1. ア・フュー・グッドメン
《ネタバレ》 色恋沙汰が無くて幸いだったとは言えデミ・ムーアは不用でした。 グアンタナモ基地での大佐となるとあのくらい尊大でないと務まらないと思わせるジャック・ニコルソン流石の存在感。 ではありますが、裁判で失言を突かれての敗北模様が白けてしまったのが残念。 青臭いトム・クルーズの薄っぺらさはやむ無しといったところでしょうか。 あの人の自決理由が分からないのにモヤモヤ。 [DVD(字幕)] 4点(2024-12-28 19:31:02) |
2. アイアンクロー
フリッツ・フォン・エリックと言えば 1975年日大講堂でのジャイアント馬場戦が思い出されます。顔面5㎝先でのアイアンクローの攻防に手に汗握り、馬場以上に流血激しいエリックの何度でも立ち上がるタフネスぶりに「凄い!」 後にこの試合で観客がエリックにボールペンで突き刺したと知り、今回動画で確認したところ、確かに後ろから耳の後ろあたりに男性が何かで一刺ししていました。 アクシデントにものともせず、見る者を釘付けにする泥臭い姿を今見ると、父親としてこれで家族を養ってるんだなぁと何かシンミリ。 息子達は洗練されているものの線が細くあまり好きにはなれませんでした。 4人の息子の死に際しフリッツは何を思ったのだろうか。そういうところは描かれておらず、長男ケヴィン目線で作られた作品は今一つでありました。 [DVD(字幕)] 6点(2024-12-11 14:15:12) |
3. アーティスト
《ネタバレ》 オープニングクレジットのデザインから往年のモノクロ作品を思わせます。 サイレント期大スターがトーキー移行への時代の超特大変化に適応出来ない苦悩。対するエキストラ踊り子から着実にスターの階段を登る女優が落ち目大スターを影ながら応援する。ベタな展開ではありますが、2人の爽やかさと「笑ふ男」ジャーマンシェパードのホモ君を思い出させるワンコ(オスカーワンコ賞を与えたい)に惹き込まれました。 ラスト・ミニッツ・レスキューを経てのタップダンスでジャン・デュジャルダンもう少し頑張って欲しかったかな。 オスカーも納得の秀作です。 [DVD(字幕)] 8点(2024-10-21 01:57:59) |
4. 悪魔スヴェンガリ
タイトルからバリモア大暴れを期待して催眠術をかけるお顔に「待ってましたぁ」ワクワク爆上がりでしたが。 叶わぬ恋への諦念を噛みしめる切ないお話で、コーフンも冷めガッカリする事無く余韻が深い結末まで一気見でした。 物凄いメイクもあって超絶オトコマエの面影があまり感じられなかったものの、その名演振りに拍手であります。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-09-11 14:07:33) |
5. アビエイター
《ネタバレ》 受け継いだ莫大な遺産を食い尽くしてしまう放蕩息子、ではなかったハワード・ヒューズの生き様が描かれています。世界一の、映画・飛行機・資産家を実現させた驚く程若い猪突猛進ぶりが眩しく、ディカプリオは正にハマり役でした。黒澤監督とは桁違いの8ヶ月の雲待ちに、狡っ辛い守銭奴とは違う破天荒さにアッパレ。 メンタルが犯されて行くのに、金では解決出来ない侘しさを感じるところです。 力作でしたがやはり長過ぎて休憩挟みながらの鑑賞となりました。 [DVD(字幕)] 7点(2024-09-09 12:36:23) |
6. アルゼンチン1985 〜歴史を変えた裁判〜
史実に疎い身で驚きの連続です。 その最たるは検事への脅迫で誰も身体を傷つけられなかった点で、どこかの国だったら確実に誰かがあの世行きになるのでしょう。 なので血圧が上がること無く検事の勇敢さに見入ったところです。 リカルド・ダリン貫禄の名演でした。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-06-30 12:43:28) |
7. 明日に向かって笑え!
2001年、農協設立の為に募った出資金158,653ドル。皆のなけなしのお金を銀行とつるんだ男に奪われる。そこには預金封鎖が絡んでいて、アルゼンチンの方々には身につまされるお話かと。アルゼンチン版オーシャンズ11という宣伝文句ではありますが、今作の奪還作戦はスタイリッシュとは無縁。でも、勇敢なバカは人生を切り開く、を示した一致団結で前進するジリジリ具合が見応えありました。ピーター・オトゥール、オードリー・ヘップバーン登場にリディアの後押しを感じてしんみりと。 悪方2人の描写が淡泊、単純な物足りなさを割り引いても、まずまず楽しめた作品でした。 何とか捻り出したかのような邦題に苦笑。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-05-11 14:47:59)(良:1票) |
8. アイス・ロード
リーアム・ニーソンの無双が控え目なので好感もてたのですが。オハナシが寒かったのに白けました。作業員の命、会社の悪巧み、通り一遍で何だかなぁ。橋を渡るシーンはかの傑作がチラッと浮かびましたが、比べるべくもないもので笑ってしまいました。 横倒しのトレーラーがアッサリ元通りになったシーンで本作に何の期待も持てませんでした。 着想はまずまずなのに残念でした。 [インターネット(字幕)] 4点(2024-05-09 16:51:30) |
9. アルタード・ステーツ/未知への挑戦
序盤は興味を惹かれたのですが、メキシコ行って以降はポカーン状態。失笑ものの結末と併せての時間を損した愚作。 [DVD(字幕)] 3点(2024-04-28 22:59:59) |
10. 逢う時はいつも他人
カーク・ダグラスなので押しの一手は想像通り。ホームドラマのような収まるところに収まった結末がなんだかなぁ。 以下余談 ♪パパ パパパッ パパーパパパ パパ パパパッ♪ (能面のような顔でのバスガイドさんのような手の振り付け) 遭う時にはいつでも他人の二人 小学校3年だったか4年だったかよく物真似してました。 改めて金井克子さんの動画を拝見して趣のある歌詞にリプレイタイムでありました。 [DVD(字幕)] 6点(2024-03-25 22:46:49) |
11. ある戦慄
《ネタバレ》 マーティン・シーンのデビュー作にしてそのチンピラ胸糞具合はなかなかのものでありました。 乗客に順番に絡むネチネチぶりと、各人の触れられたくないものがあぶり出される姿に胃が痛くなりました。 幼女に迫るところで「もう観てられん!」リモコンを手にした途端の展開に溜息が。 私がそこに居たら・・・・ 奴等に一言も言えなかったでしょう(恥) ただ、助けてくれた人への感謝と怪我の心配はしてたでしょう。それすら出来ない皆にドン引きです。 あれだけの騒ぎの中最後まで寝てた酔っ払いは、何かを象徴しているのか いろいろ考えさせられる作品です。 [DVD(字幕)] 7点(2024-03-19 01:28:46)(良:1票) |
12. アウト・フォー・ジャスティス
ジーノも含めて登場人物全てがアホばかりで萎える。ストーリーは二の次三の次と承知していても妙に思わせぶりなところにイライラが募る。セガール何時もの無双を半笑いで眺めていましたが、ブヨブヨな体のリッチーの格闘は頭カラッポ振りが際立って興醒めしたところです。レンタル理由が思い出せない作品です。 [DVD(字幕)] 3点(2023-12-01 13:21:26) |
13. 悪魔の追跡
ピーター・フォンダ、ウォーレン・オーツ共演に釣られて鑑賞。 「ウィッカーマン」を思わせる嫌~な展開。 安っぽい音楽と泣き喚くだけの女性二人に興醒めしたものの、そこそこ頑張っていた男性二人に引きずられて完走出来ました。 ゾクッとしたラストショットが印象的。 [DVD(字幕)] 5点(2023-10-10 16:39:08) |
14. アリスの恋
スコセッシらしくない短い尺でのアリス親子のロードムービー。 スコセッシらしいというのかゲスい大人達とこまっしゃくれて小うるさい子供という誰にも共感出来ない登場人物に肩が凝る。 極め付けがエレン・バースティン 大して上手くもない歌を初めとして私的に何一つ魅力を感じず、オスカー受賞に「何で?∞」 女性の自立を謳っていながらあの結末に白けるところです。 [DVD(字幕)] 4点(2023-09-29 16:26:03) |
15. アメリカの影
ジョン・カサヴェテス監督デビューにしてインディペンデント映画の先駆けとされる作品。 ラストに即興演出であるのが示されていましたが、そんな風には見えませんでした。 あからさまではなくても人種差別はその時代ついてまわってたのに考えさせられましたが、3兄妹にまるで魅力を感じられず退屈さに覆われての鑑賞でした。 [DVD(字幕)] 4点(2023-08-09 00:47:28) |
16. 嵐の孤児
《ネタバレ》 気がついたら2時間30分が経っていました。まさに釘付け。リリアン・ギッシュを筆頭にキャスト全員が凄い存在感。 アンリエットの恋人を演ずる水も滴るいい男がジョセフ・シルドクラウトだったのがビックリでリリアン・ギッシュとのキスシーンはお宝映像。 フランス革命時のパリを舞台とした物語は監督がロシア革命を意識したのだろうかと思える貴族の横暴と民衆の狂乱ぶりが丹念に描かれています。姉妹に降りかかる「これでもかっ」という薄幸ぶりに地団駄踏む思いで、ラストミニッツレスキューと分かっていても「早く!!」硬直状態。10点か9点か迷った挙げ句、メデタシ度がちょっとばかり過ぎるかなと感じたところに-0.01点。 大正10年製作傑作無声映画です。 [DVD(字幕)] 9点(2023-07-30 01:48:07) |
17. 悪人と美女
《ネタバレ》 この題名でカーク・ダグラスとなれば灰汁の強い悪人の想像通りの人物。ハリウッド内幕もので敏腕プロデューサーにに手酷く裏切られた監督、女優、脚本家の回想録。それぞれが昔も今も業界のあちこちである話なのでしょう。超一流になった三人に仕事依頼する落ち目の敏腕がすげなく断られるのもあったりまえか。というかお願いするど厚かましさがカーク・ダグラスのキャラに重なる(ゴメン) 含みを持たせたラストショットですが私的に情けをかけたらまた裏切られるでと思うところです。 鑑賞後に知った腐れ敏腕のモデルがデヴィッド・O・セルズニックというのになるほど納得であります。 [インターネット(字幕)] 6点(2023-06-13 00:16:03) |
18. 愛は霧のかなたに
《ネタバレ》 ダイアン・フォッシーのマウンテンゴリラ絶滅阻止の尽力を描いた実話もの。群れを守ろうとして殺され、その手で作られた灰皿で喫煙するクズに天罰が下らんことを。フォッシーが学者の立場を超えて憎しみで暴走するのを静かに諫めるセンバガーレ。彼女の最期まで常に寄り添い見守り味方であった姿が忘れ難いところです。程なくしてルワンダ虐殺が始まったのを思うと沈んでしまいます。 [インターネット(字幕)] 7点(2023-06-06 12:33:19) |
19. 暗殺者の家
知りすぎていた男の元作なのですね。銃撃戦がくどかったかな。ピーター・ローレはパンチに欠けるもののなかなかの存在感でありました。 [インターネット(字幕)] 4点(2023-06-03 01:35:26) |
20. アニマル・ウォーズ 森林帝国の逆襲
冒頭のピタゴラスイッチのようなトラップを筆頭に賢い(?)動物たちがブレンダン・フレイザーをひたすら辱めるお話を気楽に眺めていました。途中吹き替えにしましたがライマンの関西弁に世の中銭や!なキャラ=関西弁に異議あるところで字幕に戻しました。 ブルック・シールズとは気づかなんだ。翌年のルーキーハウスガールと違った華に欠ける姿だったからなのか。 ブレンダン・フレイザーは恥ずかしい作品で本作以降役柄を厳選するようになったとか。 しかしながらトホホな役柄を生真面目に演ずる姿に好感が持てました。 賑やかで肩の凝らない作品を楽しめました。 [DVD(字幕)] 5点(2023-05-30 15:46:43) |