1. サウンド・オブ・ミュージック
文句のつけようのない名作。ミュージカルなのに違和感がないし、話に完全にマッチしている。観ているこっちも楽しくなるし、3時間という長時間何度観ても飽きない。凄い映画だと思う。 [ビデオ(字幕)] 10点(2006-12-25 10:34:51)(良:2票) |
2. PLANET OF THE APES/猿の惑星
オリジナルは未見です。人間の女の子が籠に入れられてペットとして売り買いされてるのが印象的だった。でも人間の知能の高さを考えると、現実に猿が高度な知能を手に入れても奴隷として人間を支配できるのかと疑問もある。少なくともあんななめくさった扱いはできないだろう。 [地上波(吹替)] 4点(2007-01-23 00:23:18)(良:2票) |
3. 二十四の瞳(1954)
原作を既に読んで結果がわかっていたので、そんなに感動はしないかなと思っていたけど、やっぱり映像になると感動しますね。この映画は歌がとても効果的に使われているのでなおさらです。勇ましい戦争映画よりもこういう静かな反戦映画のほうが現代社会においては見るべき映画だと思う。 [DVD(邦画)] 7点(2007-03-30 22:12:20)(良:1票) |
4. 十二人の怒れる男(1957)
法学部の授業で観た。陪審員制が導入されるといかに大変かを感じさせてくれる映画でした。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-01-07 12:26:46)(良:1票) |
5. 田園に死す
《ネタバレ》 「書を捨てよ町に出よう」もそうだが、この人の作品は内省的に心の深層をえぐりながらも、映画の志向はむしろ外の世界、未来へと向かっているように感じられる。前半美化して描かれた少年時代を否定し、後半では過去の自分と向かい合い、その半生と対局している。よくも悪くも過去の記憶は人間を束縛する。ゆえに不満足な現状と対比して、昔は良かったと嘆くこともあれば、過去の記憶がコンプレックスとして残り続けることもある。しかし、本来人間は将来の成長を志向していかなくてはならない。過去と真剣に向き合うことは、未来への飛躍の手段であり、ただ感傷的なものではない。三上寛も途中で決起を促している。寺山はそれでも過去と決別することはできなかった。映画の内容はおどろおどろしいが、鑑賞後に暗い気持ちにはならない。むしろ前向きな気持ちになれる。最期のシーンは度肝を抜いた。恐山にも行ってしまった。 [DVD(邦画)] 8点(2007-08-04 12:11:42)(良:1票) |
6. 殺し屋1
《ネタバレ》 「うお!お、お、すげェェェェェェ!お、すげェェェェェェェ!!」グシャ・・・・という垣原さんの転落シーンが印象的で一時口真似がマイブームになっていた(恥)。 [ビデオ(字幕)] 1点(2006-12-28 23:04:44)(笑:1票) |
7. 博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
ブラックジョークが炸裂。一人三役であることは言われないと気づかない。核兵器を所有すること自体が核戦争を誘引しうる危険性を指摘している。核の抑止力の面のみを強調する政治家はこの映画を見るべきだろう。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-12-31 10:41:37)(良:1票) |
8. モダン・タイムス
この映画の意義は作業の単純化、経営の合理化のしわ寄せを受ける労働者を擁護する視点から描かれた点にあると思う。今でこそ何でもないことだが、当時は「独裁者」と共に制作に相当の勇気がいるテーマだったのではないか。 [ビデオ(字幕)] 6点(2006-12-25 17:07:04)(良:1票) |
9. 仄暗い水の底から
怖い雰囲気はよく出ていたのではないか。あんな不気味な場所に無理してとどまらなくても、引っ越せば万事解決なのかもしれんが・・・。 [地上波(邦画)] 4点(2007-01-04 23:43:34)(良:1票) |
10. バティニョールおじさん
《ネタバレ》 ナチスによるユダヤ人迫害映画にありがちなバッドエンドになっていないので後味はいい。主人公のおじさんは、最初子供を追い出そうとしたりと邪魔者扱いしているけど、見捨てられずに結局危険を冒して子供達を助けようとする。そこに人間臭さというか、どんな時代でも残る人間の良心への希望のようなものを見た。 [DVD(字幕)] 7点(2007-01-04 12:07:37)(良:1票) |
11. ダンサー・イン・ザ・ダーク
後味の悪い映画全てが嫌いなわけではないがこれは好きになれなかった。暗いし、教訓めいたものも何もない。ミュージカル部分も無理やり挿入したような違和感があった。 [DVD(字幕)] 0点(2006-12-26 11:13:08)(良:1票) |
12. 千と千尋の神隠し
《ネタバレ》 映像は素晴らしいけど、話の全貌が非常に分かりづらく面白みにかける。子供が楽しめる映画かはかなり疑問。メッセージという点も弱いというか、非常に見えにくい。 千尋の油屋での経験は、社会の厳しさに直面した一人の少女の成長ともとれるし、両親が豚になり、千尋が生きるために労働に従事させられる様は労働の賛美とも受け取れる。油屋の人々が千尋へ向ける優しさと厳しさは、実社会と共通する人間の両面性であると思う。顔なしとは、拝金主義への批判であり、世知辛い現代社会における心の貧困、孤独な人間の病理への批判ではないか。ハクや油屋の客からは自然保護や環境保全などのメッセージは見受けられるし、坊は労働者を搾取する抑圧者とも見て取れる。何よりも、油屋で働く人々が名前を奪われているということは、実社会で生きる人々が忙しい世の中で人間性が抑圧されていくことへの警鐘なのでないか。 ・・・・など色々推理してみたが、いまいちそれらが繋がらない。終始散漫なストーリー展開で焦点が合わないのである。最近の宮崎作品に共通することだが、罪を憎んで人を憎まずといった感じで誰も断罪されないし、批判性が欠如しているように思える。そしてそれが逆に物語を分かりにくくしている。 これでは、制作者側がただ和風のレトロとモダンが入り混じったような場所を舞台にした話を描きたかっただけであり、海外で評価されたのもああいう和洋中華折衷の雰囲気が新鮮で気に入られただけなのではないかとも思えてしまう。 [地上波(邦画)] 4点(2007-02-03 11:21:33)(良:1票) |