2. アマデウス
年を取ったサリエリの表情、それから曲を口頭で表現するうまさが凄かった。そして、彼のような比較的標準的な曲を作る人間がいてこその天才だと思いました。当時の現実はどうであれ、あれほどうまく一つの人間感情を表現している映画は初めてでした。そして、別にサリエリが殺したわけではないのにそう思い込んで自分を慰めている彼が印象的です。どこかで、神に対して反抗をした自分に陶酔しているのでしょうか。彼なら、間違いなくあの天才が自滅するだろうことは分かっていたわけで。バッハとは全く違うタイプの天才ですからね。天才は孤独になってしまうのは悲しい現実ですね。多くの僕の好きなアーティストも死んじゃったし。この映画はそういった点で心に残りました。 10点(2003-02-18 15:44:32)(良:1票) |