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R&Aさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2162
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 実は自分のPC無いので仕事先でこっそりレビューしてます

評価:8点以上は特別な映画で
全て10点付けてもいいくらい
映画を観て損をしたと思ったことはないので
酷評しているものもそれなりに楽しんで観たものです


  *****

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21.  暗くなるまでこの恋を 《ネタバレ》 
妻が正体を隠していたときの男はどちらかというと「恋に恋する」あるいは「家庭に恋する」男だったのが、正体が悪女だったとはいえ発覚してから初めて男は女を心底愛する。男の会話の端々にそれを感じる。「愛の逃避行」と言っても一方だけの愛。男のおそらく初めての純愛に対し、悲惨な過去を送ってきた女の自らの安全とお金のための逃避行。この映画はラストがいい。 前半(盗ってくれと言わんばかりの口座の共同名義の申し立て、逃げた女を誰よりも早く偶然見つけてしまう等)のご都合主義的展開を初めて流す女の涙が帳消しにしてくれる。女の白いドレスに身を包んだ登場シーンに対しエンディングで見せる黒いコートの後姿がこの先の二人の運命を暗示しているようだ。逃避行に雪国はベタだが、だからこそ黒が印象に残る。
7点(2004-06-17 17:44:25)(良:1票)
22.  クレイマー、クレイマー
子供の幸せを一番に考えるのは当たり前のことなのですが、親が自分の幸せの為に子供を引き取りたいと思うことはごく自然な感情だと思います。 子育てってかなり自分を犠牲にしないと出来ない。でも本来は犠牲と思うこと自体がおかしい。妻に当たり前のようにすべてを押しつけた為に妻は感じなくてもよい”犠牲”を感じてしまった。これは当然夫の責任。ただ、頭ではわかってても実際はねえ..。私も気を付けねば。ラストは子供のことを一番に考えるという当たり前のことをしただけなのに、なんかホッとする。昨今、子供に対する親の虐待の記事を毎日のように目にするせいだろうか。当たり前のことがどんどん難しくなってきたのかもしれません。
7点(2004-05-06 12:11:41)(良:1票)
23.  クロッカーズ
黒人社会が抱える問題とともに病めるアメリカを痛烈に描いた作品。犯罪はびこるニューヨークの一画の貧しい黒人街。ここでは犯罪は憧れの対象でもある。まじめに生きる人間はバカにされる。まじめに生きることが難しい場所。麻薬の元締めの男もまた、その環境に順応したに過ぎない。スパイク・リーの半ば諦めにもとれるメッセージが痛々しい。貧しい黒人街があること自体を批判しているように感じる。アメリカ大統領は『インデペンデンス・デイ』を絶賛する前にこういう映画をもっと真摯に受け止めるべきである。おまえに言われなくてもわかってるって?ホントかなー。
7点(2004-03-12 11:02:03)
24.  クロッシング・ガード
被害者の苦悩と加害者の苦悩をどちらか選べと言われたら、昔は絶対被害者の苦悩を選んだ。加害者の非難を浴びながらも一生罪を背負う苦悩など、私には絶えられないと思ったから。でも娘が生まれて変わった。娘を奪われるくらいなら、加害者を選ぶ。この映画は娯楽として第三者的に見れば全く面白くないが、感情移入できればググッとくるものがあります。日ごろから車の運転をし、小さい娘もいる私はそれが出きる。それから私の場合、兄が3歳で交通事故で亡くなっているということもあり、この手の作品を真面目に作られていることにまず敬意を表したい。ロビン・ライトの存在は生への執着の対象として重要な役どころなのだが、そのあたりの描写が駆け足で描かれており残念な部分。被害者夫婦の葛藤は壮絶で、ささえ合うことの重要性を見た。
7点(2004-03-09 11:58:47)(良:1票)
25.  クライム&ダイヤモンド
脱走方法にはかなり無理があるような気もするが、練りに練りに練りに練った脚本が面白い。ただこれだけなら5点くらい。「クライム」とあるのに全く緊張感や恐怖感が無いから。でもそういうの、要らない映画なんですよね、これって。いちいちニヤッとさせられる毒舌ジムの一言一言が最後までしつこく感じない。ラストは「えっ、やるの?..やっちゃったよ。」いい終わり方だ。毒舌ジムの私生活を覗いてみたい。
7点(2004-02-10 11:27:07)
26.  クルーシブル
中世ヨーロッパにおいて実際にあった魔女裁判。当時の文献などから、マジックマッシュルームなどによる幻影が生み出したものという説が有力視されているらしい。そこらあたりがよく描かれており、本当にこんなことがあったのかと思うとぞっとする。人間というのは想像力豊か故、新化、発展していくのだろうが、その過程では想像力がとんでもない方向へ行き、こういう恐ろしいことが実際に起こるんでしょうね。無知って怖い。 それからウィノナの演技は、かなりいい。かわいいだけかと思ったらこんな役も出来るんですね。お見それ致しました。
7点(2003-06-25 17:59:50)
27.  狂い咲きサンダーロード
山田辰夫の声が耳障りで鬱陶しく、山田辰夫の顔がかっこよくなく、山田辰夫の体が弱そうで、どうにもこうにもムリありすぎ、と思いながらもこっちのイメージとか気持ちとか完全無視で突っ走る。小林稔侍のホモ右翼という強烈なキャラ登場で一気にカルト映画へと昇華。山田辰夫はそれでもひたすら突っ走る。突っ走りすぎた先に終盤のぶっ飛んだ展開となる。この展開、最初から用意されてたんだろうか。それとも本当に勢いが勢いを呼んでこうなっちゃったんだろうか。とにかく凄すぎて笑う。どこにもお伺いたてる必要のない卒業制作だからこんなの作れたのかも。
[DVD(邦画)] 6点(2011-12-13 15:12:15)
28.  黒い画集 ある遭難
ストーリーの見せ方がシンプルでわかりやすい。石井輝男脚本というのがここに表れているのかもしれない。しかし演者らの企み顔やら苛立ち顔やらが目立つのも石井輝男脚本の弊害か。杉江監督の演出と相性がよろしくないように思う。わざわざ顔にカメラを向けなくても「企み」や「苛立ち」はセリフまわしだけでじゅうぶん伝わるようになってるのに。まあ、そのぶん異常におどろおどろしい雰囲気が出ているけど。せっかくのロケーションがこのおどろおどろしさに負けているのももったいない。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2011-11-08 15:38:09)
29.  グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
ものすごくストレートでわかりやすい。天才はとことん天才だし、そのギャップとなる劣悪な環境はどこまでも劣悪だし、それでいて性格はひんまがっておらず、男前。ワルだけどちゃんとしてる主人公ってところや若干出来すぎとも言えるストーリー展開はその後素晴らしい才能を開花させるベン・アフレックの色か。ガス・ヴァン・サントの色は見当たらない。翌年の『サイコ』でも自らの演出を封印してまんまヒッチコック演出で撮っちゃったわけだからこれもまたガスにとっては実験を兼ねた作品になるのかもしれない。ケイシー・アフレックのバカキャラとそのリアルな設定が気に入った。なんてことのない作品のようにも見えるがこの作品があるからこそ今度はマット・デイモンとケイシー・アフレックが脚本主演に参加した『ジェリー』があるのだろうし、『ジェリー』があるから『エレファント』『ラストデイズ』といった傑作が生まれたのだと思うと非常に重要な作品と言えるかもしれない。監督ベン・アフレックの誕生もこの映画の成功あってのことだと思うと尚更。
[DVD(字幕)] 6点(2011-08-24 14:45:28)
30.  クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ歌うケツだけ爆弾! 《ネタバレ》 
子供に受ける「うんち」と「おけつ」がいっぱい。かなりずるい。で、私も「ひなげし歌劇団」不要論に賛成なのだがうちのヨメさんは歌劇団、というより戸田恵子の歌が良かったと満足してたみたいだし、子供も「ひなげし」シーンはけっこう好きだと言ってる。化粧がとれた後の顔に爆笑してたし。ま、「ひなげし」については世代性別でかなり受け入れ方が違うのかなと。とりあえずこれ見た後しばらく我が家ではなにかとウンティが連呼されていたのでじゅうぶん楽しめた映画になると思います。言葉を発しないシロが何を言わんとしているか一目瞭然の名演技(?)も魅力の作品です。子供に見せたくない番組にいつも登場するクレしんだけども、これ見て家族でウンティウンティと叫びながら大笑いしてるほうがよっぽど健全だと思うのだが、それって低レベル家族の負け惜しみだろうか。
[DVD(字幕)] 6点(2011-06-20 14:51:45)(良:1票)
31.  クライシス・オブ・アメリカ
冷戦時代のスパイサスペンスにありがちなネタを今やられてもなあという時代錯誤な感があったんだけど、なるほどリメイクだったのか。いろいろと現代に置き換えているのがオリジナル作品を見なくてもよくわかるのだが、いまひとつ空恐ろしさといったものが伝わってこない。設定に無理があるからかもしれない。湾岸戦争といった現実をもってくるよりも舞台を近未来にして架空の設定にした方がより緊迫感を得れたような気がしないでもない。メリル・ストリープが副大統領候補者選びの演説を党内でぶちまけるシーンなんかも含めシドニー・ルメット『キングの報酬』を彷彿とさせるところがあるんだけど、そのルメットご本人を登場させてるぐらいだからルメットへのオマージュは至る所に散りばめられていると見ていいだろう。母のイビツな愛情と野望のドラマを絡めてくるところは実にうまいと思うのだが、先に書いたように軸となる社会派サスペンスとしてのリアリティに難あり。というか社会派たろうとするから無理が生じる。
[DVD(字幕)] 6点(2010-04-15 16:09:56)
32.  クレイジー・ママ 《ネタバレ》 
ロジャー・コーマン製作の「ママ三部作」の最終作だとか。いや、コーマンのことだから似たり寄ったりのものが他にもごまんとあるはず。三部作の一角『血まみれギャングママ』との二本立てを観たんだけど、どちらもニューシネマのスタイルをパクっ、模したロードムービーなんだけど描かれる時代を当時の社会を反映しない30年代、50年代としているところが曲者。『クレイジー・ママ』はロックンロールの50年代。泥沼化しているベトナム戦争中の70年代ではなく戦勝国ムード溢れる50年代。だからというわけでもないだろうがラストカットのバカ明るさにはやられた(オープニングはけっこう辛辣なのに)。娘の尻軽さも突き抜けた明るさの象徴で嫌味がない。その娘に振り回される男も心底悩まない。リーゼントのナンパ野郎もスカッと爽やか、そのうえ仁義に熱く男らしい活躍も見せてくれる。言いかえれば深みがないのだが、もちろん確信犯。カーアクションと銃撃戦があればOKで、あとはそこにもっていくための材料でしかない。そんな中であっけらかんとした女たちが生き生きと躍動しているからまた痛快。女はたくましい。
[映画館(字幕)] 6点(2010-04-13 16:35:12)
33.  クジラの島の少女 《ネタバレ》 
何人かの方が触れられていますが、私も『風の谷のナウシカ』を想起しました。伝説の再現という現象もさることながら画的にもそっくり。・・・伝統を守り続けるということは伝統を継承するということであり、伝統とは生活、習慣、行事、全てに伝統はあるわけで、族長は男でなければならないというのはその一部にすぎない。それでもそこに拘る族長はえらく保守的とも思えるが、必要以上に保守的にさせているのが欧米生活の急激な進出とその合理性が持つ力への警戒心なのだろう。男尊女卑的にも見える慣わしではあるが族長自身の孫にあたる主人公の少女に対する愛情の深さはそんじょそこらのおじいちゃんには負けない。この二人の関係が目立たず、しかししっかりと描かれているから少女がおじいちゃんの意思を継ぎたいと思い、無理を承知で懸命に族長を目指す展開に信憑性を持たせている。同時に作品の持つ小難しいメッセージ性よりも癒し系の色合いを濃くしていて好感が持てる。クライマックスのいわゆるナウシカなファンタジーは先進文明下では起こりえない現象としてアリだと思うし、美しい画づらともども感動的でもあったのだが、その後が駆け足にすぎる。ラストの画が映るまでに病院シーンのしんみりした余韻をもう少し味わいたかった。
[DVD(字幕)] 6点(2009-07-17 17:27:44)
34.  群衆(1941)
いきなりとある新聞社のプレートが外されるシーンから始まり、社員が次々とジェスチャーでもってクビを宣告され、宣告された一人の女性が上役にかけあい懇願し落胆し憤慨するその傍らで、その間中新たなネームをドアに書き入れる職人が邪魔に邪魔され続ける様の流れるような見せ方が実にスムーズで且つ面白い。キャプラの楽しい映画が始まる。しかし思いっきりコメディな冒頭部から徐々に社会派色が色濃くなってゆく。それでも男が群衆に祭り上げられてゆく展開そのものはコメディそのものだし、随所にユーモアを散りばめた演出もあって傑作の臭いまで漂ってきたのだけど、終盤はえらくブラックな展開が待ち受けており、社会派は残ったままコメディは消え去り重く暗いヒューマンドラマで締めくくる。重い暗いと言ってもそれがダメなんじゃなくてむしろ群衆にバッシングされるシーンの雨の中の孤立無援ぶりの凄まじさは強烈な画として印象深くすごくいいと思う。ただ、最後の最後。感動的なのはいいのだが、その重さ暗さをひきずってるのがどうも。なんとか笑ってお終いにしてほしかった。
[DVD(字幕)] 6点(2009-06-11 17:21:23)
35.  グラスハウス 《ネタバレ》 
これを見た当時、リーリー・ソビエスキーを知らなかった(今もよく知らないけど)ので着替えや水着シーンが出てきても「おお!あのリーリー・ソビエスキーが!!」とか思うこともなくかえってサスペンスを堪能できたような。身元引き受け夫婦がのっけから怪しさ満点で、もしやミスリードしているのかと裏の裏を読んで鑑賞したのに、そのまんまやんけ。これもまたミスリードかと思わせるという作戦だったのだろうか(違うよな)。それでも防犯スイッチの番号や車の運転シーンへの伏線が何気に無理なくされている点などはけっこう巧い。薬漬け、病院解雇、幼きリーリーと遊ぶ思い出のビデオテープ、そしてダイアン・レインの死と連なる流れも巧い。事故に見せた犯行がそのまま自分にかえってくる展開も巧い。着替え&水着シーンだって単なるサービスショットなんかじゃなく、その後の車内シートベルト事件から弁護士訪問、そしてそれに結果的に加担したメイド解雇による拘束感の増大へと繋がる伏線になっている。欲を言えば、ガラスで覆われた屋敷やプールの水の音が反響する仕組みなんかがサスペンスに加わってくれると完璧だったのだが。
[DVD(字幕)] 6点(2009-02-24 13:48:25)(良:1票)
36.  熊座の淡き星影 《ネタバレ》 
観終わってみると、名家の没落後を描いたものだし、家族の崩壊が描かれてもいるし、たしかにヴィスコンティの映画なのだが、なんか毛色が違う。モノクロだからか?それとも音楽のせい?妻の実家に到着するまでの洗練された明るくモダンな作風とその後の妖しく暗い展開のアンバランスさは狙ってのものだろうが、正直、思ってたのと違うといった拒否反応みたいなものを少し感じた。大きな屋敷はヴィスコンティ映画らしい絢爛豪華さは皆無でむしろ「没落後」なんだとはっきり解からせるかのように寂しい雰囲気で被われている。そしてモノクロの黒が触れられたくない過去の遺物を包むように全編を被う。物語は姉弟の再会シーンの妖しすぎる抱擁にただならぬ関係を露呈させながらも、亡き父を、そして亡き父がいた生活を愛するがゆえの母への憎悪という、物語の根底ともいえるキーワードによって真相と行く末を混乱させてゆく。この混乱がドキドキワクワクといったものではなくイライラに近いものなのだが、ヴィスコンティお得意のズームアップが、ここー!ここよー!!この表情を見て!!ここ大事よー!!!といちいち合図してくれるので、停滞ぎみの物語から離れようとするたびに引き戻されてしまい、いつのまにかえらいこっちゃな結末へとなだれ込む。これも狙い通りなのだろうか。あと、このクラウディア・カルディナーレはどうも美しくない。あきらかに目元に過剰なメイクがなされていて、ゆえに何か意味があるのだろうが、やりすぎのような・・。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-09-18 16:29:42)
37.  くたばれ!ハリウッド(2002)
写真をパラパラと見せていくだけで一人の男の半生を語らしめてしまう。もちろんナレーションがあってのことだけど、なかなかうまくこなしてるんじゃないかと。ハリウッドの大物は社交界の花形でもあるわけだから華やかな写真も多々あるわけで、それゆえに可能となった人物史。中身は今さら驚くようなものでもないが、それなりに興味深く見ることができると思う。メジャーのプロデューサーといえば映画の敵のような印象があるが、この仕事もけっこう大変なんだなと。『ローズマリーの赤ちゃん』の周囲の反対を押し切ってロマン・ポランスキーを監督に抜擢したというエピソード、女優心をくすぐってミア・ファロー降板を阻止したというエピソードを聞くかぎりでは、金儲けが大前提だとしてもプロデューサーの映画に対するセンスと手腕ってのは映画に不可欠なのだと思い知らされたような気がしました。ま、この人は「特別」なのかもしれませんが。
[DVD(字幕)] 6点(2007-12-21 16:52:45)
38.  くちづけ(1957)
一貫してハイテンポ。心情なんてそっちのけ。少々ムリを感じるくらいにポンポンと進む。これが新しい映画なのかと思ったら、このムリのあるテンポの速さも納得のお話であった。主人公はムリをしているのだ。かっこつけているのだ。素直じゃないのだ。だからやたらとクールを装い心情をけして吐露することなくポンポンとセリフが飛び出すのだ。だから最期にようやく自分をさらけ出す主人公にホッとする。増村保造のデビュー作はデビュー作らしい新鮮さがある。しかしどこか安っぽい。でもこの安っぽさはデビュー作ゆえではなく増村の味だったりする。
[DVD(邦画)] 6点(2007-09-11 09:49:33)
39.  グランド・ホテル
グランドホテル形式という用語として今も使われるくらいだから群像劇としてのパイオニア的価値は大いに高いのだろう。登場する者全てがグランドホテルを介して運命を大きく動かされるという物語もさることながら、映画会社の壁を超えたオールキャストは当時の観客を存分に魅了したことだろう。今観ると、人気の度合いによって映る度合いも考慮されているような窮屈感も感じなくはないが、当時としては主演に配された花形スター以外に光が当たることもそうはなかったわけで、じゅうぶん前衛的だといえる。また、そういった商業主義的な妥協も含めて大衆娯楽としての責務を十二分に発揮した作品だとも思う。
[ビデオ(字幕)] 6点(2006-03-28 18:53:47)
40.  グロリア(1999)
オリジナルとは完全にテーマを変えてきたのは正解だと思う。カサヴェテスと真向勝負なんてできませんから。オリジナルは、自分には無いと思っていた母性に戸惑いながらもその本能のままに奮闘するグロリアを描いていました。対するリメイク版は、男の飾り物として生きてきたグロリアの自立を描く。女性の社会進出が珍しくなくなっても、本人に自立の意識が芽生えなければ意味がなく、まだまだその女性の自立心の芽生えを妨げる社会であることを、ギャングの世界(男社会の代表)を通して描いてゆきます。同じストーリーの中に違うテーマを語ってしまうとは恐れ入ります。そのテーマも実にルメットらしい。シャロン・ストーンは容姿だけならかなりのはまり役だと思いました。ただ、泣きそうになるのを堪える表情がわざとらしいと感じた。ムリに感動を煽らなくてもいいのに。
[ビデオ(字幕)] 6点(2005-07-22 18:56:56)(良:1票)
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