1. アド・アストラ
予告編を見て、宇宙を舞台にしたアクション・スペクタクル巨編だと思った人は、期待を大きく裏切られるでしょう。 これは実にこじんまりとした家族劇であり、大勢の出演者が出ているにも関わらず、なぜか主人公のブラッド・ピットと その父親役のトミー・リー・ジョーンズの二人しか出ていなかったような印象を受けてしまいます。 宇宙のシーンは確かにスペクタクルな映像なのですが、基本的には主人公の自分語りが話のメインなので、せっかくの 壮大な映像も、本筋とはあまり関係ない蛇足なものに感じられてしまいます。 下手にリアルなだけあって、あちこち考証が気になる所ですが、これは狙ってわざとシュールにしてあるように思えるので 突っ込んだら負けというやつでしょうね。 なお、宇宙シーンは無音が基本なので、大迫力のサウンドを期待する向きにもかなり微妙でしょう。 結論として、この映画が向くのは、とにかく宇宙モノが好きな人、あるいはブラピの熱烈なファン、それか不眠症の人などが 適していると言った所でしょうか。 [映画館(字幕)] 6点(2019-09-21 23:35:12)(良:1票) |