1. 原子力潜水艦浮上せず
《ネタバレ》 映画が米国海軍の全面協力による海軍が乗員の生命に如何に配慮しているかを示すことが目的とも言える映画なので宣伝臭は仕方ないけれど、テクノロジーの紹介には念が入っています。この前に原子力潜水艦の事故が起きていたから必要性が求められていた事情もあるようです。しかし通信手段が長波無線が故障したらレンチだけと言うのは少し頼りない。衝突時に艦橋にいた人達は海に落下したはずだけれど、沈没時に引き込まれてしまったのでしょうか。救助潜水艦のほかにサンダーバードみたいに小型作業船まで登場してその名前がスナーク(ルイス・キャロルの詩に登場の謎の生物ですが、米海軍では以前に潜水艦搭載誘導ミサイルの名前に使用していたから少し変)。救助に際しては半数の仲間が既に死亡している中で「ジョーズ」の映画を観たりと言う少し不謹慎なところもあるけれど、やはり軍人だから、まず負傷者、あとは混乱もなく整然と移乗し艦長は最後とルールはしっかりしています。作業船の船長が最後の監視の役割に向かう時に相棒の搭乗を拒むのは万一の場合に意見など聞くことなく危急に対応する決意を持っていたことを覗わせるものです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-02-01 08:55:11) |