1. トリコロールに燃えて
最初の感想はシャーリズの着せ替えファッション・ショーという感じ。ともかくシーン ごとに変わるヘアスタイル、ドレスの艶やかさは正にため息ものである。前作「モンスター」でのブスメイクの鬱憤を一気に晴らしているかのようである。しかし、美しいのだが 何か人工的な美しさだ(メイクもかなり濃いし)。ちょっと前なら「スイート・ノベンバー」、最近なら「ミニミニ大作戦」の彼女の方がその魅力がストレートに出ていたと思う。白人女性の容貌の変化は早くて今の彼女には「スイート・ノベンバー」の頃までの可憐さ、可愛らしさはもう無い。その代わり絢爛豪華なゴージャスさが出てきているが、昔 からのファンとしては何か寂しい感じがする。S・タウンゼントは彼の「線の細さ」と 言う致命的欠点がもろに出て、作品を支え切れていない。シャーリズと並ぶと存在すら 霞んでしまう。ロードオブザリングを降ろされたのも当然だろう。本人のためにももう シャーリズとは共演しないほうが良い(ラブシーンも実生活の延長のようで白けるし)。 ペネロペは意外に地味な役(メイクはケバかった)だったが好演していたと思う。 映画としては前半の展開が遅くイライラした。映像と音楽は美しい。シャーリズの ファンには無条件に進められるが、そうでない人にはちょっと退屈な作品かもしれない。 この作品が彼女にとって「オスカーの呪い」の第一歩と成らない事を祈るのみである。 [DVD(字幕)] 6点(2005-04-22 10:39:00) |
2. プッシーキャッツ
レイチェル・リー・クックがキュート!それだけの映画だがそれで充分。 「フォーチュン・クッキー」での今をときめくリンゼイ・ローハンの演奏シーンより レイチェルの方が素敵だった(リンゼイはダイエットが急務)。 しかし、日米ともレイチェルはブレイクせずに過ぎてしまった感じ。いかにも日本人好み の容姿なのに不思議だ。この後も映画にはずっと出ているのだがメジャー作品が少なく、 TV映画専門女優になってしまった様な感じがする。この点では助演のロザリオ・ドーソン、タラ・リードに差を付けられてしまった。レイチェルはまだまだ若いのだから もう一花咲かせるように頑張って欲しいね。応援してます。 6点(2005-02-21 10:34:11) |
3. テイキング・ライブス
《ネタバレ》 アンジ-の新作で期待したが、かなりいまいちの作品だった。 まず、クールな特別捜査官のアンジーがなぜイーサンにあれほど惹かれたのかが さっぱりわからないし、イーサンにもそんな魔性の男を思わせる雰囲気も魅力もない。 それまでは「ボーンコレクタ」のアメリア巡査のその後を思わせるクールでできる女の 雰囲気を見せていたアンジーが、普通の女になってしまうのも納得いない。 出演者も無駄に豪華なだけ。特にキーファーなど何の為に出演したのか全然理解できない 役だ。舞台をフランス語圏のモントリオールにする必然性も無い。 最後のオチもちょっと驚くがほぼ予想どおり。メイキング映像で出演者が脚本が素晴らしいので出演した等と言っていたが、本気ならアホだし、そうでなければ皆さん大嘘つき だ。せっかく面白くなりそうだった題材なのに脚本が描き切れて居なかったと思う。 アンジーは久しぶりにちゃんと「演技」していたし、彼女の特長ある眼力も健在。 しかしアンジーは歳と共に「いい女」になっているね。アンジーを見ている分には ファンとして満足。映画は4点だがアンジーの魅了で+1点。 5点(2005-02-02 10:47:55)(良:1票) |
4. ワイズ・ガールズ
久しぶりのミラ・ソルビノだがスタイルの良さは相変わらず。 物語は訳有りの主人公ミラがNYのマフィア系レストランに雇われ、 同僚のウエイトレス(マライア・キャリー、メローラ・ウオルターズ) とマフィアがらみの事件に巻き込まれるお話。 マライアはミラと較べると演技が固くて、学芸会レベルなのはご愛嬌。 メローラはちょっと飛んでるキャラクターだが実は・・・だったと言うオチが付く。 ギャング絡みのお話の為若干グロい場面もあるがそこそこ面白い。 しかし、儚げで少し悲しげなミラ・ソルビノが良い。この人はやはり巧い役者だ。 改めてミラって男顔だと感心。ミラと言い、ジュリア・スタイルズと言い、ハーバード 出身の女優って変わった顔立ちの人が多いのか。ともかくミラさんまだまだ行けます。 このまま「一風変わったB級路線」を突き進んで欲しい。 6点(2005-01-19 13:02:06)(良:1票) |
5. 閉ざされた森
何の予備知識も無く見た為かなかなか面白かった。この種の作品は極力事前の情報を入れずに見るべきと思う。詳細なストーリー・ネタまで仕入れて見ては何の面白みも無い。 (情報が溢れる今では情報をシャットアウトする方が難しいと思うが) 皆さんが言われているように隊員の顔と名前を一致させるのが大変だった。 でもこれが出来ないと話が全然分からなくなるので辛い。 キャストではコニー・ニールセンが良かった。ベリーショートの金髪で「ノイズ」での シャーリズ・セロンを思い出させる。ニールセンは180cmの長身でスタイル抜群。 軍服姿もりりしく、颯爽と決まっていた。彼女はダイアン・レインと同じ年齢のはずだが 本作と言い、「ハンテッド」と言い、最近の方が以前より若々しく魅力的になっている。 不思議な人だ。 7点(2004-11-22 14:01:18) |
6. ダブル・ジョパディー
話の主体が裏切った夫への復讐に有るため仕方ないのだが、それまでの部分を飛ばし過ぎ でアシュレイが6年間服役していた様にまったく見えないのがまず引っかかる。 出所後はテンポも良くなりアシュレイも魅力的になってくる。アシュレイはドレスアップ した姿より汗かいて動き回っている姿の方が美しい。結構いい加減な所や、御都合主義的 な場面も有るがアシュレイの美しさと一所懸命さで許せてしまう。 これはアシュレイ・ジャッドの為の映画だ。トミー・リー・ジョーンズは全くやる気無く ただ邪魔な汚い親父だった。 6点(2004-09-24 14:25:25) |
7. ボーン・コレクター
犯人が現れる迄はなかなかに面白いのだがあの男が犯人とはひどい。 原作もこうなっているのか? 最後に主人公を支えて来た看護婦が無慈悲に殺されてしまうのも後味悪し。D・ワシントンはさすがの存在感だが若干元気が有りすぎるのでは? この映画最大の魅力はA・ジョリーだ、登場するシーンから印象深く殆どノーメークで 主人公に反撥しながらも惹かれていく警官を見事に演じて彼女の素顔の良さを印象づけている。そうして初めは頑なだった彼女がだんだん美しくなっていくのも見事に表現されており彼女の全作品のなかでもベスト3に入る演技だと思う。 7点(2004-06-16 13:20:39) |