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彦馬さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 450
性別 男性
自己紹介 大阪府出身、岡山県在住、阪神・下柳と同年月日生

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21.  新・平家物語
市川雷蔵映画祭が岡山市にもやって来た~。着流しでイナセに映画館へ、んなわきゃないが、気分はワッショイワッショイでお祭り気分、といってもミゾグチが目当てだったんだけど。さてこの作品、冒頭の俯瞰からこっちの会話、あっちの会話と京の市井の現状を語るロングテイクに来た来た~と夜店ではしゃぐ子どものようにワクワクしましたが、長回しはド~ンと一発だけ打ち上げられた花火のように雲散してしまい、あれあれ綿菓子片手に困惑の私。うーむ、ミゾグチはやっぱり豪華絢爛歴史絵巻をスペクタクルに描くのは向いていないのか、どうもやる気が感じられんかったな~。しかし往年の雷蔵ファンらしき年配の女性が多くいて、雷蔵祭のパンフレットを至福に眺める彼女たちの表情に映画を感じることができて幸せな宴の後でした。
[映画館(字幕)] 7点(2005-10-31 12:55:05)(良:1票)
22.  シンシナティ・キッド
キッドがクリスチャンの家でみせるカードトリック、圧迫感ある空間がカード一つで開放されたこのシーン。なにげないシーンのように見えますが、ここはカードが時にはギャンブルの緊迫感を生み出し時にはゲームの愉悦感を生み出すデバイスとなることが示され、この世はまさにカードの裏表、その両義性から逃れられないことを語っているように感じるのです。それはクリスチャンが『女だけの都』のあらすじを語るように<男と女>であり、キッドとランシーの対比による<若と老>であり、ギャンブルそのものが含有する<勝と敗>であり、キッドとシューターの<純と雑>であったりするのです。勝負への純然たる執着を見せるラストシーンは、キッドとランシーこそが最高のワンペアーであることが語られているようで、そのカードを手にした観客はただひたすらコールし続けるだけなのであります。
7点(2005-02-11 23:40:18)
23.  地獄への道
これはアメリカ開拓時代の無法者ジェシー・ジェイムズを描いた映画です。そんなことは原題を見ればわかるぞと言われそうですが、アメリカでは誰もが知っているようなアウトローだそうですね。そのせいか分かりきったことは描きませんよ、とジェシー・ジェイムズの南北戦争時代のエピソードなどはありません。鉄道会社に土地を無理矢理買収された人々の公憤と母親を殺されてしまった私憤を背景にそのならず者ぶりと苦悩、葛藤、愛情を描いていきます。アメリカで初めて発生したといわれる列車強盗の描写は迫力満点で、列車を追って線路を走る馬、追い付き列車に飛び乗るジェシー、夕景をバックに車両を飛び移っていくジェシーのシルエット・・・見応えあるシーンです。しかし全体的にジェシー・ジェイムズの個的な動機による衝動といった感が強く、鉄道会社=資本=悪といった図式の中で暴れまくる大衆ヒーローという印象をあまり受けないのが、今ひとつカタルシスを与えてはくれないところでしょうか・・・。
7点(2004-11-29 13:37:15)
24.  春夏秋冬そして春
寡黙でいて映像言語に重みと深みのある映画です。朝霧に包まれた湖上の庵の凛とした静謐さ、そこに住む老僧の若者を見る眼差し、子供の無邪気さ、若者の衝動、それらが美しい画にのせられていきます。季節が巡るごとに主人公が成長し、春がまた春となるように季節の輪廻が人生の輪廻として描かれています。冬になってからは台詞を奪いまったくの映像のみが、冬がもつ深々とした沈着と香りを漂わせています。四季の移ろいに人間の業を散りばめ、東洋美で語るこの映画を米国が好意的に評論したのもうなずけるところです。冬のシーンで顔を覆った布の下に隠された素顔をけっして見せることのない女性の描き方などは巧みです。このシーンはこの女性の具体をイメージさせないことで、人間誰しもが持つ業を顕在させています。隠すことで現しています。隠すことで現す・・・そういう意味では情交シーンを直接に描くのではなく間接的に表現していただきたかったですね~。この映画には人間だけでなく、犬や猫、魚、蛙、蛇、鶏、亀・・・たくさんの動物を登場させることで、より人間をきわやかに温かみと冷ややさと両方の視線をもって見つめているような感じがします。それは山頂に置かれた仏像に象徴されているのでしょう・・・。もうすぐ冬ですね。
7点(2004-11-02 22:55:55)(良:1票)
25.  女優霊(1996)
「男優霊」ではやっぱり駄目でしょうな。女優という言葉の響きがもつ情念を、映画スタジオを舞台に、じわりじわりと演出していきます。中田秀夫監督は、映画スタジオを“思い”染み込む舞台に仕立て上げることで、これから生きることになるその映画界への自らの熱情を表現したかのようでありました。柳ユーレイが足を引っ張られていく姿は、「こんなおっかない世界でこれから僕は生活していくんですよ、だから皆さん応援してね」てとこでしょうか。うん、応援していますので、どうか「ザ・リング2」でハリウッドに旋風を、いや情念を撒き散らしてくださいませませ。
7点(2004-10-06 21:35:37)
26.  七年目の浮気
ワイルダー、ハリウッド監督11作目にして、パラマウントを離れて撮った最初の作品。そしてオードリーのお次がモンローとは実に贅沢です。さてさて、ワイルダーさん、今作も検閲との闘いを楽しむかのように、ドカン!とモンローをモンローのままにヘイズ・オフィッスにぶつけました。その格闘に疲れたのか、この作品ではどうも、まーまーこんなところで、といった感じがしてしまいますねー。蒸し返るような夏の暑さが伝わってこそ、モンローが1階に転がりこんだり、あの地下鉄の通気孔でスカートに風を入れるシーンが生きてくるのですが、どうも全体的に涼しい、ですね。地下鉄のシーンは、映画では上半身のショットと下半身のショットが交互に写るのみで、フルショットではないのが、あっけないところです。それでもワイルダーさんの検閲に対する大いなる冒険とマリリン・モンローの屈託のない魅力を評価しておきましょう。
7点(2004-06-20 01:16:12)
27.  出世太閤記
監督・稲垣浩、撮影・宮川一夫。これはもう、ビデオテープに一拝してからデッキに差込ませていただきました。宮川さん本人いわく、監督とキャメラマンは夫婦の関係。いわば初婚の相手が稲垣浩、再婚の相手が溝口健二とのこと。そしてこの『出世太閤記』が、自らの出世作だと言われております。ということでこの作品は出世太閤記ならぬ“出世宮川記”でもあります。で、私には動的なキャメラが印象的です。桶狭間の合戦に向かう騎馬隊の疾走に挿し込まれる、沸き立つ雲、揺れる大地。まさしく天地、轟く。一転、静的な合戦後の焼け跡、ただよう煙。合戦そのものを描かない、このあたりは稲垣浩の冴えといえるのでしょうか。そして、もう一つ、秀逸なのが、普請のために切り出した材木を激流にまかせて運ぶシーン。材木の先頭に凛と立つ藤吉郎と激流のコントラスト。ここのキャメラはお見事。ストーリィ的には、藤吉郎は主従に忠実に励み、武将たる才能を随所に覗かせる様が描かれております。後のギラギラとした野心はもう少し先になるのでしょうか。これで終わりか・・・といった少し物足りなさを感じるところが割引です。
7点(2004-06-15 20:50:12)(良:1票)
28.  四月物語
ストーリィはどこまでも起伏なく、独特の単調であるが心地いいリズムに乗せて進行します。物語性が希薄化した物語。そこに落ちていそうな、あなたの、わたしの四月。見終わってそのタイトルの余韻にしばし浸りました。
7点(2004-03-21 12:07:33)
29.  シラノ・ド・ベルジュラック(1990) 《ネタバレ》 
シラノの“心意気”、ギシュの最後の重みのある台詞、すごくいいんだが、喉元に小骨のように刺さって抜けないのが、ロクサーヌの心情。ラスト、真実を知ってクリスチャンの愛に裏打ちされていた自己が崩れてしまわないのか、そこがどうも、うーん、という思いです。
7点(2004-03-12 23:29:59)
30.  シカゴ(2002)
殺人事件をすべてショーとして商品化するマスコミ、消費する大衆、法廷をショー化する弁護士。そして、ショービジネスで輝くという欲望だけに忠実なロキシーとヴェルマ。ミュージカルが「すべてはショーのために」感を盛り上げていて、シカゴという街がどこまでもシニカルに描かれる。そこに隠し味のようにまろやかさをあたえているのがアンディじゃなかった、エイモスだ。彼だけがショービジネスとは無縁の存在。法廷を去るペーソス感あふれる姿は、セロファンどころではない。私には最も残像感あるシーンであった。ミスター・セロファンに幸あれ。
7点(2004-03-07 17:42:58)(良:2票)
31.  シービスケット 《ネタバレ》 
シービスケットの隣に寄り添うパンプキン、なんかけなげというか無邪気にえさを食べているところなど、シービスケットのバイタリティをいい按配で劇画化していてほのぼのさせられました。内容的には、ラスト。個人的にはどんじりのまま終わってほしかった。もしくは、ウルフが下がってきてシービスケットにエンジンがかかった瞬間にストップモーション、そしてナレーションだったらなー。ついでに最後の日本語ナレーション「人と馬が互いに癒された」というのもねー。癒しって言葉ここに当てはまるのかなー。
7点(2004-03-03 01:03:32)
32.  Gガール/破壊的な彼女
浅い深度のクローズアップやVFXの多用は確かに面白くないのだが、Gガールというスーパーウーマンを、ひたすら好色で嫉妬深い女として、それだけで最後まで押し切ってしまうパワーは爽快。ニューヨークの夜景を眼下にした空中ベッドシーンや、空からサメが部屋に飛び込んでくるシーンにはひれ伏してしまった。なんやかんやと大いに笑い、楽しませていただきました。
[映画館(字幕)] 6点(2007-02-17 07:00:48)
33.  淑女超特急
これはルビッチ風のソフィスティケイティッドというよりも、なにかドタバタという趣であります。しゃっくりや二流保険詐欺師の芝居のシーン、夫を見て失神するマダム、隣室に女性がいると見せかけるダベンポートとどれもコント風。超特急という割には、前半はマダムが結婚生活の倦怠感からメレディスに惹かれていく様が描かれるのですが、どうもテンポがあまりよくありません。メレディスも、マダムを惹きつけるほどの魅力がそれほど感じられず、ピアノ音もどこか浮いた音となって響いてきます。マダムの「スイート、スイート」という台詞は、作品のことを言っているようにも聞こえ、少し甘いかなー、といったところの作品でありました。
6点(2004-06-20 21:28:21)
34.  下妻物語
深田恭子と土屋アンナの脇を固める役者陣、名前を聞くだけでお腹いっぱいになりそう。篠原涼子、宮迫博之、樹木希林、阿部サダヲ、岡田義徳、小池栄子・・・。濃いキャラとオーバーアクトは期待通りといえばそうでした。そこに映像人、中島哲也監督が、アニメも入れたグラフィカルな映像処理で、最初から最後まで突っ走ってくれます。下妻の田園風景にロココ、レディースをチャンプルーさせた滋養たっぷり、こってりのコラーゲン映画。私は・・・もう少しあっさりした料理が好みです。東京物語のように地名+物語ならしみじみとした情感が味わえるのではないかと見に行かれる方は、メニューの変更をお願いいたします。
6点(2004-06-15 18:00:59)
35.  真珠の耳飾りの少女
17世紀オランダ、美術や衣装、光と影、実に絵画的でお美しいんです。雑誌のレビューでも映像美の評価が高いですねー。しかし、私はカメラワークがどうしても気に入りません。手元のアップや人物のバストアップが多いし、ワンカットの中でのフォーカス移動やらなんやらかんやらやたらカメラが動きます。この作品の静謐感、官能性を感じるためにもっと引きのショット、落ち着いた映像が見たかったです。しかし、嫁よりも姑よりも、あの子供、こわー。
6点(2004-04-25 19:25:43)
36.  十二夜(1996)
信頼していた男性が女性だった、恋した男性が女性だった。兄妹が再会して、めでたく2組のカップルができました。うーん、なんか少し無理があるぞ。オリヴィアはあのての人だったら誰でもいいのー。オーシーノはそんなに簡単に恋愛に切替できるのー。セバスチャンは見ず知らずの人となんで愛を交わすんだー。と、そんなことを言いたくなりましたが、まー、そんなことは気にせず、素直にシェイクスピア劇の映画化として楽しめました。
6点(2004-03-25 16:01:30)
37.  13階段
内容的には特筆すべきものはなし。罪だけを憎むことなどそんなに簡単にできるわけはないし。忠実に再現したという死刑執行の仕組みが勉強になりました。
6点(2004-02-29 14:23:26)
38.  シンデレラマン 《ネタバレ》 
決定的に気に入らないのは、ベアとの対戦が終わった後の描き方。ブラドッグが死にものぐるいで闘い抜いた、その経過が狂おしく愛しい・・・のが観る者、何より家族の素直な表現であると私は感じるが、ここでは「勝者」という結果を息を呑んで待つ人々の姿が「アボロ13」の交信のように描かれ、あれだけ“死”を恐れていた妻の“勝敗”に欣喜雀躍する姿を見せられると、う~んどうもな~とクールダウンしてしまったのです。
[映画館(字幕)] 5点(2005-09-18 00:34:20)
39.  ショコラ(2000)
切り返しの多い会話シーンなどどうもカメラがおもしろくないので、物語に身を委ねてみましたが、因習から開放するってステキでしょ、な主題がぬくっと次々に姿を現し、モグラタタキのごとくその主題をどついていたのですが、結局カンガルーまで実際現れて降参~。「火」「北風」「キーキー鳴るドア」、このあたりの生かし方ですが、まぁこんなもんですかな~。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2005-09-14 12:34:09)
40.  幸せになるためのイタリア語講座
デンマークおなじみのドグマ手法にて撮られた映画です。ということでスタンダードサイズの画面に映し出されるのは、手持ちカメラの揺れ、振り回されるカメラ、役者のクローズアップ。ただ長回しはなく、カットは頻繁に切り替わります。これをどう受け取るかですが、うーん・・・。感情が内面からにじみ出てくるようなリアリズムが狙いだと思いますが、ロケーションがラストのベニスぐらいで、後はレストラン、パーマ屋、パン屋、教会、病院、イタリア語口座の教室がほとんどで、これらのシーンをひたすら手持ちカメラでぶったぎられると、個人的には不快感が先立ってしまいました。いろいろと映画賞を獲得しているようですが、3組の男女が死を通して不器用ながらも少しずつ幸せへと終結していくという脚本優位の直線的ストーリィにおいて、ドグマ手法で撮られた映像が、どう素晴らしいのか・・・まだまだ勉強させていただきます。
5点(2004-07-05 21:20:04)
010.22%
130.67%
271.56%
392.00%
4153.33%
5255.56%
64810.67%
77115.78%
89621.33%
910022.22%
107516.67%

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