1. アニーよ銃をとれ
ヒロインのおてんばキャラを前面に押しだした、とても明るいミュージカル映画。 内容は予想外にロマンス色が濃く、とは言っても中身があるわけではないので、ストーリー自体はあまり面白くないです。特に後半は飽きたというか、だれてしまった感も。 曲数が多く、どこかで聴いたことがあるナンバーもけっこう流れるので、普通にそこそこ楽しめる映画ではあるかと思う。 [DVD(字幕)] 4点(2013-11-06 20:15:18) |
2. 赤線地帯
溝口監督の視点から、赤線地帯で働く女性たちの姿と生き様を余すことなく描いた作品。 売春防止法が制定された年の作品ということで、リアルタイムの題材が非常に興味深い。 これといった主役のいない中で、様々な女優たちが娼婦役を演じているが、勝ち気な性格の若尾文子と、いかにも能天気な京マチ子のキャラはやはり存在感あり。 他の女性たちが女の弱さを描写していたのに対し、二人にはどんな逆境にも負けない逞しく生きようとする姿が垣間みれた。そのあたりが本作のテーマか……? 女を描かせたら日本一、溝口監督の遺作です。 [DVD(邦画)] 6点(2013-03-02 06:29:43) |
3. 悪魔のような女(1955)
個人経営の小さな小学校を舞台にした推理サスペンスもの。 夫、妻、愛人と、登場人物が少ないので、ストーリーが非常に判りやすい。 先の展開が読めてきたあたりから、突然スリラー色が強くなり、ちょっとびっくりしたんだけど、 モノクロ映像が効果的なせいもあるのか、中々変わった作りで面白かった。 キャスティングも、女性二人がどこにもいそうな感じで普通っぽいところがいい。 全体的にはあまりバランスのいい作品とは言えないが、この年代の映画でこの内容なら、 十分良作の部類に入るのではないかと思う。 [DVD(字幕)] 6点(2011-10-02 20:58:12) |
4. 熱いトタン屋根の猫
主人公の苦悩を描いたシビアなホームドラマ。 舞台劇を見ているような構成で、雰囲気としては「欲望という名の電車」のような印象。 ポールの演技はいいし、エリザベスもがんばってはいるんだけど、 主人公のキャラは終始子供がすねているような感じで、あまり感情移入はできなかった。 何か変な家族だな、と。一応家族の絆をテーマにしているようだけど・・・。 [DVD(字幕)] 4点(2011-08-17 07:44:30) |
5. 雨の朝巴里に死す
オードリー、モンローと並んで、有名な美人女優さんではあるけど、 今ひとつ作品に恵まれなかった感がある人。 自由奔放な人妻役、そしてクールビューティーの容貌が、本作の役柄にはピッタリ。 展開はすぐに予想ができてしまうし、ストーリー自体も格別大きなヒネリはないのだが、 温厚なヒロインの姉が二人に絡んでくるところがミソ。 途中ヒロインのキャラが突然変わってしまうところに違和感はあるも、救いのあるラストがいい。 とにかく溜め息が出てしまうほど、美しい彼女の姿を見ているだけで大満足の映画だった。 [DVD(字幕)] 5点(2011-08-16 06:25:10) |
6. 雨に唄えば
「サウンド・オブ・ミュージック」と並ぶ、ミュージカル映画の代表作。 1920年代の映画界を背景に、サイレントからトーキー映画へ移り変わった舞台裏を ストーリーにうまく絡ませており、大変面白かった。出演陣の歌やダンスはもちろんのこと、 音楽、映像に関しても、この時代のものとしては出色の出来映え。お薦めです。 [DVD(字幕)] 8点(2011-08-10 01:49:04) |
7. 青空娘
見所は何と言ってもヒロインの若尾文子。 冒頭のとても女子高生とは思えない髪型と口調にはびっくりしたけど、やっぱりきれい。 内容はさっぱり系の青春ドラマで、ラストもうまくまとめており、 コテコテのアイドル映画よりはましだけど、基本的に作りはそれらと変わらない。 若尾文子の魅力だけは存分に味わえる作品だと思う。 [ビデオ(邦画)] 3点(2011-08-01 11:50:42) |