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コメント数 814
性別 女性

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1.  アワーミュージック
3部構成のこの映画の中で大半を占めるのは2部の煉獄(物質界)であって、それは私には示唆的に思われた。物質界に生きる私達にとって、マテリアルな観点からの思惟の出発は何にせよ重要なことなのだ、と。そして“光による救済”というゴダールの言。それらに触発されて私の頭が向かったのは、唯物的論理で「フィルム」と「光」に着眼することだった。そう考えると、前提的に、映画には決して“闇”は存在しない。なぜなら映画フィルムというものは感光して初めて映像を記録するものなので、つまりは映画の中で“闇”に見えるものは実は“光の不在”であり、映画というものの中に“闇”は存在しないのだ。映画の中では光と闇の立ち位置が互換性を持たない。光だけが存在する。要は、物質界的観点からアプローチした時、映画とは“光の存在と不在とそれらを繋ぐ無限の光の漸次的移行”の記録に他ならない。よってここに、「映画=光の絶対性の顕現」という黙示的公式が導き出される。つまり、この限定的理論において、映画というロジックの提言自体が、“光による救済”の寓喩となるのではないか?映画は“光”である。そして光は希望と安寧と平和の母体である。だから私は監督に預言者的な、求道者的な姿を見た。しかし監督は、「映画で世界が救えると思うか?」という質問に対し、「それは聞いてはいけない質問だ」と答えている。だから私の思惟は違う時限に行っているのかも知れない。とどのつまり、私にはさっぱり分からない。ただあくまで私個人は、この映画によってそんなロジックへと導かれ、あくまで勝手に、目からうろこを1つ落としたのです。
[インターネット(字幕)] 7点(2006-12-03 21:46:09)
2.  アダプテーション
最優秀自虐賞を贈呈。主人公の卑屈さが最高です。大好きです。散漫な思考や脳内旅行が素晴らしい。意識がいきなり40億年前のハリウッドに飛んじゃいますから。それも「自分は駄目人間だ」という思考1点に帰結する為に。卑屈な人間って、下手にまともな人より脳内活動が活発なんですよ。思考が卑屈に壮大だし、描く絵が大きいから自己評価が低くなるし。私もそうだし。この主人公に共感・共鳴する人って多いんじゃないかなあ。
[ビデオ(字幕)] 6点(2005-06-10 19:25:55)
3.  赤ずきんの森(2000)
フランスがアメリカ真似して「若手スターのプロモホラー」を撮っちゃだめでしょう。しかも何だコレ、ちっとも面白くないし、細かいとこ、何にも消化されてないし。
[ビデオ(字幕)] 2点(2005-06-10 19:20:26)
4.  アダムス・ファミリー2
確かにあのサマーキャンプは悪夢だとしか言いようがないですね。虫唾が走ります。ウェンズデーを見ていると、12歳位の頃の自分を思い出します。
7点(2004-09-04 18:39:50)(良:1票)
5.  赤い薔薇ソースの伝説
情熱だとか官能だとかはきっと、抑圧されることから生まれる。慣習でも社会的通念でも価値観でも強迫観念でも何でもいい、大なり小なりそこにある何らかの制約に抵触する禁忌を観念的に破る行為そのものが情熱で、その状態変化の一形態もしくは性的な形での発露が官能なのかも知れない。終始暗色の赤が練り込まれた画面。生々しく狡猾、それでいてラフで無垢な情熱の色。良い映画だったと、私は思う。
8点(2004-08-22 16:18:09)
6.  頭山
軽妙で、何やら不条理で、微妙に残酷。こんな話だったのか…。それより何より、こんな日本的な物語をアメリカ人が評価したというその事実にびっくりしてしまう。本当にその意を汲めたのかが疑問。異国情緒が評価されたのか?
6点(2004-08-14 13:58:55)
7.  アンジェラの灰
垢と汚物に塗れて泣く子供。貧乏金なし子沢山。極貧、赤貧洗うが如し。昔のアイルランドの貧民窟をここまで再現したのは素直に凄い。“悲惨”という言葉を見事に映像化していて、疫病と死の臭いすら漂って来そうだった。でも別に暗澹たる気持ちにはならなかった。安直な収拾の付け方ではあるけれど、ラストに希望もあるし。イギリス産・貧乏金なし子沢山もので括るなら、設定と時代背景は違うけれど、「日蔭のふたり」の方が大分悲惨。
7点(2004-08-06 17:34:18)
8.  アメリカン・ヒストリーX
アメリカの人種差別の全体像の縮図を1組の兄弟に見出し、大胆に「アメリカの歴史」と題し描いたその試みは秀逸。彼らが黒人を蔑み殴り蹴る姿は、全てのカラードを蔑み殴り蹴る姿でもある。画面の中で蹴られるのは、つまりは私たち。白人至上主義という言葉、私は大嫌い。いかにもジャンクフードで構成されたというような、生活のだらしなさが体に出たような、自己管理能力の欠如を露呈したような白人の男が、他人種に対して無条件の優越意識を持っている姿には、不快感を禁じえない。それは本当に、気分のいいものではない。ラストシーンにしても実のところ、私は自業自得としか思えない。殴られるまで殴られる痛みの分からない人間に、私は同情など出来ない。そしてその私の冷酷な反応さえ、提起された“人種差別”から波及された感情の1つであり、問題の一環なのだと思う。たった1人の人間の半径数メートルでこれだけのドラマがある。そしてアメリカは、2億5千万人の人間がいる国だ。
6点(2004-08-03 20:48:09)
9.  アザーズ 《ネタバレ》 
雑誌で「シックス・センス」の話を持ち出したニコールのインタビュー記事を読んでから観に行ったせいか、初めからああいうオチしか全く想像出来ず、損をしたな…という気はする。一緒に観に行った友人はどうやら全くオチに気付かず、感動したようだったけれど。特筆すべきはニコールのクラッシック・ビューティーぶり。まるでヒッチコックの作品に出て来る女優のようでした。展開については所々になおざりな箇所があるような気もするけれど、この作品に関しては全編を包むゴシックな雰囲気を買います。
6点(2004-07-17 13:14:28)
10.  ア・フュー・グッドメン
見応えのある法廷劇。字の如く四面楚歌・孤立無援の背水の陣。肥大化し、巨大な力を蓄えたセクト主義に挑む“ア・フュー・グッドメン”。現実にああいうことは罷り通っている。世の中には嫌なことが溢れている。そして悔しいことに、その嫌なことをする人たちは、それを潰せるだけの権力を持っている。そういう世の中だからこそ、色々な人に観て欲しいと思う。この作品、一旦社会に出た人間には、絶対に考えるものがあるから。
6点(2004-07-13 14:13:00)
11.  アイス・ストーム 《ネタバレ》 
家族崩壊ものの中でもかなり印象的な作品。「家族」の意義とはなんぞや、ということを極めてネガティブで内省的な描写を以って静かに静かに問題提起する。そこに在るのは、個人と個人と個人と個人と…をただ1つの枠内に形式的に収めるだけの、便宜としての「家族」の姿。すでに形骸と化した、型だけ残した「家族」の姿。1つ、また1つ…と訪れる嵐の兆候、そして最後に訪れる容赦のない「アイス・ストーム」が、決定的な破綻を否応なく白日の下に晒し、それはもう誰もが目を逸らせないレベルにまで達してしまう。99%の崩壊、1%の希望。そんな絶望と言い切ってしまうには惜しい、あまりにも微妙な状態に物語は帰結する。決して万人受けはせず、多くの部分を観る者の思考に委ねる作品だけれど、それ故に観る価値はあると思う。独特の寂寥感が全編に漂い、寒々しい景色はどこか心象風景的。そういう作品が好きな方にお勧めしたい。10代のクリスティーナ・リッチ、イライジャ・ウッドも印象的。
8点(2004-07-09 20:05:58)(良:1票)
12.  アフガン零年
この作品が1つの映画作品として傑作かどうかは分からない。この作品に力を持たせたのは監督の力量ではなく、アフガニスタンという国が内包する根本的な悲惨さなのではないかと思ってしまう。だから映画としてどうかと言われても評価に迷う。それで5点にした。それでもやはり監督がこの作品を世に送り出したことが功績であることには間違いがなく、厳粛に受け止めなければならない。これはアフガン初の映画作品であり、驚異的なまでにエポックメイキングな作品なのだから。これは観る者に問題提起し思考促進させるという点では、天井に近いレベルにある。「一を聞いて十を悟れ」という言葉があるが、まさしくこの作品はそうだ。提示された「一」の中に筆舌に尽くしがたい無限の絶望がある。心象風景、もしくはメタファーのように何度も挿入される、女性たちが座り込む牢屋の中で縄飛びをする少女の姿。アフガンで抑圧された女性たちの姿。いつまで経ってもあの映像はまざまざと瞼に蘇る。人間はイデオロギーで自分を縛り、他者にも強要する。宗教はその極限の形だ。被害者はいつも、草の根に生きる弱者。それは、いつも。どう言っていいのか分からないが、1つ思うに、この作品を無下にする人がいたら、それは非常に悲しい。ひたすら悲しい。この作品を観るあらゆる人に、何がしかを感じて、考えて欲しい。考え過ぎな位に、千思万考を繰り返して欲しい。そんな作品。それが、今の私が言える、全部。
5点(2004-07-06 21:13:59)(良:3票)
13.  アダムス・ファミリー(1991)
ああ、素敵だ、何て隙のない家族なんだ。大好きだ。どこかにひっそりながらも堂々と棲息していそうな極濃ゴス家族。ゴスっぷり大全開。自分を堂々と貫ける人たちは大好き。自分は自分、他人は他人。私たち、おかしいことは何一つしてないわ、と毅然と振舞うその姿。「みんなやってるからぁ」的に回りに倣う人が多く、そこから外れる者を排斥したがる、非個性大国日本。もううんざりです。だから私は、その対極にいるこの家族が大好き。
8点(2004-07-06 20:38:32)
14.  愛と哀しみの果て
何が駄目だったのか…。多分、そのメロドラマ感とメリル・ストリープを拒否ってしまったんだと思う。最初、せっかく1時間位観たのにギブアップしてしまった。それがあんまり悔しかったので、1カ月位経ってもう1回観てみた。やっぱり何回も止めた。長い…長いよ…そして迎えるオチも真性メロドラマ…。こういうの、きっとそもそもおいら的に苦手なジャンルなんだろうと思う。メリル・ストリープも個人的に苦手な女優。
3点(2004-06-21 14:17:38)
15.  アメリカン・グラフィティ
昔この作品を観た時、良さが全く分からなかった。それは私がアメリカ人でもなく60年代も知らないからだと思っていた。でも多分違う。単純に若過ぎたのだ。この映画を良いと思えるのは大人の特権なんだろうと思う。思い出の容量が増え、かつそれらが容易には取り出すことの出来ない深部にまで達してしまった人間だけの特権。当時29歳だったルーカス。次に観るのは、当時のルーカスの年齢を超えてからにしよう。30代になってから。ま、すぐだけどね。20歳を越えたら年を取るのが音速並みに早いんだ。中身は全然変わんないのに。
5点(2004-06-20 20:24:59)
16.  青い夢の女
最悪の事態です(笑)。私が主人公の立場ならどんなにテンパることか。まさに「青い夢の女」。ブルーにしてくれます。夢と現を彷徨うような、何とも不思議な感覚。主人公と同じ目線になり、一体何が現実で何が夢なのか、その境界線を見失って翻弄される。青みの強さが印象的な、艶めかしくも幻惑的な作品。
6点(2004-06-20 20:21:24)
17.  アサシン(1993)
個人的にはブリジット・フォンダはこの作品の時が1番綺麗だったと思う。どうにもならない不良少女から凛とした大人の女性に成長して行く姿。その姿がかっこ良かった。実はオリジナルの「二キータ」は観ていない。そもそも当時はこの作品をリメイクと知らずに観た。おそらく味気も何もない焼き直しなのだろうけれど、普通に楽しめたのでこの点。
6点(2004-06-15 17:55:38)
18.  愛人/ラマン
中学生の時に初めて観たのだけれど、友人間でレオン・カーフェイの顔がことごとく不評だった。うん、トミーズ雅だよね。スカしたトミーズ雅だよね。そういえばジェーン・マーチにそっくりな同級生がいた。痩せていてとても綺麗な女の子だった。痩せた女の子特有の色気を発散していたジェーン・マーチ。全然パッとしないまま消えて行ったのが残念ですが、ああいう雰囲気を出せる女性、私は結構好きです。
7点(2004-06-15 17:53:26)
19.  アメリ
ポスターやDVDのジャケットは怖過ぎます。作品中に大好きなミヒャエル・ゾーヴァの絵が出て来たのが私のプチ幸福でした。ジュネ色たっぷりだから、基本的にエグいんですよ、この作品は。あからさまにカルト系です。でも大衆作になってしまいました…それが本当に不思議です。世の中は分からない。オカルトです。これもまたアメリのいたずらなのか。
8点(2004-06-11 20:23:09)
20.  悪魔を憐れむ歌
人知を超える永い間を生き続けた悪魔が、何であんなアメリカナイズされた俗物なのかがよく分からなかった。「これで7,8人殺せるぜ~」なんて言って悦に入るなんて、まるでただの変質者でした。そこが全然ピンと来なかった。あの悪魔には悪魔としての品位がなかった。得体の知れない怖さとか、染み入るような恐ろしさが感じられない。ただ、あの歌は印象に残る。無条件に口ずさみたくなる。いい感じに邪悪な歌です。貶しているけど、実はよくまとまった作品だとは思っています(笑)。
6点(2004-06-07 20:04:28)
020.25%
140.49%
2293.56%
3526.39%
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