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1.  ボーン・コレクター 《ネタバレ》 
デンゼル以外に全く観るべきものがないという、キャストが豪華なだけの典型的な薄っぺら映画です。原作はどうだか知りませんが、こんな犯人と犯行動機じゃ納得が行きません。犯人が出てきても、それが一体誰なのか記憶の片隅にもありませんでした。どこに出ていたのか、もう一度見直そうかとまで思ったくらいです(結局、そこまでするほどの映画でもないかと思ってやめましたが)。5点は全てデンゼルに。アンジーは別にどうってほどでも。。。
[DVD(字幕)] 5点(2007-06-05 00:11:48)
2.  カポーティ
好き嫌い以前に人を選ぶ作品です。というのも、まずカポーティの行動原理と深層心理を理解するのが難しいです。彼は、親交を深めた犯人の男を救いたかったのか、単に自己の利益のために利用しただけだったのか、映画を観ていてもはっきりした答えは見つかりませんでした。そのどちらでもあったように思います。次に、そうまでして書き上げた「冷血」という作品がどんな作品なのか、この映画を観るだけではよくわからないという点です。一応朗読会において一部その本文が明らかになりますが、それだけでは不十分です。まあ、この点に関しては、興味があれば原作を当たって下さい、ということなのでしょう。そして3点目は、何よりも延々と静寂なシーンが続くという点。これは睡魔との戦いになります。もう少し話の抑揚を付けてほしかったですね。主演のホフマンが主演男優賞ですか?まあ、確かに巧いのでしょうが、元々クセのあるキャラクターを物まねにより演じたわけで、役得だという気がしなくもありません。
[DVD(字幕)] 5点(2007-06-04 23:45:32)
3.  NOTHING ナッシング
ちょっと悪ふざけが過ぎたかなぁという感じ。ほんとに何も無いから、苦労して引っ張ってるのがありありなんです。何も無い背景の中で冴えない男2人だけというキャスティングは、さすがに辛かった?
[DVD(字幕)] 4点(2007-04-29 18:20:05)
4.  ヒストリー・オブ・バイオレンス 《ネタバレ》 
飛び散る血沫、肉片。ゾンビ映画か?ってくらいグロい演出が随所に散りばめられてて、なんかこう、ゾンビ映画だとそれが笑いのツボに来るんですが、この映画の場合、痛点を刺激するんですよね。ほんとに痛みが伝わってくる。セリフ、立ち回り、カメラアングルなども、よく練られています。そういう意味では、監督の手腕、センスの良さを感じる映画でした。話自体も面白いです。ラストシーンも秀逸でした。ただ、1つ納得がいかないのは、ジョーイからトムに生まれ変わった経緯が腑に落ちないところでしょうか。
[DVD(字幕)] 8点(2007-01-19 01:25:57)
5.  リトル・ランナー
とっても分かりやすく、スポ根ものの典型的なストーリー展開の映画でした。50年代か60年代の設定だったと思いますが、映画自体がその年代に作られたかのような、ある意味古き良き映画の懐かしさを感じました。ただ、もっと泣ける映画かと期待していたので、その意味では期待はずれでした。あと、こういう映画ってファミリーで楽しむジャンルのものだと思いますが、その割には下品な描写も多く、中途半端なウケ狙いなんかしない方が良かったんじゃないでしょうか。
[DVD(字幕)] 6点(2007-01-19 01:04:29)
6.  死ぬまでにしたい10のこと 《ネタバレ》 
ついつい男の視点で観てしまい、あまり共感できませんでした。旦那にしろ、不倫相手にしろ、やり切れないなぁと、むしろ彼ら二人に対して同情の念が。彼女の取った行為の殆どは、周りの人間が彼女を失う悲しみを最小限に留めることができるようにという配慮が感じられましたが、新しい恋人は本当にお気の毒。余命2、3ヶ月の女が突如転がり込んできて、夢中になってしまった挙げ句に、置き手紙(テープ)されて彼女の死を知らされる。いい迷惑じゃないかぁ!
[DVD(字幕)] 5点(2007-01-07 02:56:32)
7.  ホテル・ルワンダ
フツ族とツチ族の抗争のことは、大学受験で世界地理を勉強したのを始めとしてその後も報道で多少は知っていましたが、こうして人間ドラマとして観ると、目も当てられない悲惨さに衝撃を覚えます。私のような日本人にとっては、この映画のように「XX人だから。XX族だから。」という理由だけで人が人を殺す感覚・現実が、本当の意味で理解できません。理解は出来ないのですが、こうした殺し合いが正しいことではないことは、直感的に理解できます。この映画は、こうした民族抗争の不条理さを直感的に訴えかけてきます。まあ、戦争映画で、戦争が正しい行為であるという思想で製作されたものはないと思いますが、それにしても、このルワンダ大虐殺を映画化したことの価値は高いと思います。
[DVD(字幕)] 9点(2007-01-04 18:29:02)
8.  ランド・オブ・ザ・デッド
ロメロゾンビにハズレなしってところでしょうか。今回も楽しませてもらいました。方向性としては死霊のえじきの延長線上にあるのでしょうか。「ゾンビにだって知能どころか感情さえあるんだ」とでも言いたげなボズゾンビの悲哀に満ちた雄叫びが印象的でした。それにしてもゾンビの人権はますます尊重されつつあります。次作辺りには(あるのかどうか知りませんけど)「ゾンビにも基本的人権を」なんて掲げて解放戦争がおっ始まり、そして次々作辺りには「遂にゾンビ初の大統領誕生」なんて展開になっちゃったりして。で、「of the zombie, by the zombie, for the zombie」なんて名演説を残したり…しないな。
[DVD(字幕)] 7点(2006-03-14 02:57:32)(笑:1票)
9.  フリーダ
正直に打ち明けると、私はこの映画を観るまでフリーダ・カーロという画家のことを全然知りませんでした。じゃあ何故観たのかというと、エドワード・ノートンが出演してるというのが動機だったのですが、そのノートンの出番と言えばほんの一瞬だけでした(爆)。なので、この際ノートンのことは置いといて、純粋にこの映画に対する感想を。率直に言うと、ラテン人の感性や生き様って、純日本人の自分には何だか情熱的すぎて、相容れないなぁなんて思ってしまいました。ですが、彼女の、夫への愛憎・苦悩・死への恐怖・自らへの憐憫といった感情が、絵を通して痛いほど伝わってきました。そういう意味では、非常にパワフルな文芸映画ではあったと思います(面白かったかどうかは別として)。因みに、このフリーダ・カーロという人のことがちょっと気になったのでインターネットで探したところ、本人と夫とのツーショット写真を見付けました。本人、すごい綺麗な人ですねぇ。確かに眉は繋がってるんだけど…。
[DVD(字幕)] 6点(2005-09-20 20:47:04)
10.  ハウス・オブ・ザ・デッド
目新しさ全くなし。こうまで走り回ったり飛び回ったり武器まで振り回すゾンビは嫌いだあ。
[DVD(字幕)] 3点(2005-09-02 03:10:45)
11.  ニュースの天才
題材としては面白かったですよ。ただもっと、捏造の事実が少しずつ明るみになり主人公が嘘を隠すために更に嘘を塗り固めるなどして追い込まれていく様を描くといったような、サスペンス風味に仕上げてくれた方が個人的には楽しめたかもしれない。実際に起こった事件に基づいている以上(本人も実在してますし)事実の脚色は出来なかったのかもしれませんけど、途中から明らかに狼狽し最後は泣き脅しするだけの主人公は、惨めったらしいだけで、映画の主人公としての魅力には乏しかったなと思います。(決してヘイデン君の演技が悪いわけではなく)
[DVD(字幕)] 6点(2005-08-16 01:01:21)
12.  バイオハザードII アポカリプス 《ネタバレ》 
前振り無しでいきなりゾンビの大量放出…。こりゃいくら何でも多すぎじゃありません?ここまで来たら街ごと核爆弾で吹っ飛ばすしか結末は無いだろうなぁと思っていたら本当にその通りでした。しかし、映画の雰囲気が、現代的とでも言うかサイバーと言うか、ナイトオブザリビングデッドをマトリックス風にアレンジしたような感じでした。それにしてもアリス強すぎ。有り得ないくらい強すぎ。
[DVD(字幕)] 6点(2005-07-01 21:34:30)
13.  アポロ13
娯楽映画としての面白さには欠けますが、これはこれで充分価値のある映画だと思います。打ち上げから帰還までの一連の動作のディテールが再現されているし、そこに幾らかのフィクションやドラマを盛り込んで多少の脚色はあるにしても、生還そのものが奇跡であったわけだから、やはりラストは感動的です。こういう映画を観ると、やはりアメリカってのは偉大な国なんだと痛感する。ロケット1つまともに打ち上げられない国の国民としては…。
7点(2004-01-12 02:34:31)
14.  シー・オブ・ラブ
アル・パチーノだったから観ましたが、そうでなければつまらない映画です。一応推理ドラマ仕立てですが、視聴者に対して推理のヒントを与えて犯人探しの楽しみを提供しているわけでもなく、偶々意外な犯人が最後に出てくるだけのこと。火曜サスペンスの2時間ドラマなら、この程度のお話がいっぱいあることでしょう。
5点(2004-01-11 21:58:36)
15.  ボウリング・フォー・コロンバイン
映画ではなく完全なドキュメンタリーです。銃を取り巻くアメリカ社会の現況を知る上では貴重な映像ですが、Kマートに銃器・弾丸の撤去を求めたり、NRA会長宅で被害者の女の子の写真をしつこく持ちかけたりする辺りは、少々独善的な主張を押し付け気味なので、見る側の慎重な判断が求められます。まあ統括的には、「銃は危険である」という正論を貫いていて、これを見たアメリカ人の何割かの人にでも、自己防衛手段として銃を身近に置いておくことの意味を真剣に考える機会を与えるのであれば、充分製作意義のあった作品だと言えるでしょう。
6点(2003-11-24 03:08:55)
16.  ラットレース
面白いと言うか楽しい映画です。そんなの絶対有り得ないよ!とツッコミを入れながら、登場人物達に巻き起こるトラブルをただ見て笑うだけ。登場人物達が皆個性的で、必ずしもMr.ビーンことローワン・アトキンソン1人が目立っているわけではありませんでした。登場割合も比較的控えめですね。
7点(2003-10-30 02:07:14)(良:1票)
17.  CUBE 《ネタバレ》 
結局CUBEが何なのか、あの人たちが何故どのようにしてCUBEに閉じ込められたのか、その真相は最後でも解かされません。でも、それが却っていいんです。いくら論理的に説明を付けようとしても、あの物体の存在を理由付けることなんて不可能だからです。下手な理屈を付けられて「そんな馬鹿な」と思わされるより、よっぽどマシです。で、その分人間ドラマが味濃く繰り広げられています。次に誰がどのような行動を起こすのか、先の読めない展開にハラハラドキドキでした。まさに傑作だと思います。
9点(2003-10-17 01:45:23)
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