1. ブラックアダム
《ネタバレ》 原作ではシャザムの敵として出てくるようですが本作は完璧な悪というよりダークヒーローといった感じ。 「俺ヒーローなんて一言も言ってねーし!」という開き直りからヒーローだろうが敵だろうが「俺の前に立つ奴はみんなまずぶっ飛ばす。話はそれから聞いてやる」な姿勢が逆にすがすがしくてよかったです。 もともとロック様自体が超人みたいな人なので、そんな人が神の力持って暴れてるというのであればそれは面白い¥くないわけありません。 バイオ5のウェスカーみたいに高速移動からの敵を翻弄しながら倒す疾走感や、ヒーローチームも個性的な面々でとにかく見ていて楽しいですし、「その名前はもう古い」からの最後のタイトルバックがデデンと出るところは最高に格好いいです。 「この星で俺に勝てる奴はいない」って言われて「ですよねー(笑)」っていう説得力があるのは本当にすごいと思います。 とても楽しい作品でした。 [映画館(吹替)] 7点(2022-12-04 20:19:51)(良:1票) |
2. 戦場のメリークリスマス
《ネタバレ》 これは邦画になるんだろうか?(笑) デヴィッド・ボウイの二枚目ぶりが際立っていました。というのが第一印象と、有名なテーマ曲を聴くことができて満足。 戦争映画であるけれど、戦闘シーンは皆無。旧日本軍の捕虜に対する待遇やイギリスでの階級主義、障害者の蔑視などが容赦なく描かれていてその点は強烈でした。 そして、国が違うことによる死生観、倫理観の違い、しかし少しだけ「クリスマス」という特別な日にわかりあうことができた。ラストで、メリークリスマス、というのは中盤と一緒。しかそ名前に敬称をつけるところ。誰が良くて悪いのか、ではなく、互いの信念のもとに一部の者が争い、それに巻き込まれた哀れな登場人物たちの哀れさ、そしていくばくかの救いを感じられるセリフだった。 [映画館(字幕)] 7点(2021-08-01 20:52:00)(良:1票) |
3. アンダーワールド:ビギンズ
《ネタバレ》 ベッキンセール主演ではないため、一瞬モックバスターと間違われそうですがれっきとした続編で安心。 …ですが、内容自体は、だからどーした?といった感じです。 ライカンたちの脱出場面やそれぞれの戦闘シーンは見ごたえありですが、このシリーズの宿命というか、どうしてこれを「狼男」と「吸血鬼」でやるかが疑問です。 ライカンは百歩譲るとして、吸血鬼たちは闘うにしても殆ど剣やボウガンやらを使っての闘い。途中思い出したかのようにビクターがちょっと本気出しましたがそれ以外は殆ど人間と描写が変わらず、「別にこの題材なら人間対狼男でいんじゃね?」と思えてくる始末です。というか太陽光で死んで初めて「あぁ、こいつも吸血鬼だったのね」なんて気付くことも…。 前日談としては上手く出来ていると思いますが、どうしてもそこが(初代から)引っかかっているので5点。 [DVD(字幕)] 5点(2011-03-31 19:38:49) |
4. キング・コング(2005)
《ネタバレ》 ジャクソンは「キング・コング」を見て映画監督になろうと決心したそうで、「本当かいな?ネタ作りじゃねぇの?」と考えてみれば、かの「ブレインデッド」にスカル島は登場してくるわけで、しかも最後はキング・コングのような巨大モンスターが出てくるわけで、あぁこの人って本当に「キング・コング」好きだったのね~と納得した次第であります。ストーリーの方は、オリジナルの方がエンターテイメントに特化して極力無駄な話を端折ったのに対し本作は物凄く丁寧に描かれ、コングとアンとジャックの奇妙な三角関係がより判りやすくなってます。その他では、とにかく夕空がキレイ(笑)。船上での場面や、スカル島での場面など夕焼けの空が物凄くキレイでした。しかし、ストーリー部分は良いのだけれどもこの作品の本当の売りであるコングについては、正直なところそれほど感動はしませんでした。確かに滑らかに動いて、表情もリアルで、三体のT-REXと闘うシーンやラストの有名なエンパイア・ステート・ビル上でウホーウホーやるシーンは迫力ありますが、やはり“そこに存在している”という感覚がどうしても薄いように思いました。その他、恐竜との追いかけっこや変な虫との格闘も確かに見ごたえがあるのですが、少々くどいんじゃないか、と思いました。確かに面白く飽きない作品ではありますが、やはり、もう少し短くできたのではないかと思います。 [映画館(字幕)] 7点(2006-01-22 04:31:20) |
5. ラスト サムライ
《ネタバレ》 和ですね。さすがに主役なためトム・クルーズが凄く存在感をアピールしてます(トム・クルーズはそれほど好きじゃないんですけど)けど、インディアンのエピソードの時「彼らは野蛮人だ」といういかにも西洋人の観点からの発言に対し「彼らは真に勇敢だった」と認めるところが忠義を重んじていることを物語ってると思います。日本人がカウボーイになれないのと同様にアメリカ人も真のサムライにはなれないながら、それでも武士道に生きようとする姿は彼がまことの戦士という証なんでしょう。決起した侍達が「行くぞ!」の掛け声とともに村から馬に乗って駆けて行くシーンには大和魂を感じました。少し冗長だなと思うシーンもほんの少しありましたがそれでも充分に見ごたえのある映画でした。 7点(2004-03-01 03:02:46)(良:1票) |
6. ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
確かにこれほどまでに大規模なプロジェクトってのは数えるくらいしかない。が、しかし、正直な事を言わせて貰えば、1作目、2作目、3作目と見てきた中でこれが一番微妙だった。確かに見せ場はちゃんとあるし、長さを感じさせない展開ではあるが、映画史に名を連ねる史劇超大作を見てきた自分にとってはどうも人間対CGのクリーチャーに臨場感を求める事が出来ない。この映画を製作するにあたりCGその他それに類する技術が不可欠であった事は認めるが、生身の人間たちが繰り広げる血沸き肉踊る戦闘シーンの気迫等には到底及ばない。それにストーリーも、原作のように名作と謳われるまでには至っていない、というかやたらに長い戦闘シーンのせいで人物の描写、物語の根幹にあるものが蔑ろにされてされて全く深みが感じられない。そもそも小説が名作になる条件ってのはストーリーもそうだが、やはり読み手が、そこに書かれている世界観を想像したくなったり、「次は一体どうなるんだ?」といったような意欲をそそる言葉づかいや言い回し、表現方法をしてこそ「名作」というものになるんだと思うし、それをそのまま映画にしたところで、根本的に表現の方法が違う映画が傑作に仕上がるわけがない。これによって「バッド・テイスト」や「ブレインデッド」等のカルト・ムービーを撮っていたジャクソン監督がアカデミー賞を取るような大物監督になってのはファンとしては嬉しいとも思うが、その反面で彼の映画愛溢れるB級作品を見られないと思うと、また悲しいものがある。 6点(2004-02-17 17:17:30) |
7. ロード・オブ・ザ・リング
《ネタバレ》 以前に友達と映画を見に行くことになり、何を見ようかと言う所に、それじゃあロード~二つの塔にしようという事になり、嫌ではなかったが、前作を見たことがないので半ば心配していたが、見終わった時の感想は、久しぶりに良い作品を見たぞ!というもので、これじゃあ前作も見ないと、と思い、友達からDVDを借りて見た。続編を見ているので、半ばネタバレしたようなものなのに、それでもこの作品、ものすごく面白い。まず、その世界観が凄い。冒頭のホビット族の村やエルフの谷などがちゃんとそこに“存在”している。映像もダイナミックなものだし、その映像を一層引き立てる音楽。特に、カザト・ドゥムの橋のシーン(さようならガンダルフ~!!白くなって帰ってくるのを待ってるよ~~!!)での音楽の凄いこと!やっぱり臨場感をだす音楽はロックなどの激しいものではなく、まるでレクイエムのようなコーラスが最高でしょう!そしてエンディングで流れるエンヤの澄み渡るような歌声!!最高!!旅の仲間の構成が、剣士や弓使い、斧使い、魔法使いなど、大作RPGみたいな所もより一層ファンタジーの世界を作り上げている。出演者の方もそうそうたるメンバーで、<マトリックス>で有名なヒューゴ・ウィービングや、親父に似すぎなくて良かったね的なリヴ・タイラー、この作品でも圧倒的な存在感のあるクリストファー・リー、そして監督は、いろんな意味でインパクトのでかい作品を作ってるピーター・ジャクソン!こんなことなら劇場で見たかった、というか、この作品は劇場で見て初めてその壮大さが分かる作品なので、非常に残念。次回作は絶対に映画館で見る!! 8点(2003-08-09 04:19:25) |
8. バッド・テイスト
お、なるほど!ブレインデッドの原点はここにあったのか!全く凄まじい、いや、素晴らしい映画(ある意味)。低予算なんだが、何でも資金が足りなくて3年がかりでやっと完成したらしい。その頑張りだけでも5点の価値はある。金かけなくても面白いモンは作れるもんだね。しかし、役とはいえ、凄まじいキチガイぶりを発揮してくれたピータージャクソン。あんな奴(失礼!)が大作“ロード・オブ・ザ・リング”を撮ったなんてにわかに信じらんねぇ… 8点(2003-05-25 02:47:18) |
9. ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
この前友達と3人で見に行きました。1作目は見てないので(映画を見る人間としては一番やっちゃいけないんですが…)どんな感じかと聞いたら、RPGみたいな感じというので、どんなものかと思ってました。そしたらなんと、これがまた凄いじゃないですか!世界観や話の目的、登場人物などがほんとに大作RPGみたいじゃないですか!!映像も凄く綺麗で、戦闘シーンなどは正に圧巻。ただ、1作目を見てないので、登場人物達がどのような道を通ってきたかがわからなかったので、イマイチ話に入り込めませんでした(今度見ますよ、絶対!!)。にしても、あのジャクソン監督がこんな映画撮るなんて、正直ビックリでした。何せはじめて見た映画が、あの、かの有名な“ブレインデッド”だったので。恐らく、この映画見てからあれ見た人は、かなり驚くだろうなぁ(俺とは逆の意味で) 7点(2003-04-29 22:07:01) |
10. ブレインデッド
ホラーファンなら誰でも知っているニュージーランド産ゲテモノ映画の、正に極限形にして、スプラッタをやりすぎるとどうなるかをこれでもかと言わんばかりに物語っている映画。飛び散る血糊は恐らく映画史上最多。腕が飛び、脚が飛び、首が飛び、内蔵が飛ぶ。そして、その展開をいっそう盛り上げてくれる魅力的な登場人物たち。弱そうに見えて実は無茶苦茶強いカンフー神父(マスター)、運悪く墓場に居た為にゾンビママの餌食になったヤンキー兄ちゃん、純度100%のゾンビ・ベイビーセルウィン、おまけに芝刈り機掲げてついにプッツンした主人公ライオネルなど、あげていったらきりが無い。スプラッタものが苦手な人は恐らく最後まで行かない(というか多分吐く)が、だからこそこの映画は“面白い”!そして、1度その面白さに気付けば、たちまちこの映画の虜になること間違いナシ!勿論おれのお気に入りの1本。正に、“血沸き肉踊る”映画だ。 9点(2002-08-31 21:36:46)(良:1票) |