1. ウォーターワールド
けっこう面白いと思ったんですが……。 テーマもずっと海の上で、独特な構造の船とか世紀末的な感じとか好きです。主人公のちょいワルキャラも。序盤はかなり面白く仕上がってます。 まあ、ストーリー展開はベタベタの王道で、なんの害も罪もない安心ヒーローものですが、映画で見せたいのはストーリーとかメッセージじゃなくて「ウォーター・ワールド」の世界観とか雰囲気だと思うので、そしてそれが十分出せているので自分の評価は良いです。何より見てて飽きない。CGもあんまり使ってないのにファンタジー色がある。 確かに都合よく進みすぎ、お話にひねりも効いてない、主人公無双、対象年齢は低くアクションも普通ですが、海と空の形がない背景が新鮮で、テレビでやってたらチャンネルを変えずになんとなく見てしまう魅力があります。音楽も悪くないです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-07-23 03:35:04)(良:2票) |
2. リベリオン
《ネタバレ》 感情を抑制することによって、争いがなくなった近未来。感情を抑える薬を摂取しない人々は捕まって処刑されるという。その中で感情に芽生えた捜査官の活躍。 感情表現を喚起させる芸術や音楽の類は徹底的に排他されて、機械的な世界。 アクションは後半なかなかすごいけど前半はだれる。あんまり動かない。 ジャンルはアクションっぽいので、あんまりメッセージ性のある深いお話はいらなかったかも。無感動な人々と、独裁する社会の世界観はしっかり作られてておもしろかったけど、カッコイイ映像を期待してたので。無感情な主人公がだんだん生き生きしてきたり、それがバレないようにするのも見所あった。あと子どもが実は良いやつやったってのも嬉しかった。 独特の格闘術はまあまあってところ……。 ラストの暴れまくるところは主人公無双で爽快でした。 しかし、直接的な描写はなかったけど生きたまま焼き殺すのはちょっと嫌かな。 その殺されるおばさんも、もっと魅力ある若くてきれいな女優にすればいいのに。 主人公やら、その他主要キャラの雰囲気はみんなクールに徹しててよかった。最後はちょっとあっけないかも。平山夢明の短編小説『オペラントの肖像』に似てる。というか元ネタのような気がする。 なかなか悪くない映画でしたが、他人に勧めるほどでもないので6点です。 [地上波(字幕)] 6点(2012-07-18 20:31:27)(良:1票) |
3. ブルース・ブラザース
《ネタバレ》 とにかくセンスのある映画。 ドタバタコメディっぽいけど、本質はそうじゃない。 音楽の素晴らしさを……とまで仰々しいテーマでもないけど、そう感じさせる内容。 様々な音楽界巨匠のゲスト出演はオマケ程度に楽しめる。 主役の2人の立ち振る舞い、始終ダーティに徹した雰囲気、黒ずくめに帽子とサングラスは誰にも真似できないと思う。 オープニングのパトカーでの出迎えから、「気にいらねえ」と橋を飛び越えたり、孤児院で机を引き寄せたりする些細なシーン、教会で神の啓示を受けるところ、ボロイモーテル、メンバーの勧誘での無茶、レイ・チャールズの楽器店での一件や、初めての部隊、ナチスや他バンドや警察との追いかけあい、ホールでの演奏、最後の逃亡から税務署に至るまで、どこをとっても一挙手一投足にセンスがある。 特に、クールなジェイクがサングラスを取って女に命乞いするところとか見所。 「ローハイド」を歌ってる途中にムチを取るところなんかも自由奔放というか、アドリブがきいてる気が好きです。 古い映画なのに、街やパトカーも壊しまくってこんなことしていいのか、と笑いました。信号無視程度の2人の追跡に軍隊まで出動するのは壮大なボケやと思います。 基本、コメディとかミュージカルですが、音楽やバンドの魅力に溢れています。 そんなバカな……ってところも多いですが、きっちりしたサスペンスものならともかく、こういう映画はご都合主義もハメを外した感じもOKだと思います。 警察に捕まっても懲りずに刑務所内で監獄ロック、はとても良いエンディング。 音楽に携わってる人なら、見るべきだとも思います。 真面目で、映画をショーとして見れない人には向いてないかもしれませんね。 [DVD(字幕)] 9点(2012-07-14 18:18:21)(良:1票) |
4. サマーウォーズ
《ネタバレ》 映像が綺麗でした。仮想空間上の世界では「なんでもあり」なんで、製作者のアイデアとセンスがまるまる活かされていました。バトルシーンや画面が様々に転換する場面ではおもしろくて目を奪われましたが、「なんでもあり」なんだからもっと常識を破ったいろんな事ができそうな気もしました。 現実世界では家族や田舎の雰囲気、好きでした。主人公や女の子も青春! 夏!! って感じで。なんだかよくわからないまま世界を巻き込むスケールにするのも悪くないと思いました。数学の天才、高性能のAIを作った人、スーパーコンピュータや巨大電源、日本に影響を及ぼせるおばあちゃん、花札の達人がひとところに集まる偶然も出来すぎですが、まあいいかな……。おばあちゃんもタイミングよく急に死んだり……まあしゃあないか。後で考えると変ですが見てるときは気にならなかったです。 物語の展開は良くも悪くも期待通りの王道でしたが、やっぱり世界中が味方してくれるシーンは良い感じ。花札のルールは知らないんで、よくわからないながらも雰囲気でカッコイイとか思ってました。というか基本、仮想空間では何もかもカッコイイです。でも花札じゃなくてもっとルール分かるゲームにしてほしかった。 逆に現実では空気を大切にしてたというか。でも最後の暗算で問題を解くあたりとかはカッコイイ画面効果使ってほしかった。 サマーウォーズってタイトルもよく分かんないです。しっくりこないし。タイトルつけにくい映画やけど、もっと何かあったと思う。 でもまあ、退屈せずに見れました。 [DVD(邦画)] 7点(2011-09-04 18:23:08)(良:1票) |
5. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲
《ネタバレ》 感動しました。正に笑いあり涙あり。最初怖かったな。ギャグシーンは秀逸。カーチェイスは最高だった。 構成がうますぎる。1人やっつけたらテンポ良くもう1人……音楽とも合っていて飽きなかった。終盤はやっぱりひろしの回想としんちゃんのタワー上るシーンが泣ける。音楽カッコよすぎるし、サントラかりたい。 悪役が一貫してクールなのがすごく良かった。変にキレたりもせず、最後までキャラを貫いてた。良く考えたら、大人がみんなで子供もオモチャ振り回してるなんてシュール。 ハッピーエンドやけどなんか切ない……。テーマが結構深いのかもしれない。 クレしんの家族愛は最高! [DVD(邦画)] 9点(2007-09-23 01:08:43)(良:1票) |
6. 回路
怖かったです。一番よかったのは、日本のホラー色が出ていることです。しょうもない効果音で「ドン!」っていう脅かしが一切なかったので、とても安心して見れました。(効果音使って驚かすのは怖いんじゃなくてびっくりするだけです)。さりげなく怖いシーンがたくさんあって、雰囲気にのまれました。日本ホラーではかなりいいのではないでしょうか。 ただ、2時間も使ってるのに、都合いいところや、展開に無理があるところもあって見終わったあとはそんなにスッキリしませんでした。言いたいことをもっと分かりやすくして1時間半に収めてくれ!と思います。 でも、ここに書かれている皆さんの解釈を見て1点追加で7点です。いい感じで怖かったし。 [DVD(邦画)] 7点(2009-04-26 10:46:07)(良:1票) |
7. プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂
《ネタバレ》 まあまあ良かったです。主人公の顔が完璧なディズニー顔だった。 殺し屋や小悪党など、キャラクターがみんなよかった。アクションは意外と少なかった。時間を巻き戻すシーンや最後の戦いの場面が良かった、映画館で見たかった。 ストーリーもほとんど意味なし。最後はご都合主義で無理やりハッピーエンド。なんで一番都合のいい時間に戻るのか。これをすれば世界が滅ぶって言ってたことをそのままやっといて、ものすごく良い展開になった。 もっとアクションなりCGなりを増やしてほしかった。ストーリーなんて誰も期待してないのに、なぜちょっとこだわった感じを見せるのか。蛇足。そして、2時間は少し長い。何も考えずに観て楽しむ娯楽映画なんだから、90分でいいのに。 それでも6点。お金かけて世界観出してたし、観ててつまんなくはなかったです。 [DVD(字幕)] 6点(2011-08-22 15:48:45)(良:1票) |