21. ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃
《ネタバレ》 まず最初の感想は、『バラゴンもタイトルに入れてあげて!』ですかね。 さて、この作品はきっと『ゴジラ』を愛する人が見たいものをつつがなく見せてくれる映画ではないでしょうか。 この作品を観て、怪獣が出現したときの驚きと興奮、あのわくわく感は時代を経ても不変のものだと再認識。 更に今作の最大の長所は、怪獣をたくさん出さないといけないので、テンポが早く、次から次へと見せ場がやってくることでしょう。 このお祭り騒ぎな感じ、大好きです。 個人的には役者さんたちのわざとらしい演技もゴジラ映画っぽくて好きです。 テンポが良い。飽きない。見ていて楽しい。『次はどうなる?』とわくわくする。娯楽映画はそれだけそろっていれば十分です。 私は、まさにそれが観たかったのです。 [DVD(字幕)] 7点(2016-01-17 03:10:06) |
22. 恋にあこがれて in N.Y.
《ネタバレ》 うん、これは面白いと思います。 まずは主人公アマンダとモデルたちのカルチャーショックを楽しみ、アマンダとジムの恋の行方を見守り、突然始まるサスペンス&ミステリーな展開に息を呑む、三段重ねのおせちのような多彩なストーリーが本作の魅力でしょう。 基本的には気楽に見れるB級ライトコメディーですが、サスペンス内容が思ったよりよくできているがために、かえってラブストーリーに気持ちが入っていかないのは本作の欠点かもしれないですね。 絶対『そんなわけないやん。これラブコメやし』と思ってはいるのですが、もしかしてやっぱりこいつが・・・?みたいな感じでミステリーのほうが気になっちゃうんですよね。 ですが間違いなく隠れ良作に入る楽しい作品です。 見ている間は展開やオチが気になって終始くぎづけ、見終わった後の後味はすっきり爽やか、ハッピーエンド。 友人や知人にも全然オススメできるなかなかの良質なご家庭ムービーでした。 [DVD(字幕)] 7点(2015-12-09 04:40:38) |
23. コヨーテ・アグリー
《ネタバレ》 歌あり、ダンスあり、家族ドラマあり、恋愛ドラマありで、いたってわかり易いシンプルなストーリー。 ラストは夢を追う主人公が友人、父親に励まされながら成功するサクセスストーリー。 軽快なテンポだし、明るいし楽しいし、みんな良い人だし、気持ちよく見れるんですが、なんか物足りない気もします。 ああ、そうか。きっと主人公の努力と才能にスポットがあたりきれないまま物語が終わってしまうからでしょう。 それに、『コヨーテ・アグリー』が舞台及びタイトルとなることの必然性が弱いのが何よりの問題。 お店のトラブルを、主人公のヴァイオレットが歌を歌って場を収めるシーンがありましたが、そこだけなんですよね。あとはどちらかというと、お店の存在自体が主人公の邪魔をすることが多く、テーマのぶれを感じます。 特に、事前に連絡していたにも関わらず、『今お店を抜け出されたら困る。』っていう女主人。何だそれって感じです。そこは夢を追う主人公を応援してほしいです。そんで主人公も店に残って、チャンスをふいにするし。極めつけは、『彼氏が店に乱入したことによる規則違反でクビ』って。それで普通に辞めちゃうし。リアルかもしんないけど、これじゃあただのバイトです。 面白い題材ですし、見ていて飽きないからエンターテイメントとしては成功している作品だと思います。 ただ映画としては中途半端な印象が拭えない、もったいない出来。 ラストの曲も、屋上で歌っていた弾き語りのバラードなんかをやってほしかったな。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-11-21 14:57:37)(良:1票) |
24. ゴーストワールド
《ネタバレ》 目的のない映画は大変苦手。その中でもこの作品はまだ観れるほうです。理由のひとつは、イーニドを演じるソーラ・バーチの魅力を堪能できるところでしょう。それに、10代後半~20代前半くらいの、もてあまし気味な精神状態が、大変リアルに伝わってきます。これは多くの人の共感を呼ぶのではないでしょうか。 近寄ってくる人間は手当たり次第にバカにして、『人とは違う自分』をひとつのファッションにしておきながら、自分から人が離れていくと途端に不安になって、今度は自分から近寄り相手を振り回す。こーゆー心理状態って、若いときには誰しも経験ありそうです。 ただし、物事にはすべて『タイミング』があります。『自分の世界感に酔って斜に構えるのもいいけど、そのせいで大事なチャンス、人との信頼をなくすリスクがあるってことは、覚えておけ。』ってことを、様々なパターンで教えてくれているのが、この映画の最大の良心のような気がします。はっきり言ってどれも似たような経験があるので、何ともいえない居心地の悪さを感じてしまいますね(笑) ですがこの映画、裏を返せば『共感』+『あるあるネタ』によりかかっているだけに見えなくもないです。また、個人的にはラストにはっきりとしたオチをつけないのは好きではありません。どうとでもとれる隠喩的な映像で、鑑賞者に解釈を求めるやり方ってのは、表現者として卑怯な締め方の一つだと思っています。 [DVD(字幕)] 6点(2015-06-01 05:16:39)(良:1票) |
25. 恋は負けない
《ネタバレ》 主人公とヒロイン以外は、最低人間が次々と出てくるので、最初の1時間強はフラストレーションがたまりまくります。第一、主人公のポールは終始嫌われ者扱いなんですが、そこまで嫌われる要素が見当たりません。確かに周囲と比べると多少浮いている感じはあるかもですが、『主人公は仲間はずれの設定』を無理に押し付けられている気がします。 それに、ポールのお人好しぶりも度が過ぎていて、ただの情けない奴に見えなくもありません。ルームメイトやノアやアダムといった友人達の行為は、明らかに悪意もあれば非もあるのに、それに対し終始消極的で受身な態度には少々うんざりさせられます。 終盤になってようやく反撃してくれるエピソードもあるので、そこでやっと溜飲を下げることができます。オルコット教授やドーラに対しても、自分のまっすぐな気持ちをラストでぶつけてくれるのは良かったです。 それでも、やっぱりちょっと罰が弱い。エンドロールで級友たちやオルコット教授の末路を文章で教えてくれるわけですが、どうせなら劇中で見せてほしかったです。 最後に、ミーナ・スヴァーリ演じるヒロインのドーラが大変かわいく撮れています。大変に魅力的です。彼女だけでも見る価値があります。 何故か批判的な内容が多くなってしまいましたが、起承転結がはっきりしている作品や、主人公やヒロインを応援できる作品は好きなので、個人的には好きな作品です。 [DVD(字幕)] 7点(2015-04-14 02:06:10) |