1. グラディエーター
《ネタバレ》 王道的なストーリーだと聞いていたのですが、その割には主人公が最初から強すぎるのが気になりました。「話が始まって間もなく主人公が大きな難関に直面して、一旦は挫折を味わう。しかしどん底で仲間との出会いがあり…」とここまではいいんですが、王道的なプロットに従うと、ここから先は「その仲間達から新たな力を授けられることにより主人公の力がアップする。そのお陰で一旦は跳ね返された難関を突破することに成功する。このことが主人公の内面を大きく成長させるきっかけとなり、さらに難関を突破したことに対するご褒美イベントが起こり…」と大体こんな感じになることが多いと思うのですが、この映画では主人公が最初から精神的にも肉体的にも強~い強~いので、仲間の有り難味もなんだかよく分からないし、成長過程もはっきりしないし、ご褒美イベントもいまいち……。リドリー・スコットほどの人なら多少変則的なプロットでも面白く出来るんだろうと期待したのですが。戦闘シーンも「リドリー・スコットがやるからにはこれぐらいのものを魅せてくれるんだろう」という大きな期待にはちょっと届いてないかなという感じでした。どちらかというと「プロットは伝統的、戦闘シーンは革新的」な方が、まだ彼の長所は生きたような…。もう若い頃の彼ではないし…って余計なお世話でしょうかw でも点数をつけるとしたら5点です。 [地上波(字幕)] 5点(2013-08-14 00:32:56) |