1. クリスタル殺人事件
クリスティの推理小説はたくさん読んだが、探偵ポアロに比べミス・マープルのシリーズはどうも印象が薄い。この映画の原作も読んだことに途中まで気づかなかったほどだけど、映画自体はまずまずおもしろい。往年の大女優エリザベス・テイラーもとうとう太ったおばさんになってしまったけど、存在感はさすが。対するキム・ノヴァクは年齢はほとんど同じなのにグラマーさは健在。そういえばロック・ハドソンとエリザベス・テイラーは「ジャイアンツ」でも共演していたんだった。 [DVD(字幕)] 7点(2015-06-19 19:08:28) |
2. グッドモーニング,ベトナム
「グーッ、モオーニング」から嵐のようにくり出されるマシンガントークは、どこがどうおもしろいのか私にはまったく理解不可能なのだが、米国人特に生と死の間で戦っている兵士にとっては息抜きになるのだろう。前半はその理解不能と品のなさでまったくおもしろくなかったが、DJ降板になったあたりから良くなってきた。他の方も書いておられるようにサッチモの歌をバックにしたベトナムの映像には考えさせられるものがある。 [DVD(字幕)] 5点(2015-04-09 20:48:23) |
3. 蔵の中
「犬神家の一族」に始まる金田一シリーズとは異なる横溝正史作品で、嘆美で幻想的、病的にすら思える。それもそのはず、横溝自身が結核を患っていた頃の作品であり、出演者も小数、舞台も蔵の中と蔵から見える世界に限られる。さてこの聾唖の娘松原留美子なるニューハーフの魅力がどうなのかでも評価が変わってくると思うが、映画の内容自体はまずまずだったと思う。ところで遠めがねで覗いた時いた橋のたもとの男女、男の方は角川春樹本人のように見えたのだが、カメオ出演だったのかな。 [DVD(邦画)] 6点(2014-09-26 11:37:51) |
4. グロリアの憂鬱/セックスとドラッグと殺人
冒頭から何で剣道と思ったらいきなりセックス、初めから終わりまで変だ。変なストーリーなのか、変な人物ばかりなのか、どうもわからない。わからないからおもしろくないかというと、最後まで見てしまうようなおもしろさもある。いやこういう変なのをおもしろいと思うのが変なのか。 [DVD(字幕)] 5点(2014-07-23 23:34:14) |
5. グレムリン
スピルバーグ風のSFファンタジーのおもしろさとギズモのかわいさで好印象を受ける。しかし後で考えてみると結構ブラックな映画だったとも思う。いたずらをおもしろがってばかりいたのではグレムリン(小悪魔)になってしまうということか。 [DVD(字幕)] 5点(2013-10-19 23:07:31) |
6. 黒い雨
広島長崎の原爆投下から67年が経過しようとしているが、いまだに原爆の傷跡は癒されてはいない。私の子どもの頃(昭和30年代)も原爆症で苦しみ多くの方が亡くなっていった。いつ発病するともわからないまま不安な日々を過ごす人たち、ピカにあって思うように働けない人たち、結婚差別を受ける人たち・・・。映画そうした苦しみの中で生きる人たちの物語で、北村和夫、市原悦子、田中好子らが見事なまでに演じている。特にスーちゃんこと田中好子は近年癌で亡くなったことともダブり非常に痛々しい。 [DVD(邦画)] 9点(2012-08-07 17:10:44)(良:1票) |
7. クリスマス・キャロル(1984)
古典やアニメ、ミュージカルなどたくさん見た中で、この映画が最もオーソドックスな「クリスマス・キャロル」だと思う。奇をてらわず、まさに正統的な作品であり、ジョージ・C・スコットの重厚な演技が光る。 最近はこのような落ち着きがあって、じっくりと見せる映画が少なくなったのは残念。 [地上波(字幕)] 8点(2011-12-04 15:05:28) |