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コメント数 982
性別 女性

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81.  コヨーテ・アグリー
夢をかなえるために都会に出てきた女の子の元気一杯な青春物語。主人公のバイオレットは父親思いのいい娘だし、父は娘を思うという親子の愛、田舎の親友は結婚式当日でも彼女の父親の入院に駆けつけ、彼女を励ます友情の深さ。都会で知り合ったボーイフレンドは、恵まれない生い立ちの中で一生懸命働いて生きているというけなげさ。こういった登場人物が爽やかで気持ちがいい。バイオレット自身もデモテープの売り込みひとつなかなかうまくはいかないし、泥棒に入られるしとさんざんで、コヨーテという猥雑で喧騒のバーで悪戦苦闘しながら働くことになる。こういった描かれていることのあれこれが等身大なのがいい。 バーでのハチャメチャぶりはともかく、女の子たちはスタイルもルックスも良くて、ボトルのパフォーマンスに見とれてしまう。ここでバイオレットが才能を発揮して成長し、ついには人前で歌えない自分自身を克服するというのも超サクセスというのではなし、ストーリーも爽やかな後味でいい。パイパー・ベラーボは可愛くて歌もいいし好印象。
7点(2004-01-05 15:01:52)(良:1票)
82.  安城家の舞踏会
戦後の没落貴族の最後の夜を舞台に、それぞれの立場も変わっていく時代の流れを描いている。貴族で家柄が良くても借金で家まで手放すことになる当主に滝沢修。長男の森雅之は新興成金の娘との婚約も取り消されてしまう。かつてのお抱え運転手は運送会社の社長になっていて、憧れだった令嬢とも今は対等に求愛できる。絶望した当主は自殺しようとして次女(原節子)に止められる。「困難でも生きて行きましょう、またいいこともあるわ」という彼女だけは運命を素直に受け止め、前向きな姿勢がある。時代が変わる時の人の立場の逆転を鮮やかに見せてくれる。
7点(2003-11-23 18:08:33)(良:1票)
83.  嘆きの天使(1930)
これは無名だったマレーネ・デートリッヒのデビュー作であると共に、ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督とのコンビ第1作でもある。真面目一筋だった高校教師(エミール・ヤニングス)がキャバレーの妖艶な踊り子に一目惚れして日参したあげく、学校を追われ旅興業の道化役者になってまで彼女について行く。嘲笑され挙げ句の果てにのたれ死にするという話。デートリッヒは脚線美、歌、色っぽさでその魅力をいかんなく発揮した。その後このコンビは同年作「モロッコ」をはじめ7本の作品を作り、彼女は大スターになった。監督はこの高校教師のごとく彼女に精魂傾け作品を作り、別れた後はパッとしなかった。それを思うとこの作品はまるでこの二人の関係を暗示するようで感慨深いものがある。真面目だった男が人生を狂わせ、惨めに転落していく様をヤニングスが絶妙の演技で見せている。
8点(2003-05-31 14:13:42)(良:1票)
84.  ザッツ・エンタテインメント
続編の2・3を見るついでに再見しました。いやぁ、手っ取り早く楽しい気分に浸りたい、という時にはうってつけの作品です。ラスベガスやディズニーランド以上の夢の世界が繰り広げられます。 豪華な面々、素晴らしい演出、ゴージャスな衣装やセット。モノクロでもその絢爛さが伝わってきますが、もしこれがカラーだったら、、セットや衣装などにかけたお金は、、と想像すると・・・(言葉にならないデス)。  それにしてもMGM25周年のパーティ出席者は判る限りでもすごい面々です。スターがゾロゾロです。 昔の俳優は美形なだけじゃなく、歌って踊れてとにかく「プロ」って感じで圧倒されます。 あまり見たことないこんな人が・・って驚いたりする。 企画する人、作った人、演じた人など昔のハリウッドのパワーのすごさがよーく分かります。 この時代を緑豊かな楽園に例えると昨今のハリウッドがサバンナのように思えてしまう、、(ちょっと大げさ?実は本心デス)。 バズビー・バークレーの演出など今見てもちっとも古くないし斬新なアイデアにびっくりしますが、とにかくスケールの大きさや芸の見事さがすごいです。 好きな人はもちろん、ミュージカルは苦手で未見、という人にもミュージカル入門カタログとしてお勧め♪ 
8点(2003-03-07 13:51:13)(良:1票)
85.  インデペンデンス・デイ
たしかに映像はとてもインパクトはあった。こういうパニックものも嫌いではない。しかしこれと同じ頃にたて続けに公開された類似の作品も、核を使って問題解決を図るというものだった。核兵器の恐さも広島の惨状も知らないらしいアメリカは、こうして安易に核兵器を使っても平気らしい。こういう無知は恐い。単なる娯楽映画だが、アメリカの核に対する非常識振りがうかがえる。こういうメディアを通して無意識にアメリカの正義を押し付けられている気がする。自己犠牲を称えるような描き方も疑問。たとえ映像がどうであろうと、こういう諸々の本質に目をつぶって楽しめない。<補足追記>真面目に言ってしまいましたが、実は上記部分やストーリー展開の突っ込みどころなど気にせず、単純に映像を楽しみコメディとして見れば結構面白いというジレンマもあるので点数はムツカシイ、、、
5点(2003-02-19 18:25:05)(良:1票)
86.  ジキル博士とハイド氏(1931)
いくつかある中で私が見たのは本作だけなんですがなかなか面白いです。 やはり印象的なのは善と悪の二重人格を行ったり来たりするジキルとハイドの変身シーン。映像マジックで何でもできてしまう今なら何てことはないけど、32年の作品でワンカットでハンサムから醜いサル顔へと変わっていくのを見せるのは大したことだったんじゃないでしょうか。 特にラストの撃たれたハイドがジキルに戻るところが一番滑らかな感じでよかった。 人間の悪なるもののハイド氏の顔がいかにもの凶悪相ではないので恐くはないけど、この悪が醜いというのや殺人場面で殺す場面を直に見せないというところにこの時代の節度とセンスの良さを感じる。   
7点(2004-11-16 21:56:12)(良:1票)
87.  おもいでの夏
異性や性に好奇心一杯の少年が子供時代と決別したひと夏の思い出。真夏なのに秋のようなセピア色がかった色彩、ミッシェル・ルグランの叙情的なメロディなど、この映画が若さそのものでは なく大人になった少年の思い出を描いて熟成されたような深みがある。少女の腕に触れるだけでも一大事だったのに、憧れの美しい人が悲嘆にくれる時彼は彼女を抱いて涙を流す。この落ち着きぶりはいささか飛躍してる気もするがとても感動的で美しいシーン。少年たちの性への憧れや戸惑いがとても初々しく叙情的に描かれ切ないような余韻が残る。大人の味わいがとてもいいし、青春の叙情的な描き方で言えば傑作といってもいいかもしれない。
8点(2004-02-29 16:31:42)(良:1票)
88.  ガンジー
「尊敬する人=ガンジー」です。彼の近くで生活してた人から、実際に暗殺の時の状態を聞きました。その他にも彼の考えや生活を聞いていたので、私にはガンジーの伝記ものとしてとても興味深かった。ベン・キングスレーはソックリ、実際のガンジーの映像が出ても全く違和感がなく、魂まで乗り移ったような演技でした。非暴力を貫き、多くの人の心をとらえ導き、インド独立を勝ち取った不屈の聖人の生き方を多くの人に知って欲しい。この作品は十分にその精神を伝えてくれると思います。
9点(2003-02-20 21:15:51)(良:1票)
89.  砂と霧の家
重い悲劇だけれどいろんな問題提起がされているようで興味深く、見ごたえのある作品だった。 一つの家を巡って対立することになる女性とイランからの亡命者一家。 失意の日々で怠慢から家を失うことになった女性も、かつての栄光ある誇り高い大佐もそれぞれ家にこめた思いや切実な事情がある。双方とも悪意はないのだが、どちらにも肩入れできないというところもある。 解決するにはお互いによく話し合って双方が譲り合うしかないと思うのだが、私情で女性側に立つ副保安官が絡んできて事態をこじらせてしまう。 この人物のとった対応がアメリカという国を示唆してるようでもある。本人には悪意というより正義感からなのだろうが、事態をよく理解しようともせず一方的な感情で銃で脅しつけて介入したことで思わぬ悲劇を招くことになる。 非常事態で大佐が息子に言う「臆病だから銃で武装する。臆病者は刺激しないように冷静に振舞おう」といったようなセリフも印象的だった。言葉も文化も異なる者が利害で対立した時何が大切か、どういう対処をすべきなのかといったことを考えさせられる。両者をイスラム社会とアメリカの現在の姿として見るととても興味深い。 J・コネリーやベン・キングスレーなど出演者もとても良かった。   
8点(2004-11-16 21:20:39)(良:1票)
90.  ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版
劇場短縮版に加えて中年トトとエレナの再会などが描かれている。この部分があることでアルフレードのトトへの父親のような思いが分かる。また好きな映画で社会的には成功したトトが、30年もの間エレナへの喪失感を抱いたまま、精神的には決して幸せとは言えない人生を生きてきたのだとわかる。少年時代、青年時代、中年時代と、映画が好きで映画と共にすごし、歩んできたトトの大河ドラマなのだと思う。あるべき部分があるわけで、この映画が素晴らしいのは変わらない。最大級に大好きです。
10点(2004-01-13 14:33:13)(良:1票)
91.  ピアノ・レッスン
セリフのないホリー・ハンターが表情やしぐさやピアノでその心のうちを表現する。カイテルは大事なピアノをエサにして魅かれた彼女を徐々に慣れさせ近づいていく。純粋に心のままにといっても彼女の弱みに付け込み、ピアノのために体を売らせるような手段はずいぶん狡猾だと思う。しかし彼は彼女の弾くピアノをじっと聴きピアノだけが唯一の言葉という彼女を心から愛した。彼女もその情熱に応える。このくだりは非常に生々しく官能的。見知らぬ土地へ来た時は固く結ばれていた母子の絆が男の出現によって脅かされた時、娘は男を排除しようと母親に背く行動をとる。情熱的な女性のホリー・ハンター、複雑な立場の子供のアンナ・パキンなどみな素晴らしく良かった。海辺のピアノ、海に沈むピアノや綱に絡んで沈んでいくホリーなど映像的にも美しいシーンが印象的。
8点(2003-05-21 13:16:55)(良:1票)
92.  ママ
ちょっとの間のお使いでも子供一人を置いていくのが心配でたまらないお母さん。悪いことばかり想像してますます心配が募って飛ぶように帰ってほっと一安心する、、実際の親心そのままですね。(私も最初は現実の話かと、、) 無事な姿にほっとして思わず涙が一粒、そっとぬぐって微笑むお母さんがまるで聖母のようです。バレエのお国柄からかお母さんがバレリーナのように優雅な物腰なのも素敵。
8点(2005-01-22 23:05:45)(良:1票)
93.  フットライト・パレード
ギャング映画の印象が強いJ・ギャグニーがタップを踊ったり歌ったりします。 映画がトーキーに変わって、映画の前座のミニショーを企画・演出するのが彼の役どころ。それだけじゃなく仕事を受注するしたりプライベートでゴタゴタしたりと大忙し。そんな話も悪くないのですが、それより素晴らしいのは最後に上演する3本のショーの見事さです。 それぞれ面白いのですが、やはり2本目のプールが最高です。 これは水ものレビューで滝やプールまで作ったセットも大掛かりで巨大なもの。そこで繰り広げられる水中ショーはバズビー・バークレーお得意の万華鏡シーンが満載です。 ここだけなら10点以上つけてもいいくらいです。「百聞は一見にしかず」でこれはもう言葉を尽くしても語りきれません。 3本目は上海リリー。ギャグニーが予定外のアクシデントで舞台に立ちタップと歌を披露、マスゲームのような集団演技があります。1本目は「ハニームーン・ホテル」しゃれた演出や映像が見られます。 いずれも運動場のように広い舞台で、大勢の美女軍団がにっこりと微笑みながらショーを見せてくれます。 これが舞台で、しかも何箇所も移動公演するといういうのは無理な話だと思いますが、あくまでも映画でのお話。 30年代ミュージカルのスケールの大きさや華やかさにびっくりしますよ。 
8点(2004-08-01 18:32:34)(良:1票)
94.  シャイン
天才音楽家である主人公をJ・ラッシュがとっても好演しているし、脚本も素晴らしい名作。父親は息子を愛しているが、いつまでも自分の内へ囲い込もうとするエゴがある。強圧的で一方的な愛は息子を苦しめ狂わせ、愛さえも失ってしまう。息子はむろん痛々しいが、こんな愛情しか表現できなかった父もまたさみしい。ピアニストは精神を病んでから、好意を示してくれた女性の胸をやたら触りたがる。愛情に飢えていたのだと分かり、これもまた痛々しい。しかしレストランでピアノを弾いて皆に認められることで立ち直ってゆく。オーストラリア人って実におおらかで素晴らしい。日本じゃとてもこうはいかない。さらに彼を愛し、受け入れてくれる女性に支えられリサイタルを開くまでになる。ラストのこのシーンで万来の拍手を浴び、感極まって涙を流す主人公と同様、私も感動の涙、涙だった。どんな時でも人は認められ、受け入れられることで生きていけるのだと痛感した。
9点(2003-05-13 12:43:19)(良:1票)
95.  まらそん侍
これは勝新太郎若かりし頃のナンセンスコメディというところが珍品。後年のイメージとは声も姿も大分異なってちょっと大川橋蔵みたいないい男ぶり。 14里あまりの恒例遠足(マラソン)大会に家宝の金のキセル盗難事件をからめ、恋あり友情ありの展開がサービス一杯の気軽な娯楽作品。泥棒のトニー谷が軽妙で、三枚目の家老の息子がやりすぎってくらいのオーバーアクションでおかしい。時代劇だがセリフや作りは現代的で、そのあたりのミスマッチも笑いどころになっている。          
6点(2005-03-07 21:13:03)(良:1票)
96.  お熱いのがお好き
もう全部最高!おしゃれでウィットにとんだワイルダーの脚本、演出、レモン・トニー・モンロー達俳優、何度見ても楽しくて笑える。コメディエンヌのモンローがとても可愛くてこれが一番好き。レモンなんか女装が「もう病みつき、楽しくて仕方ない」という感じでとっても生き生きと見える。列車の中で女性仲間と酒盛りして盛り上がるところなんか最高!ベスト10を選ぶのは難しいけどこれは絶対入れちゃう。映画を見る最高にハッピーな気分が味わえる一押しのお勧め作です。
10点(2003-02-19 22:33:07)(良:1票)
97.  恋愛適齢期
これは中高年世代には「そうそう」と思い当たるところが多くて大受けすると思います。ラブシーンで血圧を測ったのはいいけれど、老眼で数字が読めないなんてのはこの年齢でなければ分からないでしょうが爆笑もんです。この熟年カップルのラブシーンだって下手すると小恥ずかくなりそうだが、この二人がやるとsayzinさんの言われるように若者のように初々しく楽しく見えるのはさすがにうまい。他でも微妙な心の揺れをこの二人は表情や仕草、絶妙の間合いで見せてくれます。ニコルソンが楽しそうに(見える)コメディアンぶりを発揮し、キートンも感情爆発の体当たり演技。このキートンは同世代の女性の鏡かも。ハリウッドには珍しく無修正らしいシワの梅干顔なのになぜこんなモテモテ恋愛映画の主役が可能なのかというと、、まずスタイルがいい。これが太ったおばちゃんではまず幻滅する。次に表情が豊かで笑顔がチャーミング。彼女の明るさにはなんともいえない和み感がある。これなら36歳のハンサムでも惚れるかも、、という説得力がある。脇役のマクドーマンが言うセリフなどはしばしに現実味があって、よく練られた脚本だと感心します。最後は意外にあっさりして都合よすぎる気もするが、こんなに愉快で楽しい作品は大好きです。 
9点(2004-03-30 20:35:11)(良:1票)
98.  ミスティック・リバー 《ネタバレ》 
点をつけるのがとても難しい。映画の出来で言えば8点以上でもいい。でも内容でいえばラストが納得も共感もできなかったので7点以下。3人の少年たちの過去のいきさつ、25年後の彼らの暮らしや家族、娘の殺人事件をめぐる展開など、丁寧な脚本と演出はとてもいい。最初のいたずらをするところだけで3人のそれぞれの性格を見せてしまうなんていうのはすごい。共感できなかったのはラストのほうの部分。ジミーの妻が「家族を愛し守るあなたは正しい」などという言葉。あの行為の後こんな利己的な独りよがりは納得できない。まるで今のアメリカに重なって見えてしまう。監督がこれを肯定的に言っているのか、皮肉で言っているのか真意が分からないので確信がないが、どうも前者のような気がする。私はとても理解できないしデイブが哀れすぎる。ショーンの最後にとった行動も疑問だし、娘が殺された理由も他にもっと説得力のあるものがあると思う。こういうマイナス感情を除けば俳優はそれぞれ見ごたえがあり(特にT・ロビンス、M・ゲイ・ハーデンなど)、因果報応的プロットや前述したあれこれも良くできている。総合で7.5といったところだが、ラストの後味の悪さからあえて辛く7点。
7点(2004-01-19 15:52:09)(良:1票)
99.  戦場よさらば
ヘミングウエイの反戦文学が原作で、第一次大戦を舞台に恋のために脱走する兵士と看護婦のメロドラマになっている。クーパーが素晴らしく美しい。相手役のヒロインのヘレン・ヘイズは可愛いけどとても小柄に見える。クーパーの肩にヘレンの頭のてっぺんがようやく届くくらい。クーパーが190以上あるのですごい身長差カップル。これで面白かったのは二人の会話シーンのカメラ視線。クーパーがヘレンに話すときは見下ろしている。ヘレンが話すときは見上げている。これはそのままその身長差の感じが出ている。戦場に駆り出され彼女ともすれ違い。逢うのもままならずすれ違ってしまう彼がつぶやく。「つくづく戦争はイヤだ」あんまりにもストレートな言葉で描きすぎる気もするが、一途な恋は盲目だから本音で当然か。ラストの悲恋のシーンは当時は観客の涙を絞った場面だと思うが、私には狙いすぎが見えてしまって素直に泣けなかった。
7点(2003-11-05 13:41:31)(良:1票)
100.  8月のメモワール
これ、大好きです。ケビンは役得もあってとてもいい。I・ウッドや女の子の子供達が、戦争で心から傷ついた父から「人生で大切なこと:争わない、戦わない」を教えてもらい、自分たちの日常(けんか、差別など)からそれを理解し学んでいく。父の教えを最後に作文にして読むその文章は、私にはチャップリンの独裁者の演説に並ぶ名文で感動した。他にも名文句があって、ビデオは永久保存版になっている。アメリカでは弱腰だと多分受けなかったのではないか。かつてのアメリカンヒューマニズムを思わせる、近年のアメリカ映画では希有の作り方がされている。
9点(2003-05-20 22:10:37)(良:1票)

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