1. サイレンス
うーーーむ、シュール。ちょっと林静一や南伸坊のマンガみたいでした。メデレー(主人公の仕事仲間?の女の子)の踊りがキュート。 6点(2004-09-05 21:43:57) |
2. さすらいのトラブルバスター
うーむ、僕は「ゲロッパ!」バカだから割と楽しめたけど、やっぱり作品の完成度は低いかも。原作は読んでないけど、話が後半に進むにつれ尻つぼみになっちゃうし、伏線がちゃんと機能してないし・・・。でも、飄々とした二枚目の鹿賀丈史が結構魅せてくれるし、久本雅美がなかなか可愛い感じで悪くない気もする。ま、あんまし人には勧められないかなあ、残念だけど。 5点(2004-06-10 18:52:57) |
3. サイモン・バーチ
《ネタバレ》 「優しい」映画ですねえ、映像も、音楽も。アシュレイ・ジャッドがいきなり死んじゃうトコでひく方もいらっしゃったみたいですが、アーヴィングの作品って、大体いつもそういう「唐突で、不条理な死」が描かれてるし、大事なモチーフなんだと思います。個人的にはサイモンが無垢な少年ではなく、ちょっとエロガキ入ってるとこも好き。久々に「ガープの世界」や「ホテル・ニューハンプシャー」を観たくなりました。 8点(2004-04-15 16:32:10) |
4. ザ☆ドラえもんズ ムシムシぴょんぴょん大作戦!
や、別にどーってこともない子供向けの作品なんですけどね、これ。「帰ってきたドラえもん」と同時上映(ビデオにも併録)だったんでついでに観ただけなんですが、ドラニコフがけっこう良かったな。 7点(2004-04-15 16:08:07) |
5. サザンウィンズ
アセアン二十五周年を記念して作られた「アジア」がテーマのオムニバス。それぞれの作品は短いので(オムニバスだから当たり前なんですけど)正直ちょっと物足りないけど、逆に言うとそれぞれの監督の長編を観てみたい!と思わせるには十分な作品でした。日本の「トウキョウ・ゲーム」は、元典型的会社人間で今は定年を迎え、倦怠期気味の妻と暮らしていた男がヴァーチャル型ゲームで新入社員を再体験するお話。とても刺激的な作品ですが、本当に観るべき人(つまり、同じように仕事一筋で定年後に抜け殻になってしまったような人)にはあまり届かないかも、と思うとちょっと歯がゆい。インドネシアの「ミラージュ」は、田舎から都会に嫁ぎに行く若い娘の話で、題名通り蜃気楼のような幻惑的な作品です。「生命の樹」は倒産寸前になった大会社の社長が、貧しかった子供時代の自分と再会し、語り合う、というちょっと大林作品に通じるようなファンタジー。僕が一番面白かったのがフィリピンの「アリワン・パラダイス<娯楽天国>」という作品。民衆の不満をそらす為に政府が「娯楽省」を設立して、さまざまな芸人をオーディションにかける、という話なのですが、オチがまるで「博士の異常な愛情」を思わせるような痛烈な皮肉になっているのが印象的でした。それぞれ全然違う話なのに、実は深い所でテーマがつながっている、意欲的な企画だと思います。 7点(2003-12-19 17:29:18) |
6. 最愛の夏
この映画に出てくるあれは、台湾のやくざなのかな?いわゆるやくざよりも少し義理人情に篤くて地域住民密着型(?)だったけど。結構わかりにくいところもあったのですが、わからないなりに個性的な作品だったなーという感じでした。 6点(2003-11-14 16:52:33) |
7. 三月のライオン
作家の松村雄策氏(ロッキン・オンの「渋松対談」の「松」の方)が絶賛していたので関心を持ったのですが、久々に映画らしい映画を観たなあ、という感じでした(何をもって「映画らしい」とするのかは人それぞれなのでしょうが、僕にとってのそれは「一つ一つの音や映像がとても生々しい息遣いをしていてドキドキさせられる」ことです)。こんな感じは「ミツバチのささやき」以来かも(そういえば本作の監督矢崎仁司もヴィクトル・エリセと同じく、ほぼ10年に1本のペースで映画を撮ってるんですよね)。この映画ではビルの解体現場から聞こえる「ゴォーン、ゴォーン」というボウリングの音や、物語の合間に挟まれる東京の古い街並みが印象的でした。兄と妹の近親相姦の話なのですが、主演の由良宣子がとても可愛らしくて、むしろ爽やかな印象でした。 8点(2003-10-30 19:33:40) |
8. サイダーハウス・ルール
アーウ゛ィング原作の映画は「ガープの世界」も「ホテル・ニューハンプシャー」もだいぶ前に観てたんですが、その当時はよくわかりませんでした。でもこの作品にはスッと入れました。いろんなテーマが重層的になっていますが、僕は主人公の「決断」が心に残りました。人生、自分で選べることは少ないけど(特に主人公は「望まれない子供」だったわけだし)もし選択し、決断すべき時に手をこまねいていたら人生は無為なものになってしまうんですよね。トビー・マグアイアもいい味出してるし、しみじみしました。ちなみに「シザーハンズ」でエロエロ主婦を演じていた人がこの作品では孤児院の看護婦役(アンジェラ)で出ています。 8点(2003-02-28 23:00:59) |
9. サウスパーク/無修正映画版
こういう映画に眉をひそめる人もいるかもしれないけど、好きです。大体現実のほうがもっと(さりげなく、あるいはあからさまに)残酷で下品なんだもん。表現作品がそうなるのは当ったり前だい!と言いたい。表現方法は下品で不真面目に見えるけれど(で、僕は下品なのも不真面目なのも好きだけど)、この映画の中で風刺されてる問題はシリアスだと思う。それにしても「あんこぅふぁっか~」は耳に残る。ふふ。 8点(2003-02-11 18:19:02) |
10. ザ・ハリケーン(1999)
主人公の絶望がすごくリアルだった。無実の罪で刑務所に入れられた彼に比べれば自分の悩みなんて屁みたいなもんだ、と思わせられる。最後は無罪を勝ち取ってハッピーエンドだけど、きっとアメリカではこれ以外にも人種差別による冤罪とかあるんだろうなーと思うと・・・いや、映画はすごくいいです。 8点(2003-02-11 17:15:57) |