21. 虚栄のかがり火
ブラックコメディとして仕上げているつもりだろうが、演出に一貫性がなく、作品の持つノリを最後までつかめなかった。また当時から言われている通り、T・ハンクスはミスキャスト。それとは対照的にウィリスははまっていたなぁ。ちょっとくどすぎた気もするが、あのよれよれ感はコートを着込んでも健在。 3点(2003-11-24 12:34:03) |
22. キッド(2000)
《ネタバレ》 『フィールド・オブ・ドリームス』に始まり、『ゲーム』『シュリ』とおすぎの奨める映画とはとことん相性が悪い俺。本作もご多分に漏れず、プロットの甘ったるさに食傷気味。そもそも自己反省というものは気づいた時に行うべきものであって、過去に溯って行うものではない。こんな夢のないことしか考えない俺はどうせ「泣けない人はバツ!」(おすぎ@シュリ)ですよ~だっ! 3点(2003-11-24 10:47:14) |
23. キンダガートン・コップ
初のコメディ映画『ツインズ』で体格差があり、しかも安心して委ねられるD・デビートを共演者にしたのは納得がいく。しかし、その成功後のコメディ第2弾で再び体格差で笑いをとろうとする姿勢は役者としてはいかがなものか? スタローンがハリウッドの伝統的コメディ(『オスカー』)で勝負したのと比べると、やはり不満が残る。もっとチャレンジを! もっと向上心を! 3点(2003-11-24 10:00:54) |
24. 菊次郎の夏
「ビートたけし」の弟子達への愛情が悪い方向に転んだ作品。なぜ彼は「北野武」に徹しきれないのだろうか? 不細工な男の子(失礼・・・)を主役に据え、外見ではないキャラクターへの愛情を喚起するなど素晴らしい感性を持っているのだから、本気で「北野武」が「ビートたけし」を抑えた作品を観たいと望む。しかし、これはは無理な話なのだろうか? 3点(2003-11-23 22:37:44) |
25. 木更津キャッツアイ 日本シリーズ
《ネタバレ》 まずは自分の立場を明確にしてからレビューへ。『IWGP』が気に入り、TVドラマ『木更津~』も観たが、あまりのテンポの悪さ(画面展開が早い=テンポがいい、ではない)に辟易。その後、時々観ていたが、「余命半年の青年の青春を明るく描く」というコンセプトのよさは認めるものの心情を描けぬ脚本に飽き飽き。その後、クドカン作品は初回だけは観るがやはり辟易し、リタイアという経歴を持つ。そんな俺だからだろうが、この映画にはやはりノレず。そもそもクドカンはコメディとコントを勘違いしていないか? 岩松了・船越栄一郎らの出オチや、何度も蘇生する主人公。これじゃ、死と向き合う青年とその親友達の心情なんか描けるわけがない。だから、島で親友達が深刻な顔で主人公の死体を見つめても滑稽なだけで、どんどん不愉快になってくる。そして、ドラマの縛りゆえ表裏構成を踏襲していたがこじつけばかりで、ちょっと話が進む度に後戻りし眠気を誘う。わざわざ見せなくても観客はバカじゃないから、裏で見せてることはほとんどわかってるって!(ゴミンゴは別だが)極めつけはユンソナとの恋。余命半年の男が結婚?!そんなふざけた話があるか?ユンソナからもちかけられて苦悩するならわかる。また、組長から偽装結婚を持ちかけられてという『ラブレター』『グリーンカード』的な設定ならわかる。しかし、真実も打ち明けられず、ただ結婚話だけを進めていく青年は、好感どころかエゴ丸出しのしょうもない男としか受け止められない。俺は荒唐無稽な設定がダメと言っているのではない。アメリカのくだらぬおばかコメディにも主人公の心理劇としての側面があるんだ。だからギャグが活きてくる。クドカンよ、『ゼブラーマン』もそうだったが、そろそろ「ドラマ」とは何か真剣に考えてみてくれ。せっかくのセリフのセンスもこのままでは、『IWGP』のような骨格がある原作ものでしか活かせないぞ。0点と言いたいとこだが、役者陣の元気の良さに免じて甘めに2点献上。 2点(2004-05-09 18:35:08)(良:2票) |
26. CAT’S EYE/キャッツ・アイ(1997)
林海象が自らの映像センスに溺れた作品。原作コミックは未読のためキャスティングには違和感を感じなかったが、それでも最後まで観るのはしんどかった。こういったノリ重視の展開に持ち込むにしても、もう少し登場人物たちの人となりを描いていかないと、ただただ上滑りしていくだけ。 2点(2003-11-24 11:23:05) |