21. あなたに恋のリフレイン
《ネタバレ》 キム・ベイシンガーのステージアクションは間違いなく頑張っているのに、作品としては何であまり面白くないんだろうなあ。やっぱり、制作側が筋を追うだけで手一杯になっており、それ以上の演出や人格造型に至っていないのが問題なんだろう。主人公の友人なんかはあんなに数はいらなかったし、ギャングのボスとか元の婚約者およびその父とか、もっと使いようのあったキャラもいたと思うんだけど。 [DVD(字幕)] 5点(2014-01-20 01:22:14) |
22. アンダーグラウンド(1995)
しかしやたらと長かった・・・。ただ、油断していると随所に顔を出す、謎のような暴走したテンションの高さは、強烈でした。いや、でもやっぱり長かった・・・。 [DVD(字幕)] 5点(2013-04-27 18:43:54) |
23. あの子を探して
設定はこの上なく面白そうなのですが、やっていることをそのまま追っているだけで、各場面の必然性や表現というものがないので、平坦に感じてしまうのです。 [DVD(字幕)] 5点(2012-02-17 03:30:26) |
24. 愛の風景
それにしても長かった・・・ストーリーだけ考えればそこそこ波瀾万丈なはずなのに、それを感じさせないのは、演出が平坦なせいでしょう。風景と映像の美しさに5点。 [DVD(字幕)] 5点(2010-07-17 00:11:18) |
25. あの夏、いちばん静かな海。
静寂の極みに挑んだかのような実験的手法はなかなか新鮮なのですが、そればっかり最初から最後まで繰り返されると、途中で飽きてきます。画面の構図が似たような感じのものが執拗なほど多いのも気になります。 [DVD(邦画)] 5点(2009-02-17 02:27:11) |
26. アット・ファースト・サイト/あなたが見えなくても
手術後に初めて視覚を使用する際の描写とか、その後の症状の推移など、医学的な部分については力を入れている様子が窺えるのだが、それに寄りかかりすぎて、肝心の2人の心理的なやりとりに関しては、ごく平凡な内容に終始している。ただし、ミラ・ソルヴィーノの誠実で堅実な演技は印象的だった。 [地上波(字幕)] 5点(2005-11-27 20:35:18) |
27. あなたが寝てる間に・・・
《ネタバレ》 この魅力的な設定からして、絶対にもっと面白くなるはずなのですが・・・まず、主人公の普段の「淋しい生活」がまったく描写されていないため(サンドラ・ブロックもミスキャストだと思う)、あえて嘘をついてまで他人の家庭に入っていこうとする行動に説得力がない。ジョー・Jrや職場の同僚やピーターの妹など、生かせようとすればいくらでも生きるはずのサブキャラも用意されているのに、話の発展にまったく関与していない。したがって、主人公2人のやりとりだけで(制作側にとって)都合良く進行していく、えらく薄っぺらい内容になっている。最後に、ピーター君は他人の都合で一世一代の式を潰されて可哀想なのに、何のフォローもなし?人妻に手を出していたというオチで制裁のつもりなのかもしれないけど、だとしたらそれまでに「実は結構嫌な奴でもある」という部分をクローズアップしておくべきでしょう。ピーターとジャックの両方とも誠実っぽく作られているので、見る側が混乱します。 [DVD(字幕)] 5点(2005-10-12 01:34:53) |
28. アンナ・カレーニナ(1997)
《ネタバレ》 不倫に走りながらも子供への愛との板挟みに悩む、なんて、こういう「迷い」がある主人公は人間くさくて好きです。なんですが、歴史系ロマンスにありがちな罠として、多くの登場人物が単にストーリーの上を歩いているだけであって、人格設定(ないしは制作者独自の解釈)や心理表現がほとんどできていないのです。その結果、登場人物は、豪華な衣装を着せられただけの着せ替え人形になってしまっています。子供の顔を見に帰る場面なんか、重要なポイントなんだから、もっと引っ張ったらいいのにね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-04-03 00:17:03) |
29. ア・フュー・グッドメン
キャスティングは豪華だし、2時間20分を快調に押し切る見せ方の巧さもあるしで、一応面白く味わうことはできるんですけど、やはり底が浅いんです。「ここで主人公の嫌な部分を見せます」「この辺で主人公が覚醒します」「ここでちょっと実力を発揮します」「そろそろいったん危機が訪れます」みたいなポイントが、いちいち作為的で分かりやすすぎで、台本の裏が透けてくるというか、制作者の副音声解説付で見ているような気になってしまうのです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-03-12 04:03:10) |
30. アンカーウーマン
《ネタバレ》 ミシェル・ファイファー様のお姿がたくさん拝めたのはありがたいが、残念ながら、この役に彼女はまったく合っていない。主演はもっと若い人にやらせて、彼女の場合は、すでに成功を収めた先輩キャスターという位置づけで登場すべきだった。レッドフォードとの関係の推移も陳腐そのもので、ラブストーリーとしての完成度は著しく低い。クライマックスとなるべき部分も、いともあっさりと終わってしまった(この展開ならば、IBSキャスターとしてニュースを読むミシェルの下に、レッドフォード死亡の報が入ってくる、という程度の演出は誰でも考えつくと思うが、それすらも行わなかったのはなぜなんだろう)。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-01-05 04:31:15) |
31. 愛がこわれるとき
《ネタバレ》 まあまあよくまとまっていましたが、中盤以降、単なる追いかけっこ+対決劇になってしまい、心理描写がなくなってしまったのが残念でした。DV被害が出発点であれば、例えば、隣人との恋愛劇に関しても、それを反映した観察が存在してしかるべきです。 5点(2004-01-15 04:11:10) |
32. 愛と野望のナイル
単なる冒険談に終わらず、その後(イギリスに戻った後)の2人をきちんとフォローしているのはいいのですが、大事なところがきちんと強調されずにさらっと流れているので、結局どっちつかずの中途半端な内容に終わっています。あと、冒険自体も、何であそこで旅が終わったのか?とか、結局バートンはどこまで行ったのか?とか、よく分からない部分が多かった。 5点(2003-03-09 21:09:47) |
33. 愛の選択
話自体は決してつまらないわけではないのですが、不思議なほど印象の薄い作品でした。展開が単調だからでしょうか?主題がはっきりしないからでしょうか?暖色系を周到に配置した映像はとても綺麗でした(2人の訣別の場面だけ、青が基調になっています)。 5点(2003-02-27 21:43:18) |
34. アイス・ストーム
アン・リーともあろう者が、これだけ個性派の役者を揃えておいて、全然使いこなせていない。実は一番存在感があったのは、キー・パーティーなどという凄いものをニコニコ顔で当たり前のように仕切っているアリソン・ジャネイじゃなかったのかな・・・。 [DVD(字幕)] 4点(2020-10-02 00:24:28) |
35. アビス/完全版
危機の発生原因っぽいものがいろいろ挙がっている(というか、あれこれ詰め込まれている)割にはどれも中途半端で、登場人物たちがなぜそこまで大騒ぎしているのか、そして何を解決したかったのか、終わりまで見てもよく分かりませんでした。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2020-02-15 01:08:34) |
36. アダムス・ファミリー2
《ネタバレ》 前作に比べると、「人の良さそうなシッターが実は」とか、「サマーキャンプが家族を分断させる恐怖」とか、身近なところでの危機にシフトしているのが良い。とりわけ、人口スマイル満面のキャンプ指導者を、財産目当ての連続殺人鬼と対等に位置させているセンスはなかなかのもの。ただ、全体としては、露悪的に狙っている部分が狙いすぎなのが見えてしまって、ストレートに面白いとは言いがたいのだな。●あと、前作のテーマ曲だったハマー"Addams Groove"よりも今作のテーマ曲のTag Team"Addams Family (Whoomp!)"の方がはるかに格好良いという点は特記しておきたい。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2019-11-06 01:01:48) |
37. アシュラ(1993)
《ネタバレ》 インドの映画制作者の場合、「さー虐げられた美しいヒロインの復讐ものを作るぞ!まず、ヒロインをあんな目にもこんな目にも遭わせて・・・」と無駄に気合が入る→そこだけで完成版1.8本分くらいのボリュームを撮ってしまう→「あ!ここから復讐しないといけないんだった!えーい、超特急で撮ってしまうぞ!」みたいな作り方をしているんでしょうか・・・。だって、2時間50分のうち2時間10分くらい、延々とヒロインが理不尽な目に遭わされ続けるのですから。そこから待ってましたの復讐に入るのですが、これが何ともあっという間で、むしろ復讐としてちゃんとしているのは最初の所長くらいです。というわけで、見る側には、終盤までを耐え抜く精神力と、エンディングで「あれだけやられてこれだけかい!」と憤らない心の広さが必要。 [DVD(字幕)] 4点(2018-08-27 01:25:52) |
38. 愛について、東京
《ネタバレ》 奇妙な三角関係の設定はなかなか優れているのですが、そこから生じる面白みを展開することができず、むしろ最後の方はグダグダになっています。ヤクザの藤岡さんがいきなり主人公と筆談で会話するシュールなシーンとか、もっといじれば効果を発揮しそうな部分はあるのですが。加えて、主人公である留学生の言動や発想がどこまでもゲスなのも、作品の魅力を削いでいます。ただ、黒沢あすかは、まだ駆け出しの頃なのにいい存在感を放っていますね。 [DVD(邦画)] 4点(2016-06-16 01:34:36) |
39. 天城越え(1998)<TVM>
《ネタバレ》 田中美佐子のハナには期待したんですが、裕子版ハナを意識したのか、えらく蓮っ葉な感じが美佐子さんに合っていなくて、かなり無理している感じでした。せっかく美佐子さんを起用したんだったら、もっと全然別の感じに作り変えてもよかったんじゃないかと思うけどな。ただ、回想終了後に追加されている現代パートは、この種の展開には珍しく作品世界の雰囲気を壊すことなく、上品にまとまっている。 [DVD(邦画)] 4点(2015-07-31 18:55:55) |
40. あふれる熱い涙
設定からそれなりに期待したのですが、冒頭の主人公が家を出て行くシークエンスで、物語としては終わっていました。あとは思いつきで決めたような場面が連続するだけなのですが、輪をかけて、ほとんどの役者の無感情棒読み台詞が、テンションの低減を増幅しています。 [DVD(邦画)] 4点(2014-03-27 00:46:24) |