1. SAYURI
日本が舞台という大前提があるだけに、英語で会話が進んでいくことに違和感が拭えなかった。字幕スーパーではなく吹き替えを借りればよかった、とやや後悔もした。なぜ後悔したかというと、作品世界があまりにも美しかったから。映像美が評判よかったのでそれなりに期待はしていたが、充分期待に応えてくれた。軸にあるのはラブストーリーなのかもしれないが、それよりもサユリという一芸者の人生の激動期を時代背景を絡めながら描いている印象が強い。それだけにサユリの会長に対する淡い恋心よりも女同士の激しいバトルのほうが見応えがあったというのが正直なところ。そして芸者役たちの舞が素晴らしく、映画であることを忘れてショーを見ているような錯覚に陥った。ラストはやや拍子抜けしたが、それを補うに充分な魅力がこの映画にはある。 [DVD(邦画)] 7点(2006-07-18 06:45:41)(良:1票) |
2. サトラレ TRIBUTE to a SAD GENIUS
《ネタバレ》 演出が臭い。いくらファンタジーとはいえこれはいただけない。泣かせる演出があざとくてもそれが気にならないほどの感動があればよいのだが、今作にはそれが無い。 クサイ話が好きな人にはたまらないだろうとは思うが、そういったものが少しでも気に掛かってしまうと次から次へと気になることだらけで感情移入できなくなる。身内が癌であることを知り、一旦は現場から離れた医者が再び舞い戻り名声を得る話なんて腐るほど作られてきているわけで、それにクサイ演出が加われば陳腐にしかなりえないことは素人にだってわかる。最初は疎まれていたサトラレが最後には街の人気者になってメデタシメデタシという強引なハッピーエンドも苦笑するしかなかった。不自然さがなくなれば、もっと共感できただろうと思うと残念である。 4点(2004-09-05 02:21:57) |
3. サウンド・オブ・ミュージック
青空の下で歌うマリアの姿が忘れられない。ミュージカル映画とは然るべきといったお手本映画。劇中に使われる名曲の数々も必聴である。しかし特に音楽に執着していない者が観た場合は、高い評価に疑問をもつかもしれない。それは個人の感性からくるものなので仕方ないが、食わず嫌いは損である。40年経った今でも色褪せないこの素晴らしさを、まず一度は体験して頂きたいと願わずにはいられない。 9点(2004-06-15 22:26:12) |
4. ザ・リング
思ったよりオリジナルに忠実なのだが、やはりお国柄の違いを痛感せずにはいられなかった。ハリウッドになってしまうと良くも悪くも映像が綺麗になってしまう。欧米人と日本人の恐怖のツボは違うようだ。オリジナルを切り離して観てみると、なかなかよく出来ている。怖くはないが、映像は美しい。洋版に登場した屋根裏部屋の設定も良い。 7点(2004-01-27 16:27:44) |
5. ザ・コア
アルマゲドンを切り離して観てもつまらない。ご都合主義満載で先が読める。世界各地がパニックに陥り科学的説明が始まる出だしはまだ観ていられるが、船に乗って地下に潜り始めてから一気に冷めた。はっきり言って観なくても損しない。 3点(2004-01-27 14:11:56) |
6. 催眠
ストーリーはボロボロに破綻している。サスペンスなのかホラーなのか?しかしながら菅野の狂った演技は最高に光っていて映画を観たのは随分前だが未だに忘れられないほど強烈だった。菅野の演技力の幅を知ったという評価で2点。しかし殺し方が安易すぎるのはもう少しどうにかなったのではないだろうか。 2点(2004-01-27 01:01:56) |