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no oneさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 487
性別 男性
ブログのURL https://www.jtnews.jp/blog/23806/
年齢 41歳
自己紹介 多少の恥は承知の上で素直に書きます。

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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  機動警察パトレイバー2 the Movie
作画のこだわり方が変わっている。東京の風景、機械や小物への描き込みは半端じゃないのに、動きの滑らかさを出そうという努力はほとんど感じられず、それどころか会話中の人の口すらも見せないようにして作画の労力を最小限に省いている。  脚本にしても後藤、南雲中心ではあるものの普通の意味での「主役」ではなく、視点が固定されていない。むしろ奇妙な人工美に満ちた東京と、硬直した政治機構が主役であって、ひとりひとりの人間たちはそのなかで翻弄される存在でしかない。  変なアニメーションだ。ひたすら小難しい台詞が続く紙芝居のような表現には辟易したし、脚本だって完璧だとは思わない。だが、それでも面白かった。これだけ派手なアクションシーンを盛り込みながら死人がほとんど出ていないという点にも、安手のハリウッド映画にはない渋味を感じる。硬質で骨太な世界観と、それを裏打ちする思想があるからだろう。あんまり男臭いので気軽におすすめはできないけど、福井晴敏なんかが好きな人はきっと楽しめるだろうと思う。  それにしても竹中直人、なんでもやってるんですね…。
[DVD(邦画)] 7点(2006-12-28 22:50:30)
2.  鬼畜大宴会
グロいというよりかは、汚い。登場人物も舞台も、とにかく汚い。70年代の若者の不細工さが妙にリアルで、役者に演技力はないが、とにかく嫌なキャラクターばかりで胸がむかついた。狭い部屋にやり場のないどろどろとした鬱屈が溜まっていく息苦しさはひどく不愉快で、そりゃ学生運動で爆発しなきゃやっていけないだろうなと思わせる。映像にも音楽にも独特のこだわりがあって、なかなかどうして成功しているように思えた。とくに荒んだ空気の表現が非常に上手いのだ。しかし人間が狂気に囚われていく過程としては、さほど真に迫っているとは思えなかった。恐慌へ向かう集団心理のリアルな描写を期待していたのだが、細かな経過はすっ飛ばしていきなり発狂。「へ?」という感じ。これじゃ学生たちにもともと発狂する素質があったとしか説明のしようがない。狂気そのものを描くという意味ではすごいのだが、おかげで少し物足りなかった。もっともこんな題名の映画にドラマを求める方が筋違いなんだろうが……
[ビデオ(字幕)] 6点(2006-01-03 05:41:51)(良:1票)
3.  キャメロット・ガーデンの少女 《ネタバレ》 
少女のキャラクターのせいで素直に楽しめなかった。そもそもトレントが逃げ出す羽目になったのは主人公の少女のせいなのに、少女が助けてめでたしめでたしと言われても…。子どもだから仕方ない、というのが大人の解釈なのだろうが、こんな子は可愛いとは思えない。わざわざトレントを変態と誤解させるような言い方をして追いつめてしまうところは観ていて腹が立った。ちょっと頭が悪すぎるんじゃないの!?
[ビデオ(字幕)] 6点(2006-01-03 03:17:47)
4.  ギャラクシー・クエスト
前半のマイナス要素が、後半になってすべてプラスに転じるというカタルシス。似たような話の流れを繰り返して主人公の成長を示すというテクニックはしばしばみられるが、これほどきれいな形で着地させている脚本は珍しい。巧みに張り巡らされた伏線が収斂していくさまは、ほとんど推理小説のように秀逸だ。基本的には笑えて楽しく、それでいて何度も目頭が熱くなる。夢中になってのめり込んで、待っているのは爽快なハッピーエンド。娯楽作品としての一つの理想形ではないだろうか。
[ビデオ(字幕)] 9点(2005-12-02 20:15:40)
5.  キリクと魔女 《ネタバレ》 
魔女の呪いが解けた瞬間に咲き零れる花々があまりにきれいで、なんだか涙が出そうになった。ストーリーよりも映像に感動して泣きかけたのは初めてのことだった。  実際この映画を元に画集を出せるんじゃないかってほど画の質は高い。緻密な描き込みや、原色に近く、それでいて透明感のある色彩には息を呑んだ。たとえ地中であっても、よく見ると背景に不思議な模様がある。最初の村の場面にはノルシュテインを連想したけど、この強烈な色彩感覚は誰にも似ていない。アニメーションよりもむしろ絵画に近く、アンリ・ルソーや(他の方も言及していらしたが)ゴーギャンを思わせた。  物語はおとぎ話調で、終盤はとくに一寸法師に似ている。ほんとはこういう寓話的な話は好みではないのだけれど、キリクがお祖父ちゃんにすがりつく場面でちょっぴりぐっときた。魔女を口説く場面など、寓話のようでいて妙に生々しいところもあるのが面白い。 キリク「小娘なんかに興味ないよ!」って、おいおいお前が言うのかキリクよ。 魔女「どうせ召使いが欲しいだけなんだ」 キリク「召使い扱いなんかするもんか!」 魔女「男はみんな最初はそういうのさ」 なぜか急に夢のない話に……。
[DVD(字幕)] 8点(2005-09-29 14:01:40)(良:3票)
6.  ギルバート・グレイプ
生きていくうえでの痛みを乗り越えていくためには想像以上のパワーが必要になる。夫が自殺したら体重200キロを超えるまでバカ食いするのも当然だ。その重みで家が軋むのも、そこに住む家族の生活が歪むのも当然だ。今にも床が抜けそうになり、補強して何とか持ちこたえてる。  一番印象に残ったのはあの母親が留置場の息子を取り返しに行くために7年ぶりに外出する場面。彼女が外出して、ベッドで眠るために二階に登った辺りから、家族全体が回復し始めたように思う。彼女の死が家族にとって都合が良すぎる、と感じる人もいるだろうけど、もし彼女があの後生き続けたとしても、家族の足手まといにはならないようにそれなりの努力をしたと思う。あのとき彼女はすでにそれまでの彼女とは違っていたはずだから。ほんとうに家族を解放したのは彼女の死ではなくて、彼女の生への意志だったはずだ。  この映画はギルバートの心に背負った重荷を少しずつ捨てていき、歩いていけるくらい身軽になるまでを静かに描いたものなんだろう。終盤は冒頭をなぞるようなエピソードが多いが、それだけに確実に何かが変わったこと、それもいい方向に変わったことがわかる。死ぬために生きているような生活から、生きるために生きる生活へ。映画全体に、苦悩する登場人物たちをゆったりと見守るようなやさしい時間が流れていて、鑑賞中何度も泣きそうになった。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-07-05 13:20:06)(良:3票)
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