1. クール・ランニング
南国のジャマイカ人が冬季オリンピックに選手として出場する為に、奮闘するというお話。単なるカルチャーショックだけを描いているのではなく、彼らもやはり他の国の選手と同様に悩みや苦労があるのだと言うことを、コミカルではあるものの実に真面目に丁寧に描いている点には好感が持てる。真夏のラフなスタイルで空港から一歩出た彼らを待ち受けていたのが猛吹雪という、未だかつて遭遇したことのない事と、彼らの行く末をカメラの横移動だけで的確に表現したシーンは秀逸。 7点(2002-05-16 14:48:15) |
2. クリフハンガー
そのほとんどをSFXに頼らないライブアクションの持つ強みというものを感じる。その圧倒的スリルと本物の感動と興奮!高所恐怖症の人でなくとも、まさに“ぶら下がりの恐怖”と言うものをイヤというほど味あわせてくれる。こういったスペクタクル・アドベンチャーにはストーリーなど、添え物程度で一向に構わない。 8点(2001-08-25 18:00:36) |
3. クンドゥン
チベットを扱った作品は案外評価が低い傾向にあるが、本作ももっと評価していいのではないだろうか。そのスケール感溢れる撮影の素晴らしさ、重厚で神々しい音楽、全編を覆う荘厳さとその華麗なる一大スペクタクル性、そして従来の作品世界とはがらっと趣を変え、一種ドキュメンタリー的手法をとったM・スコセッシ監督の入魂の演出等々、まさにこの年を代表する作品といえる秀作。 9点(2001-08-19 01:52:12) |
4. クレイドル・ウィル・ロック
大恐慌と赤狩りが吹荒れる30年代のニューヨークを舞台に、若き日のオーソン・ウェルズの舞台劇を目指して、自分たちの夢を求めた群集劇。実話をもとにしているという事もあって、結局、彼らのバイタリティがアメリカのショー・ビジネスの今日を築いてきたわけだし、そういう意味では意義深い作品となっている。ただ日本人の我々にはちょっと馴染みの薄いテーマなところへもってきて、登場人物(豪華!)たちの多さとその饒舌さ、そしてテンポの速さについて行くのがシンドイ。映画をゆったりとした気分で味わいたい人には不向きかも!? 7点(2000-11-04 17:02:08) |
5. グリーンマイル
いわゆる“お涙頂戴もの”的には作られていないので、期待する向きには物足りなさが残るかもしれない。要はそういう類の作品ではないことだけは確かです。主人公ポールが長すぎる“生”を“罰”として(?)与えられたことの残酷さが実に皮肉だ。それにしても、この長尺を大娯楽作にまとめ上げたF・ダラボンの手腕はさすがだと思う。 8点(2000-04-29 00:03:38) |
6. クッキー・フォーチュン
アルトマン流人情喜劇。アクの強さが薄い反面、全編を包み込むさわやかさが心地いい。 9点(2000-04-02 00:36:05) |