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1.  クワイエット・プレイス 破られた沈黙 《ネタバレ》 
ミリセント・シモンズの演技が非常に良かった。【7点】  少し甘めに加点した。前作未見。 主演は実際に聴覚障害者であるミリセント・シモンズと言って良いだろう。劇中でも落ち着いた中にも利発な少女役を見事に演じきっている。 実際聞こえている演者がやるよりも自然な表情と所作を見て取れた。実は彼女に聴覚障害があることを知ったのはこの映画を鑑賞後であったが 観賞中も本当に聞こえてないのでは?と随所で思った。  各所に何故?と思うところはあるものの、音に反応する未知の生命体という設定は全編にわたり緊張感があり楽しめた。まぁ状況的にはアメリカ 全土に数千万匹クラスで存在しないと音で直ぐに襲ってきたりはできませんけどね。
[インターネット(吹替)] 7点(2022-04-16 19:49:13)
2.  グリーンブック
最後の黒人専用バーの演奏で全てが昇華された。9点 そのために白人による上辺だけの上品な演奏会に耐え忍ぶ苦痛を与えたのであろう。 白人の彼らには差別のつもりは毛頭無い。そういう決まりだと信じている。「郷に入れば郷に従え」という言葉が好きな保守的な 人々が世界中に多いが、その決まりは正しいの?誰かの人権を踏みにじりつばを吐きかけているのでは無いのか?正しさとは何なのか。 今なお「差別と区別の」境界で苦しむ人々が世界中にいる事は肝に銘じておきたい。  特に印象的なシーンは、トニーが警官に問い詰められイタリア系だと言ったとき、警官に「お前も半分クロだ」と言われ思わず警官を 殴ったシーンだ。その時トニーは何を感じ何に怒ったのか色々と考えさせられた。そこから一気にトニーとドクターの距離は近づく。  それと最後ハッピーにさせてくれたのは、奥さんに手紙の作者がバレバレだったことですかね。 まぁ、あのやんちゃなトニーが素敵な手紙を書けないことくらいはお見通しですよね。
[インターネット(吹替)] 9点(2022-02-24 09:14:27)(良:1票)
3.  来る 《ネタバレ》 
後半45分は早送りで最後の10分見れば充分かな?役者さんの熱演に5点。  「ぼぎわん」という伝奇ホラーを題材にした映画。原作未読。 物語の中盤までは良かった。香奈(黒木華)が死ぬまでは因果のプロットや伏線の配置は観る者を退屈させずに 画面に引きつける力とテンポもあった。しかし琴子(松たか子)本人が登場してからが全然ダメ。冗長で何が したいかさっぱり意味不明。前半の因果も伏線もほったらかしで、地域の盆踊りのごとき除霊祭りで大盛況。 コレは別に松たか子や演者に問題がある訳では無く、脚本と演出がいい加減すぎるからであろう。  国家権力まで巻き込んで団地で除霊とかもうぶっ飛びすぎてついて行けません。日本全国から霊媒師が集まった 割には彼らは殆ど何もしないのである。ただ祈りを捧ぐのみ。ただ得体の知れないものが暴れ回っており子ども の魂?肉体?を連れ去ろうとしているのである。そこに何の因果があるのか我々は物語を知りたいのである。  我々はただ意味も無く暴れ回る化け物が観たいわけでは無い。そこに何気ない日常生活に密着した因果や物語が 内在するからこそ、畏怖し自らを戒めたり、恐怖に苛まれるのである。ただ訳のわからない血しぶきにいくら 松たか子が格好よく対峙しようと何のカタルシスも起きないのである。 原作の評価が高いだけに残念な作品だ。 (後半の糞ディティールは中島監督なんだろうな/告白も後半破綻しかけた)
[インターネット(邦画)] 5点(2021-10-07 15:22:05)(良:1票)
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