1. ザ・ボーイ ~人形少年の館~
《ネタバレ》 一体どういうからくりなのか?どういう結末なのか?が予想できず、見入ってしまう。 謎の怪奇現象は、オカルトなのか、現実的仕掛けがあるのか、どっちなんだろうと思いつつ見ていて、さすがにこれは前者、オカルトな話で終わるんだろうなと思ってたら、後者だった。ここまで予想を裏切ってくれたのなら高く評価したい。 数々の伏線を張ってしっかり回収しているのも素晴らしい。 結末であるブラームスの正体は、悪魔のいけにえのレザーフェイスとあまりに似ていて、ちょっと新鮮味にはかけてたのは残念。 あの人形が耳にした内容を、本物のブラームスがすべて聞いていたということになるわけだが、だったら、あの人形を壊した時に中からマイクとかカメラが出て来たほうがよかったのではないだろうか。そうじゃないと、一体ブラームスはどうやって情報を得ていたのか分からずじまいになってしまう。 [インターネット(吹替)] 8点(2018-12-23 16:34:43)(良:1票) |
2. サリュート7
面白い はじめから最後まで、常にスリリングで、展開も早く、見ていて退屈しない。 映像も美しい。 主人公の奥さんをいけ好かないセレブ気取りの女にしたのだけは残念。ナイナイ岡本似の方の奥さんはとてもキュートなのに。 過去に見たロシア映画はどれも退屈なものばかりだったが、これは、とてもエンタメ性が高く、またCGもしっかり作られていて、よくできている。ロシアもこんな映画が作れるんだな、と感心した。 どの程度史実に則っているのか気になってネットで調べたが、この映画の題材の出来事に関する情報はとても少なかった。秘密主義まっさかりだったソ連時代の出来事だからなのか、単にそもそもさほど世界から注目されたことでもなかったからなのか。 [インターネット(吹替)] 7点(2024-03-18 09:03:24) |
3. 残酷で異常
《ネタバレ》 タイトルやパッケージのイメージと大違いの内容。 残酷という文字が気になって敬遠する人もいそうだが、グロテスクな表現は一切ない。 ジャンルはホラーではなく、サスペンス、そしてヒューマンドラマであろう。 序盤で、色々と不可思議な事が起こり、「これはいったい何?」と興味を惹きつけておいて、そこから更に生まれる謎、徐々に明かされる真実、意外な展開・・・と見るものをがっつり物語に引き込む構成は見事の一言。 しかし、こんな醜いのが主人公の映画も久しぶりだ(笑) デブでメガネでダサい。いかにもモテなそう。モテないからアジア系の貧しい女性を金で釣って結婚し、モテないからひたすら彼女を独占しようとした、という解釈でよいのだろうか?うーん、中身もクズである。 死んでからやっと、イケメンになったけれども。 地獄なのに、けっこう簡単にそこから脱出する方法があったり、また、そのやり方さえ分かれば他の人間にもできそうなのになぜかやらない、あたりが少々引っかかるところか。 地獄の表現もいい。あのブラウン管にいるババアの恐ろしさは秀逸。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-04-10 08:00:12) |
4. サプライズ(2011)
面白い。その面白さは主人公の爽快な行動に尽きる。 ホラーを見ていると、大体は登場人物の行動に「お前はなんでそんなにバカなんだ!?」とイライラするシーンが多い。そしてそのおバカ行動によって人がどんどん死んでいく。ところがこの映画、そういうイライラシーンがない。それどころか、主人公は常に的確に動いて、最善の手段を取る。サバイバル能力ハンパない。 敵を中途半端に攻撃して、でも死んでなくて、後で襲われる…なんていうよくあるトンマは、彼女はもちろんしない。確実に殺す。ちょっとやりすぎだろ!って言うくらい執拗にトドメをさす(笑) さっさと殺せばいいのに、モラルとか恐怖のせいでなかなか殺すことが出来ない…なんてのもよくあるパターンだが、彼女にはそんなものはない。殺す奴はためらわずぶち殺す。 あと、ありがちな「ドタバタして取っ組み合い」みたいなのもほとんどない。だいたいはスカッと殺してくれる。まあ敵が少し弱すぎるんだけど(プロの殺し屋っぽかったが、どうしてあそこまで弱いのか)。 こういう主人公の殺戮っぷりがいちいち爽快で非常に面白い。 意外な結末(気づかなかった、というかあいつ忘れてた)もいい。 ところで、タイトルにもなってる「you're next」。これっていちいち犯人が壁に書く意味あんの?快楽殺人とかの異常犯罪者なら分かるけど、明確に金目当てにやってる犯人がそんな無駄なことする理由がないだろう。 [インターネット(字幕)] 7点(2017-09-19 06:40:17) |
5. 貞子vs伽椰子
貞子と伽椰子をどう戦わせるのか?という楽しみがあったのだが、なるほど、そう来たか。なかなかいいアイディアだと思う。 ただ、その楽しみにしていた「対決」シーンは数分で終わってしまう。 どうせやるなら、もっとガンガンやりあわなきゃ意味がない。そこをがっつりやらなくて、VSの意味があるのか? 最後は合体してるし・・・あのさあ。 ホラー映画としては、かなりバカっぽい。無頼漢風の霊能力者が出てきて、もうその時点で、ホラーの雰囲気はぶち壊しで、恐怖を楽しむような映画ではなくなってしまう。 まあ、でも「VS」なんてやってる時点で、まともなホラーは不可能で、見てる方もそこはあまり期待してないだろう。ネタとして鑑賞するしかない。 霊能力者の二人をもう少しどうにかしてほしかった。どっちもセリフが棒読みだし、指を動かしてまじないをする仕草のシーンなんて見ていてこっちが恥ずかしくなる程のダサさである。 ところで、あの少女の方は、意味ありげに出てきた割には大してストーリーに絡んでくるわけでも、アクセントになるわけでもなく、存在意義がなかったんだが、何であんなの出したの? [インターネット(邦画)] 4点(2021-04-10 07:53:10) |
6. ザ・ウォール(2017)
《ネタバレ》 代わり映えしないシーンが延々と続く。しかも特に何も起こらない。代わりに、どうでもいい会話の連続。 見ていて退屈で仕方なかった。 劇中のほとんどを占める「敵との会話」の内容は面白くもないし、また、全然重要ではない。敵スナイパーがアメリカに憎しみを持ってるとか、主人公が過去に過ちを犯していたとか色々な話が出てくるが、それがその後の展開に何か関係してくるかと言うと、何にもないのである。つまり作中のあの会話部分を全く無音にしてもこの映画は成立するのだ。作った奴はまともではない。 最後に、ヘリが2台も落とされるのも違和感。どうもパイロットが狙撃されたようだが、現場からそこそこの距離を飛び去ったヘリのパイロットをどうやったら狙撃できるのか?角度的にも距離的にも無理があるだろう。 見えない謎の敵と、砂漠で一騎討ち。設定は面白いのに、それが全く活かせていない。ドラマなし、意外性なし、映像的見せ場なし。非常にしょうもない映画。 [インターネット(字幕)] 3点(2018-03-26 06:37:32) |