1. アリス・イン・ワンダーランド
《ネタバレ》 幻想的で華やかな映像を3Dで楽しむ為の映画なのかもしれないけど、それにしてもシナリオが酷い。アリスやマッドハッターを含めて白の女王の陣営に全く感情移入ができなかった為、赤の女王が断罪されて終り、なオチに爽快感を感じられなかった。 せめて白の女王は何の為に誓いを立てたのかくらいは話に組み込んでくれないと…あれじゃ質の悪い「機械仕掛けの神」だ。ああいうのはヒロインに懐くのがお約束だから、しか理由が分からないバンダースナッチの寝返りも酷い。 娯楽映画なんだからキャラが立ってて魅力的ならまだいいけど、それはそれで主人公側より悪役の方がよっぽど上っていう…。チェシャ猫の帽子フミフミは芸が細かいしかわいくて良かったけど、それくらい。 現実パートのオチも唐突。あの時代、あの状況でいきなり父と同じ仕事しますって宣言したところで話が丸く収まるとはとても思えない。いくらこの作品では「現実」の方がおまけだからって、適当すぎるよ。 映像はさすがに綺麗だったけど、3Dのありがたみはあまり感じられなかった。せっかくの鮮やかな色がメガネでくすんじゃうしね。 [映画館(吹替)] 4点(2010-05-30 23:22:24) |