1. 皇帝ペンギン
3次上映ぐらいで見たら、何故か吹き替え版でした。ペンギンたちが体を寄せ合って吹雪と闘いながら、ちゃんと中心には子供を抱えてるオスを回して、外側の一番寒い役は交代でやってるのなんかを見てると、通勤ラッシュで人を押しのけて歩いていくおっさんやおばちゃんが目に浮かんで、人間ってつくづくアホやなあ…と思ってしまう。何カ月も絶食して、死にそうになりながらヒナ(これがもう反則的にかわいい)を育ててるペンギン夫婦(?)の姿見てると、パチンコ屋の駐車場で子供を死なせたり、育児放棄だかで幼児を餓死させて別の男とくっついてしまうバカ母などを思い出して、やっぱり人間にも自然の天敵が必要やなとふと思ったりする。天敵がいないから人間同士、宗教だの領土だの第3者的にはつまらない理由で延々殺し合いするのかな? そんなこともふと考えたりして。 [映画館(吹替)] 7点(2005-10-16 22:12:11)(良:1票) |
2. コーチ・カーター
私も同じ感想を持ちました。よくあるスポコンものか? と思いきや、黒人や「モンスター」で描かれたようなプア・ホワイトがアメリカ社会で生きていくのは大変なんだ、というのもテーマだと思います。結構堅いテーマなんだと思いますけど、アメリカではちゃんとヒットしたらしい。ということは、アメリカ人だって「ホントは今のままじゃいけないんじゃないか」と心のどこかで感じてるってことなんでしょうね。日本はまだそれなりに均質化された社会ですけど、だんだんアメリカみたいな「勝ち負け」のはっきりした社会になるんでしょうね。最近の子供は万引きなんぞ犯罪だとも思ってないんでしょう。日本もそのうち「映画の中の出来事」じゃなくなってくるんじゃないかとか考えてしまいました。 [映画館(字幕)] 8点(2005-09-25 15:11:14) |
3. 恋のおかたづけしましョ!
エリザベス・ハーレイは英国では「大根女優」との評価を受けているそうだけど、コメディでは結構好きな女優さん。この作品もきっと毒のある悪女ぶりで笑わせてくれるのだろうと思ったけど、男優がえらい大根に見え、2人の絡みが邦題ほどににはまったく笑えなかった。有名な人なんだろうか。私は全然知らない名前だが、素のまんまみたいに見えるちょっと大物ぶった「ちょいワル中年」の雰囲気の一発演技で、基本的に映画の中でただ台詞を読んでいるだけのように思えた。 [DVD(字幕)] 3点(2005-07-27 11:00:16) |
4. 50回目のファースト・キス(2004)
《ネタバレ》 結構いい脚本だと思うんだけど、それだけに前半の下品でベタなギャグ、がちゃがちゃした脇役陣(ルーシーの父と兄以外)、わざとらしい動物の芸…等々が余計に思われた。もっとストレートなほのぼのとしたラブコメディにすれば良かったのに。それとアダム・サンドラーって、この手の映画じゃ役不足じゃないですかね。前半の女たらしの役からしてリアリティが感じられない。とにかく余分でベタな場面が多かった気がする。ルーシーが少しずつ変わり始める後半はなかなか良かった。それだけに残念。ドリューはたぶんアメリカ人としてもぽっちゃり目で絶世の美女ではないんだろうけど、こういう、ちょっと間の抜けた陽気な女の子はぴったりはまってとてもかわいい。最後に…。邦題をもうちょっと考えてくれ! 配給会社の人! ひとりで見に行くおじさんもいるんです。入場券買う時、「50回目のファーストキスを1枚」なんて声出して言うの、かなり恥ずかしいんですが…。 [映画館(字幕)] 5点(2005-06-26 00:46:33)(笑:1票) |
5. 交渉人 真下正義
《ネタバレ》 トップバッターだ…。でも、やっぱりねという感じか。封切日の翌日に行ったのに、客席の入りは3割ぐらいだったかな。あまり見に行ってないんですね。ユースケさんでは、ピンで客を呼ぶのは難しいのかな? 映画の方は舞台装置は大掛かりで「カネかかってそうだな~」「ハリウッド映画みたい」と思えるんだけど、出てくる人物がみんなどっかで見たようなステレオタイプな人ばっかり。頑固一徹で職人肌の地下鉄職員、チンピラみたいな格好で上司のサッチョウ出身課長を「お前」呼ばわりするデカ(この刑事はやたら偉そうだが、終わってみるとほとんど役に立っていない)、パソコンばっかり叩いてるインテリ風キャリア捜査官…。みんな人物描写が薄味気味。少年ジャンプの漫画みたい。さらにそれに追い打ちをかけるのが犯人の最後の姿。あれはないでしょう。やっぱ。俳優の出演料がひとり分浮いて(主役とタメを張れる人が必要だから?)、撮影時間の短縮になったかもしれないけど…。あの頑固そうな地下鉄の偉いさんがどうしてあそこまで警察に突っかかっていくのかもよく分からなかった。いきなり、よその役所の偉いさん捕まえて「お前!」はないでしょう。社会人の常識として。細かいことだけど、うまく映画に入れなかった。テレビドラマの2時間スペシャルみたいだけど、舞台装置はカネかかってそうで、妙な感じの映画でした。 [映画館(吹替)] 5点(2005-05-08 23:59:26) |
6. 五線譜のラブレター/De-Lovely
昔見た「グレン・ミラー物語」のような映画を想像していたけど、ゲイという主人公の陰の部分にも光を当てていて、音楽家としての苦悩や葛藤をうまく描いていたと思う。CMで何度も耳にした名曲は奥さんに捧げられたものだったのですね。時代を超えて人の心を引きつけるわけだ。アシュレイ・ジャッドってシャーリーズ・セロンに雰囲気が似ていて損をしているような気がしていましたが、いい女優さんですね。再認識しました。 忘れるところだった。邦題がいい。思い切ってこの邦題をつけた配給会社の人に拍手。映画の内容はまさに五線譜のラブレターでした。 7点(2005-02-18 11:51:50) |