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ミスター・グレイさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 565
性別 男性
自己紹介 三度の飯より映画好きです。どうぞよろしく。
※匿名性ゆえの傲慢さに気を付けながらも、思った事、感じた事を率直に書いていますので、レビューによって矛盾が生じていたり、無知による残念な勘違いや独善的で訳分らん事を書いているかもしれませんが、大きな心でお許し下され。
※管理人様、お世話になっております。
※レビュワーの皆様、楽しく読ませて頂いております。

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1.  黒い罠 《ネタバレ》 
力が入り過ぎているくらいの冒頭の長回し、爆発が起きてヘストンとウェルズの事件解明の物語かと思いきや…そうはならず、お次はメキシコのギャング一家とヘストンの全面対決かと思いきや…そうはならず、ならばジャネット・リーが罠にハメられていくのが主軸かと思いきや…そうでもなく、結局は杖を置き忘れるというボーンヘッドにより注目もしていなかったウェルズと部下の絆関係に、登場せずとも良かったディートリッヒが花を添えて終わる…という焦点がぶれまくりの筋を羅列すればかなりお粗末でありますが、そんな怪しげな筋書きでも映画は十分に面白くなるという好例です。  例えば、ジャネットがモーテルで襲われてしまう場面や(彼女が付け狙われているシーンは全てドキドキしてしまう)ウェルズが殺人を犯す場面の禍々しさは圧巻です。あるいはラストのウェルズとヘストンの対決の緊張感、盗聴器を持って追いかけていく実に間抜けな作戦ですが、つまらない自白のシーンを移動と橋と川により見事な活劇にしています。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-12-14 18:40:09)(良:3票)
2.  クリスティーン 《ネタバレ》 
初登場時、キース・ゴードンは冴えない黒ぶちメガネを掛け、ゴミをぶちまけ母親お手製の弁当を受け取り、日課のようにイジメられ、あげくにメガネを壊されテープ補修までさせられる始末で情けなさっぷり全開です。しかし、クリスティーンに魅入られて以降、校内一のイイ女とキスしながら登場し、メガネは消え失せ瞳を自信たっぷりに見開いているという天地が引っくり返ったような変貌ぶりが単純ながら実に明快で、その異常さが怖さとなり、故に彼が乗っているかもしれないと運転席を確認したくなる車も恐ろしくなってきます。・・・ですが、これではアーニーとクリスティーンの立場が逆転してしまっており、つまり肝心のクリスティーンは失敗に終わっているように見えます。それは車体が赤であるということ以外、女性の匂いが感じられないのも大きな問題で、例えば、アーニーとクリスティーンだけの時やバイト先のボスが勝手に乗り込んできた時などはエロティックな雰囲気が漂ってもいいのではないかと思います。もちろん、そんなことしなくたって面白くはあるのですが何となく物足りなさも覚えてしまうのです。
[DVD(字幕)] 7点(2011-06-21 18:42:11)
3.  群衆(1941) 《ネタバレ》 
ゲイリー・クーパーが真実を告白しようとする集会場の場面が秀逸。雨が降りしきり大観衆の傘やコートが光を反射させ、ディスコミュニケーションに陥ることを予見させます。観衆は歌い盛り上がりジョン・ドーの登場を今や遅しと待っているが、彼が偽者と分かると簡単に扇動され一転、敵意剥き出しとなりジョン・ドーにヤジを飛ばし大混乱となる…。開会前の好意的な様子と敵意が表れた後の迫力が、群衆の力と怖さを雄弁に物語っています。 ただ、始まりの方のコメディの調子と比べ(解雇になるシーンまで実に楽しげだ)、後半はいたってシリアスでアンバランスのように思います(バーバラ・スタンウィックの前半の妹たちと遊ぶ姿から、後半の毛皮や宝石で着飾った姿の過程描写が薄いせいもある)。また、ラストの雪が寒そうな屋上のシーンも忘れ難いですが、最後の捨て台詞はメッセージを込めるよりウォルター・ブレナンで軽妙に締めた方が良かったのでは?とも思います。
[DVD(字幕)] 8点(2010-12-07 18:28:57)
4.  クロッシング(2009) 《ネタバレ》 
冒頭のイーサン・ホークが情報屋?を射殺して金を奪うシーンから並々ならぬ殺気が漂っおり、その後たいして説明なしに個々の物語の幕が開く上に、ホーク、リチャード・ギア、ドン・チードルのそれぞれの筋書き自体は非常に単純で交錯するわけでもないにもかかわらず、緊張感が全編に渡って持続しているのも凄いです。特に各々が決心し行動に移す瞬間、ホークが切羽詰り相棒の車のタイヤを撃ち、ギアが正義感を出し失踪した娘を乗せた車を尾行し始め、チードルがウェズリー・スナイプスの敵討ちのために物に満たされた部屋から銃を片手に出て行く…物語が収束に向かっていく辺りは圧巻です。  さらにここでは死は当然ながら容赦ないもので、誰一人として最期の言葉を一言でも発することは許されません。それでもホークとチードルは死して初めて光に照らされ、警官の職務から開放されたように見えるのに対し、ギアは退職し正義を為したにもかかわらず、なお闇の中にいるような顔面アップで映画は終わり、ブルックリンで警官をするということの過酷さを物語っています。  役者で言えば、主役3人はもちろんのこと、枯れた感じのウェズリー・スナイプスと出世しか眼中にない傲慢な感じのエレン・バーキンも良いです。
[映画館(字幕)] 8点(2010-11-24 18:13:03)(良:3票)
5.  グッド・バッド・ウィアード 《ネタバレ》 
かなりイイカゲンなところがありますが、この〝追いかけっこ〟はなかなかどうして楽しいです。主演3人の初登場シーンも工夫されていますし(この列車強盗のシーンが一番良く出来ている)、途中のチョン・ウソンが上空から撃ちまくるガンファイトも見せ場となっていますし、最後の全員集合の追いかけっこなどもスケールがあってパワーがあります(「マッドマックス2」を想起させる)。ただドラマ部分は弱く、地図の場所に何が隠されているかとかソン・ガンホの正体とか謎めいた部分は、むしろ最後までネタバレしない方が良いように思えます。  主演3人についてはイ・ビョンホンもチョン・ウソンも確かにカッコイイですが良い奴も悪い奴も型通りで(特にビョンホンの悪役は見せ場に乏しい)、鈍重そうでありながら実に軽快に動き回り折り畳み式オペラグラスで笑いをとる型破りなガンホが美味しい所をかっさらってエスケープして行くのは、当然と言えば当然です。
[映画館(字幕)] 7点(2009-09-04 18:25:23)
6.  グッドナイト&グッドラック
報道の真の意味を問い闘うエド・マローがとことんカッコ良いです。それはたとえあのジョージ・クルーニーがダサめの眼鏡をかけていなくたって彼の方が格好良く見えたでしょう。というのはマローの鋭い眼光だけではなく、始終プカプカ吸い続けている指の間で今にも燃え尽きそうなあのタバコがキーアイテムになっているからです。クルーニーが白黒で撮ったのは当時の映像に合わせる為よりもタバコの煙の美しさを表現するためではないかと思えるくらいに、あるいはタバコ会社がスポンサーについているのではないかと思えるくらいにタバコが素晴らしいです。特にマローが登場するファーストショットがしびれます。横顔の影にタバコの白い煙が美しくまっています。この魅力的なショットから始まることによって、これから始まるマローの物語において彼がいかに立派に闘ったかという事に説得力を持たせ、英雄譚として成立させているのです。
[DVD(字幕)] 8点(2009-01-19 18:13:23)
7.  ククーシュカ ラップランドの妖精
鎖を外すという地味過ぎる反復作業を永遠と映し出していたので、最初は無口な作品かと思っていたのですが、突然バラバラの言語でマシンガントークをしだすから可笑しい。実際は言葉が通じなかったらあんなに喋らないでしょけど、これはシチュエーションコメディみたいなものですね。国と国との縮図のように、先入観バリバリで理解しようとせずコミュニケーション不調におちいり喧嘩したりするのは戦争に対する皮肉であり、女性の冷めた視線をからめることによってバカバカしく映しています。まるで〝人間は生きているんだぞ、戦争なんてしてる場合か〟とでも言いたいようです。しかし、それよりも女性の強さをより強く感じさせてくれます。どこの国の男が何をしていようが〝生きる〟ことに懸命でたくましい。蜘蛛の巣状に張り巡らせた罠で魚をとったり、性欲をしっかり満たしたりと。そのセックスシーンも激しい声(笑)が聞こえるだけでユーモアがあり女性の強さを証明しているようです。ラストのオチも民話のようで洒落ています。
[DVD(字幕)] 8点(2007-07-23 18:10:49)
8.  黒猫・白猫 《ネタバレ》 
〝禍福はあざなえる縄の如し〟で人生は幸と不幸のスパイラル。様々なコントラストを見せ陽気に面白おかしく大団円へと突き進むわけですが、そんなことよりとにかくエネルギッシュなのにただただ驚きます。そこら中に音楽が溢れ返りクレイジーなまでに踊りまくる。猫も交尾する。ブタも廃車を食べ尽くす。もはやストーリーには無関係でやりたい放題、映画が破綻してしまうのではと要らぬ心配してしまうほど人生の〝楽〟が画面いっぱいに詰め込まれています。それこそ生き返るのも当然なほど作品全編にわたって生命力が満ち溢れているのです。 監督は旧ユーゴスラビア・サラエボ出身だそうです。製作年当時って確かコソボ紛争があった頃ですよね(記憶曖昧なので間違っていたらごめんなさい)。現在はサラエボはボスニア・ヘルツェゴビナに、そしてセルビアモンテネグロも分裂。民族紛争の絶えぬ母国に根本的な生の尊さを訴えた作品なのかもしれません。
[DVD(字幕)] 7点(2006-12-08 18:43:37)(良:1票)
9.  グエムル/漢江の怪物 《ネタバレ》 
今年度、私が一番期待していたのが本作。期待すると裏切られる事が多々あるのですが、今回は久方ぶりに期待通りでした。一家の人物設定や権力に虐げられた弱者が奮闘する構図は使い古された従来のものですし、怪物の隠喩やストーリー展開もきわめてオーソドックスです。しかし描き方や、何より家族の愛が実に素晴らしい。女性陣はともかくとして残念な男性陣まで魅力的。冴えないお祖父ちゃんもダメなお父さんも、社会背景とは別にニートな匂いがする伯父さんも銅メダルどまりの叔母さんも、もちろん天真爛漫な娘もみんな素敵な人です。それに窓から見たデッカイ怪獣よりも等身大の怪物の方がリアルに怖い。いや~こんなにパワーがある映画を観たのは久しぶりです。ただ一つ納得いかないのは、…ここから完全なるネタバレです。ご注意下さい。 ・・・・・・・・・・何で助けてくれないんだっ~。あんなに頑張ったのに~。そりゃないぜ…。本来ならこの手の結末も嫌いではないのですが今度ばかりは合点が行きません。そのぐらい一家の溢れんばかりの想いが痛切に伝わってきたのです。それというのも娘の死で完成したものかもしれませんがね。しかし再びボロケータイ使っている姿や、お父さんと一緒に叔母さんのアーチェリーを応援している姿など何気無くも幸せな日常を見たかったのです。あの一家は紛れもなくしょーもないダメ一家ですが、私はあの一家がしょーもなく愛しいのです。
[映画館(字幕)] 8点(2006-09-04 18:07:47)(良:1票)
10.  靴みがき 《ネタバレ》 
未来ある真っ直ぐな子どもたちの物語なのに容赦無しにリアリズムに徹し、当時イタリア社会を襲った困窮の惨状を鮮烈に描いています。う~ん、あまりに悲劇的で観ていて辛くなりました。当然子ども社会だけではなく大人との決裂まで描かれているわけでして八方塞がりですよ。それに加えて馬が自由や希望の象徴のように思えるのに、それに手を伸ばしたがために絶望を味わわせるあたりが何とも残酷です。ホントもう最後のシーンは冷酷で遣る瀬無いですよ。本作や同じデ・シーカ監督の「自転車泥棒」や「ウンベルトD」を観ると、こんな状況には二度と陥ってはならないのだという痛烈なメッセージを感じます。個人的にはこれが一番辛いのですけどね。
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-07-15 23:36:58)
11.  蜘蛛巣城 《ネタバレ》 
シェイクスピアの『マクベス』を翻案した本作ですが、見事に日本風にアレンジされています。野心や強欲から身を滅ぼしてしまう愚かな人間。物の怪に唆された訳でもない、ただ心の底にある願望が実現すると言われただけで足を踏み外してしまう様が恐いほど鮮明に描かれています。そんな人間の心理を演じる役者さんが素晴らしいですね。三船敏郎はもちろん、それほど乗り気でない武時に対して、山田五十鈴さん演じる浅茅が無表情で冷酷に指示する姿が不気味です。『マクベス』の「女から生まれた人間に殺されない」というのは省き、最後の壮絶な絶命シーンにしたのは、舞台では到底できない映画ならではの演出ですね。矢の雨の中、目をひん剥いて逃げ回る三船敏郎の強烈さは見物です。冒頭ではまるで昔話を始めるかのように、終りでは無常観が余韻となるように写る城跡も雰囲気を醸し出します。ただ惜しむらくは何を言っているのか聞きづらい事。やや人物関係が入り組んでいるので、誰と戦をしているのか一回観ただけでは良く分りませんでした。
[ビデオ(邦画)] 9点(2006-02-21 18:25:01)
12.  群盗荒野を裂く 《ネタバレ》 
予備知識なく観たものですから題名からしてメキシコ革命時代の強盗アクション娯楽作品かと思っていたのですが、思いのほか力作でしたね。開始直後からの列車襲撃シーンにあっという間に引き込まれてしまいました。物語の主人公、盗賊団の頭チュンチョと若いアメリカ人のグリンゴ(外国人の意)を対比させた人物描写が実に上手く興味が湧いてきます。彼らは政府軍を襲撃し革命軍に売るための武器を奪っているのですが、様々な出来事におけるそれぞれの対処法を見せる事によってチュンチョの人間臭さやグリンゴの非人道的さが露になっていく過程が見事です。そして最後のチュンチョとグリンゴのやりとりが素晴らしい。理由など分らずとも対称的な人間である者の思想が一致しない事を思い知らされ、人間の根源的で大切な部分を呼び起こされます。すっかりもとのチュンチョに戻り最後にパンではなくダイナマイトを買え!と叫ぶ生き生きとした姿がとても印象的です。それからどうでもいい事ですけどチュンチョを見ていると三船敏郎を思い出します。
[ビデオ(字幕)] 8点(2006-02-14 18:25:37)(良:1票)
13.  グッバイ、レーニン! 《ネタバレ》 
題材自体は面白いものの、あまり上手くいっていないように見えます。例えばヘリに吊るされたレーニンの銅像と母親が対面する象徴的な場面などはアイデア以上のものにはなっておらず、もっと何とかならないか?と期待してしまいます。  …しかし、最後のインチキニュース上映会にて母親のために一生懸命インチキ世界をデッチ上げる息子を見つめる母親の優しい眼差しに、やっぱりどうしてウルウルしてしまうのです。これまで嘘をついて母親を必死に守ってきた息子を、騙され続けられているフリをしてジッと見守る母親。息子と母親の立場が逆転する(親と子の関係が元通りになる)瞬間が本当に〝素晴らしい〟の一言に尽きます。 勉強不足の私は小ネタをたくさん見逃しているのかもしれませんが、究極的には本作は〝東〟も〝西〟も関係ない母と息子の愛の物語なのだと思います。
[DVD(字幕)] 8点(2005-11-06 00:12:09)
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