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Cinecdockeさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 893
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自己紹介 ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。
「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。
映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。
目指せ1000本!

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21.  ベアーズ・キス
冒頭、しんしんと降り積もる雪原を歩く少女と熊のアニメーションに、その物語に引き込まれた。章ごとに挿入されるその演出が、お伽噺であることを一層強調する。青年に変身できる熊と少女の寓意に満ちた情愛と対比するように、厳しい現実によるサーカスの衰退が影を落とす。ある終焉を迎えた熊と少女の選んだ顛末が、「そうきたか」とこれまた寓意的で不思議な余韻が残った。
[DVD(字幕)] 7点(2017-01-27 00:39:42)
22.  NOTHING ナッシング 《ネタバレ》 
社会に上手く適応できない男二人にとって、"何もない世界"は理想郷か? 消せる能力を得た理由が最後まで明かされないカフカ的不条理劇。となると、監督も役者も同じ『CUBE』を思い出してしまうが、二人だけになった30分以後の展開はシュールなコントと内輪向けに成り下がる。この手の題材は短編向きで、切れ味が良くないと正直付き合いきれない人が少なくないのではないか? 共感できる部分はないわけではないが、実は男二人の妄想で刑務所オチだったら正直後味悪い。
[DVD(字幕)] 5点(2016-12-19 22:21:14)
23.  ブラインドネス 《ネタバレ》 
原作既読。 地の文と会話文を区別しない、改行のない独特の文体が、 目の見えない混沌の世界を的確に表現するにはうってつけだろう。 名前のない登場人物がどんな姿形をしているのか、如何に凄惨な描写なのか、 文字だけの小説ではただ想像するしかない。  問題は目の見えない世界を如何に映像にするか。 ノーベル賞作家の偉大さを恐れたのか、メイレレス監督がドSなのかは知らないが、 万人向けに大幅に脚色できず、 かと言って原作を中途半端にトレースすることしかできなかったのがその答え。  例えば、唯一ヒロインだけが見えているのだから、 極限状態とはいえ屈服するくらいなら王を殺すべきだったし、 全員が(一時的に)失明したのが資本主義に驕った人類への天罰だったら何でもありになってしまう。 寓話と言えばそれまでだが、ディテールの甘い観念ドラマにただただフラストレーションが溜まるだけだろう。 R18指定になるにしてもやるなら徹底的にやれ。  カフカや村上春樹といった非現実な小説と同じで、 文字でしか表現できないものがあることを逆説的に知らされる形になった。 つまらなくはないが、陰惨すぎて二度と見る気がしない。
[映画館(字幕)] 5点(2016-11-26 01:05:26)
24.  ELEVATED(エレヴェイテッド) 《ネタバレ》 
『CUBE』の原点だけあって、状況が説明されないまま、エレベータ内部とその周辺のみで展開される。息苦しいエレベータ内の気まずい空気はあるある。そう思った途端、サイコホラーへと急転直下。しかしながら、デパートで流れそうな都会的なBGMに、血みどろ死体に悲鳴を上げるオーバーアクトっぷり、エレベータに逃げ込む群衆のオチまで、ブラックコメディとして描いていると感じたのは自分だけか。
[DVD(字幕)] 7点(2016-03-22 21:13:44)
25.  CUBE 《ネタバレ》 
知的好奇心が満たされ、ひたすら面白い。 登場人物わずか7人、1.5個の立方体のセットだけで、スケールの大きいSFが出来るとは。 回想や外界の描写もなく、謎を残したまま終わるストイックな映画だが、 一から十まで説明して幻滅するよりはスマートな割り切り方だと言える。 町工場のネジがスペースシャトルに使われるように、末端の集合体が複雑な現代社会を形成している。 見えない巨悪に陰謀論を掲げようが、真実を知るすべのない不条理。 しかし、サヴァン症候群の精神障害者によって出口を見つけられたように、 必要とされていない人間などこの世にいない、という微かな可能性も提示されている。
[DVD(字幕)] 8点(2016-03-22 21:10:30)
26.  パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 《ネタバレ》 
歴史の浅い現代アメリカでギリシャ神話が甦るという荒唐無稽な設定は面白そうのに、携帯電話やパソコンを駆使した活劇をいくらでも掘り下げられたのに、子供でも騙せないご都合展開の塊で大幅減点。絶体絶命のピンチ→近くに水が流れている→大逆転 のパターンはここまで来ると笑ってしまうレベルで、もっと捻ることが出来たのではないか? 世界の終りが近づいているのにのほほんと気楽なのも如何なものかと。監督がクリス・コロンバスなのが皮肉に感じる。
[ブルーレイ(字幕)] 3点(2016-01-27 22:28:58)
27.  ボウリング・フォー・コロンバイン 《ネタバレ》 
堅苦しいドキュメンタリーを分かりやすくエンタメとして訴えかけたマイケル・ムーアの功績は大きい。悪く言えば、その巧みな編集でデメリットを写さず、日本のマスメディアみたいに偏った方向に誘導される危険性はあるが、銃社会アメリカの異常性を取り上げた点は支持したい。最後のチャールストン・ヘストンのアポなしインタビューに関してはやり過ぎな気はする。ニュースにならないくらい掃いて捨てるほどある悲劇を敵意剥き出しのまま問い詰めれば対応に困るし、銃を否定してもそれによる既得権益で支えられたアメリカが今更減産も規制もするはずがない。流通が行き渡った以上、強盗が銃を持って自宅に侵入したら、銃で対応せざるを得なくなる。世界の警察としてのメンツもあり、退くに退けないアメリカの泥沼っぷりが集約されていた、という意味では必要なシーンかもしれないが。いずれにしても、強力な武器も銃も民間レベルで流通されていない国は、まだマシと言えることくらいか。
[DVD(字幕)] 7点(2015-09-01 19:25:53)
28.  シン・レッド・ライン
ほぼ同年に作られ、時代背景もジャンルも似ている『プライベート・ライアン』と比較されるが、方向性が全く逆の"戦争アート映画"。美しく詩的な映像と熾烈な戦闘シーンのコントラストは印象に残るが、退屈なシーンはとにかく退屈で、目的を果たしたあとの最後の一時間は拷問のようだった。これだけの豪華キャストなのに下手すれば誰なのかも分からないチョイ役レベルの扱いは勿体ない。それなら別に無名の役者でも成立するんじゃ・・・仮に理解できて感じられても、「だから何だ?」としか感じられないな、自分は。
[DVD(字幕)] 3点(2015-06-19 23:56:13)
29.  FEAR X フィアー・エックス 《ネタバレ》 
これは自己破産しても仕方ないのではないか。妻殺しの犯人を探す警備員を描いたサスペンスのように見えて、後半は訳分からないデヴィット・リンチ的世界なんだもん。レフン監督のトレードマークである露骨な暴力描写を避け、自分のスタイルを模索している姿が垣間見える。出張していた警官が主人公の妻を巻き込んでしまったのが真相なのかもしれないが、後半はその警官に視点が置かれるため、主人公の影が薄くなって、追いていかれた感じが否めない。そもそも警官は主人公が作り出した妄想の産物なのだろうか? それとも警察が事実を隠蔽したのだろうか? どこが現実でどこが妄想か曖昧で余計分からなくなる。今まで撮りためてきた容疑者候補の写真を捨てた主人公は、わだかまりを抱えながら生きていくのだろう。エンドロールの冷徹なシンセサイザーが異様な赤い世界と打って変わって際立つ。
[DVD(字幕)] 5点(2015-06-09 19:48:29)
30.  ハウス・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 
才能のない監督がやってはいけない演出のオンパレード。原作ゲーム映像の使い回し、不必要なストップモーション風射撃フォーム(ほぼ全員分用意)、火事場の馬鹿力でラスボス撃破、続編を臭わせるラスト・・・それだけでも酷いのに、主な登場人物が性欲と薬の興味だけは人一倍の無知なティーンばかりで何一つ共感できず、誰が死んでもどうでも良かった。船長がゾンビ化した部下を憐れむ唐突なドラマも、結果的に危機を招くだけで酷さに拍車をかける。エド・ウッドのように資金繰りで苦労しているならまだしも、金持ちのボンボンがコネで商業映画を撮っている分、なおさら性質が悪い。何故かテンポだけは悪くないのでそこが唯一の救い。
[DVD(字幕)] 3点(2015-04-22 20:41:19)(良:1票)
31.  バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
これほど納得のいかない作品賞は久しぶりだろう。あたかもワンカットで撮ったような映像世界で、映画と演劇、現実と虚構、娯楽と芸術、滑稽と悲哀、愛情と孤独が縦横無尽に駆け回り浮かび上がっていく。しかし、思わせぶりの哲学的要素を掲げ、深みが増したように見せかけて、それほどの奥行きにまで到達していないように見えた。百歩譲ってチャレンジ精神は買おう。それでも、ショービジネス、技巧、インテリ、如何にも会員や批評家が陥りやすい業界受けで観客無視の凡作だと思う。自分は、会員のほとんどを占める御老体のエリート白人男性の仲間になることができなかった。ここで思い上がらず、次回作は直球でお願いします。自分の感性が衰えてしまったのかな?
[映画館(字幕)] 4点(2015-04-12 18:05:16)
32.  カポーティ 《ネタバレ》 
小説家という業の深さを丹念に描写した佳作。冷淡なトーンで静かに進みながらも、作品の完成のために分身と呼べる死刑囚を死なせるまでを迫力ある筆致で綴る。フィリップ・シーモア・ホフマンがカポーティの精神的な死を鮮烈に体現。後に『冷血』の原作を読んだが、一人の死刑囚に対して重きを置いていることを見ても、野心と憐れみの狭間で如何にして心身を削っていったか分かる気がする。
[DVD(字幕)] 7点(2015-02-15 18:03:21)(良:1票)
33.  スーサイド・ショップ 《ネタバレ》 
"自殺専門店"という特異な設定と監督がパトリス・ルコントということに興味を持った。いや~、これほどなまでにブラックな笑いに満ち溢れ、躊躇することもなく次々に人が自殺していく。しかもミュージカルが時々挿入されるため不謹慎さが倍増。日本で似たようなものを作ったら間違いなく問題になっただろう。表現の自由を第一に考える自由主義のフランスならでは。やがて次男のレジスタンス活動により、家族も心の奥底では分かっていた生業に違和感を持つようになって、生の歓びがネガティブな空気と対比して際立っていく展開が痛快。それでも「人生は素晴らしいけど強制はしないよ」というスタンスで、最後の毒入りクレープで死んでいく男と死んでも救われなかった亡霊を見るに、フランスならではの苦みと皮肉を感じるハッピーエンドだ。これを見たらある意味で自殺する気になれないかもしれない。ちなみに元になった"ミシマ"は名字であって、"ユキオ"が正しいんじゃないの?
[DVD(字幕)] 7点(2015-01-17 11:06:09)
34.  灼熱の魂 《ネタバレ》 
確かに完成度は高いが、釈然としない。ここまで都合良く行くも行かないも、あくまで"寓話"でしかないからだ。一番問題なのは「双子を巻き込む必要はあったのか?」ということ。双子に限らず、対岸の火事でしかない悲惨な戦争の事実を我々も知るべきかもしれない。ただ、出生の真実まで知ったところで二度と笑顔にはなれないし、罪のない双子に深い業を背負わせたところで何が生まれるというのだ? 回りくどいことをせず、同僚に任せて、"父"と"兄"に手紙を渡せば良いだけだと思うが。以前、誰かが的を得た発言をした。「墓場の中まで持っていく話」。その通りだと思う。 
[DVD(字幕)] 6点(2015-01-10 19:21:51)
35.  スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団
原作が日本のサブカルチャーに精通したコミックであり、そのためか漫画的表現をそのまま実写に用いたり、敵を倒せばコインが散らばるシーンも現実として描く。サブカルチャーと共に育った人以外には着いていけない作り。また、主人公及びヒロインに感情移入できないのも大きいかと。無責任であっさり振っちゃうあたりは、日本と欧米の恋愛観の違いか。振られた中国系の少女は主人公にストーカーするわ、痛いキャラではあるがまだ好感が持てる。彼女の成長物語として描いた方が本編より面白そうな気がする。それを抜きにしても、この実験精神あふれるセンスはエドガー・ライトらしいと言えばらしいし、一応のクオリティはある。
[DVD(字幕)] 5点(2015-01-07 23:27:09)(良:1票)
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