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Tolbieさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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21.  アベンジャーズ(2012) 《ネタバレ》 
 実は、アイアンマンしか知らなかった。だから今まで見なかったのに「もう2枚借りた方が安い」などと言われ、つい借りてしまった。   それゆえ当然分からない事だらけだが、それぞれ「タダモノではない」描き方をしているので、多分この人スゲー人なんだろうな、という事は分かる。(緑の人だけは分からなかったけど)  だから、というかつまり、というか、『アイアンマン・スペシャル版』として楽しめた。他にも空飛ぶ空母や、神と自称する奴(多分ギリシャ神話的な「族」としての神なんでしょうね)と人間の話とか、興味深い所がいくつもあった。他の人の活躍を今度見てみたくなる。  思うツボなのかも知れないが、たまにはツボにはまるのも良いのかもしれない。 【追記】  他の人の活躍をいくつか見て思ったのだが、アメリカのヒーローとその世界の住人と言うのは、何故こんなに「力」に憧れているんだろう。特に敵側は、力を求めてダークサイドに落ちる奴が異常に多い。ヒーローも結局は力技で勝利する。日本のヒーローは、どちらかと言うと力より技を駆使する傾向にある気がする。国民性とかの差だろうか。
[DVD(字幕)] 7点(2013-04-29 21:46:01)
22.  相棒シリーズ X DAY 《ネタバレ》 
 今回の映画は、我らが「イタミン」の活躍を楽しむ映画である。間違っても権力者たちの陰謀や巨悪を暴くなんて期待してはいけないし、キャッチコピーの「何に挑むのか?」とか「何と戦っているんだ?」なんて事に答えがあったりしない。「その時、全てが終わる」なんてことも絶対にない。  「この国の人間は多少の事があっても、今日と同じような明日が訪れると思ってる」なんて言いながら、ものすごい取り付け騒ぎを描いたり、思わせぶりだが嘘くさい札束乱舞シーンなど、イロイロとチグハグ感もあるが、その時々にちょっとだけ風刺めいた事言えればOK!なのだ。  それが「相棒シリーズ」なのだ。ものすごい権力の暗部をかすりながら、結局はただの殺人事件。判明した巨悪には「ザンネ~ン!」なのだ。毎週ゝあるTV版でそこを突くのはさすがに酷だと思うが、劇場映画版でさえそうなのは、ちょっと残念な気がするのだが、最近やっとあきらめがついた。   そこさえ吹っ切れれば、今作はイタミンのカッコよさ炸裂の好作である。必然性の殆どない、数々のレギュラーメンバーの登場も「顔見れて良かった」と思えるような、シリーズファンに向けた映画なのだから。そういえば、杉下右京の要らなさ加減もかなりぶっちぎってたなあ。
[映画館(邦画)] 5点(2013-04-08 14:21:45)
23.  相棒 -劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン 《ネタバレ》 
 この物語のキビシイところは、ストーリー中の大イベントである「東京ビッグシティマラソン」のシーンが殆どブラフであるという事だ。そして、警察と(映画の)観客を振り回したこのシーンの前後で、犯人の性格が変わってしまっている事だ。  捕えられた犯人は、元首相を殺すつもりが無かったと言っているが、その前に4人の人間を殺し1人にけがを負わせているのだ。実行犯と計画犯の差というなら、その描写が必要だ。(ちなみに片山雛子だけ「脅し」なのは何故なんだろうか?)   このシリーズはとにかく権力・官僚にトゲのある物語で知られている。しかし今回の映画化で、批判の対象になったのは権力だけではなく、日本人の「バッシング社会」、犯人が取り調べで「この国の目に見えない無責任さや無言の悪意」と表現したものである。これは、なかなか面白い社会批判になるのではないか?  …と、思っていたのだ。途中までは。いや、その面もあることは否定しないが、この物語は最終的にやはり、いつも通りの官僚・権力者たちの体質の話に収束させてしまったのだ。いつものイヤミなほどの官僚批判と同じだ、と肩を落とした。  何よりそこが残念な所だ。実際、S文書が明らかになって、殺された青年の名誉は回復されるだろうが、大衆の無責任さ・悪意といった部分は、矛先を変えるだけで何も変わらないはずだ。良く考えもせずに人を非難したことなど、やはり無かったかのように振る舞うに違いない。   そういう意味では、やはり犯人にはちゃんとマラソン(大衆)を標的に、戦ってほしかった。
[地上波(邦画)] 4点(2013-04-01 01:57:20)
24.  網走番外地 大雪原の対決 《ネタバレ》 
 物語の大元となる話が、ちゃんと刑務所内の事件にあって、ムショ内の描写も(オカマが多いのは閉口だが)しっかり描いている。  舞台も北海道で、そういう部分では『網走番外地』っぽい。我も我もと集まってくるムショ帰りの仲間というのも(あまり)無く、かなり物語を立て直した感がある。  鬼虎さんの登場にびっくりさせられるのは同じだが、今作ではそれも、あるカタルシスのための「タメ」で、ここまで来るとそういうのも楽しくなってくる。   しかし、ラスボスを倒すのが主人公でない、と言うのはちょっとどうなのか?とも思う。確かに健さんの当初の目的は白熊にあったとは言え。
[DVD(邦画)] 5点(2013-03-21 16:09:35)
25.  網走番外地 南国の対決 《ネタバレ》 
 山田組での吉岡秀隆を見ると、いつもある種の不愉快を感じていた。映画という仕事の中で育てて貰っちゃってる「特別扱い」感だ。しかし、今回このシリーズで、しかもたった半年の間に(特に胸が)成長した大原麗子を見て、考えを少しだけ改めた。そういう成長を見るのも、楽しいものなのかもしれない。美少女は得だ。   さて、返還よりも6年も前の沖縄。事実上、アメリカだ。そんなところで大暴れしちゃうと、網走どころではない、トンでもない所へ収監されちゃうんじゃないかと心配になる。でも、日本の刑務所よりも、マシな暮らしができるかもしれない。   今作の始まりでの健さんは、普通のヤクザっぽくて、ちょっと引く。世話になった(であろう)組長の、不審な死の事より、組が自分を裏切っていることに憤っているように見えるのだ。そのからくりは当然、想像通りある訳だが、ちょと橘真一のキャラが揺らいだような不安感があった。  ま、最初だけだけど。 
[DVD(邦画)] 5点(2013-03-10 10:10:19)
26.  網走番外地 荒野の対決 《ネタバレ》 
 予告編で「西部劇」と断言しちゃってるくらい、西部劇である。北海道が、どこの西部なのかは判らないが。  それはさておき。   中々、それらしい西部劇だ。雄大な自然と北の果てという設定が、日本なのにちょっとだけ、無法の世界らしく見せている。もちろん舞台が日本だから、腰にリボルバーと言う訳にはいかない。狩猟用のライフルを持っているのが精いっぱいで、誰でもみんなが持っている、というものでないのが、物語上の抑制にもなっている。最後は結局、長ドスというのも、このシリーズらしい。   物語は、本家アメリカの西部劇にもありそうな、牧場主のイザコザの話。今作で虐められる役は、人間ではなく馬。イイモンの牧場の馬がたくさん殺されて、大原麗子がオイオイと可愛く泣くと、健さんも我々も怒り頂点。網走帰り連中が殴りこむわけだが、どうも「こちら側」が強すぎに見えるのが、難と言えば難。それと、ライバルと思われていた杉浦直樹が、結局こっち側というのも、イマイチの原因か。  しかし、最後さあ、健さん。「ヤツ」が撃つ前に、権田の首を叩き落としちまえば、ヤツの撃つ理由も無くなって、すっきり丸く収まったんじゃねえか?そうすれば健さんももう一回、網走に戻って(多分)次の作品につながるし。
[DVD(邦画)] 5点(2013-03-09 10:59:09)
27.  網走番外地 望郷篇 《ネタバレ》 
 前作(続)よりもはるかに「アリ」である。橘真一というキャラクタの、元々の魅力の部分を、再び物語に仕立て直した映画だからだ。悪く言えば、第一作目の「ムショ入りの原因になった事件」の再現、だけどそれがこの人の魅力の原点だから、やっぱりきちんと描いておくべき物語だったのだろう。
[DVD(邦画)] 6点(2013-03-07 17:32:25)
28.  網走番外地 北海篇 《ネタバレ》 
 大原麗子がカワイイ。まあ、時々そのショートカット姿が水前寺清子に見えなくもないが。   物語は再び刑務所内から始まって、健さんが仮出所するわけだが、第一作で描いたような、厳しい管理生活とはあまりにも違うムショの自由さに引く。一作目ならまず赤いパンツは穿かせてもらえなかったろうし、包丁を扱う部署に監視がいないなんて、あり得なかったはず。  そんな完全なファンタジーと化した刑務所世界を飛び出して、健さんがトラック野郎になるこのお話は、シリーズ4作目というから、『望郷編』の後の作のはずだが、また、鬼虎さんが出演。悪い人の役も同じ。この辺の感覚は今となっては理解出来かねる。  で、大原麗子がトラックに乗った意義とか、心中くずれの女の件とか、何を描きたかったのか、考える気も無くす最後の銃撃戦で、網走帰りの鬼虎さんが(「7人殺し」に猟銃の免許を?)登場!   もう、メチャクチャ。3点は全部、大原麗子に献上。
[地上波(邦画)] 3点(2013-03-06 15:41:27)
29.  網走番外地(1965) 《ネタバレ》 
 読んだ事ないので分からないのだが、原作がある物語に独自(?)の展開を付けたもの、だそうだ。  健さんの初期の代表作と言える一本で、期待が高まったが、思ったほど面白い映画ではなかった。   でも、さすが原作が獄中記だけあって、刑務所内の話はどれも面白い。犯歴や刑期の自慢話で虚勢を張る連中や、それを大逆転する大犯罪者の話。風呂の入り方などは、何かで読んだ記憶があるが、石鹸がぶら下げられたりしているのに、妙なリアリティと説得力があった。もうすぐ刑期を終えそうなのに、否応なく脱獄に巻き込まれていく状況も面白く、その先の展開にワクワクさせられた。   だが、脱走後の話は、面白くない。『手錠のままの脱獄』の劣化コピーとしか言いようがない。同じシチュエーションでも面白ければ許されると思うのだが、繋がれた相手が最後まで嫌なヤツで、かの作のような感動はない。…のだが、作り手は最後の健さんの行動で観客を泣かそうとしているらしい。ちょっとビックリ。  それに、権田(こいつの名前のテキトーさは何とかならなかったのか?)の大怪我の原因はもうちょっと丁寧に描写しないと、どう見ても危ないのは健さんの方なのに、「ええ!?」って思っちゃう。
[DVD(邦画)] 5点(2013-02-09 23:38:03)
30.  愛と死をみつめて 《ネタバレ》 
 なんと言っていいか判らないが、泣いてしまった。単に難病に侵された少女がかわいそうと云うよりは、二十歳そこそこの、小さな心を突っ張っている気丈さと、絶望感の間で振れる心に、胸を痛めてしまうからだ。死に脅かされながらの少女の彼氏への想い、周りの人全てへの思いが、美しい。  それに、途中途中で、挿まれるサユリちゃんのモノローグが、少女の心を実にうまく表現している。  それにしても、こんな古い映画で老女役の北林谷栄さんを見ると、一瞬、時代感覚を失ってしまう。一体いつからお婆さんだったんだ?…と思ったけど、そういえば、お父さん役の笠智衆さんもそういう役者さんだったっけ。  そうそう、そう言えば、創価学会のこと、拝み屋だって。今では言えないなあ。
[DVD(邦画)] 7点(2013-02-04 23:33:17)
31.  悪霊島 《ネタバレ》 
 この事件は、いつもの金田一モノの「昔の悲劇の結果としての今の事件」が、入れ子のように重なった構造になっている。   その一番外側に持ってきたのが、古尾谷青年の存在なのだが、そのドラマ(彼の出生の謎)が肩透かしで、高いコストを掛けて使用したLet It Beも、勘違い男のテーマとなってしまった。  金田一モノとしては異色の、戦後感の無い時代設定。私の世代には、ヒッピーというモノの意味がちょっと判らないが、新しい世代というくらいの想像はつく。それらによって、おそらく時代というようなものを描こうとしたんだろう、その意図は想像できるけど、何しろ「あの島での出来事は、僕にとって足を踏み入れることの出来ない聖域だった」なんて感傷に浸っている男は、ただ事件を通り過ぎただけで、ほとんど(モグリの婆さんに取り上げられた事だけは確かなようだ)、無関係だ。  あえて考えてみると、あらたなる世代は、古い時代の因習や不幸を引きずっているが、「そのままにしておきなさい。あるがままに」という事なんだろうか?何か、ひどい話だ。   さて、入れ子の内側になっている、島の人間たちの事件だが、あまりにも興味をひかない。大膳というジイさんの気持ちが、昔の所業を悔いているのか、秘密を知ったものは生かしては置かぬ、なのか、どっちつかずでよく分からない。出身地に復讐のようにやってきた実業家の、執念とか怨念のようなものも感じられないし、昔の恋人たちの再会に対する気持ちもトント見えてこないので、人間のドラマが展開されている感じがしない。パズルのための説明のようだ。  新たに御寮人の娘を双子に設定して、わざわざ特殊撮影で同画面に入れてみせるなど、ヒントとしてやっているのだろうか?これで、親の方が同時に画面に出ないって、ミステリでそういうヒントの出し方は、正統じゃないよな。
[映画館(邦画)] 3点(2012-12-17 03:46:13)
32.  アメイジング・スパイダーマン 《ネタバレ》 
 新しく仕切り直しのスパイダーマン。最初の話はたぶん原作によって、おじさんが死ぬとか、自分でマスクをデザインするとか、蜘蛛に噛まれるとか、決まってるんだろうな。読んだこと無いからよく判んないけど。   で、今度のヒロインは可愛い。というか美人。主人公もちょっとカッコいい系の青年。主人公たちが、美男美女になったから、という訳ではないが、悪の心と醜悪の連動がちょっと気になる。  トカゲ博士は、明らかにスパイダーマンを殺そうとしていたり、実際に警官を殺したりしているのに、人間の姿を取り戻しかかった途端に、転落からスパイダーマンを救う。身の醜悪さが悪という描写だ、とまでは言わないが、もっと改心の描写が必要ではないか?例えば黒スパイダーマンの時のように、何かに心を支配されていたとか、何らかの説得力が。  無茶な人体実験に反対し、やむなく自分で試した博士が、他人を犠牲にしようとしていた上司を止めるべく行動を起こしたのに、その足でそのまま破壊と殺人に至ったのは、ちょっと違和感があった。   ま、これから化学会社のTOPの人や、父親の疾走と死の謎などが、語られるのだろう。とりあえず、楽しみにしておこう。   
[DVD(字幕)] 6点(2012-11-28 20:36:04)
33.  あひるのうたがきこえてくるよ。 《ネタバレ》 
 教師としてなにがしかの挫折を味わった男が、美しい自然あふれる山深い田舎町で、アヒルを育てて、都会に帰って行くという、成長物語。非常に地味な映画だが、緑深い美しい自然と、カワイイあひるの映像に、心和まされ、強く感動したりはしないが、アヒルと一緒に主人公の男も育って巣立ったのだと、分かった時に心が暖かくなる。   今ではこれを、劇場で見ることは、なかなか難しいのかもしれないが、シネマスコープの大画面でもう一度、この自然の風景を見たいものだ。   パンフレットに相当する、ホネ・フィルムのガイドブックによると、温泉シーンの習字は、「一心不乱」以外は、本物の学童の好きな言葉を書いた習字だという。「図星」という言葉の選択は、すごいセンスだと思う。さらに奥には、「罪ほろぼし」もあるらしい。子供の発想力はスゴイ。
[ビデオ(邦画)] 6点(2012-10-20 02:24:25)
34.  アイアンマン2 《ネタバレ》 
 この話の中で、非常に重要な要素として考えられるのは、個人が強大な軍事力を持つということは、どういう事なのか?それは許されるのか?というような事だと思う。観ている者がそれを正義だと思ったとしても、それを許すべきなのかどうかは、微妙な問題だ。  しかし、物語は、結局は、それに対抗する個人軍事力(しかもロシア由来)と、なし崩し的にそれに対する闘いの物語になって、結果オーライで、その個人は、軍から表彰される。   アイアンマンを評しないで、こういう事を言うのは何だが、この物語は、アイアンマン(1)が提議したものに、真っ向から泥を塗った形になっているのではないだろうか?確かに、バトルスーツとその戦闘シーンはカッコイイ。しかし、その意義的には、頷けない。   ああ、思い出した。合衆国には修正憲法があって、 「規律ある民兵は、自由な国家の安全にとって必要であり、 人民が武器を保有し、またそれを携帯する権利を侵してはならない。」 だそうだ。これは、個人が国家の力を上回っても、有効なのだろうか?
[地上波(吹替)] 5点(2012-10-08 06:39:22)(良:1票)
35.  ある街角の物語 《ネタバレ》 
 音楽に乗せて動く、ポスターに描かれた人たちが愉快で面白かった街角。軍関係のポスターが現れ、壁中を席巻する様は、明らかに軍事批判なんだけど、戦争によって街はひどい事にはなったが、同時に様々な事が解決している。  女の子は、ぬいぐるみを取り戻せたし、街路樹は種を地に蒔くことができた。二人の音楽家のポスターも、添い遂げ二人の演奏をすることができた。  普通に考えれば、どんなに困っても煮詰まっても、戦争というのはすべてを破壊してしまう、という事なんだろうが、私は逆に考えてしまう。   ま、生き残った女の子と木々の新芽が、希望を感じさせるのだけは確かである。希望というのはいつでも、「これからの命」にあるものだ。
[DVD(邦画)] 7点(2012-10-06 18:10:19)
36.  アンフェア the answer 《ネタバレ》 
 ちょっと無謀かな?と思ったが、TVシリーズも前作映画も見ていないのに鑑賞。  何やら、何かの事件の続きっぽいけど、「TVシリーズが前にあった」という事だけ知っていれば、それなりに話は判るようになっている、と思っているのだが、どうだろう。  前からの作品世界観というものを、全く分かってないので、ちょっと微妙だったが、被疑者となった雪平に、銃を持ってきて逃がす奴が現れた時点で、「踊らされているな」とは思った。が、あれだけの人数の「グル」がいるなら、あんな面倒なことしなくても、良かないかね?というのが、最後まで見た感想。だって、周り全部敵なんだもん。最後に雪平は意趣返しをしたように見せて終わってるけど、絶対巻き返されちゃうって。翌朝、どっかの川に浮かんだ雪平、持っていかれた携帯、という想像をしてしまった。  それと、よく知らんがきっと今までのシリーズの中で、仲間だったのであろう人たちを、あっさり殺したり、犯人側にしてしまったりして、作品ファンの人達は、嫌な気持ちにならないのかな?と、余計な心配をしてしまう。   ところで、最後に出てきたナレーションで、アンフェアというタイトルの意味を初めて知った。しかし「アンフェアな奴ににはアンフェアな対応を」という割には、アンフェアなのは、人質とって逃げたことだけ。もっと、アンフェアな捜査や、反撃があってもいいような気もする。 
[DVD(邦画)] 5点(2012-08-12 09:30:04)
37.  赤い河 《ネタバレ》 
 昔、「チザムトレイル」という、インディアンの脅威を通り抜けて、牛を運ぶ道を開拓した人がいた、と何かで読んだ。  その道は途中から枝分かれしたりして、網の目のように発達し、最盛期には年に何十万頭という牛が通ったという。本作はそのチザムトレイルを最初に通り抜けた、キャトルドライブの話だ。  現実の話としては、ジェシー・チザムという人が開拓したらしいが、映画では別の人の話となっている。   アメリカの国内事情により、テキサスの牛が近隣でその市場価値を失い、東部の人間をターゲットにミズーリまで牛を移動することにした。  誰も通ったことのない道を通り、数々の困難に会ううちに、使用人ではあるが旅の仲間だったはずのカウボーイたちに横暴になるダンスン。新たな積み出し駅の噂による目的地の変更の進言を拒否し、信頼を失い、怪我をして、息子同様に思っていた若者マシューに牛を奪われて、復讐のため先行する本隊を追う羽目になる。よく本などで読む、キャトルドライブの大変な辛さや、牛の暴走の迫力や、カウボーイたちの荒々しさなどが、良く描かれている。   昔の西部劇は、銃で物事を解決しないものが多いように思う。よく映画で見るカウボーイたちの酒場での乱痴気騒ぎなどを見ても、殴り合いという「自分自身の力」で相手に打ち勝つ事の重要さ・誇りといったものを、心に持っていたと言われている実際の西部人の、その時代に近しいからなのだと思っている。だから、本作のラストには、とても気持ちのいい思いを抱くのだ。  牛を奪われたと思い込んでいたダンスンが、追跡途中の村落で出会った女とマシューとの、ダンスンの昔を思い起こさせるエピソードで、恐らく彼を許す(少なくとも殺すつもりが無くなった)気になったのが、うっすら分かるのも良い。ただ、その部分のシリアスさと、最後の二人の和解の具合が、私にはアンバランスに映ってしまうのだが、その辺の気持ちの振れ幅の大きさが、豪快な西部人の特色なのかも知れない。 
[DVD(字幕)] 8点(2012-07-04 16:31:17)(良:1票)
38.  アンドロメダ・・・ 《ネタバレ》 
 宇宙の生物が、エイリアンなどではなく、微生物であるところとか、地下に作られた研究施設の防疫システムや、専門家たちが謎の病原体を解明してゆく、その科学的な過程などの細かい描写が、リアリティを醸し出し、サスペンスとして魅せてくれる。一方、核による自爆システムをギリギリで止める演出など、多少陳腐なところもある。  宇宙から細菌を持ち帰った衛星の形を見て、どうしても一昨年帰還した、はやぶさを思い出さずにはいられなかった。もしあれが、細菌汚染されていたら、大変な事になっていたんだと、恐ろしくなった。大気圏に突入した時の高温で、生き物は死んでしまうんだ、と漠然と考えていたが、地球上でもヒ素を栄養にする生物が発見されたり、まだまだ我々の常識を超えることが、世の中にはいっぱいあるらしいので、油断できないものだ。  物語は、これを軍の細菌研究の招いた厄災としている。研究所の危機と、アメリカ国土上の危機は、何とかアルカリによって脱した事になっているが、まだまだこれからも同様の危機が起こりうることを示唆して物語は終わる。自ら研究していた生物兵器によって、バイオハザードの危機に陥る物語は、たくさんあるが、おそらくこれはその初期の傑作であると言えるのだろう。 
[DVD(字幕)] 7点(2012-06-08 15:14:55)(良:2票)
39.  アルマゲドン(1998) 《ネタバレ》 
何事も無く帰還してるけど、絶対、耐熱タイルがぼろぼろ剥がれ落ちてて、機内は灼熱だろうな。
[地上波(吹替)] 4点(2012-05-14 13:38:41)
40.  悪魔の手毬唄(1977) 《ネタバレ》 
 金田一耕助というのは、追っかけ追っかけ事件を解決する「防御率」の低い探偵として知られている。全部とは言わないが、彼の事件解決法は多くの場合、昔の事件の資料や証拠を現場ではない場所へ行って調べてくる、というもので、他の名探偵と比べると論理によって「コレコレこうだから、それしかありえない!」という推理の見事さがない。そこの所はミステリの醍醐味の一つだから、原作を選んだ時点での大きなハンデといえる。前作『犬神家』の場合は、そんなもの無くても、事件そのものに魅せられるドラマ(愛という普遍的テーマ)が有ったが、今回の事件は状況があまりに特殊で、そういう部分で感動を得るのは難しい。息子が異母兄妹と結婚する羽目になりそうでさあ大変、というのではちょっと心動かされない。  また、これを言ったら酷かもしれないが、事件とその周辺事情が前作ほどシンプルでないため、これだけの時間を使ってもまだ、描き足りない感じが残る。殺人を手毬唄になぞらえる意味とか、里子が入れ替わる部分とか。なにかバタバタとイベントをこなして、事件が解決したような感じ。まあ、それだけ原作に無駄が無いという事かも知れないが、2時間半の映画にするなら、それなりの収拾選択というか脚色・潤色が必要だったろう。
[DVD(邦画)] 6点(2012-04-23 17:57:55)(良:1票)
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