21. 恋の闇 愛の光
原題のレストレーションは英国の「王政復古」の意味でもありますが、堕落したメリヴェル(ロバート・ダウニー・Jr)の「復活」の意味も兼ねたダブルミーニングなのかもしれず。 優秀な医者でも女遊び好きな彼がチャールズ2世(サム・ニール)の寵愛を受ける前半「恋の闇」、真の医師として目覚める後半「愛の光」。 それぞれヒロインがおかれ、シリア(ポリー・ウォーカー)は赤い花、キャサリン(メグ・ライアン)は青い花。 親友ピアース(デヴィッド・シューリス)との友情もあり、小道具も巧く使われ、脇役にいたるまでいい役者(ヒュー・グラントやイアン・マッケラン、イアン・マクダーミドも)を揃えた歴史大作ではあろうけれど、以前見たのに忘れてたというのは印象が薄かったのかな? アカデミー賞ノミネートの美術や衣装は豪華でも、映像や演出には重みがなかったかも… [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-08-07 07:00:07)(良:1票) |
22. 50回目のファースト・キス(2004)
《ネタバレ》 映画にリアリティは求めない方ですが、これや「アイ・アム・サム」のように障害という現実的な事柄を愛で強引に解決しようとする映画はちょっと別。 ロケーションは最高、ドリューも可愛くて一見いいお話なんですが、気が遠くなっちゃいました、ヘンリーの毎日を考えると。 ここまでして愛し合ってることにしなきゃならない? 愛を育む力のないルーシーにサポートし続けるには、へンリーの人生はあまりに長い気がするのです。 「覚えてないのに夢にでてくる」にはさすがにグッときたけれどね。 きっと別な結末の方が自分の心に残ったと思います。 キーポイントとなる歌はビーチ・ボーイズの「素敵じゃないか」。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-11-07 07:00:00)(良:1票) |
23. (500)日のサマー
キュートなゾーイ・デシャネルの天然ップリにビックリ★ そんなサマーにヒトメボレしてしまったトムのファースト・ラブは、シュガーコーティングされてるけれど苦味のある映画。 気まぐれにチョッカイだして「友人」のつもりで何となく付きあってるサマー、ちょっと変わったコだけどルックス好みだし俺ラッキー♪なトムの500日。 アメリカで新鮮に受けとられたのは、きっとアメコミはあっても普通の男の子の恋愛マンガはないから? 初めて見る気がしなかったのは、ゴダールの「男性・女性」にも似ているせいかな。 アレも男性目線で片思いに近く、女の子はかわいいけれど人格がなくてマイペース。 スミスやクラッシュも流れるタイム・シャッフルな恋模様はトムの一人相撲、夏のあとには秋。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-06-01 07:00:01) |
24. ココ・アヴァン・シャネル
ココの映画ってなつかしい。 シャネルの青春時代は2人の男性との関係がメインで、本当のところは当人たちしかわからないので映画によって描き方はちがってきます。 ココを屋敷に居ついた情婦の一人として適当にあしらいながらボーイというライバルが現れると求婚までする気のいいエティエンヌ、ココの才気を見抜くことで彼女の心をとらえる一方で抜け目なく有利な結婚もするしたたかさも持つボーイ・カペル。 どちらが本当に彼女を愛していたかはわかりませんが、選んだ相手がはかなくも、なのが運命の皮肉。 オドレイ・トトゥのココが可愛げがないのは女流監督なのもありそうで、媚びないのを女性の美徳として居候の弱い立場をカバーしようとしてるのでしょうが、やりすぎると逆効果、女から見てもちょっとね。 若い女の子だとツンとしていても絵になるけれど、30代のオドレイには少し苦しい気もしました。 女性が理想とする女性と男性が魅力的に思う女性はちがって、これもどちらがいいとはいえませんが、男性の方が女性の魅力をわかっている気はします。 舞踏会で一人だけ黒いシンプルなドレスで踊るのも「私は他の女(ひと)とはちがうの」。そう思っているはずのココも、女であることにとらわれている目立ちたがりやさんのよう。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-02-11 01:01:53) |
25. コーラス
監督クリストフ・バラティエは製作者ジャック・ペランの甥御さんとか。 それもあってか「シネ・パラ」のようなノスタルジー。 フランスで大ヒットしたのは個人主義なあの国ではクールな映画が多くてこういった学園人情モノはあまりなかったせい?と思える普通さで、良作ではあってもまだぎこちなくて未熟な感じもしてしまいました。 みんなのコーラスはきれいですが忘れられないってほどでもないし。ジェラール・ジュニョ演じるマチュー先生(いいセンセなんだけどね。 ××した時はかわいそうだったぁ)も「バティニョールおじさん」に較べると品行方正でおとなしめ、自分の監督作品じゃないから好き勝手はできないとは思いますけど。 ダントツ美声のモランジュが発表会の時に柱のかげでイジイジしてたのは面白かった、それと紙ひこうきは全部ひろってあげてほしい気もしたのです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-01-21 00:00:06) |
26. ゴッドファーザー
ごろつきの世界を詩的に美化して酔っているようなところがおめでたい感じがして、昔から好きにはなれなかった。ニーノ・ロータのセンチメンタルな曲調がその雰囲気に拍車をかけているのは言うまでもない。定められた運命から逃れえぬ者の苦悩や悲哀を描いているのだとしても、あまりにも場が悪すぎる。この映画がマフィアというものに幻想を作り出したことは罪深い事だと思う。見るべきものがあるとすれば俳優の演技だけである。 [地上波(吹替)] 6点(2009-06-20 00:05:20) |
27. 恋は邪魔者
時は60年代。サンダーバードちっくな美術や衣装や音楽ががきらきら光ります。レディじゃなくてレニー・ペネロープ? [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-09-22 07:25:54) |
28. コレクター(1965)
ゾッド将軍ことテレンス・スタンプの一番有名な映画。サイコ・サスペンスの古典でポストモダン文学的かもしれませんが、いい影響より悪い影響の方が大きいのではないのかな。人間の暗部や異常心理を描いた映画は評価されやすいですが、本と違って映画は誰の目にも簡単に触れてしまいますから。これや「サイコ」のような作品は出来がよくてもあまりほめる気にはならないです。 [地上波(吹替)] 5点(2010-05-27 01:51:58) |
29. ゴッド・ディーバ
この邦題、チョコの‘GODIVA’から???キャラになってるホルス神って初めてなので妙に嬉しかった。ベッドにしどけなく寝そべっておられるお姿なんて特に。ヒロインの青い髪、青い涙も美しいが、今時この手って何処か古めかしい。S・ランプリングが出ていると格調高そうな映画に見えてしまうけれど。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-02-11 17:47:42) |
30. 恋におちたシェイクスピア
シェイクスピアと妻アン・ハサウェイのなれそめは映画になるようなものじゃないから、想像力をはたらかせてみましたって? 「ロミ&ジュリ」と「十二夜」にからませてるけど、「ロミ&ジュリ」はいいんです、たいして好きじゃない話だから。 でも「十二夜」は喜劇とはいえ苦しい片恋をするヴァイオラの名も男装も、お遊びのすぎるお嬢様ヒロインに使わないでほしいんだけどな。 急にしおらしくしたって十分楽しんだからもういいわって感じ。 [映画館(字幕)] 5点(2006-01-18 21:15:00) |