1. 青い鳥(2008)
洋画のような、邦画という印象。 問題のあるクラスに、少し変わった先生がやってきて、変化を与える…というのは洋画でよく見るテーマ。(この作品は原作があるようだが) その先生の行動が、観客の予想を超えていくというのも洋画っぽい(邦画では、善人型主人公が突飛な行動をするというのは少ない) 演出も良いと思うが、阿部寛と本郷奏多の2人が良かった。良いキャストに恵まれたことが成功の要因だと思う。 [DVD(邦画)] 8点(2014-11-30 19:09:56) |
2. あの頃ペニー・レインと
ペニーが眩しかったー。 非日常から現実に戻れる女の子と、非日常を日常と勘違いしたまま戻れない男たち、その対比が上手かったな。 ペニーのような、毎日が非日常な生き方は憧れる。でも現実をちゃんと認識してるんだよね。ペニーに憧れつつ感情移入できたので十分楽しめた。 主人公のような純粋な少年、現実にいるのだろうか(笑) [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-11-26 22:47:19) |
3. 悪の華
人物相関図を書きながら見るほど、ごちゃごちゃとした人間関係が面白かった。 ストーリーとしては単純で「歴史は繰り返す」というだけなのだが。 退廃的な感じを出すのは、フランス映画に勝るものはないと思う。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-10-19 23:07:56) |
4. あるいは裏切りという名の犬
《ネタバレ》 暗くてジメジメしているという評判、しかも最近合わないかもと気付いたフランス映画…という条件が揃い、録画したまま数年放置していた作品(苦笑) ちょうど雨で朝から天気も暗いし、と見てみた。表示されるマークが地デジ前のBS1・BS2という分類でびびったよ(笑)2010年頃から放置していた模様。 感想としては、思っていたよりかは楽しめた。男臭くて、人が死にまくるというのはあまり好きなジャンルではないけども。サスペンスの部分で少し意外性もあり、そこがよかったかな。 多くの観客が予想していたであろう、レオがドニを殺して復讐を遂げ、そのレオも悪人兄弟に殺される…という結末ではなく、レオは暴力に訴えず、ドニは「亡霊」としてやってきた悪人兄弟によって殺される…という結末がよかった。 結局、レオは人を殺すことに関しては慎重であったからなのかな、と。悪人兄弟の片割れも痛めつけたけど殺さなかったし、強盗を捕まえる作戦の時もドニのように寝込みを襲って皆殺しというやり方は選ばず正統派で進めていて、最後には拳銃を用意したもののドニを撃たずに立ち去る…レオのように人の命を尊重する人間は尊敬され、ドニのように命を軽んじる人間は、自分の命も軽んじられて殺される…というのが教訓かなと(笑) ラストの、ティティの行動はその象徴のように思えました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-09-01 12:03:51) |
5. 愛を読むひと
前半と後半の温度差の違い。ありがちな恋愛モノか…と見ていると、後半の展開で息が詰まる。一つの事実が明らかになったとき、それを理解してからもう一度最初から見たいと思うのだが、これはこの作品のテーマにもなっている「気付いたときには遅い」というのをメタ的に表現しているのではないか。見る側に優しい作りではないが、作品として一つの形を成しているとは思う。 [DVD(字幕)] 6点(2011-03-30 21:55:16) |
6. アバター(2009)
タイタニックのJ・キャメロンが次に挑んだのは3D作品。 "U23D"は一緒に見た友人に「3Dにする必要があったのかわからない」と言われたが、今作は間違いなく3D技術を存分に活かした作品だと言えよう。 3Dな分、普通の映画の1.5倍ぐらい目が疲れた気がするが、2時間半強という長い上映時間は全く苦痛に感じなかった。 これは3Dだからなのではなく、ひとえに作品の出来がよいからだ。 美しい映像、テーマ性のあるストーリーとこの映画の魅力は尽きないが、私が一番惹かれたのはそのストーリーである。 見終わった後にやっと、劇中の「人間は何も学ぼうとはしない」という、先住民が主人公に発していた言葉の意味がわかった。 人間は端っから先住民を見下していて、高圧的な態度で価値観を押し付け、そのくせ彼らの価値観を理解しようとしない。 違う存在同士が理解しあうためには、相手に自分の価値観をわかってもらうことも大事だが、それとともに相手の価値観を受け入れなくてはならない。人間は傲慢さゆえに、そのことにすら気づいていなかったのかもしれない。 冒頭の言葉は、人間は一方的に価値観を押し付けてくるだけで、自分たちの価値観を理解しようとはしない、という先住民たちの呆れにも似たつぶやきだったのではないか。 相手の価値観を無視し、自分たちの利害のみでの侵略というものが、いかに愚かであるかを改めて考えさせられた。 戦い合う場面は、悲痛なほどじっくりと描かれていた。流血などはないが、大事な物たちが壊れていく様が痛いほど胸に迫る。タイタニックでいえば、沈没の場面をじっくりと描いていたように、今作は戦いの場面を痛烈に描くことによって、伝えたいことがここにある、という監督の思いを感じた。 テーマ性はあるが、難解な作りではないので万人に受け入れられる作品になっていると感じた。それもヒットの一因ではないかと思う。 娯楽作品でありつつ、反戦映画でもある作品。 [映画館(字幕)] 9点(2011-01-27 16:28:49)(良:1票) |
7. あるスキャンダルの覚え書き
下手なホラーなんかよりよっぽど怖い作品。 ストーリーとしては、若い女教師の弱みを握った年配の女教師が、その女教師を心理的に支配しようとする…というもので特に目新しくはないが、演出が怖い。 全編緊迫した空気で進んでいくので、ドロドロしたものが苦手な人にはオススメできないかも。 女同士の感情のやり取りや関係性…自分も女性だが、理解し難い部分はある。 その理解し難い部分を、意欲的に描いた作品だと思う。 音楽も綺麗で、おどろおどろしいものばかりだったが、その音楽が映画をより一層引き立てていたように感じた。 女の怖さを知りたい人にはオススメ。 [DVD(字幕)] 6点(2011-01-27 15:37:03) |
8. 歩いても 歩いても
癒される。家族っていいなぁと改めて思わされた映画。空気感が良く、自然。登場人物の感情の振れ幅も自然な範囲。特に何かが起こるわけではないが、それがいい。こういう作品は日本人だからこそ楽しめるのだと思う。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-01-21 21:17:49) |
9. アフガン零年
重い。ずっしりとくる。押し付けがましくない問題提起というか、私たちの知らないアフガニスタンでのターリバーン政権の暴挙が描かれている。 見せ方が上手く惹き付けられて、どんどんのめりこんでいくが最後に残るのは悲しみだけ。現実として、いくら伝えたいことがあっても、映画として“上手”じゃないと見てもらえない。そういう意味では、成功例だと思う。この作品を見て、どうするか。自分はターリバーン政権やアフガニスタン紛争について調べ、いかに自分が無知・無関心であったかを知った…。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-01-21 21:10:18) |
10. 青の炎
原作を読んでからこの映画を見た。 やはり、原作の方がよかった・・・。 蜷川幸雄は好きだが。 余談だが、この映画の時点で二宮の才能を発掘していた蜷川には、やはり先見の明があると思う。 [DVD(邦画)] 6点(2011-01-21 21:06:05) |
11. アーサーとミニモイの不思議な国
実写と3Dの融合を実現させた作品。 リュックベッソンにはこんな作品も撮れるんだ、と驚きだった。 上手く現実の出来事がアニメの世界にも影響している。 ストーリーは、主人公が様々な困難を乗り越えていく・・・という、王道な話だがこれが結構いい。 見た後にほっこりした気分になれる作品。 [映画館(吹替)] 7点(2011-01-21 20:01:18) |