1. 第9地区
《ネタバレ》 面白い! 凄い!! 感動した!!! ピーター・ジャクソン的B級悪趣味コメディテイストを持たせながら、社会問題、友情物語等も織り交ぜ、アクションとSFホラーを混在させながらも、高いエンターテイメント性を保ったハイグレードな映画だ。 ただの楽しいエイリアンモノを見に行くつもりで軽い気持ちで観に行ったが、そんなちっぽけな映画ではなかったのだ。 ゴキブリが超賢くて、人間サイズでコミュニケーション能力あったら僕らはどう対応すべきか? っていう難しくて意地の悪い投げかけがある。 やっぱゴキブリは生理的に無理じゃね?っていう。 観客としては、途中までどちらに肩入れして観ればいいのかが難しく、しっかり考えさせてくれる。いっそ攻撃してきてくれれば、やっちまえ!ってなるんだろうが、そう簡単にはならない。 そういう点からもバカ映画に見えて、実は極めて知的な映画であると思うのだ。 しかし、堅っ苦しいこと考えなくても、すげー面白いのだ。 面白いけど、色々考えさせられるし、だけれどちょー面白いのだ。 いろんな映画の面白いところをガンガン詰め込み、それでいて新しさを感じさせる見事なエンターテイメント映画だった。大満足。 [映画館(字幕)] 9点(2010-04-13 21:09:50)(良:3票) |
2. ラブリーボーン
ハッキリ言って、ピーター・ジャクソン監督作品で一番面白くなかった。 悲劇性を強調しないドライな死の描き方は悪くないんだが、成仏ストーリーにしたいんだか、サイコサスペンスにしたいのか、最後までこの映画の方向性が見えなかった。 あの世のファンタジーと現世のサスペンスがマッチしてない。 ストーリーも面白くないし、死後の世界は映像みせたいだけって感じがした。 原作は面白いのかなぁ? うーむ…。 [映画館(字幕)] 4点(2010-01-31 03:20:14) |
3. キング・コング(2005)
《ネタバレ》 …長いよ、ピーターさん。これは史劇じゃなくてコングなんだよ。気持ちはわかるけど、三時間かけて語る内容はないんですよ。ゾンビみたいな原住民とか、むしむしうねうねなんか完全自己満足の世界でしょ。削れるとこ多すぎるよ。 それにしてもあの唐突なアクロバットな演舞シーンはなんだったんだ?意味わからなすぎて笑ってしまいました。 ほんと無邪気な監督だなー。これだけやりゃ、もう満足したでしょ? さぁ、そろそろスプラッター映画を撮っておくれ。 [DVD(字幕)] 6点(2009-07-14 14:56:37) |
4. さまよう魂たち
《ネタバレ》 霊体の見える主人公が生身の狂人からもあの世の狂人からも追っかけまわされ、この世とあの世を行ったり来たりしながら壮絶な殺し合いを繰り広げる…コメディ? もはやジャンル不定。笑えるところも多々あり、B級の流れではあるのだが、死神や壁からうごめく霊体の動きが滑らかでやたら出来が良くて迫力があってテンション上がります。しかも、伏線の散らし方と回収がうまくできていて、物語も何気にしっかりと面白い上、ちょっと先の展開も予想できないくらい意外な展開の連続に最初から最後まで楽しませてもらいました。うーん、こりゃ面白いや。 [DVD(字幕)] 8点(2009-05-05 22:27:17)(良:1票) |
5. 乙女の祈り
バカスプラッターから脱却し、真面目に実話の残酷な事件を映画化してみたジャクソンさん。実話を使ったことで、程よく歯止めがきいているのかマトモな映画風に仕上がってますが、監督の変態性は隋所に垣間見えるし、どこかバカっぽい世界観にらしさが見えて面白い。やっぱり血が好きなんですねこの監督。 二人の(可愛くない)少女がキャッキャしてるシーンが多いので、ちょっとだれてしまいましたが、ファンタジー描写や、風景描写は綺麗で今後の大成功の基盤ともなっている重要作なのではないかと思われます。 [DVD(字幕)] 6点(2009-04-26 22:54:27) |
6. ミート・ザ・フィーブルズ/怒りのヒポポタマス
《ネタバレ》 パッと見はセサミストリートのような人形劇(そうでもないか)。憎たらしいドロドロとした人形達の愛憎劇は、意外とシリアスなドラマ(そうはみえないが)。テンポが若干悪く、ブチ切れっぷりが小出しなので物足りなく感じていたら、壮絶で芸術的(嘘)なスプラッターなクライマックスに涙が溢れました(嘘)。 汚い心をもった人間はこんな畜生だよ、って皮肉を込めてのあえての人形劇(なわけないか)。エンドロールで笑いました。体液飛び散る絶望的クソ映画なのに見終わった後の後味はなかなか爽やか(本当です)。ドリームガールズの元ネタ(大ウソ)。 [ビデオ(字幕)] 7点(2009-04-13 22:49:18) |
7. バッド・テイスト
《ネタバレ》 エイリアンとゾンビのおいしいとこどりした肉片飛び交う超バカスプラッターコメディ。冒頭の爺さんの頭半分吹っ飛ぶシーンのチープなグロさに笑えれば最後まで笑いが絶えることなく楽しめるでしょう。 ゾンビのようなエイリアンは、スプーンで脳を食事します。体はすぐ千切れるものの、ハンマーを持ち、体術を使い、チームプレイを駆使し、しまいには銃を乱射するという戦闘能力の高さはなめられません。もっとも、頭が弱いためそこまでの脅威は感じませんが。 敵の親玉は、たった3人+αでそんなエイリアンを駆逐するSWATもびっくりな人間達に「ひとでなし」「なんてやつだ」と泣きの入る情けなさ。真の姿を表しズボンから尻をはみだしたまま走りまわり、中指を立てるエイリアンに唖然としながらも笑いが止まりません。 場を無駄に和ますハードロックにのせて、常識では考えられない最高の悪趣味シーンが怒涛のようにふりかかります。 ブレインデッドに惚れてみてみたが、やはり面白かった!一番のブチキレっぷりを見せてくれるデレク役は監督のピーター・ジャクソン…やはり只者ではない。 [ビデオ(字幕)] 8点(2009-03-28 23:13:32) |
8. ラスト サムライ
《ネタバレ》 トムが日本の捕虜になりながら、日本と馴染んでいくハートフルコメディ的展開の中盤まではなんとも言えない雰囲気と違和感がとても良いです。チャンバラシーンのBGMも和太鼓がドコドコなってて気持ち良いんです。謙さんかっこよすぎなんです。真田さんも良いんです。 しかし、後半トムと小雪が接吻してから急にハリウッド的展開になっていき、引いてしまいました。あそこは着替えだけで終わってれば美しかったのに・・・。 そして、それからはものものしいBGM、わらわらと物凄い人がいりみだれての戦争、血、爆発、予定調和、これでもかとたたみかけられて、風情も品も崩壊し、うんざりしました。最後の30分が一番退屈でした。 もっとさらっとしてればとても好きな映画になったでしょう。 150分の長さは感じさせませんし、出来はとても良いと思います。 [DVD(字幕)] 6点(2008-10-29 11:32:23) |
9. ロード・オブ・ザ・リング
《ネタバレ》 3時間もかけていったい何をやっていたのかというぐらい物語はスカスカ。勇敢な戦士 たちはともかく、命がけで主人公にくっついてくる理由も実力もないホビット族の存在は、物語の進行上の足を引っ張るためだけに存在してるかのようでイマイチ納得いかない。特に異常に主人公になついてるサム君にもそれだけのエピソードもないから、ただの変なヤツとしか思えない。主人公の根拠のない使命感も不可解。君が行ってどうするの?旅路に裸足は辛くないの?とかつっこんだり、変なスローモーションや発光などの演出に首をかしげたりするところは無数にありました。 しかし、そんなことは些細なことだというかのようにテレビゲームやアニメでしか見たことのないような壮大すぎる辺境の地、洞窟、大自然、街並の数々に魅了され、異形の化け物たちに興奮させられ、ダイナミックなカメラワークもあって集中力のない僕でも3時間はあっという間。普段の僕なら、3部作とはいえ完全なぶつ切りっぷりに腹を立てていたことでしょうが、はっきりいって物語にはほとんど興味が湧いてないので別にどうとも思いませんでした。それでも、楽しかったので続きを見る気はマンマンです。あれだけの死闘を繰り広げても化け物がほとんど出血しないのは、ブレインデッドファンとしては不満ですが。 [DVD(字幕)] 7点(2008-10-19 21:48:40) |
10. 紀元前1万年
マンモスや巨大な鳥やトラなどの動物さんやら、壮大な景色は素晴らしかったです。それはいいんですが、中身はまったく面白くない民族紛争ストーリーで、魅力の薄いキャスト陣に退屈な展開にやたら多いナレーション。紀元前の世界を映画化するっていうだけで終わっちゃってる感じですね。かといってリアリティは全然ないファンタジー英雄譚だし。どーせなら人間VS人間より、動物VS人間の生き残りをかけたむちゃくちゃな戦いを見たかったかな。 [DVD(字幕)] 3点(2008-09-15 11:29:13) |
11. ブレインデッド
《ネタバレ》 前半はのんびりゾンビと共存しちゃう意味不明な主人公の行動が微笑ましい。通行人はゾンビとすれちがっても全然きづかないところが微笑ましい。 後半はあまりに悪趣味、グロすぎ、最低、気分悪い、ドンびき…。でもなぜだろう笑いが止まらない、笑い死ぬ。注意してください。この映画を見てると頭がおかしくなります。脳が死にます。いったい何千リットルの血しぶきがとんだんでしょう?今まで見たことのないモノがたくさん見れます。電球ゾンビ、ゾンビファ●ク、ゾンビ胎児、ゾンビサッカー、巨大ゾンビ、ミンチゾンビ・・・ああゾンビが愛おしい。 [DVD(字幕)] 9点(2008-04-21 01:33:58) |
12. 世界最速のインディアン
実話をもとにした、世界最速を目指すバイク乗りの爺さんが主役の話なんですがカメラワークなど、画がとにかくかっこいい。そして、アンソニーがなんともいい味出しまくりで、周りの皆がいい奴になってしまうのも納得。 ロードムービー的な序盤から、レースの後半まで多彩なキャラクターが登場し、見どころ十二分。ジジイかっこええ。漢だ。 [DVD(字幕)] 9点(2008-01-26 16:32:40) |