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イニシャルKさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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1.  座頭市と用心棒 《ネタバレ》 
ここから製作が大映から勝プロに完全移行したシリーズ第20作。岡本喜八監督作品とあって前々から見たかった映画だったが、勝新がプロデュースもやってるせいか、喜八監督の映画としてはなんかイマイチ。三船は黒澤作品の三十郎とは別人と割り切って見たものの、衣装とかメイクがまんまだったのでちょっと違和感を感じた。「用心棒」を意識したのか終盤、死人が出まくって街中血まみれになるのもシリーズほかの作品となにか違う気がして「座頭市」シリーズとしてもちょっとなあという感じ。でも、勝新と三船の共演は楽しめたし、「用心棒」の仲代達矢を思わせる殺し屋を演じた岸田森がとてもクールでカッコよかったので甘めに6点。絶対無理だと思うけどもしこの映画を黒澤明が監督していたらどんな映画になっただろうとつい考えてしまう。
[DVD(邦画)] 6点(2021-08-14 11:39:26)
2.  サタデー・ナイト・フィーバー 《ネタバレ》 
「レディプレイヤー1」で「スティン・アライブ」が使われていて、そういえばまだ一度も見てなかったなと今更ながらに初めて見た。見る前はジョン・トラボルタが一躍ブレイクしたディスコが舞台のダンス青春映画ということで、単なる当時のはやりに乗っただけの映画だろうなと勝手に思っていた(これが本作に長いことあまり興味向かなかった理由かも。)のだが、実際に見てみると主人公であるトニーの家庭環境や境遇がかなり鬱屈していて暗い面があり、見る前のイメージは早々に打ち砕かれてしまった。でも、思った以上にドラマがしっかりと描かれていて、見ごたえもちゃんとある。本作の見どころは言うまでもなくトニーを演じるトラボルタのダンスシーンで、猛特訓を重ねたというそのダンスは確かにキレキレで見ものなのだが、ディスコの陽気な雰囲気とトニーのドラマの鬱屈した暗めの雰囲気がとても対比的に見えていたのが印象的で、このトラボルタのダンスシーンの見どころは決してキレだけではなく、トニーの背景も考えながら見ると、トニーの孤独さが伝わってくるようだった。クライマックスの橋のシーンは「理由なき反抗」のチキンレースのシーンを思い出したが、このシーンに限らずストーリー的にも意識している部分があるのだろうなと感じさせる。トニーがアル・パチーノに似ているといわれるシーンで思わず「どこが似ているんだ」と思っていると次のシーンでトニーがアル・パチーノの写真を見ながら同じことを言っていて笑ってしまった。見る前に思っていたよりははるかに面白かった映画だったが、ヒロインがダンスシーンを含めあまり魅力的に見えなかったのと、脚本的にもちょっと物足りない部分があったのはちょっと残念だったかな。ちなみに「スティン・アライブ」はけっこう好きな曲。
[DVD(吹替)] 6点(2020-11-02 00:04:00)
3.  最後の特攻隊 《ネタバレ》 
神風特攻隊を題材にした佐藤純弥監督による東映のオールスター大作戦争映画。1970年というカラー映画であってもおかしくない時代にあえて白黒で撮影されているところにこだわりを感じる。群像ドラマとしてもしっかりと作り込まれていて、見ごたえがあり、とくに中盤以降は渡辺篤史演じる吉川のエピソードを中心に構成されていて、この吉川の話はかなり丁寧に作り込まれている。実家に帰ってきた吉川を母親が涙ながらに叱責し、追い返すシーンや、その直後に自殺しようとする吉川を宗方(鶴田浩二)ともう一人の仲間が止め、必死に説得するシーンが良いし、特攻作戦で死ぬのを恐れていた吉川が空襲で燃えはじめた戦闘機に自ら乗り込み、自爆して最期を遂げるという彼の結末には思わず泣いてしまった。吉川を演じる渡辺篤史もいい演技を見せていて、彼の代表作とも言える役柄だと思う。そのほか、山本麟一と梅宮辰夫の兄弟のエピソードも印象深かった。得てして大味になりがちなこの手の映画であるが、本作はこの二つのエピソードのおかげで印象に残る佳作になっているし、また70年代後半以降に大作映画を多く手掛けることになる佐藤監督の演出にも光るものがあり、今まで見た彼の監督作の中でもいちばん面白い映画だった気がする。ただ一つ、終盤の終戦になったというシーンがえらく唐突に感じたのはちょっと残念。このあたりにもう少し配慮があれば良かったかなと。
[DVD(邦画)] 8点(2015-09-05 18:19:08)(良:1票)
4.  真田幸村の謀略 《ネタバレ》 
「柳生一族の陰謀」に始まる東映大型時代劇の3作目。冒頭、宇宙空間を移動する隕石で始まるというのが意表を突きまくっていて、ここだけ見ると東宝の特撮映画のようだが、それをバックにナレーターの小松方正が関ヶ原の合戦や徳川家康について説明しているというのがなんともシュールだ。ストーリーはその家康(萬屋錦之介)の首を真田幸村(松方弘樹)率いる真田十勇士が狙うというものだが、十勇士の一人である猿飛佐助(あおい輝彦)が実は宇宙人であったというオチや、他人の心を読むことができる能力を持つ三好清海入道(秋野揚子)など「柳生一族の陰謀」よりも荒唐無稽さがアップしていて、どちらかと言えば同じ真田十勇士を題材にした東映時代劇「真田風雲録」に影響されているのかなとも思う。本作はそれまでこの路線の時代劇2本を手がけた深作欣二監督に代わって中島貞夫監督が手がけているが、「柳生一族の陰謀」に比べてテンポがゆっくりとしていて、合戦シーンもなにか物足りなさを感じ、もう少し勢いが欲しかったところか。ラストの家康の首が宙に舞うシーンは思っていたよりも意外にあっさりしているように感じた。出演者の中ではなんといっても悪役である家康を演じる錦之介の存在感が圧倒的で、老けメイクも含めてインパクトのある熱演を見せていて印象的だ。JACの面々が出演しているが、千葉真一がいないなと思ったら後半に松方弘樹演じる幸村の片目に矢が直撃して失明する描写があったのは驚いた。それにしてもこの映画、もし「真田風雲録」と同じ加藤泰監督が手がけていたらどんな映画になっていただろう。ちょっと見てみたかった気もする。
[DVD(邦画)] 6点(2015-04-07 23:36:02)
5.  ザ・ヤクザ(1974) 《ネタバレ》 
日本のヤクザを描いたシドニー・ポラック監督によるアメリカ映画だが、製作総指揮に俊藤浩磁、撮影に岡崎宏三、撮影所は東映京都という合作仕様。外国映画の中の日本と言うと日本人が見て違和感を覚える場合が多いが、この映画はその描写がかなりまともで、ロバート・ミッチャム演じる主人公と高倉健演じる元ヤクザとのドラマも見ごたえがあって面白かった。クライマックスの殴り込みのシーンはほとんど東映のヤクザ映画そのままな感じで、ドスを片手に敵と戦う健さんを見ているとハリウッド映画じゃなくて本当に東映の任侠映画を見ている感覚になり、少し妙な感じがするのも事実だが、ハリウッド映画でもヤクザを演じて様になっている健さんはやっぱりこういう役がいちばんのハマリ役なのだろう。ほかの日本人キャストも岸恵子(外国映画とはいえこの人をヤクザ映画で見るとは思わなかったなあ。)、岡田英次と海外の映画に出演経験のある人をキャスティングしていて抜かりがない。日本を舞台にしたアメリカ映画で健さんが出演というと「ブラック・レイン」が思い出されるが、こちらのほうが日本を描いたアメリカ映画としての出来は上のように思う。でも、ロバート・ミッチャムが指を詰めるシーンはちょっと笑ってしまった。
[DVD(字幕)] 7点(2012-06-28 15:54:57)
6.  サード 《ネタバレ》 
少年院を舞台にしたATGの青春映画。ドキュメンタリータッチの構成で最初からけっこう淡々と展開する映画なのだが、なかなか見ごたえのあるいい映画だった。永島敏行演じる殺人罪で少年院送りとなったサードと呼ばれる主人公。彼がひたすら走る姿はなにかやり場の無い自分自身の存在を確認する行為のように思える。この時代の若者のやり場のなさはほかにも回想シーンにおいてこの町を出るために金を稼ごうというシーンにも表れている。その金のために男を騙して肉体関係を結ぶ新聞部の少女(森下愛子)のやるせなさや、本当は新聞部に恋をしていながらそれにじっと耐えるサードのやりきれなさなどがじゅうぶんに感じ取れるし、だからこそ、サードがヤクザの男(峰岸徹)を殺してしまう気持ちが理解できるような気がする。ラストの「もっとゆっくり走ってくださいよ。」という新しく入ってきた少年に対し、「走れよ、自分の速さで。」と返すシーンはマラソンじゃなくて人生を自分の速さで走れという意味に聞こえ、なんだか見ている自分が勇気づけられた気がした。全体的に見ると完成度はそれほど高くないと思うし、今見ると時代を感じてしまう部分も当然あるのだが、当時の若者たちがとてもよく描けていて、この時代だからこそ出来た青春映画の佳作だと思う。脚本は寺山修司。短歌を作っている少年が登場するあたりはこの人らしい。(「時には母のない子のように」という歌もありますというセリフには思わず笑ってしまったが。)森下愛子が初々しくて可愛い。それにしてもこの映画のサードと新聞部の図書館でのシーンのあのいやらしさは大胆でビックリしたなあ。
[DVD(邦画)] 7点(2011-01-26 20:59:39)(良:1票)
7.  殺人遊戯 《ネタバレ》 
「遊戯」シリーズ第2作。前作「最も危険な遊戯」のエピローグはコミカルなものだったが、今回の鳴海昌平(松田優作)はどことなくコミカルで、「探偵物語」の工藤俊作の原型を見ているよう。でも、キャラクターとしては工藤のほうが好み。(「探偵物語」も十年以上前に再放送で見たきりなのだが。)むしろ後半の喋れなくなってからの鳴海はその前のおちゃらけた鳴海の姿があるので、それと対比して鳴海=松田優作のクライマックスの戦闘シーンのかっこよさが際立っている。ただ、村川透監督の演出は今回も雑で映画というよりはテレビのアクションドラマを見ている感が拭えない。それでも中島ゆたかを殺すシーンはかなり印象的だった。佐藤慶演じるヤクザの親分がなんとも渋くて主役の松田優作よりもかっこいい。今年亡くなってしまったのは本当に残念だった。その部下を演じる佐藤蛾次郎は「男はつらいよ」シリーズの源ちゃんのイメージが強すぎて本作での風貌になにか違和感を感じる。
[DVD(邦画)] 6点(2010-07-08 12:52:53)
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