1. カメラを止めるな!
この映画、前半40分ほどまで手ブレがひどい。 自分は開始15分ほどですっかり酔ってしまい、その後は目をつぶって時々開けるという方法でなんとか鑑賞を続けた。 40分以降は手ブレもおさまって見られるようになるのだが、「ああ、そういうことね」程度の感想。 仮に全部ちゃんと見たとしても、大して面白くは感じなかったと思う。 手ブレという反則技に象徴されるように、決して志が高い映画ではないから。 「まだ未熟でも新しい才能」を期待して見に行ったけど、「学生の一発ギャグ」を見せられた気分。 ただこの映画、後味がなかなかいい。そこだけは救われた。 でもさあ、「カメラを止めるな」ってやっぱり良くないよ。 「カメラはちゃんと止めて撮りましょう」だよ。 [映画館(邦画)] 4点(2018-09-01 23:11:11) |
2. ガールズ&パンツァー 劇場版
自分の苦手な、アニメの女子高生もの。 TVシリーズももちろん見てないけど、評判立っていることもあって、どんなもんかと思って見てみた。 序盤はやはり拒否感強かった。 想像通り、女子高生しか出てこないし、制服着たまま戦車乗ってるし、戦車降りてもほぼ制服から着替えないし。 萌えアニメ特有の能天気なセリフ回し「だけ」なのにも困った。 TVアニメの影響で、大勢のキャラクターを薄くたくさん出した結果、自分は最後までどのキャラクターにも共感できなかったし。 でも、後半からの試合(戦車の集団白兵戦)には大いに引き込まれた。 ところどころ、戦車の重量を無視した表現には首をかしげたものの、迫力ある効果音にも助けられて、結構「燃えて」見られた。 ただねえ、見終わった後の感覚は、やはり良くはない。 この世界観は、男性しか楽しめないものだし、多くの女性が嫌悪感抱くものだから。 自分はこういう世界に、深入りしたくない。 [DVD(邦画)] 6点(2016-09-29 01:00:23)(良:1票) |
3. 借りぐらしのアリエッティ
ぐいぐい引き込まれるストーリーと、魅力的なヒロイン。 これだけで充分に合格点。 クライマックスの盛り上がりに欠けるとか、悪役のキャラ設定が中途半端とか、スレた観客である自分としては、思うことがないわけでもない。 でも、なんとも言いがたい余韻の残る終わり方にも好感を覚えるし、なかなかの佳作。 「子供が小学校に入るか入らないかくらいの時に見せたかったなあ」なんて思った。 [地上波(邦画)] 7点(2014-07-21 02:12:35) |
4. 風立ちぬ(2013)
「あー、あの天才・宮崎駿も、トシ食って芸術に逃げちゃったか~」ってのが率直な感想。 物語の終わり方は、なかなか清々しくて悪くない。 でも、そこまでのお話、特に中盤までは退屈で死にそうだった。 [映画館(邦画)] 4点(2013-07-21 19:54:28) |
5. 鍵泥棒のメソッド
内田けんじ監督だからという理由で見たので、捻った脚本を期待してしまい、ちょっと拍子抜けしてしまった。 また、この映画の香川照之はミスキャストではないかなあ。 芸達者すぎるというか、このコメディ映画に必要な「どこか間が抜けてる感」がない。 特に、エキストラのバイトのシーンでは、不慣れな仕事をしたときの挙動不審感がなくて笑えない。 「芸達者な香川照之に俳優バイトをやらせるところに面白さを感じさせよう」という意図が見えたけど、「それは楽屋落ちだろ」と思ってしまい、好きになれなかった。 でも、強引な脚本や設定をうまくコメディに昇華させる技法は、さすが内田けんじ監督。 [DVD(邦画)] 6点(2013-07-15 01:59:50)(良:1票) |
6. カイジ2 人生奪回ゲーム
前作で4点しかつけなかったのに、ちょっと興味があって、つい見てしまった。 結果、見て良かった。 この映画の原作の魅力は「自信満々の強者の敵が心理面で揺れだし、壊れていく」というところにあるが、今作ではまさにそこにスポットを当てて作られているから。 逆に、この見所が終わってからの話が長くてダレてしまい、最後のほうはやや残念だった。 もったいないなあ。 それから、この映画オリジナルのゲーム「姫と奴隷」も意外に緊張感あって驚いた。 最近の流行りだと、あのシーンは血しぶきタップリでR15ギリギリまでやりそうなもんだけど、それをやらないで緊張感を出したことに好感を持った。 映画全体の出来としては、終盤の冗長さもあって、傑作とは言えないけど、見所もタップリだし、次作もありそうな出来栄え。 というか、次作があれば映画館で見たいな、と思った。 [DVD(邦画)] 6点(2012-05-20 12:18:04) |