2. 交渉人 真下正義
《ネタバレ》 金もかかってるし、映像もゴージャスなので、結構観れた。とは言うものの、「踊る」シリーズのノリのよさが、感じられないのは、主役の格の違いだろうか。ユースケは脇役の方がいいようだ。そのせいか笑いもことごとくすべっていた。そして最大の問題はやはり脚本だろう。テロかもしれない重大事件への対応で、地下鉄の司令室に、真下がトップとして赴き、そこのトップに頭が上がらず、脇線について教えてもらえないという設定は如何なものか。そしてあれだけ大掛かりな犯行であっても、プログラマーで鉄道マニアのオタク的愉快犯に帰してしまうセンスに、このスタッフの限界を感じる。おまけに結局犯人が不明というのは、残尿感ばりばり。過去にどうとか、真下との因縁も特になし。特別な意図もなし。犯人の声紋は一体どうしたのか、何の説明もなしではまずいだろう。それとも何かメッセージがあったのか。そもそも交渉してないしね。演出は頑張ってるし、日本映画の悪しき伝統から脱却しようという意図は感じるので、脚本をもう少し練るべきだった。まあスピンオフなので、ファンが楽しめればいいのかな。 [地上波(邦画)] 7点(2006-10-17 16:59:37) |