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ザ・チャンバラさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1274
性別 男性
年齢 43歳
自己紹介 嫁・子供・犬と都内に住んでいます。職業は公認会計士です。
ちょっと前までは仕事がヒマで、趣味に多くの時間を使えていたのですが、最近は景気が回復しているのか驚くほど仕事が増えており、映画を見られなくなってきています。
程々に稼いで程々に遊べる生活を愛する私にとっては過酷な日々となっていますが、そんな中でも細々とレビューを続けていきたいと思います。

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1.  カリートの道
カリート・ブリガンテが麻薬帝国を築き上げるまでを描いた「カリートの道」と、服役後のカリートを描いた「それから」が本作の原作としてクレジットされていますが、映画で描かれるのは主に「それから」。”若き日のカリートを知りたければ「スカーフェイス」をご覧ください”という作りとなっています。やたら絡んでくる新興ギャングを邪険に扱うカリートに向かって、昔の友人が「なぜ奴を嫌う?昔のお前だからか?」と問う場面なんて、嬉しくて笑っちゃいましたよ。。。 安穏を求めるヤクザ者が、その意思とは裏腹に暴力の世界に引きずり込まれていくという物語はヤクザ映画でよく見るパターンであり、おまけに本作は特に捻りも加えていないためお話はあくまで紋切型です。紋切型ではあるのですが、デ・パルマの演出力とパチーノの演技力、そして背後に大傑作「スカーフェイス」を控えさせているという抜群の安定感により、この手の映画としては最高の仕上がりとなっています。ヤクザ映画に興味のない人であっても、本作は十分に楽しめるのではないでしょうか。。。 と、クォリティの高さは十分に評価するのですが、傑作にはなりきれていないという印象です。その理由は脚本にあって、個性的な演出や演技と比較すると脚本は月並みに感じられます。本作の脚本を担当したのはデビッド・コープという人物なのですが、この人は恐ろしくクセのない脚本家で、その仕事は常に可もなく不可もなく。個性や主張は極力抑え、オーダーされたものをオーダーされた通りに作るというもはや”業者”ともいえる脚本家であるため、脚本に力がないのです。例えば「スカーフェイス」にはオリバー・ストーン特有の訳のわからん勢いがパンパンに詰められていて、その爆発力が映画をグイグイと引っ張っていたのですが、本作にはそれがありません。このことが、本作を”よくできた佳作”の域に留めているように感じました。
[DVD(吹替)] 7点(2012-05-05 01:49:06)(笑:1票)
2.  カラー・オブ・ハート 《ネタバレ》 
98年という年には「トゥルーマン・ショー」「ダークシティ」そして本作と、偽りの現実を変えてゆくという作品が3つも制作されましたが、その中でも本作のアイデアや切り口は際立っていたと思います。脚本も映像も非常によく作りこまれており、特に似たようなテイストだった「トゥルーマン・ショー」と比較してもこちらの方が断然優秀な作品だと思います(ダークシティは個人的に好みの映画なので別格)。プレザントビルの奇妙な日常が描かれる前半には大いに笑い、その予定調和が崩されていく中盤にはホ~っと感心し、保守と革新の対立が描かれるシリアスな後半からは人生の教訓をいただくという、3つの味わいのできるなかなか貴重な映画です。前半から中盤にかけては本当に文句なし。トンチが効いていて本当に面白い。そこから一気にシリアスモードに突入する後半部分こそが監督の主張したかった部分だと思うのですが、ここにくると前半にあったような見事なトンチが失われ、かなり露骨な展開となっていきます。ジェニファーのもたらした性とデビッドのもたらした暴力によって街は変貌するものの、変化を望まない者による弾圧がはじまるという内容ですが、全体主義・焚書・赤狩りときて、色付いた革新層を"Colored(有色人)"と呼び、保守層が「区別が必要だ」と主張しはじめるという直球勝負ぶり。人類の野蛮な歴史、とりわけアメリカの現代史を徹底的にデフォルメした含蓄のある展開であり、能天気な前半部分との対比でより衝撃度が増している辺りもよく計算されています。ただしラストの裁判シーンはあまりにも主張が強く出すぎているように感じました。被告となるColoredにはロクに弁護士もつけられず、また傍聴席においてもColoredは二階にしか座れないというのはかつての黒人裁判そのもの。そこでデビッドは多様性を認めることの重要性とともに、差別への言及もはじめます。それは色への差別とともに、女性に自立されては困るという発想は身勝手じゃないかとフェミニズムもチラリ。ん~、こんな立派な演説をする必要があったのだろうか?もしこれを口にするのならプレザントビルの住民からの方がよかったのではないだろうか?そこが唯一引っかかった点です。着地点があまりに露骨で単純すぎやしなかったかと。とはいえ、見終わった後にはそういったことも問題に感じないほどよくできたおもしろい映画なんですけどね。
[DVD(吹替)] 8点(2007-03-29 00:33:24)(良:3票)
3.  カジノ
やたら複雑なカジノの仕組みを流れるように説明する冒頭は本当に秀逸で、スコセッシという監督はダテに巨匠やってないなと感心させられました。この監督はあまり技術や手法には言及されない人ですが、何をどう見せるか、作品を見るうえでの基本知識をどの程度観客に与えておくかの計算を非常に緻密にやってることがよくわかります。デ・ニーロ&ペッシとのトリオも非常に安定感があり、作品全体の完成度は高いと言えます。ただしこの映画は既視感に溢れているのも事実で、束の間の栄光と挫折、傷つけ合うだけの男女、突発的な暴力、どれも監督が数十年間描き続けてきたものです。また監督の作風の悪い部分もきちんと継承しているのが困ったところで、いつもながらエピソードが連なるだけでクライマックスにかけて息切れをしてきます。スコセッシという人物の人間観は絶望的なまでに冷たいもので、悪い風が吹き始めると友達も家族も敵となって誰も助けてなどくれず、自分でピンチを切り抜ける頭を持った者だけが自力で逃げるという、人間に対する不信感しかないような作品ばかりです。そのような人間観のため作品全体に一本筋を通すような人間ドラマの存在しないものが多く、その結果ただエピソードが並んでいるだけにしか感じられないのです。主人公やその他の登場人物達が展開とともに成長したり、人物同士が触れ合うことで変わっていくという通常の映画には当然備わっているべきドラマ的な要素が完全に欠落しているのです。同様の傾向を持つタランティーノは遊びをふんだんに入れることでドラマの不在を完全に補っていますが、スコセッシの場合はそのような手段を持っていないのが問題なのです。各要素の完成度は高いだけにこれは残念。特に本作のシャロン・ストーンなどはスコセッシでなければ引き出せなかったであろう凄まじい演技を見せてきています。これぞまさに一世一代の大熱演で、デ・ニーロとペッシというオスカー常連コンビを完全に食ってるのがすごい限り。トータル・リコール→氷の微笑→硝子の塔→スペシャリストと演技など無縁な人だった当時のシャロン・ストーンにここまで委ねたスコセッシはやはり相当な目利きだなと思います。当時であればミシェル・ファイファー辺りでお茶を濁してただろう役柄を思い切ってシャロン・ストーンにやらせてみるってのが巨匠たる勘の鋭さなのでしょう。
[DVD(吹替)] 7点(2007-01-02 00:33:28)
4.  カットスロート・アイランド
中盤ダレるものの、勢いと物量を信じて作られた正当すぎる冒険活劇。「とりあえず爆破しとこう」というハーリン思想の頂点を極めた快作です。ラストの砲撃戦→乱闘→一騎打ち→大爆破のアクション数珠繋ぎは「パイレーツ・オブ・カリビアン」をはるかに凌駕しており、ブラッカイマーでもかなわないハーリンテイストここにありです。dts版DVDの音響がこれまたハンパではなく、映画会社をも破壊してみせた本作の迫力が体感できます。
7点(2004-06-30 12:53:17)(笑:1票)
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