1. グリーン・ランタン
新バットマン,スパイダーマンに魅せられアメコミに興味を持ち,最近続々製作されるアメコミ原作映画でがっかりさせられる.一番の理由は面白みのない安易な内容に尽きる.基本的にアメコミ原作は多くがも同じ設定で,「普通の人が,ある日超人的能力や最新兵器を手にすることになり,巨悪に立ち向かう」というものだ.それでも上述2作は,絶妙なリアリティだったり,「正義」に対する苦悩といったものを描いたり,映画の演出そのものの秀逸さにより,素晴らしい作品に仕上がっているが,本作含めて他のほとんどのアメコミ原作映画が,ひどく安直につくられている.宇宙規模のスケールってのも大したインパクトはないし,それ以外に関しては何のひねりもない.似たような流れを持つ作品をただそのまま映画化したら,オリジナリティも何の面白味もない映画になるのは当然だろう.私は決してアメコミが嫌いなのではない.似たようなテーマであっても,不動のヒーロー像にはいくつになっても惹かれるからこそ,それぞれの作品の映画化に関しては,もっと丁寧に作って欲しいだけなのだ. [映画館(字幕)] 3点(2012-04-29 15:36:24)(良:1票) |