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ひのとさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 814
性別 女性

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1.  アリス(1988)
私の心の中に深い深い穴を掘ってしまった作品。観るのに奇妙な覚悟を要する、取り扱い注意な作品。そこにはユーモラスな狂気と、無機的なグロテスクが存在する。描かれる世界には1mmの生命感も存在しないのに、非常に生々しくエグい。そこには感情の無い躍動が在り、無意識的で絶対的な悪意が在る。興味本位で穴を覗き込んでしまった私は、アリスになった。あの世界に取り憑かれてしまい、未だ脱出出来ない。うっかり深淵を覗き込んでしまった時、深淵も私を見ていたのだ。
10点(2003-11-29 17:28:03)(良:2票)
2.  ANA+OTTO/アナとオットー
映画自体がまるで青銀色の月の光のように静かに絶え間なく発光している。内省的な月の光のような、冷えた美しい詩の羅列のような、そんな情感に溢れた映画。まるでずっと北極線の上にいるような、一本ぴんと張った線の上で進行するような、危うく切なく美しいラブストーリーでした。私にとって、ずっと食わず嫌いだった恋愛映画もいいなあ…と思う契機になった作品。
9点(2004-02-04 16:04:48)(良:1票)
3.  I love ペッカー
可愛いっ!楽天的なエドワード・ファーロングも、ブスけたクリスティーナ・リッチも凄く魅力的。脇を固める数々の役者もみんなそれぞれにいい味出していてとってもグー。「こういうのも一応撮ったりします」と変化球で来たジョン・ウォーターズ。この作品は彼の“表代表作”の1つと言っても過言ではないのでは。社会から疎外されたマイノリティーの主張を描かせたら一流のこの監督。その作風に嫌悪感を抱いていた方も、これ位大衆レベルに引き上げられたものなら観やすいと思う。“裏代表作”の「ピンク・フラミンゴ」の世界にはどうしても入れない方も、これなら安心して観れるかも。
9点(2004-01-20 19:32:31)
4.  アモーレス・ペロス
愛だ何だとくどくどと語るのは野暮なこと。それでも、地べたに這い蹲って生きる者たちの語る「愛」は、何と説得力のあることか。「アモーレス・ペロス」=「犬のような愛」。ブラジルという地には、陰惨でありながらも乾いた不毛な愛が、何とも特別に映える。
9点(2003-12-30 15:48:13)
5.  アメリカン・ハート 《ネタバレ》 
ラストは、ハッピーエンドとアンハッピーエンドの2バージョンが製作され、やっぱりこっちの方が良いだろう、ということで、あのラストになってしまったとのこと。当時エドワード・ファーロングは、「自分もひょっとしたらストリートキッドになっていたかも知れなかった、だからこの作品の出演を決めた」と語っていた。この映画で評価されたのはもっぱら父親役のジェフ・ブリッジスの方で、息子役の彼のことはあまり取り沙汰されなかったのだけれど、黙っていても多くを語る、彼の微妙な表情や雰囲気、所作は素晴らしく、またその美少年ぶりが更にそれに拍車をかけていた。雄弁よりも多くを語る沈黙が心に染み渡る。痛切なラストシーンの選曲も絶妙。
9点(2003-12-14 16:06:37)
6.  赤い薔薇ソースの伝説
情熱だとか官能だとかはきっと、抑圧されることから生まれる。慣習でも社会的通念でも価値観でも強迫観念でも何でもいい、大なり小なりそこにある何らかの制約に抵触する禁忌を観念的に破る行為そのものが情熱で、その状態変化の一形態もしくは性的な形での発露が官能なのかも知れない。終始暗色の赤が練り込まれた画面。生々しく狡猾、それでいてラフで無垢な情熱の色。良い映画だったと、私は思う。
8点(2004-08-22 16:18:09)
7.  天城越え(1983) 《ネタバレ》 
田中裕子という女優はこんなにも美しかったのか、と心底驚いた。20代の女の私でさえ心奪われる。ましてや思春期の少年なら尚更だろう。甘酸っぱくも切ない、ダウナー系「マレーナ」。でも、色香を放つ大人の女性に心奪われる思春期の少年を描いた作品ということでは、私は断然こっちの方が好きです。少年の内に渦巻く複雑な感情、その欲望と愛憎、憎悪の表出。切な過ぎる、ことの真相。そしてあの天城峠の姿は、記憶の中でも記録の中でも悠遠の彼方に消え失せ、少年の心抉られる痛切な葛藤も、事件の真相も、その全ては過去のものとして、永久に守られるように、滅失してしまった。かつての幽遠の峠は、今は暴走族の出す爆音に包まれている。
8点(2004-04-06 20:37:55)(良:2票)
8.  悪魔のいけにえ
中途半端に狂うと生きてるのが辛いんだよねぇ。あいつらみたいに真性のガイキチになれば生きてるのも楽しいかも知れないねぇ。残酷描写をそのまま見せるのではなく、女性の怯える目を極限まで大写しにして恐怖を表現するなど、実験的で結果的に画期的とされた手法が随所に見られて感心したので、8点献上。低予算映画は名作の宝庫。
8点(2004-03-01 19:59:43)
9.  アイス・ストーム 《ネタバレ》 
家族崩壊ものの中でもかなり印象的な作品。「家族」の意義とはなんぞや、ということを極めてネガティブで内省的な描写を以って静かに静かに問題提起する。そこに在るのは、個人と個人と個人と個人と…をただ1つの枠内に形式的に収めるだけの、便宜としての「家族」の姿。すでに形骸と化した、型だけ残した「家族」の姿。1つ、また1つ…と訪れる嵐の兆候、そして最後に訪れる容赦のない「アイス・ストーム」が、決定的な破綻を否応なく白日の下に晒し、それはもう誰もが目を逸らせないレベルにまで達してしまう。99%の崩壊、1%の希望。そんな絶望と言い切ってしまうには惜しい、あまりにも微妙な状態に物語は帰結する。決して万人受けはせず、多くの部分を観る者の思考に委ねる作品だけれど、それ故に観る価値はあると思う。独特の寂寥感が全編に漂い、寒々しい景色はどこか心象風景的。そういう作品が好きな方にお勧めしたい。10代のクリスティーナ・リッチ、イライジャ・ウッドも印象的。
8点(2004-02-26 21:31:39)(良:1票)
10.  アンダー・ザ・スキン
私がサマンサ・モートンを好きになる契機になった作品。クリスティーナ・リッチ以降ずっと気になる外タレ女優は現れなかったのだけれど、彼女は久々にキた。彼女、当時まだ19歳だったのに、こんなに生々しい演技が出来るなんて。この女優は何やら色々と背負ってそうだな…と思ったら、結構波乱万丈な人生だそうで。とにかく彼女は、時には身をえぐる位の自傷的な勢いで痛々しく人生にぶち当たって行く女性を演じさせたら一品な女優。彼女を知ったことを添加して、私の中では結構高評価な作品。
8点(2004-02-04 17:37:30)
11.  アダムス・ファミリー(1991)
ああ、素敵だ、何て隙のない家族なんだ。大好きだ。どこかにひっそりながらも堂々と棲息していそうな極濃ゴス家族。ゴスっぷり大全開。自分を堂々と貫ける人たちは大好き。自分は自分、他人は他人。私たち、おかしいことは何一つしてないわ、と毅然と振舞うその姿。「みんなやってるからぁ」的に回りに倣う人が多く、そこから外れる者を排斥したがる、非個性大国日本。もううんざりです。だから私は、その対極にいるこの家族が大好き。
8点(2004-01-09 15:13:04)
12.  愛のコリーダ
衝撃。ここまで性愛を突き詰めた映画は、今の時点では他には知らない。実際に行為をしていることや派手な性描写を売り物にする作品は数多いけれど、この作品ほど本質的にグロいものはそうそうない。あの濃密な空間。吐き気がするほどの情愛がいっぱいに満ちた、爛れた愛の臭いのする部屋。美術セットの美しさも視覚に焼き付く。阿部定は、1997年位まで生きたらしい。90歳を超えるまで。愛欲や情念に生きる女はなぜか長生きするもの。恋愛に長けた女は生き賢い。やっぱり性と生は密接に結び付いているものなのだろうか…などとぼんやり考えてしまった。私が観たのは「愛のコリーダ2000」の方でしたが、ここに書かせて頂きます。
8点(2004-01-08 20:05:36)
13.  アメリ
ポスターやDVDのジャケットは怖過ぎます。作品中に大好きなミヒャエル・ゾーヴァの絵が出て来たのが私のプチ幸福でした。ジュネ色たっぷりだから、基本的にエグいんですよ、この作品は。あからさまにカルト系です。でも大衆作になってしまいました…それが本当に不思議です。世の中は分からない。オカルトです。これもまたアメリのいたずらなのか。
8点(2003-12-10 14:30:47)
14.  アワーミュージック
3部構成のこの映画の中で大半を占めるのは2部の煉獄(物質界)であって、それは私には示唆的に思われた。物質界に生きる私達にとって、マテリアルな観点からの思惟の出発は何にせよ重要なことなのだ、と。そして“光による救済”というゴダールの言。それらに触発されて私の頭が向かったのは、唯物的論理で「フィルム」と「光」に着眼することだった。そう考えると、前提的に、映画には決して“闇”は存在しない。なぜなら映画フィルムというものは感光して初めて映像を記録するものなので、つまりは映画の中で“闇”に見えるものは実は“光の不在”であり、映画というものの中に“闇”は存在しないのだ。映画の中では光と闇の立ち位置が互換性を持たない。光だけが存在する。要は、物質界的観点からアプローチした時、映画とは“光の存在と不在とそれらを繋ぐ無限の光の漸次的移行”の記録に他ならない。よってここに、「映画=光の絶対性の顕現」という黙示的公式が導き出される。つまり、この限定的理論において、映画というロジックの提言自体が、“光による救済”の寓喩となるのではないか?映画は“光”である。そして光は希望と安寧と平和の母体である。だから私は監督に預言者的な、求道者的な姿を見た。しかし監督は、「映画で世界が救えると思うか?」という質問に対し、「それは聞いてはいけない質問だ」と答えている。だから私の思惟は違う時限に行っているのかも知れない。とどのつまり、私にはさっぱり分からない。ただあくまで私個人は、この映画によってそんなロジックへと導かれ、あくまで勝手に、目からうろこを1つ落としたのです。
[インターネット(字幕)] 7点(2006-12-03 21:46:09)
15.  アンジェラの灰
垢と汚物に塗れて泣く子供。貧乏金なし子沢山。極貧、赤貧洗うが如し。昔のアイルランドの貧民窟をここまで再現したのは素直に凄い。“悲惨”という言葉を見事に映像化していて、疫病と死の臭いすら漂って来そうだった。でも別に暗澹たる気持ちにはならなかった。安直な収拾の付け方ではあるけれど、ラストに希望もあるし。イギリス産・貧乏金なし子沢山もので括るなら、設定と時代背景は違うけれど、「日蔭のふたり」の方が大分悲惨。
7点(2004-08-06 17:34:18)
16.  アンドリューNDR114
ハリウッドのヒットメーカー、クリス・コロンバスがコケた作品だということだけれど、私としてはヒットしてもおかしくない出来だと思った。展開は分かり易いし、万人受けするツボは充分に備えているような気がする。ロボットものとしては、「A.I.」よりもずっと大衆受けしそうな感じがしたのですが。なかなか安心して観られた作品でした。
7点(2004-03-22 14:35:54)
17.  愛人/ラマン
中学生の時に初めて観たのだけれど、友人間でレオン・カーフェイの顔がことごとく不評だった。うん、トミーズ雅だよね。スカしたトミーズ雅だよね。そういえばジェーン・マーチにそっくりな同級生がいた。痩せていてとても綺麗な女の子だった。痩せた女の子特有の色気を発散していたジェーン・マーチ。全然パッとしないまま消えて行ったのが残念ですが、ああいう雰囲気を出せる女性、私は結構好きです。
7点(2004-02-19 15:59:59)
18.  アメリカン・ビューティー
アメリカ人が、自分たちの矛盾や欺瞞、社会の病理に一応は気付いてはいるのだ、ということを知ることが出来たという点で、良かった。これがアメリカなのだよ、という1つのネガティブでダウナーなプロパガンダを感じる。ソーラ・バーチの存在感が凄い。
7点(2004-02-10 21:46:24)
19.  アイズ ワイド シャット
この作品を観て何だか、恐ろしく磨き込まれて冷たく白光りする、石の床で出来た直線的な広い空間をイメージした。恐ろしく天井が高く、硬質で無駄のない排他空間。何だか入って行けない。全てが空々しく、熱を持たない。何者も属せず、あの夫婦だって属し切れていない。葛藤が生々しさを帯びる前に全てが空寒く弾き飛ばされて、全てが空回りするというか。「広く閉じられた眼」だって。しょっぱなから否定的で排他的で、何だか入っていけない。高尚な悪夢って感じ。そんな作品。
7点(2004-02-03 23:43:56)
20.  アダムス・ファミリー2
確かにあのサマーキャンプは悪夢だとしか言いようがないですね。虫唾が走ります。ウェンズデーを見ていると、12歳位の頃の自分を思い出します。
7点(2004-01-09 15:26:30)(良:1票)
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