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プロフィール
コメント数 284
性別 男性
ホームページ http://ameblo.jp/wunderlich/
年齢 42歳
自己紹介 気になった映画をつまみ食い的に見ています。
うだうだと考えるのが趣味です。

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41.  うた魂♪
「俺、これから永遠に語り継がれることしか言わねえから。」という前フリ自体が、実際に映画の中でその後に続いた台詞よりも永遠に語り継がれるに値するだろう。しかし個人的には、この作品の真の価値は、加勢大周(女子高生にキャーキャー言われる生物教師役)と石黒英雄(女子高生にキャーキャー言われる生徒会長役)が『中身スカスカな二枚目』というキャラクターをバトンリレーした作品として、そして、間寛平が夏帆の祖父役だったというすばらしいキャスティングを実現した作品として記憶されるのではないかとにらんでいるが、いかに??
[映画館(邦画)] 8点(2008-05-12 19:18:29)(良:1票)
42.  転々
やわらかさと切なさがリンクしたすてきな作品だ。みんなで仲良く食卓を囲む、ご飯をつくる、買い物をする、同じ部屋で寝るというような普通のことが、ものすごく温かい感情の集合であることが分かる。おそらく、登場人物のみんなは、不思議女子高生「ふふみ」を除いて、結構タフな人生を送ってきたのではないかと思う。でも、そんなタフさの中に奇跡的に実現した「普通に」あたたかい時間!! この監督の作品は、画面上は幸せに満ちた雰囲気をかもし出しているが、その幸せな感じが限られた時間にだけ成立するものだったり、映画の終わりと共に終わってしまう幸せであるという切なさを描くのとてもうまい。だるまちゃんとてんぐちゃんのモチーフも出てくるし、ピアノの粉末や三日月しずかも出てくるわで、お約束の部分でも大サービス! ついつい岸部一徳を探したくなる一本になってます。
[映画館(邦画)] 9点(2008-01-19 17:17:46)(良:1票)
43.  ロボコン
「理系の青春」というが、「理系」らしい部分が、ロボット部品の加工シーンと、出場校紹介の時の一発ギャグだけというのでは…。せめて、ロボットのアイデアを皆で考えるシーンとか入れて欲しかったような…。それを除けば、さわやかで、コミカルで、俳優陣はこれからビックになりそうで、あらゆる点でひろいものだった。「理系」ではないが、「映画」としては面白い。
6点(2004-06-04 21:57:24)(良:1票)
44.  アイ,ロボット 《ネタバレ》 
アクション映画としてはロボットVSロボットという新しい形を見せてくれたのでそれなりに満足。しかし、メッセージの面では少々の疑問点がある。この映画の主張が、「My logic is undeniable」というVIKIの台詞に示されているように「論理では割り切れないところが人間の美点である」だとすれば、この主張の正しさは一体どのような論理に支えられるのだろうか。「人間が安全に生活する→ロボットが人間を保護する」というVIKIのロジックと、「VIKIのロジック→心がない」というサニーやW・スミスのロジックがあり、どちらも一理ある。そして、この映画はどちらのロジックをとるかを「論理的」に扱わなかった。たしかに「論理自体の正当性を論理で裏付けすることはできない」というのは分かるが、それはぎりぎりまで論理化した論理的主張を選ばざるをえない時に直面する事態であって、やっぱり「心」という言葉で簡単に納得していく姿には疑問を感じざるを得ない。もうちょっと立ち止まろうぜ。
5点(2004-09-20 20:45:10)(良:1票)
45.  めがね
めだったストーリーもなく、経歴も謎な登場人物たちが、なんてことのない会話をし、かき氷を食べ、海をながめる。人によってはシンプルすぎて退屈に感じられるかもしれない。しかし、その表面上のゆったり感とは裏腹に、この映画はradicalな一面を持っている。人づきあいに疲れて南の島まで逃げてきた主人公タエコだが、民宿ハマダでは、毎朝定時に起こされ、食事時も一人になることはできない。はじめは一人になりたくてしょうがなかったのだが、他人にまったく干渉しないハマダの関係者と一緒にいることが段々心地よくなってくる。本を捨て、予定を捨てて、目の前の世界とただ向き合うというとても個人的な営みは、目的もなければ、制限もない。だから、世界と向き合うことは、自分以外の人と一緒にやっていても苦にならないのである。人と向き合うのではなく、世界と接することを誰かと一緒にやる、そういうゆるやかな共同の形をこの映画は描いている。この作品は、世界の魅力を伝えるのに映画という手段がとても優れていることを改めて僕に教えてくれた。
[DVD(字幕)] 8点(2009-01-14 11:25:27)(良:1票)
46.  有頂天時代
個人的にはアステア&ロジャーズ作品の中で一番すき。はじめてみたとき、「Never gonna dance」で、「君以外の人とはもう踊らないよ」と歌うアステアと、指揮者と結婚することになっているロジャーズのダンスシーンに涙が出た。ダンスシーンで泣いたのは後にも先にもこの映画だけだが、二人の気持ちの微妙な部分がダンスとして表現されていることへの猛烈な驚きは今でも変わらない。ミュージカルってストーリーは二の次で、音楽とダンスだけ楽しめればいいと思っていたが大間違い。この映画の二人のダンスには、台詞によるシーンよりもずっと濃密なストーリーがはいっている。もちろん、アステアのソロダンスなど、他のシーンも充実。邦題については賛否両論だが、名づけた人がこの映画をみて有頂天になってしまったことは想像に難くない。
9点(2004-06-24 18:10:20)(良:1票)
47.  あなたになら言える秘密のこと 《ネタバレ》 
つらい経験を背負って生きていかねばならない場合、必然的に「息をひそめた生きかた」にならざるを得ないのではないか。外部の大きな力によって傷つけられた経験を持つものは、たとえその大きな力から逃れられたとしても、自分が傷つく可能性のある行為を試みようとはしないだろう。そうすると、つまるところ、自分の行動をおさえ、まるで高い標高で薄い空気を吸うような生をおくることにつながるのではないか? ただ、この映画のテーマは、そういったひそやかな生ではなく、そこからどう快復していくかを描くことにある。言ってしまえば、傷ついたもの同士が出会うことで、互いが救われることがありうるという事象をこの映画は描いている。単に互いの名前を呼び合い、呼びかけにこたえた相手に対して「なんでもないよ」と言い合うブランコのシーンや、主人公二人が再会するシーンなど、この映画には、人間の関係が生成していく原風景を見事に掬い取っている見事な場面がいくつかある。確かにある。 
[DVD(字幕)] 8点(2007-12-27 21:10:24)(良:1票)
48.  電車男 《ネタバレ》 
「スキっていったら、もっとスキになっちゃいました」って台詞がグッサリ刺さった。人は自分の発する言葉によって間接的に自分の感情を左右することができる。言う前はには自分のものだった言葉が、発した途端に自分から離れ、逆に自分を動かしてくる。言葉の魔力は想像以上に強い。「日常のちょっとしたことが、二人でいると大切な思い出になる」みたいなちょっと感傷的過ぎる台詞もあった。が、人間は日常のちょっとしたことでも誰かと共有するだけで楽しめる生物なのだってことをいってるなら納得もいく。誰かを愛するなんて本当はありえない。誰かと何かをいっしょにやる(共有する)のが楽しいだけなんだ。
[映画館(字幕)] 6点(2005-06-19 21:14:47)(良:1票)
49.  グリーンマイル
残酷なシーンが最大の山場なんて…。コフィーの姿に感動したい所だが、彼があまりにも人間を超えた存在として描かれているので共感できない。返って、「人間って残酷だ」=「見ている君たちも残酷になりうるんだ」と言われている気がして、お金払ってまで自分の弱さを指摘される筋合はないのではと言い返したくなる。「究極の弱者が実は強者だ」、そんなことは言われなくても「負けるが勝ち」って諺で小学生の頃から知ってるわい!
4点(2004-06-06 08:47:51)(笑:1票)
50.  陸軍中野学校
この映画はスパイ映画的ではあるが、主眼は諜報戦によるサスペンスではない。人を欺くことを生業とするスパイが、そのうちに必然的にはらむ狂気を描いた作品ではないか。市川雷蔵のもつ陰影が、内に秘めた狂気にマッチしていて雰囲気のある作品になっている。したがって、痛快なスパイ映画を期待すると肩透かしを食らう。市川雷蔵演じるは、大佐の人格に魅せられ、その心意気にうたれたがために、自らの社会的人生を捨てて冷酷なスパイになることを決心する若者。日本が戦争をしていたころに、どれだけたくさんの「立派な人格」が、迷える若者を戦争に駆り立てたのだろうか。考えさせられる作品である。
[DVD(邦画)] 6点(2008-07-27 18:51:41)(良:1票)
51.  奇跡(1955)
主題が間違いなく宗教なので、人によって評価が分かれそう。印象としてはラース・フォントリアー監督の「奇跡の海」によく似ているが、細かい所で比較していくといろいろと興味深い相違点も見つけられるだろう(特に、子供の役割、主人公の性別、祈りの描写など)。そもそも宗教には「神を信仰すること自体が、神を裏切っている」という逆説がある。神はわざわざ信仰によって確認されるべきではなく、むしろ、信仰しようなどと思えないほど神の存在を「自明」として捉えていることこそ真の神への態度ではないだろうか。この真の態度とは狂ってしまったヨハネスの態度である。だが、全員がヨハネスのようになると世の中の現行秩序は崩壊することになる。そんな心配すらヨハネスはしないのだろうが…。少なくとも宗派の違いなどは、トリヴィアルで取るに足らない問題であるようだ。 考えるネタは尽きない。
9点(2004-06-17 22:07:01)(良:1票)
52.  運命じゃない人
とても面白かったです。骨組みの設定だけでなく、細かい台詞にもこだわりがある感じで、よく練られた作品だと感じました。個人的には同じ出来事の意味合いが、主人公を変えて描写しなおすことで変化していくのがとても面白かったです。そういえば、日常生活のなかでも、いつもと同じことをやっているのに、ふといつもと違う意味をもっているように感じられることがあります。それは僕が変わったせいだったり、世界が変わったせいだったりしますが、とにもかくにもとても快い瞬間です。きっとこの映画はそういった「同じことのはずなのに意味がかわって再認識されること」が持っている快さをうまく掬い取っているのだろうと思います。僕も、相手にいつも違う意味で捉えてもらえるよう、変化を続けていきたいと思いました。
[DVD(字幕)] 8点(2006-07-27 21:53:41)(良:1票)
53.  黒い雨
日本に起きた出来事を描いているから完全な他人事ではないとはいえ、原爆被害者と、被害を受けていない人の間には決定的な体験の差(断絶)があり、安易に共感することが許されない映画だと思った。この映画を、北村和夫や田中好子に自分を重ねて鑑賞する人はほとんどいないだろう。それだけに、この映画は「第三者」としてどのように鑑賞するかが問題になる。ひとつ興味深かったのは、「正義の戦争」をするのが当り前なアメリカと、「不正義の平和」を当り前と考える「おじさん」のちがい。そして、原爆反対運動を少し遠くから見つめている原爆被害者。原爆反対運動は、結局の所、両者の「正義」の押し付け合いだという点では、世界大戦と構造上まったく一緒だったのではないか? そのようなジレンマを避けるには、「おじさん」のように、そっとアメリカを「わかってねぇな」と馬鹿にする以外にはないのではないか? 「おじさん」にとっての最大の関心事が、朝鮮戦争での原爆使用問題ではなく、姪の奇跡的な快復を願うことなのが、一個人の精一杯の態度のように思えて涙が出た。大滝秀治が全然変わってないのと、市原節子の声が「日本昔話」を連想させるところが少し笑える。 
8点(2004-06-23 06:21:05)(良:1票)
54.  リアリティ・バイツ
よく誤解されているけど、この映画は「現実の壁にぶち当たった若者たち」を描いているのではない。「現実をくだらなくて、つまらないものにしか感じれない若者たち」を描いているのだと僕は思う。「現実」にそっぽを向いて、自分のやりたいことをやる若者に対して、現実は厳しい仕打ちをすることがある。だからREALITY BITESなんだと思う。たしかにこの映画の主人公たちは「おじょうちゃん、おぼっちゃん」かもしれない。経済的に自立してもいない。でも「自分の好きに生きる」ためには自分でお金を稼ぐ必要があって、それは「働く」という形で「現実に沿った生き方」をすることに他ならない。「自分の好きに生きる=自由」であるために「現実に従う」のは、なんかおかしい。だから彼らは「現実に沿わずに、自分の思いのままに生きる」ことで、「限られた自由」を得て決着をつけようとしている。そう考えてみると、この映画、決して悪くないと思う。
[ビデオ(字幕)] 8点(2006-03-13 23:21:18)(良:1票)
55.  タイヨウのうた
ストーリーなんかどうでもいい。ここまでの密度でドラマを描いたことに脱帽です。登場人物の奥行きがとてもしっかり描かれている。はじめのころのあんまり会話が弾まないときの二人のシーンとかやられました。純粋というよりは骨太にリアルな映画だと思った。いい。
[映画館(字幕)] 9点(2006-07-07 01:47:59)(良:1票)
56.  ロスト・イン・トランスレーション 《ネタバレ》 
この映画の2人の主人公の間にはいくつかの大きな断絶がある。まず年齢の断絶。そのためなのか、おそらく最後まで二人は互いを性的な存在として意識しなかったと思う。それと身長の差。シャーロットの背が低すぎるというハリスの言葉どおり、傍から見ても二人はかなり不似合いである。もちろん、互いに既婚者という制度的な制約もある。あとは時間の制約。二人とも東京にいつまでもいる訳ではない。帰国すればお互いに別々の場所に住んでいる。ハリスは大人だから、シャーロットは哲学畑の人だから、あらゆることに距離をもって接することに慣れている。二人の間の断絶は、一瞬だけ乗り越えられ、再びその断固とした姿を現わす。この監督はその一瞬を鮮やかに映している。二人が一瞬放つ光の後ろには、完全に個々の人格の匂いを消され背景化した日本人たちが闇として群がっている。 この映画はいろいろなことを聞かせてくれた。
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-05-03 11:48:09)(良:1票)
57.  ドラッグストア・ガール
この映画を観るとすれば、宮藤官九郎fanか田中麗奈fanだろうから、十分に楽しめるはずだ。しかし、柄本明fanならその倍ぐらい楽しめるだろう。もし、誰のfanでもないのにふと見てしまったような人は、早めにイメージを中和したほうがいいでしょう。あるいみ、めっちゃ強烈ですから。
6点(2005-03-04 13:33:06)(笑:1票)
58.  パーマネント・バケーション
自ら音楽を口ずさみ、それに合わせて踊りだす主人公。世界のあらゆるものから音楽を聴き、それにあわせて舞うように生きるジャームッシュ。これはまさに荘子から連なる東洋的叡智の現在形である。観客にとっては90分強の短い「バケーション」だが、この映画はジャームッシュの根本的な態度の表明だから、その密度は異常に濃いし、重い。その一方で、軽やかな舞踊に似た雰囲気を表面に流していて、絶妙なバランスを成り立たせている。ラストは高層ビル群を背景に、少しづつ消えていく航跡のショット。私たちはそのうち消え去る。私たちの足跡すらもいずれは消える。ジャームッシュの存在論は、この映画に尽くされている。これ以降の課題は「時間への異常な愛情」となって振舞われることになる。
9点(2004-12-22 13:12:45)(良:1票)
59.  日本の夜と霧
面白い映画ではない。でも大切な映画だと思う。学生運動に関わった人の中には、そりゃただのマルクスかぶれやら、意味もわからずにただ面白そうだから参加していた奴とかもいただろうが、真剣に社会や権力について考えていたやつもいたはずだ。そういうスタンスがいいとは言わないが、彼らみたいな真剣さが、真剣じゃない奴らに利用されていく姿を見るには、この映画は役立つ。あっぱれ、大島渚。
7点(2004-06-07 09:02:30)(良:1票)
60.  戦国野郎
テンポ、ストーリーともに娯楽映画として申し分ない。これで、殺陣のシーンにもっと緊張感があれば文句ないのだが、この映画全体にただようポジティブな魅力のせいで、緊張感が少し殺がれてしまっているのが惜しい。いや、このポジティブさは、主演が加山雄三だからかな? この役を丹波哲郎とか仲代達也とかがやったら殺陣はいいとおもうけど、肝心の全体の雰囲気が変わっちゃうだろうし。そのへんのバランスがむずかしいけれど、加山雄三の良さが出ているという意味では、やはりいい作品と言えるのではないだろうか。
[DVD(邦画)] 8点(2008-07-27 19:04:09)(良:1票)

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