21. 最高の人生の見つけ方(2007)
肝心の2人の「それに至るまでの背景」にまったく配慮されていないので、死期を前にした脱走という設定に説得力が全然ない。というより、設定のための設定になってしまっている。したがって、ニコルソンとフリーマンをいくら掛け合わせても、「ただ喋っているだけ」であって、とても演技のぶつかり合いにはなっていない。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2013-04-15 01:00:09) |
22. 最後に恋に勝つルール
くっつきそうで別れそうでという微妙な関係がもたらす切なさを出したかったのでしょうが、肝心の描写自体が凡庸というか無内容なので、何も面白くないのです。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2012-10-20 02:31:25) |
23. ザスーラ
ジュマンジが凄かったのは、次々迫ってくる危機が、あくまでも日常生活の延長線上に存在するものだったという点で、だからありえない世界のはずなのに変にリアリティがあったし、大人が見ても背筋がぞくっとするような地味な恐怖感があった。この作品は、ジュマンジの騒々しい賑やかな部分だけを捉まえて上澄みだけをなぞったものにすぎず、危機のための危機があるだけ。最後まではらはらしながら見ることはできましたが、中身は乏しいです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-03-24 01:18:28) |
24. サンシャイン・クリーニング
《ネタバレ》 もっと明るく楽しく前向きな内容かと思っていたのですが・・・全体の雰囲気が妙にじめじめしていて、いざ開業というときでも、何かを突き破ったエネルギーや勢いというものが感じられない(結果、後で出てくる挫折の部分でも、その意味合いが薄くなっている)。ラストも辛うじてゴールしたという感じで、開放感や達成感がないですね。結果、題材に寄りかかったような感じになってしまいました。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-11-08 05:13:39) |
25. サン・ジャックへの道
筋的には細切れのエピソードを重ねただけという感じですが、ただの道を黙々と歩いている風景とか、その辺でぼてっと休んでいる状態とか、映像的には意外に面白いのです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-06-03 04:15:44) |
26. ザ・ローリング・ストーンズ/シャイン・ア・ライト
《ネタバレ》 気合を入れてカメラを入れまくったはいいけど、ちょっとあれは割りすぎでしょ、スコセッシ先生。あまりにも目まぐるしくて、人の動きを追うのに苦労しました。それに、8割くらいはミックしか撮ってないじゃん(まあ、キースもロンも、ほかのことを考えてるのかと思うくらい動きが少ないわけですが・・・)。終盤の定番曲連打で盛り上がってはいますが、これがバンドの代表映像作の一角を締めないことを祈ります。前半は、選曲対象アルバムが妙に偏っているのが気になったのですが(「女たち」と「ならず者」)、何か意味があったのでしょうか。"She Was Hot"と"All Down The Line"が格好良い曲であることに気づいたのが収穫でした。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-03-30 00:37:44) |
27. サラバンド
何か深いものがありそうな雰囲気は感じられるのですが、ほとんど表情と台詞のみの描写で延々と2時間もやられると、その間はやはり苦痛でした。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-11-17 03:48:57) |
28. さらば、ベルリン
雰囲気だけで全体が流れてしまっており、何かのパロディにしか見えません。ケイト・ブランシェットを投入しておいてあれだけ平凡なシーンしか与えていないのも、彼女の実力に大して失礼です。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-06-13 02:11:23) |
29. サハラ 死の砂漠を脱出せよ
最低な邦題から想像できてしまうとおりの内容。何が主題なのかがぶれまくって、最後まで焦点が全然絞られていない。何でこんな作品に2005年にもなってペネロペ・クルスが・・・。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2010-02-17 02:08:24) |
30. ザ・ダイバー
前半は「愛と青春の旅立ち」の劣化コピーみたいな感じで、後半もさしたる盛り上がりもなく終わってしまいました。何よりも、潜水作業のディテールや地道な部分の描写をほとんど省いてしまっているのがまずい。それでは、主人公が何のためにその道にこだわったのかも分からないわけです。それをほっといて、どうでもいいような息止め競争なんかに時間を割いていてはまずいでしょう。シャーリーズ・セロンの登場も役に立っておらず、デニーロも5割程度の力でしか演技をしていない。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2009-07-27 01:07:42) |
31. サラエボの花
もっと重く深い内容を期待していたのですが・・・。各シーンは何か細切れでばらばらだし、母娘の心理描写も今ひとつ平坦な感じでした。いろいろな過去があったことは言葉で分かりますが、それを日常生活の中にきちんと投影してくれないと、ただ材料に使ったというだけで説得力がありません。 [DVD(字幕)] 4点(2008-11-16 04:56:01) |
32. 最後の初恋
《ネタバレ》 これは思いっきり期待はずれでした。2人の会話のやりとりは説明台詞ばかりだし、それぞれの背景についても、どこにでもあるような安直な設定でしかありません。ダイアン・レインも、最初は生活に疲れたおばさんだったのがどこかで恋に目覚めて美しく変身・・・みたいなのを期待していたら、何と最後までそのまんまでした。何となく冴えないというか演技が手抜きっぽいギアも含めて、もう賞味期限過ぎちゃったのかな・・・。この2人を投入しておいて何でこんなになるんだろう、という感じです。 [映画館(字幕)] 3点(2008-10-07 01:52:07) |
33. SAYURI
《ネタバレ》 英語での会話ももちろんそうだし、言われなければ何時代のどこの話なのかもはっきりしない、セットもところどころ明らかに安っぽいなど、インチキくささ満載の作品なのですが、この作品はむしろそこを味わうべきかもしれません。ただし、形を作りあげて満足してしまったのか、人物描写の掘り下げにはまったく至っていません。戦前・戦中・戦後といろいろ展開していながら、壮大さや拡がりもあまり感じられないですね。演技面では、コン・リーの迫力にみんな押されてしまってるような感じですが、作中の台詞どおりに目に力のある大後寿々花は今後がなかなか楽しみ。この2人に5点。 [DVD(字幕)] 5点(2008-05-15 02:31:02)(良:1票) |
34. ザ・メキシカン
キャスティングも問題だが、それ以前に中身がまったく面白くない。どうせなら徹底してお馬鹿路線に行けばいいのに、最後に中途半端にシリアスにしてしまうセンスのなさに失笑。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2007-01-06 02:34:27) |
35. ザ・ウォッチャー
殺人鬼系でこれほど怖くもなければスリリングでもないのも珍しいような・・・。 [DVD(字幕)] 2点(2007-01-06 00:24:16) |
36. サイドウェイ
素朴な設定の割に工夫して巧くまとめてある脚本だと思うが、主人公の性格表現があまりにもじめじめしすぎていて、後味はあまりよいとはいえない。相方の人物的な押しも、もう一つ弱い感じ。いろんな体験を経ている割に、中心の2人が最初と最後であまり変わっているように見えないところも問題だと思う。出だしのところでは中年版の「ファンダンゴ」を期待したのですが、あと一歩でしたね。 [DVD(字幕)] 6点(2006-11-16 00:52:30) |
37. サイン
超極私的で小心者的で陰鬱でじめじめした宇宙戦争。実に執念深い強力なSFパロディです。こういう制作者の執念が暴走しているような作品は嫌いではありません。ただの自己満足ではなく、カメラワークなんかもしっかりしています。とはいいつつ、見ていて面白い作品とはやはり言い難いのでこの点数。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-08-22 01:12:54) |
38. サーティーン あの頃欲しかった愛のこと
うわ、これは期待はずれだなあ。目まぐるしいだけで落ち着きのないカメラと、居丈高でうるさいだけの音楽と、演技表現になっていない単なるイメージ映像が100分にわたって垂れ流されているだけです。そんな中でも、当時45歳とは思えない若々しさと、自分以外の全員をフォローする演技で頑張ったホリー・ハンターに4点。本当にこの人はカメレオンだ。 [DVD(字幕)] 4点(2006-07-09 13:24:15) |
39. 殺人の追憶
《ネタバレ》 そりゃ、あんな適当でいい加減な捜査だったら、捕まるものも捕まらないでしょう、としかいいようのない作品。不思議なのは、あれだけ犯行が頻発したら相当な大事件のはずなのに、人手が投入されているように少しも見えないことと(最後まで4人ぐらいで実働しているように見える)、集めた情報や資料をもとにディスカッションや方針決定をしている場面がまったくないこと。なので、そもそも刑事たちが熱心に捜査しているように見えません。と、内容だけで見るとそうなるのですが、カメラとか風景設定とかはところどころ異様に優れていたり(これぞ何もないどんよりした田舎町!という撮り方とか)、冒頭と同じ場所に回帰するラストシーンの不気味な余韻はさらに異様に優れていたりして、映画としては強烈に印象を残すという、何とも困った作品。 [DVD(字幕)] 6点(2006-01-11 02:51:24)(良:1票) |
40. ザ・プロフェッショナル
《ネタバレ》 冒頭の宝石店強奪のスピード感はそれなりですが、プロ集団にしては妙にもたついている(それに、伏線っぽい「顔が映っている」は結局その後何も生かされなかったのでは?)。その後は、ところどころスリリングなくだりも挿入しつつ、やっぱり全体としてはグダグダ感が漂っている。ジーン・ハックマンもミスキャストっぽいけど、敵ボスがあまり怖そうじゃないのも、スリルを削いでるんじゃないかなあ。ダニー・デヴィートも、演技適当だし。 [DVD(字幕)] 3点(2006-01-03 20:47:34) |