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1.  黒い牡牛 《ネタバレ》 
ダルトン・トランボの偽名、ロバート・リッチのアカデミー最優秀ストーリー賞受賞で有名だが、 ジャック・カーディフ撮影の蒼空と積乱雲が鮮やかに映えてより印象に残る。 様々な動物たちの駆け回る雄大な放牧地から、後半は車が走り回るメキシコ市内へ。 クライマックスの闘牛場はさらに華々しい色彩に彩られ、悲壮を引き立てる。  少年が間一髪で牡牛を救うものと思いきや、さにあらず。 大統領に嘆願するため街中を彷徨い歩く少年と、闘牛場を駆けまわる牡牛が対となるが、 牡牛自身の尊厳と勇敢が勝利する、というストーリーがやはり泣かせる。 二人が寄り添いながら出口へと向かうシルエット、そのラストショットが素晴らしい。
[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 7点(2016-08-25 23:59:43)
2.  グランド・キャニオンの対決 《ネタバレ》 
S字のカーブを華麗にワインディングしながらの序盤のカーチェイスが 遠心力に抗しながらの高速・水平アクションであるなら、 クライマックスのケーブルカー上の格闘は 低速運動とブレーキングによる振り子運動の遠心力と重力とに抗うアクションだ。  とりわけそのクライマックスは、空撮ロケによるロングショットと、 スタジオ撮影の近景ショットとのカッティング・イン・アクションが非常に絶妙で、 グリーンのドレスを纏ったヴィクトリア・ショウが開閉ドアと共に 外側に煽られるスタントなどをはじめとして巧みに編集されており、 一連のアクションの流れがまったく滞らない。  人物落下を捉えた空撮ショットはまさに息を呑む。  それらのアクションシーンは勿論のこと、 グランドキャニオンの雄大な俯瞰・人物配置いずれにおいても シネマスコープサイズを効果的に使った構図がいちいち決まっており素晴らしい。  廃鉱となった鉱山町を見下ろす高台に腰掛け、 ヴィクトリア・ショウの思い出話に耳を傾けるコーネル・ワイルドのシーンの 静かな叙情もいい。 
[CS・衛星(字幕なし「原語」)] 8点(2014-11-16 21:56:45)
3.  黒い罠 《ネタバレ》 
111分のブルーレイ完全修復版。同仕様のDVDとほぼ同一だがランタイムは5分長い。 再見するとよく解るが、チャールトン・ヘストンのカバンの中の銃だとか、 大柄の杖だとか、モーテルでのうずまき状のスピーカーだとか、 後にキーアイテムとなってくる小道具はいずれもその前段で抜かりなくさりげなく 仄めかされている緻密さに改めて感心する。  (車両爆発直前までを捉えた)冒頭シーンばかりが注目される長回しも、 映画中盤のシーンでいかに効果的に用いられているかがよくわかる。  オーソン・ウェルズらがダイナマイトの証拠捏造を行う屋内シーンだが、 最初の長回しでオフ空間の浴室を移動によってまず映画的アリバイとして見せ、 二度目の長回しでそのオフ空間を観客により意識させてサスペンスを高める という趣向になっている。  冒頭のそればかりが騒がれるのは、観客を映画へ一気に引き込むべき手段としての 派手な移動撮影の突出があるからだが、中盤のそれは複数の俳優の芝居の 緊張を持続させるためのものであり、その意味で観客にカメラを意識させない中で ヘストンとウェルズの関係性の決定的変化を捉えるこちらの地味な長回しも 相当に難度の高いものであり、決して無視されるべきではない。  夜の闇の中、盗聴を移動という動きの中で描写する。 そしてそこに橋梁や油田ポンプの空間構造を 利用して障害を採り入れてサスペンスを醸成する。 やはり映画的センスとしか言い様がない。      
[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 9点(2014-10-13 13:23:36)
4.  草の上の昼食(1959)
まずは、人工授精に関するニュースを伝えるテレビ番組のモノクロ画面。続いてそれが置かれた研究室も白を基調とした寒色系の画面である。これら巻頭に提示された無機質な人工物の色彩が、映画の中で語られる科学と自然の視覚的対比として南仏カーニュの緑豊かな情景の美しさを一層際立たせる。絵画『コレット荘』そのままの陽光あふれるのどかな風情、ヒロイン(カトリーヌ・ルーヴェル)の水浴場面の瑞々しさ、縦移動で捉えられた疾走するバイクの爽快感・ライブ感、性愛表現としての水草のうねりの官能性等〃。いずれもロケーションを活かした光と風の感覚が素晴らしい。今回のDVD版では従来のビデオ版よりも明度がさらにあがり、特にヒロインの衣装の赤がより鮮烈なイメージとなって彼女の陽性の魅力が一段と引き立っている。華やかな色彩の乱舞する最後のモブシーンも圧巻だ。
[DVD(字幕)] 10点(2009-06-01 22:30:28)
5.  くちづけ(1955)
第一話『くちづけ』… いかにも石坂洋次郎原作らしいユニークなボキャブラリーと気取った台詞回しが楽しい。会話の中に『IT(あれ)』なんて単語が出てくるのも映画ファンにとっては一興。青山京子と太刀川洋一が教授(笠智衆)の前でホールドアップする身振りのコミカルさなどは『石中先生行状記』の杉葉子の一場面を連想させる。  第二話『霧の中の少女』…あぜ道、橋の上、温泉街、そして駅のホームを、次女(中原ひとみ)が風のように走りまわる。その軽やかな走り・躍動感がこの挿話最大の魅力といって良い。彼女を始めとする一家の屈託無い笑顔も素晴らしい。小泉博を迎えた夕飯の席、あるいは山の温泉で祖母(飯田蝶子)と姉妹たちが横並びになって「小原庄助さん」を歌うショットの和やかな幸福感。 まるでホークス映画のジャムセッションのような充実感。  第三話『女同士』…キャスティングはいわずもがな。短編ながら、自転車・チンドン屋といったお馴染みの意匠の数々が成瀬映画の刻印として登場する。表玄関を入ると一本廊下、診療室と並んで中村メイ子の下宿部屋といった特徴的な家屋構造もまた然り。 冒頭ではパッとしない彼女だが、自室でくちずさむ鼻歌を上原謙らに何気なく隣室で聞き流され、勝手口での八百屋の青年(小林桂樹)との会話を高峰秀子に廊下で立ち聞きされ、あるいは高峰秀子に日記を読まれるという、空間共有の劇を経ていくことで最後には不思議なほど魅力的なキャラクターへと変貌していく。 嫁入りのために表戸を駆け出していく彼女の姿が非常に感動的だ。 さらに最後。見事に「振り返」って作品を締める八千草薫も実に可愛らしい。 
[映画館(邦画)] 9点(2009-03-06 21:30:42)
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