1. 秋刀魚の味(1962)
《ネタバレ》 見終わったあとで小津の遺作と気付く。久しぶりに小津作品見たけどやっぱり素晴らしいね。テーマはいつもの娘の結婚を描いたものだけど何故か凄い面白い。どのシーンとってみても絵になってて実に鮮やか。テーブルの上や背景の小物一つ一つに目が行きます。いつものメンバーの演技も流石。個人的には清純な岩下志麻よりもツンツンしてる岡田茉莉子がたまらない。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2006-05-31 23:31:28) |
2. 侍(1965)
《ネタバレ》 桜田門外の変を扱った時代劇。重厚なストーリーで面白かった。新珠三千代もよかったし、東野英治郎も好演。「何故 何故 何故」って死んでいく小林桂樹が切なかった。ただちょっと気になるのは三船敏郎がそんな繊細な人物には見えないというか。若い頃のシーンも無理がある。まぁ三船じゃなきゃこれだけの迫力は出ないけどね。 [ビデオ(邦画)] 8点(2006-05-27 23:30:53) |
3. 残菊物語(1939)
《ネタバレ》 流石溝口健二の作品といった感じで満足。こういった身分違いの恋といのは「婦系図」とか溝口作品でも「近松物語」とかあるけどこういうの弱いです…。お徳さんのけなげさも良いし、最後の五代目菊五郎のシーンなんかかなり感動。ラストシーンの対比も圧倒される。セットの大掛かり度といい全然ハリウッドにも負けてない大作。 [ビデオ(邦画)] 9点(2006-05-02 23:31:49) |
4. 西鶴一代女
《ネタバレ》 これで溝口健二の映画を観るのは6本目で、その中でも初めて出演者でなく監督で観ようと思った作品。印象としては決して面白くはないと思うけど、波乱万丈の女の一生を演じた田中絹代に溝口健二の演出...と名作ではあるんだろうなとは思う。ただこうどこ行っても悲惨だと見てる側も重くなっちゃうというか…。 [ビデオ(邦画)] 8点(2006-05-02 23:31:42) |
5. 座頭市御用旅
《ネタバレ》 第23作。今回の注目は森繁久彌に、座頭市二回目の三國連太郎といった個性派俳優と勝新との絡み。ストーリー的にはいつもの座頭市なんだけど、演出が凝ってて面白い。まず全篇通しての口演。これがいつもの座頭市と違った雰囲気を出してる。獅子舞を被りながらの殺陣に炎を背にしながら三國を斬るシーンも印象深い。そしてラストシーン。こういうクライマックスで終わる終わり方って好き。 [ビデオ(邦画)] 8点(2006-04-11 23:31:10) |
6. 座頭市の歌が聞える
《ネタバレ》 第13作。第1作「座頭市物語」の天知茂が再登場ということでちょっと期待した作品。実際見ると特筆することもない定番の座頭市。プログラムピクチャーの一つといっていいほど見所らしいシーンもない。そして相変わらず大音量作戦は意味ないなと...。とはいえ天知はかっこいいし、シルエット・刀での居合いも面白い。 [DVD(邦画)] 6点(2006-04-11 23:30:54) |
7. 座頭市千両首
《ネタバレ》 第6作。盗まれた上納金千両を巡るお話。国定忠治の登場、二度目の兄弟対決とくればなんとなく面白そうだけど実際はいまいち。良かったのは最後の兄弟対決ぐらい。脚本といい気になる点が多すぎる。島田正吾の国定忠治は妙に芝居掛かってて浮いてるし、長谷川待子はいつの間にか消えてるし、坪内ミキ子は驚くぐらい地味だし...。そういえばOPがなんか空手バカ一代っぽくて面白かった。 [DVD(邦画)] 5点(2006-04-10 23:39:47) |
8. 座頭市果し状
《ネタバレ》 第18作。手配中の殺人集団&地元のやくざvs座頭市。シリーズ中でもアウトローな感じが出てて好きな作品。キャストも野川由美子・待田京介・志村喬と見ごたえのある面子。ただ最後は急ぎすぎか。待田京介率いる悪党がなんであそこに...。それに座頭市では珍しい悪女野川由美子が改心しちゃうのはなぁ。そういえば市が女性斬ったの見たことない。そこが眠狂四郎とは違うなぁ。 [ビデオ(邦画)] 7点(2006-04-08 23:40:47) |
9. 座頭市喧嘩太鼓
《ネタバレ》 第19作。大映製作座頭市の最終作らしい。三田佳子・佐藤允・西村晃...とそれなりのキャスト揃えてはいるけどどうも地味。市が博打で失敗するシーンや太鼓の音をバックにした立ち回りは印象的ではあるけど、脚本がちょっと…。特に西村晃が清水彰に殺されたところに都合よく市が来るとかおかしい。西村晃は何のために...。それにいつものことながら中途半端にヒロイン助けて放置ってのはどうなのか...。シリーズでも屈指の対決を見せる佐藤允も存在が中途半端。 [DVD(邦画)] 6点(2006-03-24 23:35:34)(良:1票) |
10. 座頭市牢破り
《ネタバレ》 第16作。勝プロダクション第一回作品とかで監督に山本薩夫を始め、三國連太郎・西村晃・石山健二郎・遠藤辰雄・鈴木瑞穂etcと個性的で豪華なキャストを揃えた作品。そしていつものアクション娯楽よりも社会的な感じの座頭市。遠藤辰雄を倒しても三國が成り代わる。三國を倒しても...、純粋な勧善懲悪というわけでもなく考えさせられるテーマ。ただこういった感じのはあまり座頭市では見たくなかったかも。あと個人的に浜田ゆう子に魅力を感じないのがいまいち。 [ビデオ(邦画)] 7点(2006-03-24 23:35:25) |
11. 座頭市あばれ火祭り
《ネタバレ》 第21作。「座頭市と用心棒」と同年公開で前作に劣らず凄まじい豪華キャスト作品。後期の座頭市は本当に凄い。三国・近衛・三船と来て、今回は仲代、そしてジミー・ウォング・森繁...と続く。内容も実にエンターテイメント溢れる作品で単なるハッピーエンドじゃないのもいい。今までのヤクザと違って裏将軍みたいなのが敵でスケールも大きい。近衛や三船と違って仲代と決着が付いてるところも見所。銭湯でのカラフルな立ち回りといい印象に残るシーンがいっぱいで本当に面白かった。出演者ではピーターにもある意味ドキッとしたけど、一番は吉行和子。鋭く凍るような美しさというのか、本当に綺麗。田中邦衛はどこに?ってのも注目。 [ビデオ(邦画)] 9点(2006-03-24 23:35:21) |
12. 座頭市逆手斬り
《ネタバレ》 第11作。前作に劣らぬ地味~なキャストと見てきた中で一番時間が短い座頭市...ではあったけど、これぞ座頭市ってお話だと思う。クライマックスの二刀流逆手斬り・・・ほんとすっごい...。斬られ役の人も流石の演技でより市の居合いが冴え渡る。それにロケーションがめっちゃ綺麗。崖に佇む座頭市、海を眺める座頭市...。その割りに最後の立ち回りはスタジオで安っぽいし、脚本自体そんな面白くもないのでオススメは出来ない作品。 [DVD(邦画)] 6点(2006-03-24 23:35:10) |
13. 座頭市二段斬り
《ネタバレ》 第10作。座頭市シリーズはキャストぱっと見て見る作品決めてたけど、これはもう見る前から明らかに地味。春本富士夫・沢村宗之助のボスに加藤武(!)の用心棒、ヒロインはずっと籠の中の鳥でその他女郎と紛れて出番も少ない坪内ミキ子。楽しみを挙げるなら相変わらずの伊達三郎に、珍しくかっこいいと思ったらすぐ死ぬ木村玄とか地味なキャストならではの大映脇役陣の活躍。しかし加藤武の用心棒はかなり意外。「仁義」「金田一」のキャラとは違うキリリとした風貌で驚いた。 [DVD(邦画)] 5点(2006-03-22 00:01:24) |
14. さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅
《ネタバレ》 「今度の旅はわからないことだらけだ」とか鉄郎が言ってたけど、今度もわからないことだらけ。公開当時見てればそれなりに驚くこともあったんだろうけど、メーテルレジェンドとか見た後だから矛盾点のほうが気になっちゃう。それに前回同様サービスなんだろうけどハーロック・エメラルダスの登場のタイミング良すぎだし...。いや、かっこいいけどね。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2006-03-20 21:32:29) |
15. ザ☆ドラえもんズ ゴール!ゴール!ゴール!!
劇場版第23作 ロボット王国との同時上映作品で、ドラえもんズ映画としては7作目。5分の作品なので評価するのは難しいけど、映像綺麗だし動きも豊かなので子供は楽しめるかな? ただ声がないのはちょっとね...。 [ビデオ(邦画)] 4点(2006-03-14 00:28:25) |
16. ザ☆ドラえもんズ ドキドキ機関車大爆走!
劇場版第21作 太陽王伝説との同時上映作品で、ドラえもんズ映画としては5作目。前回で全ドラに主役が回ったので主役は再びドラ・ザ・キッド。内容は今まで見てきた中ではダントツつまんなかった。なんか世界観がアンパンマンみたい…。子供が見る分には十分なのかもしれないが...。 [ビデオ(邦画)] 3点(2006-03-14 00:28:21) |
17. ザ☆ドラえもんズ おかしなお菓子なオカシナナ?
劇場版第20作 宇宙漂流記との同時上映作品で、ドラえもんズ映画としては4作目。で主役は王ドラとエル・マタドーラ。これでとりあえずドラえもんズみんな主役回ったっぽい。とはいえ登場するキャラに比べて時間が短すぎる...。せっかく主役でも見せ場がほとんどない。あとちょっと気になるのはロボット学校時代の描写で、当時は黄色いはずのドラえもんが青い…。 [ビデオ(邦画)] 4点(2006-03-14 00:28:18) |
18. ザ☆ドラえもんズ ムシムシぴょんぴょん大作戦!
劇場版第19作 南海大冒険との同時上映作品で、ドラえもんズ映画としては3作目。今作での主役はドラニコフ。まだドラえもんが黄色くて耳があった頃、ロボット学校の卒業試験を兼ねた修学旅行のお話。前2作と比べて上映時間が半分くらいと大分スケールダウンした印象。ほとんどおまけ映画。 [ビデオ(邦画)] 5点(2006-03-14 00:28:11) |
19. ザ☆ドラえもんズ 怪盗ドラパン謎の挑戦状!
劇場版第18作 ねじ巻き都市との同時上映作品で、ドラえもんズ映画としては2作目。前作ではドラ・ザ・キッドが中心で、今作はドラメッドIII世・ドラリーニョ中心。ということは王ドラ(一番好き)中心の話もあるのかな? 内容のほうは怪盗ドラパンがダイヤモンドよりも固い絆で結ばれているドラえもんズの友情を盗む...ってものだけど、なんか最終的にはドラえもんズの友情よりもドラパンとドラえもんズの友情っぽい話に…。ドラえもんズの友情の話を期待してただけに物足りないかも。ところでこのメンバーだとドラえもんめっちゃ地味でリーダーっぽくない...。 [ビデオ(邦画)] 6点(2006-03-14 00:28:05) |
20. 三十三間堂・通し矢物語
成瀬巳喜男初めての時代劇らしいが時代劇というよりスポコンものとして楽しめました。単純な話だけど面白いのは演出がいいのかな。主人公を支える田中絹代に、ライバル長谷川一夫の男らしさ。こんな無骨でかっこいい長谷川一夫見たの初めて。家のため母のために兄の記録を守ろうとする河野秋武もいい味出してました。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-12-16 23:30:25) |