どうやって撮ったのかわからないくらい、モノホンアニマル達の襲いっぷりにビビります。殺され方はチープですが、襲われ方は結構怖い。 道路を疾走するチーターや、列になって門を破壊するゾウなど見応えバッチリです。主人公もシロクマやトラと戯れ方が上手すぎて逆にドキドキします。 でも話的にはこれが公害問題を扱った社会派だったりするが、まぁそこは薄め。終盤の展開はあっけない収束からのどんでん返し。人間も動物なのだ…! まぁ管理システムが故障して、そこに有毒な水が流れていてと、まぁ事件が上手に出来すぎてますが、張られていた思わぬ伏線にちょっと驚きました。 CGの無い80年代という時代の説得力が、嘘の無い凄まじい映像を見せてくれるパニックムービーでした。ホント凄かったです。 ただ冒頭の餌やりシーンはちょっと生々しすぎました。あとネズミを焼き殺したり、猛獣に家畜を襲わせたりするシーンはちょっとやりすぎです。 [インターネット(字幕)] 6点(2016-03-12 01:00:15) |