1. グリッドロック
何か大事件に巻き込まれるのではと固唾を飲んでストーリー展開を見守っていた私の期待はあっさりと裏切られ、気づけばおさまりのよいラストまで来ていた。テーマは「お役所の形式主義への異義申し立て」?小気味よいテンポでかろうじて5点。 5点(2003-07-10 08:56:30) |
2. グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
異色の青春映画としてとてもよく出来ている。ただ、主人公の天才鬼才ぶりは少し嫌みっぽい。もうちょっと控えめな天才だったらなぁ(天才はつむじ曲がりが常なのか?)。どんなに優れた読解力と分析力、並外れて鋭い洞察力をもってしても、忌まわしき過去から自らを解放するにはよき理解者の助けが必要だということだろう。第二の人生に向かってハイウェイをひたすら走り続ける主人公の車を追ったエンドロールでの描写が余韻を残す。 6点(2003-01-05 07:02:05) |
3. クロウ/飛翔伝説
意外な好評価にビックリ。この作品、ちと出来が粗くないですか?屋台骨となるアクションに主人公の悲哀を肉付けしていく構成だが、第一に、その肝心要のアクションシーンがうまく撮れていない。不死身の主人公という設定のせいか、キレのいいアクションになっていないのだ。銃撃戦は、それこそ花火大会のようだが、ただたんに撃ちまくっているだけのようにも見える。それに、主人公の悲劇が実にステレオタイプで深みがない。また、一人ずつかたをつけていくパターンは復讐劇の定石だが、そうしたストーリーの流れもスムーズではなく、とくに、ラスト、悪の親玉との対決シーンにもっていく盛り上げ方があまりに単調。最後まで中途半端な感じが拭えなかった。 4点(2002-09-26 11:46:02) |
4. クイズ・ショウ
ロバート・レッドフォードの堅実な演出手腕は、実話をもとに描かれるこの手の映画には最適。レイフ・ファインズの弁論に判事の一人が異義を唱えたとき、それに拍手で応える聴衆にファインズが怯えた表情を見せるシーンが印象的。 5点(2002-02-13 09:27:14) |
5. 暗くなるまで待って
キャラクター設定と密室劇という状況設定を最大限に活かしたサスペンス映画の秀作。ラスト、部屋が本格的に暗くなってからのヘップバーンとアラン・アーキンのやりとりは、まさにSMプレイそのもので、しかも途中でSとMが交代し、さらに再逆転…暗くなればなるほどサスペンスが盛り上がってゆく。個人的には、ヘップバーンとリチャード・クレンナのロマンスの一歩手前みたいな関係が好きでした。 8点(2002-02-10 08:15:46) |
6. グリフターズ/詐欺師たち
これは面白いね。インディペンデント系の上質な作品を観てる気がした。『スティング』のようなコミカルな映画を想像してたのに、いい方向に裏切られた。うまいねぇ、スティーブン・フリアーズ。点数も、8点台の後半ということで。 8点(2002-02-10 07:51:40) |
7. クリフハンガー
アクション大作を撮らせるとレニー・ハーリンはうまいなぁ。ジェットコースター・ムービーに内容を求めてはいけません。ハラハラしながら最後まで楽しめました。 6点(2001-11-16 14:21:07) |