1. イーグル・アイ
《ネタバレ》 飛行機にて鑑賞。つまらなくはないが、皆さんおっしゃるように、既視感をぬぐえない。俺的には、主人公の巻き込まれ方と反応が「マトリックス」とそっくりだし、アリアの存在とやり口が「バイオハザード」のレッドクイーンに見えて、興を殺がれた。そして「コンピュータが神になる」っていうのはイメージとしては恐ろしいけど実際にやってみたら意外とショボかった、という残念感が致命的。テーマに対して、出来事が小さすぎたと思う。空港の荷捌き場(あれって何て呼ぶの?)での追いかけっこだけは、バカバカしいけど新しくて面白かったけどね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-02-14 19:46:50) |
2. インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国
期待以上、というわけではないけれど、「これぞスピルバーグ」っていうワクワク感を楽しめた。おそらくシリーズのイメージを変えないためなんだろう、素直なストーリーとCGを抑えたナチュラルな映像は、逆に新しい感じがした。たぶんこの映画自体には2008年に作られた意味はないけれど、「映画の面白さって、何なのか」を問うという意味では、この映画が2008年という時代に作られた意味は大きいと思った。 [映画館(字幕)] 6点(2008-08-17 13:54:45) |
3. 愛しのローズマリー
《ネタバレ》 残念なことに、ハルがローズマリーの内面に惚れていく場面が描かれていないので、最後に「彼女を愛してるんだ!」と言われても、唐突な印象を覚えてしまう。それにしても、コンプレックスを抱えるローズマリーの心情を、グウィネスが丁寧に演じているのが素晴らしい。誉められて恥らうグウィネスの表情を見るためだけでも、見る価値のある映画。 [DVD(字幕)] 6点(2007-03-21 13:05:17)(良:1票) |
4. イノセント・ラブ(2004)
《ネタバレ》 はじめ誰からも愛される主人公ボビーにまったく感情移入できず、むしろ反感すら覚えた自分。しかし、愛するものを失い続けるボビーの姿に、いつしか胸が痛んだ。そういう点では、この映画の構図は「フォレスト・ガンプ」と同じなのだが、ガンプが最後の最後に息子との人生を手に入れたのとは対照的に、ボビーがジョナサンを失う予感に満ちてこの映画が終わっているところに、この映画のオリジナリティを感じた。この世の果ての家で、その後ボビーがいったいどんな人生を歩くのか、それを知りたい気がする。 [DVD(字幕)] 5点(2007-02-18 12:16:40) |
5. イン・ハー・シューズ
人を赦すことは難しいことだけれど、そうすることが出来たら、より強い関係を作ることができる。この映画は姉妹に体現させると同時に、わずか2時間の間に観客にその可能性を感じさせてくれる、すごい映画だ。はじめはわざわざ姉妹の理解しがたい面をあえて観客に見せつつ、最後は観客も彼女たちを赦してしまう。その不思議なカタルシスに、この監督の異能を感じた。 [DVD(字幕)] 7点(2007-02-08 16:10:26) |
6. イルマーレ(2006)
《ネタバレ》 不覚にも、感動。もどかしい2人の想いに入り込んだ挙句、思わず涙しそうになったハッピーエンドだった。ちとダサめの音楽(選曲)と、なんだか寒々しくも美しいシカゴの秋冬の風景が、静かな恋愛を盛り上げていたと思う。それにしても、どうにも深く人間と関わることから逃げてしまう2人。手紙を通じた恋愛だからうまくいった気がして、じゃあハッピーエンド以降うまくいくだろうかと余計なことを考えてしまった。それだけ俺的に余韻がのこった映画だったということなのだろう。 [映画館(字幕)] 8点(2006-09-23 18:26:58) |
7. 1リットルの涙
ドラマ版の先入観があったため、正直、物足りなさを感じてしまった。ドラマは連続ドラマの特性上、長い時間を使って1つ1つの場面での主人公や周囲の人々の葛藤を丁寧に描いていた分、ドラマチックな感動があった。一方この映画は、90分という短い時間に収めている分、進行する病状と環境の変化を描くのに手一杯で、登場人物の葛藤が見えず、ドラマも感じられなかった。ただ、淡々とした描写の中で繰り返される、「私何のために生きているのだろう」という主人公の問いだけは切実に伝わった。そしてまた、多分目に見える明確な意味などなくても、それでも生きていることは素晴らしいというメッセージが、大西麻恵のけなげな笑顔から伝わってきた。それが俺のオヤジ度によるものではないと信じたい。 [DVD(邦画)] 6点(2006-07-03 19:51:41) |