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たきたてさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2268
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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41.  カオス(2005) 《ネタバレ》 
 ミステリー有り、アクション有り、緊張感有りで、なかなか楽しい仕上がり。  ローレンツを名乗る強盗団のリーダーが、『橋の事件で射殺した犯人の兄』と見せかけて、じつはコナーズの元相棒ヨークというのは、うまいミスリード。ヨークが一度も姿を現していないこと自体が不自然なんだから、ちょっと考えればヨークが怪しいって予想がつきそうなのに、なぜかまんまとだまされちゃいましたね。  あまりいろいろ考えずに映画を見ていると、『まんまとだまされる』ってのはよくあります。この『まんまとだまされる』っていうのは、何か気持ちいい。得した気分になります。  この作品では、コナーズやヨークといった、アウトローなヒーローを描きたかったのかもしれないです。しかし、アウトローなヒーローの根底にあるのは、やはり正義であってほしいです。『橋の事件』で人質を撃ってしまったのは、明らかに二人の過失。そのことで社会的に罰を受けて、警察に復讐って、それは違うんじゃないですかね。しかも目的は善良な市民の口座の金。ジェイソン・ステイサムは好きな俳優さんですが、今回ばかりは応援できず。何とも胸糞悪い結末です。  ついでに言うと、主演俳優は、『死ぬこともある人』と『死ぬワケがない人』の2パターンに分かれます。ジェイソン・ステイサムはもちろん後者。死ぬワケないんです。つまり、この人が死んだことになった時点で、ネタバレしたも同然です。そこから先、どんな演出されたって、白々しいの一言。サプライズも何もあったものではありません。これってある意味ミスキャストなのでは・・・?
[DVD(字幕)] 7点(2018-04-24 10:23:06)(良:2票)
42.  片腕マシンガール 《ネタバレ》 
 思っていたよりグロ描写がたくさん。どんなグロ描写も結構好きだと思っていたんですが、この作品に関してはいまいち受け入れられない部分が。おそらく悪ふざけが過ぎるからだと思います。悪ふざけの延長線上のグロ描写。まるでアホな小学生男子や中学生男子が考えそうな品の無さ。バカ系B級映画ってのはわかっていたので、そんなに厳しい目で見るつもりはなかったのですが、温かい目で見てもなんかひどい。何とゆーか、『バカ系のノリで楽しませてもらっている』というよりかは、こちらがバカにされている不快感を感じるのです。  演技がへたくそなのは、目をつぶります。セリフ棒読みもまあ良いでしょう。弟達がいじめにあっている序盤のストーリーなんかは、わりとしっかり作られています。  あとは、弟達が殺されてからの復讐のエピソードが、衝撃的ではあるんだけどカタルシスを感じるまでにはいかないのが惜しい。バカ系映画でも復讐ものにするのであれば、当然溜飲を下げるようなストーリー展開にしてほしいのに、そこが微妙。終盤からラストにかけては、もっと主人公達の圧勝でも良かったんじゃないかな。そのほうが主人公達の怒りが伝わるような気がするんですよね。  一番ひどいのはクライマックス。いじめっ子のボスとその母親には、誰よりも苦痛を与え、誰よりも恐怖におののく姿を見せるべきなんじゃないかな。ふたりまとめて首ちょんぱで終わりって、あっけなさすぎませんか。  最後に一言。  アクションあり。スプラッタあり。  あれ?お色気は?パンチラ、ブラチラで終わり?本気?こーゆーVシネ臭漂う作品にこそ必要なエッセンスだと思いますけど。  バカになるにもセンスは必要と感じる一品でした。
[DVD(邦画)] 3点(2018-04-23 15:22:57)(良:1票)
43.  カンナさん大成功です!(2006) 《ネタバレ》 
 韓国っぽいラブコメ。整形の是非を問いかけているあたり、お国柄を感じることができて楽しい。  さて、この作品、アイデア、プロットは好きです。いわゆる『大逆転もの』。ただいろいろと腑に落ちない部分があり、高得点はつけづらいですね。  一番気になったのはサンジュンの本音。  序盤、アミの前でカンナのことを悪く言うサンジュン。てっきりアミの機嫌をとるために言った言葉だと思っていました。つまり、本当は整形前のカンナのことが好きだったのではないかと。でなければ、カンナの映像を一人で見たり、カンナの犬を拾って育てている理由がつかない気がするんですよね。で、ありのままのカンナに好意があったので、整形をしたカンナを軽蔑したのかと思うわけです。  ですが、サンジュンの本音、劇中では結局明かされません。もし私の仮説がただの思い込みだとしたら、こいつは結構なクソヤローということになっちゃいます。  カンナはカンナで基本良い人なんですが、自分の秘密を守るため、愛犬や父親を無神経に傷つけちゃうシーンは、やはり気になります。もちろんそれはクライマックスの謝罪の伏線であり、負の側面を見せたからこそ感動へとつながるのでしょう。でもそのクライマックスに行くまでが、カンナを全面的に応援できないってのが痛い。  つまり、メインの2人に共感しづらい部分があるのが、この映画にノれなかった最大の理由ですね。  また、映画として中盤以降説明不足なエピソードが目立ったのもマイナス。特に、友人がだまされてサウナセットみたいなもん買わされて、自殺騒動おこすくだりなんか、結構雑な脚本だと思いますよ。  ちなみにこの友人は、劇中最も共感しやすい人物です。  そんな友人が最後に美容整形外科にいるっていうオチは笑いをとるためでしょうが、そうなるとこの作品のテーマがぶれるのでは・・・。
[DVD(字幕)] 6点(2017-07-03 10:35:49)
44.  ガメラ2  レギオン襲来 《ネタバレ》 
 『ギャオス戦』から1年くらいしか経っていないのに、映像技術に凄い差を感じるのは気のせい?  今作における『ガメラ初登場の飛行シーン』、『小型レギオン初登場のホラー演出』、今までの怪獣映画の中で、この2つのシーンのクオリティは群を抜いていると思うのです。  そして『レギオン』、素晴らしい敵ですね。『怪獣』と『エイリアン』を見事に融合させた造形とその高いスペック。ガメラのライバルとして申し分なかったと思います。思うに、理想的な敵とは、主人公(ガメラ&人類)より『ちょっとだけ強い』ってのが大事ですね。そして多様性。この2点をクリアしている『レギオン』は歴代怪獣の中でも最高傑作と言っていいんじゃないでしょうか。  まずは『小型レギオン』の造形と攻撃力。『怪獣はでかいもの』『人間では太刀打ちできないもの』という常識を根底から覆しているその発想の柔軟性が素晴らしい。その小ささから、ガメラでは手に負えないが、逆に人間には倒せちゃうっていうのは、今までの怪獣映画にはなかったプロットです。『ガメラ』と『人間』による、本当の意味での『共同戦線』。こーゆーのがぜひ見たかったんです。  更には大爆発とともに種子をとばす、時限付き核爆弾のような『草体』。多彩な攻撃、鉄壁の防御、圧倒的な強さでバトルを盛り上げる『大型レギオン』。そんなレギオンたちに何度もやられながら何度も立ち上がるガメラの痛々しいこと。  今作のガメラは、『小型レギオン』にやられ、『草体』の爆発にまきこまれ、『大型レギオン』に一度はコテンパンにやられてしまうという、痛々しさが半端ないんです。多分シリーズ中最も血を流している作品です。そこには『プロレス』にも通じる、相手の攻撃を真っ向から受け止めるというかっこよさを感じるのです。  いよいよクライマックス。いったいここからどうやってガメラは勝利を掴むのか・・。どきどき・・・。  ・・・っておい、マジンガーZかよ、っていう必殺技。そしてラスト飛び立つとき、なぜか回転ではなくてロボットのようなジェット噴射。最後の最後で、なんかがっかり。いや、これね、ゴジラシリーズだったら全然良いんです。ガメラだから、なんかこんなんガメラじゃないっていう、そーゆーがっかりなんですよね。
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2017-05-23 11:07:45)
45.  ガメラ 大怪獣空中決戦 《ネタバレ》 
 期待してみただけに、評価が辛めになっちゃいます。  オープニングから中盤くらいまでは、雰囲気があって非常に良いです。  『ギャオス』にしろ『ガメラ』にしろ、「いったいこれは何だ?」と姿を現すまでの緊張感は素晴らしい。  ギャオスの糞の中から出てくる関係者の持ち物。この画が、生物としての生々しさを感じさせて期待が膨らみます。  これは『ゴ○ラ』とは一味違うぞという気にさせてくれます。  そして後半。ガメラとギャオスのガチンコ対決。一番の見せ場、が、なんか一番かったるいのは気のせいでしょうか。  やはりここは普通の怪獣映画なんですね。また、どうしても怪獣が出てきてからは模型を使ったシーンも多くなるため、テンションが下がってしまいます。飛行シーンの合成具合なんかは作り物感が半端ないです。  中盤以降の、出来ない描写を無理矢理力技で作っちゃうような画よりも、、前半のようにできる範囲で限りなくリアルに近づけている画のほうが好き。  また、伊原剛志の少々わざとらしい演技や、藤谷文子の棒読みも、鑑賞のジャマになっちゃうレベルです。  ただ、ストーリーは良かったです。  地元福岡の映像がたくさん出てくるのも嬉しい。
[ブルーレイ(邦画)] 5点(2017-05-15 02:23:23)(良:1票)
46.  ガール・ネクスト・ドア 《ネタバレ》 
 予想より真面目でしっかりした設定のラブコメ。過激なシチュエーションの割りに、序盤・前半は手堅いつくりです。オーソドックスなラブコメとして、落ち着いて鑑賞できます。コメディがくどくないので、すっきりとしていて見やすいのもポイントが高いですね。  やや下品ではありますが、下品になりすぎないバランス感覚がグッド。出演者たちも、皆個性的で面白いです。  その一方で、プロットがストーリーに活かしきれていたかどうかは、何とも言えないところ。  特に中盤から終盤にかけて。ケリーが登場してからは、やや雰囲気が変わります。ヒロインであるはずのダニエルは次第に『脇』へと押しやられ、主人公のマシューとケリーのやりとりがメインとなっていきます。  『ダニエル』演じる『エリシャ・カスバート』はかなり魅力的。ですので、ケリーが登場してからは、ダニエルが各登場人物の動機付けのためのギミックと化してしまったのが、ちょっともったいない気がします。  でも前半のテンションが好きではあるものの、ずーとあのテンションでいかれると途中で飽きちゃうのも確か。  ケリーのせいでプチサスペンスの色合いが出てきて、次々とピンチに陥る主人公を見ているときは、ハラハラしていましたね。  ただその結果、ケリーに何の罰もないってのは、さすがに不満。  『ドラッグを飲ませる』『盗みを強制する』『殴る』『結果、奨学金のための選考会を台無しにされる』『留学生のための25,000ドルをパクる。』『ラストでダメ押しの恐喝。更に金を要求する。』  これだけやって、なんのお咎めもナシってのは、なんか納得いきません。  フィナーレはそんなケリーも含めて、無理矢理全員をハッピーエンドでしめくくっちゃいましたが、腑に落ちないものが残りました。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-12-05 03:29:44)(良:1票)
47.  火山高 《ネタバレ》 
 こーゆー〝おばかアクション〟って大好きです。  『教師の乱』だの『しびぼうろく』だの、知らん単語が次から次に。  突然始まるバトル。  突然始まるラブストーリー。  脈絡のないストーリー展開がB級に拍車をかけます。  学校NO.1の実力者ソン・ハンニムは早々に戦線離脱。  戻ってくるかと思いきや、最後まで少年院に入れられたまま。  このように、やりっぱなし、投げっぱなしのエピソードがいくつもあります。  やはりおばか映画はこうでなくてはいけません。  ただただ、一つだけ注文をつけるなら、『気』を使える人と、使えない人の戦闘力に差がありすぎじゃないですか?  戦闘力の格差がありすぎると、一部の人たちばかりが活躍しちゃうので、いまいち盛り上がらないような気がします。  重量挙げ部、剣道部、アイスホッケー部、ラグビー部、柔道部。せっかく面白そうなキャラが盛り沢山だったのに、キャラが生かしきれていないのが残念。  それに、ストーリーがもっと単純明快のほうがスカッとしたんじゃないかな。  いくらおばか映画でも、戦いの動機は明確にしてほしいものです。  そもそもこの人たちはなんで戦っているんでしたっけ?
[DVD(吹替)] 5点(2016-10-12 04:54:06)(良:1票)
48.  カルマ 《ネタバレ》 
 幽霊が見える女性ヤンと、そのヤンを担当することになる精神科医のジム。  『ヤンが見える幽霊は本物。』⇒『ジムは次第にその事実に気付きはじめる。』  ただ単純に、そんなストーリーを予想しながら鑑賞していたのですが、物語は思わぬ展開を見せます。  ヤンが見ていた霊は、ヤンの精神的トラウマからくる幻。ですが精神科医のジムは本物の幽霊にとり憑かれているという脚本が、単純ながら意表をつきます。  前半から挿入される回想シーン。ヤンの過去を探るための、ヤンの過去かと思いきや、実はジムの回想シーンという意外性。なかなか上手いです。  また、実際は霊ではない『イタズラ』や『幻』。そこに終盤本物の霊を登場させることで、本物の霊の存在がよりリアルに際立ちます。  ホラー演出も、邦画ホラーのようなじめじめ感が出ていて大変良いです。  更には、様々な『音』が効果的に使われていて、更なる恐怖を煽ります。  終盤ではいつの間にかヤンとジムの立場が入れ替わっているのも面白いですね。  そして、ヤンにもジムの見ている霊の存在がわかったことで、私達観客にも霊の存在が本物ということが伝わります。  唯一、締めを安易なメロドラマ風にしてハッピーエンドで終わらせてしまったのがもったいないでしょうか。  後味は良いのですが、思い切ってバッドエンドにしても良かったかもしれません。
[DVD(吹替)] 8点(2016-08-31 15:06:31)
49.  カンパニー・マン 《ネタバレ》 
 途中から筋が読めなくなるほど複雑に。なのに最後のオチは読めてしまう不思議な作品。  つまりは、わかりにくいくせに驚けない、残念な結果に。  『次の展開がわからない。』という点では合格ライン。ミステリーとしての体裁は保っています。  ですが、結局わからない部分が多く残ったのは不満です。  各設問に、あっと驚く解答が用意されているからこそ、知的カタルシスを得られると思うのです。この作品は、その部分が不親切。  デジコープ社の目的。キャラウェイ社の目的。はっきり言ってよくわかりません。  私がかろうじてわかったのは、主人公はモーガン・サリバンでもなければ、ジャック・サースビーでもないということ。  彼の正体は、正体不明のフリーのスパイ、ルークス。  そして、盗んだデータの中に、『リタ・フォスター殺害』みたいなものがあって、そのデータを盗み抹消することが彼の目的だったということ。それくらいでしょうか。  言うなれば、三重スパイの物語。  にしても、企業間の産業スパイの話で、やれ殺人やら、やれ洗脳やら、なかなか物騒。  ラストはビルごとドカンって。あまりに非現実的すぎて、ついていけません。  非現実的な空間で、映画そのものがふわふわ宙に浮いている感じ。  具体性がなく、抽象的すぎます。  鑑賞中、地に足がつかない気持ち悪さが、ずっと『未来世紀ブラジル』を連想させていました。  個人的には『ナシ』な作品です。
[DVD(字幕)] 5点(2016-07-18 14:13:40)
50.  Cut カット!(2000) 《ネタバレ》 
 よくあるスラッシャー映画。ただし、殺人鬼が生身の人間ではなく、フィルムにこめられた思念体みたいなものっていうのが、普通と違いますね。つまり、銃で撃たれても切られても死ぬことはないのですが、フィルムを焼かれるだけで消滅してしまいます。コンセプトがはっきりしていてわかりやすくて大変良いと思います。  関係者のみなさんが、『ホラー映画の殺人鬼役』の人と間違えて、油断しまくっているところを、ばっさばっさと殺戮していく、その状況の作り方はなかなかうまいです。見ている側は良い意味でやきもきします。  スラッシャー映画の基本を押さえているので、誰が見ても十分楽しめる内容でしょう。  ただし、大味な作りのB級グルメであることに変わりはないので、過度な期待は要注意です。  また、画像が粗いこともマイナスポイントとして挙げられます。  首に凶器が刺さったまま動く人や、心臓発作で死んじゃうおばさんなど、マジなのかギャグなのかわからない演出もちらほら。  マスクをしている間は一言も発さず、得体の知れない存在感を放つ殺人鬼。結構怖いです。ですが、マスクをはずした途端、饒舌になります。なんか格が下がるのが惜しい。  そういった意味では、『チープなんだけど面白い、でももっともっと面白く出来そうな感じもする。』というのが私の感想です。  個人的には、結構好きな作品です。
[DVD(字幕)] 7点(2016-04-28 12:46:45)
51.  ガン&トークス 《ネタバレ》 
 まったりとした雰囲気の殺し屋4人が織り成すサスペンス+コメディドラマ。  これがサスペンスとしても見ごたえがあるし、ストーリータイプのコメディとしても面白い。スタイリッシュなヒットマンストーリーに仕上がっています。  飄々としたリーダー、射撃の天才ミスターパーフェクト、爆弾のスペシャリスト、パソコン担当の弟、チームとしてのキャラ分けも完璧でしょう。4人が4人とも凄腕の殺し屋なのに、やたら人情味溢れる人柄で、そのギャップがたまりません。シリアスなシーンでは完璧に仕事をこなし、めちゃめちゃカッコよく決めてくれます。  特に終盤はかなり盛り上がりますね。オペラ劇場での大仕事でクライマックスでも良かったくらいなのに、そこから更に激動のラストへ。  4人を追う刑事、ついにリーダーを追い詰める!そこでリーダーを逮捕せずに撃ってしまうとんでも刑事。ところがこのアクションがラストへの大事な伏線になっているわけですね。  結局刑事の思惑通り、リーダーのために初めて依頼以外の殺しを遂行する3人。警察署に単身乗り込むリーダー。このラストの一連のシークエンスがもうたまらなくかっこよくてしびれます。  そしてオチは痛快なコメディタッチで締めくくってくれるノリの良さ。  水と油のように相反するコメディとサスペンスという別ジャンルを、完璧なバランスで仕上げた作品。  唯一残念な点を挙げるとすれば、女子高生のエピソードがつまらないうえに、くどい、長い。ここだけが本当に惜しいですが、かなりオススメ度の高い作品です。
[DVD(吹替)] 8点(2016-02-03 02:33:04)
52.  回路 《ネタバレ》 
 所謂『ゾンビ』を『幽霊』に置き換えただけで、テイストは同じ作品かもしれません。  終末感を感じさせてくれる作品は本来苦手なんですが、ゾンビものだけは好きなんです。なのでこの作品も好き。  細かいところで不明な部分、不親切な部分が多々ありますが、そこを想像力や自分の推理で補っていくのも何気に楽しいです。  何より、この作品のホラー演出は極めて正々堂々としていて、気持ちいいくらいに怖い。本当に怖いです。  立ち寄ったコンビニで、レジに行っても誰も出てこない。レジの奥に目をやると、店員のシルエットらしきものがこちらを見ている。おそらくはこの人ももう・・・こういった演出は、外国産の映画ではまずお目にかかれない。邦画ホラーだけが醸し出せる良さってのを存分に堪能できます。  それに、『死後の世界がいっぱいだから、人間にはずっと生きていてもらおう』という発想は面白いですね。  そのためには、魂が肉体という器から離れてしまう前に、一人一人に特別な空間を作ってそこに閉じ込めてしまえということでしょうか。  ただしそのためには『生きている人に接触しなければならない』という条件が幽霊サイドにもあるみたいです。  『幽霊に会ってしまう』=『ゾンビにかまれる』といったものでしょう。会った時点でアウト。鬼ごっこですね。  幽霊に会ってしまった人たちは、本能的にどこかの空間に閉じ込められてしまうことがわかっちゃうので、人によっては自殺してそれを逃れようとする。ですが結局は自殺してもやはり空間に閉じ込められてしまう。空間に閉じ込められてしまった人たちは、その証であるかのように、黒い染みが現世に残る。なので、生きたまま黒い染みになる人もいれば、自殺した後に黒い染みになる人もいると思ったんですが違いますかね?  何にせよ、『つまりこーゆーことかな?』と勝手に自己解釈しながら見ていけば、結構楽しめる作品だと思います。
[DVD(邦画)] 7点(2015-10-02 13:35:19)(良:2票)
53.  学園天国 《ネタバレ》 
 学園ライトムービーとしてお手軽に見るには、なかなか面白い一本です。ストーリーはわかりやすく、キャラは個性的でそれぞれに魅力があります。下品になりすぎないコメディも大変良いですね。特に前半が面白いですよ。そしてメインのラブストーリー、お約束好きの自分にはストライクで、大変よかったです。  ストーリーは、人気者のクリスと、地味で認知度の低いライアンが、お互いのいとこ(アシュリー)と幼馴染(マギー)を狙って手を組むというもの。前半は、アシュリーを知り尽くしたクリスがライアンを導き、マギーを知り尽くしたライアンがクリスにマギーの好きなタイプを細かくレクチャーしていきます。  最大のポイントは、ライアンがクリスを手伝う最中で、突然マギーに対する自分の気持ちに気付いてしまうというところでしょう。べたですけどね(笑)ラブコメはべたでもいいんですよ(笑)  更にライアンは、性格の悪いアシュリーに愛想をつかしちゃいます。ところが、ここがこの作品の面白いところで、アシュリーは自分に対して冷たく乱暴に接する人には、余計に目がハートになってしまうキャラクター。この設定の扱い方、結構上手いと思うんです。つまりライアンが逃げればアシュリーが追っかけるという構図が、自然と出来上がっていくわけです。  そしてライアンがマギーに対する自分の本当の気持ちに気付くと同時に、マギーはクリスのことを好きになってしまうという、まさにお約束のラブコメ必勝パターンが炸裂。クリスにとってマギーは遊びだと気付いたライアンは、当然マギーを守ろうとするのですが、これがすべてから回り。ですがライトなラブコメなので、全然深刻にはなりません。多少の切なさを感じながらも、最後まで気楽に見れちゃいます。  真新しさは無いので過剰な期待は禁物ですが、個人的には、B級グルメの中ではおいしい一本だと思います。 
[DVD(字幕)] 7点(2015-05-05 13:31:04)
54.  カラー・オブ・ハート 《ネタバレ》 
 ストーリーがしっかり作りこまれているとは思いますが、やはりアイデア・映像先行のアート的な作品だと感じます。どちらかと言えば、視覚的な面白さを追求した作品ではないかと。  ですので、ディテールにおいては甘さがあります。こういう作品こそ、ディテールにこだわり、矛盾点を無くし、作品に説得力が生まれればより高度な傑作に成りえたかもしれません。  今作に関しては、ルールを事前に知ってから見たほうが楽しいかもしれないですね。『価値観が変化する』⇒『色がつく』という着想は実に面白いです。最初は色がつくきっかけがよくわからなかったんです。ルールがよくわからないまま物語が進行していくので、もやもやします。最初から知っていれば、映画を見たときの感想がまた違うものになるかもしれません。  ちょっとだけクレーム。①リモコンを渡した電気屋さんは主人公に対してクレームなんぞつけずに、終始、第三者的視点でいて欲しいです。②どちらかと言えばファミリー向け作品の雰囲気がするのですが、それにしては下ネタ多くないですか?③お母さんに不倫してほしくない。しかもお父さんとお母さんの関係はラストで修復されたのかよくわからないままです。あの三角関係が適当にスルーされるのは不自然です。④価値観の変化により、妹のほうがプレザントヴィルに残り、兄のほうが現実世界に戻るというのは、流れ的には間違っていないと思います。ですがプレザントヴィルの世界がどこまで広がっているのか、はっきりとしないまま妹がその世界でバスに乗って大学に行こうとするのは、世界観が崩れます。プレザントヴィルはやはり架空世界のままのほうが、収まりが良いんじゃないでしょうか?
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-12-22 04:09:00)(良:1票)
55.  ガタカ 《ネタバレ》 
 そもそもこの作品は、映画作品として面白いのでしょうか。  ドラマとして見ると、リアリティに乏しく深みが足りません。  SFエンタメとして見ると、遊び心が少なく、抑揚が足りません。  何ともつかみどころがない作品です。  本当に良い映画は、たとえ娯楽性が薄くても、話にひきこまれて、『映画・作品としての面白さ』を感じます。この作品にはそこまでの圧力がありません。  決定打に欠ける作品です。映画としての『ウリ』がないです。斬新なアイデアのみで勝負している印象です。  内容について少し述べます。  世界の構図が見えづらいです。また、ヴィンセントの目的はわかります。ですが、その動機、彼を動かす原動力が伝わってきません。何故そこまで『宇宙へ行くこと』に固執するのか。その説得力があれば、より感情移入することもできて、まったく違った印象になったことでしょう。まるで、『映画のために宇宙へ行こうと躍起になっている青年』のようです。ついでに言うと、アイリーンの立ち位置、彼女とのラブストーリーの必要性も不明です。それにジェロームは何のためにサンプルを提供するのか、彼の目的・動機が一番わかりにくいです。  細かいところで言うなら、遠泳でやたらと優劣をつけたがるのも近未来SFの設定に合っていない気がします。  そもそも娯楽SFサスペンスを見るつもりでいたのが間違いですね。サスペンスと思ってみると失敗します。確かにサスペンスの側面もあるのですが、あくまで味付け程度。多くの人が述べられているように、これはヒューマンドラマであり自己啓発ドラマです。  もっとマクロな世界観を期待していたのに、意外とミクロな世界でのやりとりに終始してしまったのも残念です。良い映画なんでしょうが、どうしても面白くなかったので、ここは正直に『つまらなかった。』と言っておきます。
[ブルーレイ(字幕)] 4点(2014-12-21 13:50:35)(良:1票)
56.  仮面の男(1998/ランドール・ウォレス監督) 《ネタバレ》 
 ディカプリオの演じ分けが見事です。ルイ14世とフィリップがちゃんと別人に見えます。ルイ14世の冷たい目、フィリップの頼りなさげで泳ぎがちなまなざし、二人分のギャラをもらってもいいんじゃないかっていうくらい良かったです。  『三銃士』+ダルタニアンの作品は大好きです。残念ながら原作を読んだことはないのですが、今まで見た映画はどれも面白かったと記憶にあります。タレント揃いの勇者たちが再び力を合わせるっていうストーリーがとにかく好きなんです。  本作も例にもれず、いったんは現役を退いた三銃士の面々が、それぞれの理由で再び力を合わせようとするのがたまりません。幽閉されている王の双子の弟を救出して、新たな王にしようというストーリーが、わかりやすく気分を盛り上げてくれます。フィリップがわかりやすすぎるほど善人なのも良かったと思います。  そして、「仮面の男はあなただった。」の一言で、本作の真の主人公が実は誰だったのかがわかるラストは本当に良かった。  本作は、ラウルとクリスティーヌが悲惨すぎる上に、ふたりの無念を置いてけぼりにしちゃったような感があるのがマイナス。アトスが王を殺しちゃうような内容だったらまだ溜飲を下げることもできます。ラウルとクリスティーヌが王の暴君ぶりを印象づけるためだけの使い捨てのような描き方だったのが本当に残念です。一見ハッピーエンドのような終わり方ですけど、実は全然ハッピーじゃない人達がいるんですよね。  それと、超個人的な意見ですが、クリスティーヌに王をとりこにするほどの魅力を感じなかったのもまずかったです。 
[DVD(字幕)] 7点(2014-06-13 14:47:32)
57.  カジノ・ヒート 《ネタバレ》 
 娯楽エンターテイメントに徹した犯罪アクション映画。  難しいことは抜きで、わかりやすく作られています。さくさく進むスピード感あふれるストーリー展開も、このような作品には大事な要素でしょう。  ただ、細かいことにこだわらないというスタンスがいきすぎて、主人公のレイが巻き込まれるのがいささか強引過ぎるようです。映画のためにわざと苦境に立たされてようとしてんじゃないの?って視点で見ちゃいます。どんなにレイが頑張っても、少々冷めた視点でしか見られなくなってしまったのが残念。  本作は、個性的な人物達が数多く登場します。メインのキャラだけでなく、どうでもいいような警備員の2人だったり、カジノの支配人の配下の眼帯野郎だったり、ちょっと軍隊チックな警官だったりが、予想外の働きを見せます。本来、この手の作品でそれぞれのキャラが個性を発揮するのは好きなのですが、本作においてはまさかのマイナスになっている気がします。短い時間に、あまりにそれぞれの人物が個性を発揮するものですから、やや映画全体が散漫な印象になってしまった感があります。  以上をふまえまして、超個人的な感想ですが、もう一歩なアクション映画でした。
[DVD(字幕)] 5点(2014-06-08 17:35:56)
58.  カットスロート・アイランド 《ネタバレ》 
 海賊ものやアドベンチャーが大好きなので、見る前にどうしてもハードルを上げてしまうのです。つい楽しみにしちゃって。だから、まあ期待通りではありませんでしたね。  なんだろう、ものすごくアクションてんこ盛りなんですが、いまいちキレがない感じです。ついでに言うとコクもない。スピード感ももうちょっと欲しいです。特に馬車のシーンは、スローモーションの多用がせっかくのスピード感を殺しちゃっているような気がします。  ついでに言うと、宝探しのドキドキ感も足りないです。わりとあっさり見つかっちゃうのが物足りないです。「手を組みました」「寝返りました」の連投も、サプライズを演出したかったのかどうかはわかりませんが、サプライズ感はゼロ。むしろ簡単に手を組んじゃうことで面白みが半減しちゃいました。三つ巴戦にしてくれたほうが面白かったんじゃないかなあ・・・。  あーだこーだつい言ってしまいましたが、これも好きなジャンルの映画に対する期待の現われの結果なんでございます。だからつい愚痴ってしまいましたが、そんなクソつまらない映画でもありません。普通に見て、普通に楽しめるアドベンチャー。宝もゲットできちゃいますし。この映画って、ヒネリは無いけどロマンはあるんですよね~。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-04-02 02:02:14)
59.  がんばっていきまっしょい(1998) 《ネタバレ》 
 抑え気味な演出、演技、ストーリーに親近感や臨場感を感じることができるので、個人的には好きなタイプの映画です。  ただ本作の場合、「高校生はこういうもんだ」というイメージで捉えすぎているために、自然な高校生を意識しすぎて逆に不自然さを感じてしまうきらいがあります。本来の中高生は、熱くなるときは熱くなるもんです。特に練習シーンでの熱量は不足気味。練習での熱量が確保されているからこそ、本番での悔しさや喜びに共感を覚えるんですよね。 それでもダッコが泣きながらオールを漕いでいる姿や、おとなしいヒメが「ビリじゃないよ」と絶叫する姿や、やる気のないイモッチが何気に血まみれになってもオールを漕ぐ姿に感動しちゃいます。要は、そのすばらしい感動の演出のための説得力が全編にわたってちょっと足りなかったかなと思えるんです。  ただ、コーチが少しずつ選手たちに寄り添いはじめる姿は自然で良かったです。特に悦子がバッティングセンターでもらした本音がコーチの共感を呼ぶシーンなんかは、ありきたりだけど好きです。できることなら、そういったエピソードが他の部員たちにもあれば、説得力も共感の度合いも、そして各シーンでの感動や味わいも、また違ったものになったかもしれません。良い作品には違いないんですけどね。
[DVD(邦画)] 6点(2014-01-27 15:09:20)(良:1票)
60.  風の丘を越えて~西便制 《ネタバレ》 
 人生がそのままパンソリという芸道の追求にある父親ドンホと娘ソンファ、現実世界を見る息子ユボン。  ただ、ソンファにとってパンソリと同じくらい大切だったものが家族だったのかもしれません。ユボンを失ったときの娘の精神の崩壊というのは、目から光を失ったときのそれよりはるかに大きいものだと感じました。ソンファが唯一パンソリを歌えなくなったきっかけがユボンであるならば、ユボンは唯一ソンファと俗世間とをつなぐ存在だった気もするんです。もしそのことに気づいた父ドンホが、もうひとつの俗世間とのつながりであるソンファの目の光を奪ったとすれば、父ドンホはパンソリと同じくらいソンファを愛していたとも思えます。  だから結局、ユボンを失い、視力を失ったことで、恐らくはソンファのパンソリはその芸術性をより一層高めていったのでしょう。ところが、父ドンホが求め続ける「恨」の向こう側のような境地、ここには到達することができないわけです。父ドンホは、その境地を見ることなく他界してしまいます。  数年後、ユボンとソンファが再び再会を果たしたとき、皮肉にもパンソリはその境地に到達しちゃいます。パンソリと最も遠い位置にいたユボンという存在が、ソンファのパンソリを最後の境地に到達させるために必要だったとしたら、これはひとつの芸術が完成されるまでの物語。ただそこに、生身の人生を重ね合わせたことで、私たちのような俗人にも大きな感動と共感を感じさせてくれます。  最後、子供につられて歩く彼女を見たときに、もはや人間を超越した仙人や神を見る気持ちで、まるで悲劇のようなストーリーが全然悲劇にはなっていない不思議な感覚。娯楽映画とは言えませんが、何ともいえない余韻がしばらく心に残る映画ですね。
[DVD(字幕)] 7点(2013-09-24 02:40:21)(良:1票)
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